眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

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 小説・愛がない:成瀬かの

今日今年のウグイスの初音を聴いた。



ボーイズ小説・愛がない(ショコラ文庫)成瀬かの

会社員受は同僚の出来る営業攻に片思いしていたが望みを絶つためあえて攻に告白しふられようとした。数日後酒に酔って目覚めた後攻と同じベッドにいる事に気付き、流れで体だけの関係になったが…。
サイト掲載・同人からの加筆修正。その後を第三者視点で書き下ろし有り。元々同人で気に入っていたので買った。可もなく不可も無くと悪くないの間。
受は会社員。経理。肌が綺麗。茶色がかった瞳。猫っ毛。童顔。物腰柔らか。不器用。真面目。M気質がある。
攻は受の同僚。営業部のトップ。180センチを超える長身、整った顔立ち、自信にあふれた物腰。天性のムードメーカー。皆に好かれ要領が良い。女にもてる。
元は作家さんのサイトで公開されていた作品。それが同人誌になったので買って気に入っていたものの単行本化。
最初と最後だけ受視点。破局を予感するぎりぎりの受の心情が最初に来て、途中どうしてここまで二人がすれ違ったかを攻視点で語られる。
受視点で攻が受を都合の良いセフレにしか思っていない最低男として語られているが、攻視点になっても攻最低なのは揺るぎない。でも五分の魂というか攻なりに受の事を好きだったんだというのは取り敢えず分かり、段々受にはまって格好悪い部分も見せるので、なんじゃこの攻はっ!だけの感想にはならない。が、酷い攻なのも確か。
書き下ろしは攻と噂のあった常務の娘視点で出来上がった二人と水族館に行く話になっていた。
どうせ僕なんてを存分に楽しめるが、攻があまり酷い目に遭わないので溜飲下がらない人はいるかも。同人で読んだ時より受が可哀想な読後感だったので何でだろうと同人を見返したら、その後の二人の話が、お互いの視点で書かれていたので(水族館ネタでもなく誤解が解けた次の日の話)誤解が解けた後の受の幸せが、今回の書き下ろし部分より更に感じられたからかもしれない。何でこっちを載せなかったんだろう。
この作家さんはこれともう一つの作品でどうせ僕なんてを楽しめたので同人をチェックするようになり、商業デビューしてからも読むようにしていたんだけど、この作品のようなどうせ僕なんてはまだ商業の新作ではお目にかかっていない。またこのタイプの話を書いてくれないものか。
Hは多い目。受はプチM気質で攻もその素質を引き出すのにはまっている。受はそれを単に苛められて馬鹿にされているためだと思いこんでいる。えすえむちっくなHも有り。
次も設定次第。
社会人物。同じ会社の営業×事務。入社二年目。同じ会社の同期カプ。攻に当て馬。何様攻。

2012年04月09日(月)
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