眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。


 漫画・魔王の甘い契約:琥狗ハヤテ/小説・空色スピカ:かわい有美子

小説ビーボーイ2月号を買った。
李丘さんと花郎さんだけ読んだ。エロ目当てで花郎さんを読むと肩透かしかも知れないが、この作家さんはこういうのも書くんだと言う点では驚いた。
李丘さんはリーマンカプだけど良かった。この作家さんの鉄火肌、面倒見の良いさっぱり兄貴分な受は好きなんだけど、そんな性格の受が何かトラウマを持っていたり攻に片思いしていて押せ押せになれない状況の話が激しく萌える事に最近気付いた。
今回も攻に片思いしつつ素っ気ない態度を取ってしまう受の話。書き下ろし付きで単行本になってほしい。
次号はいちおう買うけど何か新人さんが多いね。



ボーイズ漫画・魔王の甘い契約(リブレコミック)琥狗ハヤテ

パティシエ見習いの受は、師匠で腕の良い菓子職人の祖母から秘密の部屋の扉の鍵を貰う。そこには魔王の攻がいて…。
雑誌掲載表題は3つと読み切りが2つ。描き下ろしは表題シリーズ24P。気になる作家さんの新刊なので買ってみた。可もなく不可もなくプラス2。
表題受はパティシエ見習い。黒髪。両親を事故で亡くし祖母に育てられる。真面目。短気。堅物。
表題攻は魔王。人外。魔法が使える。山羊の角と尻尾がある。怒ると動物の顔になる。白髪。甘い物が好き。契約で受祖母の元にいる。
最初はドタバタな雰囲気で関係が近づいた気がしなかったのに、3話目でいきなりくっついた感じがしないでもない。綺麗な雰囲気のある絵柄だと思うけれど萌えは薄かったのでこの感想。
まんまヤオイな話よりニアな話の方が萌えるかも知れないと思った。
描き下ろしはつきあい始めた二人の元にあらわれたチビドラゴン。ちまいキャラがカプを掻き回している。子犬ぐらいの大きさだが攻らしい。
読み切りは現代物。バーのマスターに憧れるバイトの大学生。のび太と渾名をつけられる眼鏡君。キス止まり。Hはしていない。
もう一つは美味しいラーメン店に通う会社員。若い店主の作るラーメンの味に惚れているはずが…という流れ。これもキス止まり。
現代物の方が好みなんだけど、さっぱりした話だった。これも恋愛未満な雰囲気。
Hは表題だけ。しっかり描かれているがエロい雰囲気ではない。
次も設定次第。
不思議系。バー。ラーメン屋。魔王×パティシエ。友情以上恋愛未満。ニアホモ。



ボーイズ小説・空色スピカ(クロスノベル)かわい有美子

高原にある半寮制のミッション高校に通う攻は次期副会長として選ばれる。この学院は外見の良い生徒会長を選び近隣の女子校にアピールする使命がある。生徒会長に選ばれたのはバレー部の元気な受で…。
いつも買っている作家さんの新刊なので買ってみた。可もなく不可も無くと悪くないの間。悪くない寄り。
受は生徒会長。バレー部。高二。バレー馬鹿。ふわっとした淡い蜂蜜色の髪。癖毛。威勢が良い。細身の体。睫毛の長いくっきり二重の目。蠱惑的な形の唇。全体的に色素が薄い。元気が良く真っ直ぐ。明るく人の輪の中にいるムードメーカー。黙っているとチャペル内の天使画のような美形。天使型美少年。全体的に線が細く華奢な作り。175センチ弱。
攻は副会長。高二。寮長。両親がオランダに海外赴任したのに伴い寮に入る。ピアノが弾ける。国内のコンクールで3位ぐらいの腕。優等生。企み系。短髪ですらっと背が高い。銀縁眼鏡。すっきりと涼しげな容姿。学年トップの成績。さっぱりとして面倒見が良い。大人っぽい落ち着いた話し方。
カトリック系の中高一貫教育の私立校。半寮制の男子校を舞台にした一種の権力生徒会物なんだけど、世界を股にかける天才も大会社の御曹司も(実はいるかもしれないが前面に出てこない)いないちょっと顔が良くて頭が回る高校生の生徒会物。
カトリック系のおぼっちゃん校だが、男子校のため近隣の学校から行事に女子を呼び込むため、生徒会役員は一方が実務メインでもう一方は客が呼べる目立つ容姿の生徒が指名制で選ばれる伝統がある。
今回選ばれた受も活発な性格だが、外見を生かしてギムナジウム風美少年で売り出す事になり、色々勉強し演じる姿が可愛い。トーマの心臓を読んで目を白黒させている姿に笑った。
何か大きな事件があるわけではなく、大きなトラウマやシャレにならない家庭背景が有るわけでもなく、苛めや喧嘩がある訳でもない普通の楽しそうな学園生活が書かれている。
20年後振り返って間違いなく良い思い出になっているだろうなと思える。青春の甘酸っぱさとじれじれとした照れを感じる暖かい気持ちになれる話だった。
ただ、約1年ぐらいを同じ調子で書かれているので退屈に感じる人もいるかもしれない。
かわいさんの作品で、こんなに心穏やかなまま読める本も滅多に無いんではないかとマジで思った。
二人の視点が交互にきているんだけど、劇的にではなく付き合っていく内に段々好きになっていく流れでずっと相手に対する気持ちが穏やかなままでそれが恋に変化する部分が少し唐突に感じた。
メインキャラより脇の人物の方が先に詳しくプロフィールが書かれていたが次の主役は現生徒会より1世代前のこの二人みたい。
最後受が公衆の面前で攻に今夜抱かれると宣言するシーンが可愛かった。男前で良い。
Hは最後に一度。
次も買う。
学園物。同級生カプ。寮物。1年のやりとり。学生時代。高校生活。副会長×生徒会長。ほのぼの。青春。シリーズ。脇カプ有り。高二から高三までの話。

2009年01月14日(水)
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