眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬
日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。
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小説・クライ、くらい夜の終わりに:佐田三季
ボーイズ小説・クライ、くらい夜の終わりに(ショコラ文庫)佐田三季
大学生の受は「自分の事を覚えていないか」と同じ大学の二年生攻に声をかけられる。受は事故に遭い記憶を無くしている部分があり…。
気になる作家さんの新刊なので買ってみた。可もなく不可も無くと悪くないの間。萌えは薄い。
受は大学生。副都心の大学に通い一人暮らし。一浪。父親が亡くなり母親は再婚。義姉が一人。苦学生。暗い部屋で眠れない。トラウマがある。幼い頃の記憶が無い。人嫌い。友達がいない。貧乏くじを引くタイプ。人形のように整いつくりものめいた顔。線が細く女っぽいのがコンプレックス。短髪。
攻は受と同じ大学。一学年上。実家は小さな製菓会社を経営。兄が二人。垢抜けてそこそこ金がかかった外見。大きくはないが、細くもない一重の目。はっきりとした線で縁取られている。ほどよい硬さのパーツ。面倒見が良い。女の子にもてる。ゲイ。
夜悪夢を見るので明かりを消して眠れない受は、大学で昔の受を知っている攻と出会い、懐かれている内に昔の事を思い出して…という流れ。
最初受は人嫌いでずっとツンケンしているので、ちと疲れると言うか好感度も上がらないまま読んでいたが、後半受の怒濤の不幸具合にこんな過去を背負っていたらそりゃ人間嫌いにもなるし、むしろこの程度で留まっているのはすごいと思えるような展開だった。普通に読んでいたら鬱になると思うのだけど、受の好感度が上がっていなかったのであまりダメージにならなかった。良かったのか悪かったのか。
攻は最初面倒見の良い優しいキャラのように振る舞っていたが、受のトラウマの原因で後半はすっかりヘタレ駄目攻になっていた。腹黒い二重人格な性格とかではなく、本当に駄目攻。
受はよくこいつを許せた(?)と思う。悪い性格ではないのだけど弱さが全面に出ている。前に読んだ本もどうしようもない攻だったので、こういうキャラが作家さんの萌えなのか。
くっついた後は攻がしっかり尽くしそうだが、受はずっと貧乏くじを引きながら生きていきそうだった。
クセのある作風で気になるのだけど、読後感がほんわか萌えにはならないので、読むのに体力がいる。かといって作風が変わって欲しい訳ではないけどね。
初版はSSペーパーがついている。攻がサークルの旅行に行き受が寂しがる話。攻は調子に乗っていた。
Hはそれなりだがエロい感じはしない。
次も設定次第。
学生物。情けない受。大学二年×大学一年。トラウマ。シリアス。受は性的暴行を受けている。
2011年05月12日(木)
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