眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬
日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。
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小説・進行性恋愛依存症:かわい有美子
バチスタシリーズ・海堂尊を読んだ。
一般書に萌えを探す友人も読んでいたので嗜み(?)として買ってみた。もちろん粗筋に興味を持ったからが最大の購入理由だけど。
現役医師の書いたミステリー。医療の実情など切り口が面白かった。巻き込まれ型主人公の田口が可愛い。この人未婚よね? 白鳥は某榎木津を彷彿とさせた。ただ手術シーンは門外漢過ぎて、よく分からないけど凄いことが起こっている? という風に読んだ。
続いてナイチンゲールは、悪くはないけど観念的で女性歌手の電波な会話にちょっとびっくりして今一つだったのだが、次に読んだジェネラルが同じ時系列で別の事件が起こっているのが分かり面白かった。ナイチンゲールとジェネラルは対になっている。
ブラックペインは過去の話。初々しい田口達が出てくる。
ただ内輪受けっぽい仰々しい渾名は読んでいてちょっと照れる。
ボーイズ小説・進行性恋愛依存症(リブレノベル)かわい有美子
自ら起こした企業グループの代表・攻は大学時代の後輩で現在秘書の受の態度に苛立っていた。受が業務の一つを降りたいと申し出た時に切れて思わずグラスに入った水をかけるが…。
雑誌掲載が1/3ぐらい。残りは書き下ろし。雑誌の時に気になっていたので買ってみた。可もなく不可もなくと悪くないの間。
受は社長秘書。高校時代にバスケをしていたが膝を痛め引退。大学で攻のプレイを見てマネージャーになる。攻のリハビリに献身的に尽くしたが黙ったまま攻に去られる。眼鏡受。大人しく整った顔立ち。鼻梁の細い聡いが何事にも淡泊そうな印象。長くほっそりとした指。薄い奥二重の瞳。柔らかな印象。177センチ。
攻は企業の代表。大学ではバスケの名選手。20歳で事故に遭いバスケ人生を絶たれる。リハビリを兼ねて渡米しハーバードの大学院でMBAを取得。米国で一流の投資銀行のトレーダーとして働き日本に戻り起業する。日本人離れした長身。188センチ。しっかりした身体つき。ほぼ漆黒に近い人よりも濃い色味の髪と瞳。必要以上にはっきりとした目鼻立ち。襟足にかかるやや長めの髪。体に傷跡。並々ならぬ威圧感。鋭い独特の雰囲気。強引傲慢。
大学時代のスター選手だった攻が大けがをし、受はリハビリを助けたが全てに嫌気がさした攻は受に黙って渡米する。それから12年後ぐらいに再会。社長と秘書の関係になるが受は頑なな態度を崩さず、攻はずっといらいらしていたが…みたいな流れ。
初めはリブのアンソロに載っていた短編なので、短い中にぎゅーぎゅーと詰め込まれている。アンソロの特集が「びしょ濡れ」だったので、受が攻にコップの水をかけられ、口で奉仕するというエロメインの話で、駆け足で二人の関係が書かれていた。
今回書き下ろし部分も出会った当時と現在を行き来させつつ再び付き合うまでの過程を書かれているので、書き下ろし部分に新鮮みは薄かった。
ついでに個人的に雑誌掲載の時に付き合うまで書かれていると、単行本で書き下ろしが過去の話にページをかけられるとがっかりしてしまう。
雑誌掲載分でも攻は随分勝手で受に同情していたので、受が捨てられるまで丁寧に書かれた話を更に読んでしまうと溜飲が下がらないというか。どれほど受が幸せそうでも、攻が心から反省するなり凹まされるエピソードを読まないともやもやが残る。
もう一つの短い書き下ろしは、出来上がって数日後のラブラブな二人だったが、そのすぐ前までギスギスしていたので急にテンションが変わって見えて、受良かったねというより戸惑う方が強かった。受が幸せなら良いのだが、やっぱり攻が凹むエピソードが読みたい。
この作家さんのたまに書く今回のような受キャラは、大げさかもしれないがたまに背筋がぞくっとする時がある。表面は従順で大人しそうに見えて裏では情が怖く得体の知れないところが一歩引いてしまうというか。細面の美人と夜叉の両面の顔を持っているというか。別に切れるとかストーカー化するわけではないが、静かに祟る感じ。
好きな作家さんだし話も好きなのだけど、攻むかつくの一点だけが気になって感想が上がらなかった。これで受良かったねと心から思えれば、悪くないに2歩足りないぐらいだったかも。
Hはこの作家さんの商業作品の中ではこゆい方ではないか。受は顔○されているし、学生時代は攻の慰み者になっている。ここら辺も気の毒になってしまう原因。受の口奉仕は結構長くしっかり書かれている。
次も地雷で無い限り買ってみる。つか、受が幸せを噛みしめ攻がちょっと痛い目に遭う話が同人でも良いから読みたい。
社会人物。再会物。大学の先輩×後輩。社長35歳×秘書34歳。受に顔○。眼鏡受。
2008年10月16日(木)
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