眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

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 小説・アイズオンリー:一穂ミチ

ボーイズ小説・アイズオンリー(シャイノベル)一穂ミチ

CGオペレーター受は人を避け家に引きこもりながら生活している。ある時上司で叔父の誘いを断り切れず飲みに出たが、その先で紹介された編集者攻が昔知り合いだったと知り…。
作家買い。可もなく不可も無くと悪くないの間。
受はCGオペレーター。母方の叔父の会社で働く。視覚に異常がある。人混みが苦手で引きこもり気味。一人っ子。格好良い。黙っていると神経質そう。笑うと幼い表情。
攻は編集者。幼い頃は目が見えなかったが手術で視力を取り戻す。何でも触れるのが癖。穏やかで落ち着いている。高校まで野球部。弟がいる。
小さい頃目が見えなかった攻は夏休み祖父母の家に預けられ、そこの図書館で受と出会う。受は攻のために本を読んであげ仲良くなる。大きくなって再会して…という流れ。
以下受の病気のネタバレなので注意。


受は相貌失認で人の顔が分からない。家族の顔や友達の顔も分からないので学校からも浮いて孤独を抱えている。途中まで受が人を避ける理由が明確に書かれていないので、一種の謎解きみたいになっていた。
親の顔も分からないのは親も子供も辛いよね。
サングラスをかければまだ判別つきやすくなるのなら、例えば、顔にすごい傷やアザがあったら識別される物なんだろうか。
受の症状が実際どんなものかぴんとこないので、こういう場合ならどうなるんだろうとか考えてたまに意識がそれた。
ふと思ったのだが、攻は目が見えない事で他の知覚が育って鋭くなっていたが、受も生まれつき顔が分からないのなら、他人を判別する知覚(気配やら匂いやら)が多少鋭くなったりしないのだろうか。
いつもこの感想でキャラの外見を抜き書きするんだけれど、そのために読み返してみたが外見のまとまった記述が無くて、改めてああっ、と思った。受視点だったしね。
この作家さんの色んな所に種を仕込んでおいて、読み返した時にこの言葉はここに繋がっていたのかと分かる文章がとても好き。毎回すごいなーと思う。
攻は年下で受一筋だがワンコ系ではなく、真摯だが受を翻弄したりもする。
受叔父は本当にいい人だった。
Hはそれなり。慣れない受を少しづつ慣らしている姿に萌える。いつもは丁寧だけどHの時は強気な面も見せる攻。
次も地雷で無い限り買う予定。
社会人物。再会物。編集者26歳×オペレーター28歳。年下攻。障害。センシティブ。

2013年03月22日(金)
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