眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

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 小説・デコイ 囮鳥 迷鳥:英田サキ

ボーイズ小説・デコイ囮鳥 迷鳥(シャイノベル)英田サキ

1受は記憶を無くしたまま意識を取り戻し、自分が人を殺した事に気付くが、1受の同居人だという1攻と暮らすうち…。
いつも買っている作家さんの新刊なので買ってみた。2冊まとめて、悪くないに2歩足りない。話として面白かった。綺麗にピースがはまっている感じ。
2カプ出てくる。1カプの受が記憶喪失の所から始まり、攻1との関係や自分が何者か調べようとする流れと、大物ヤクザが殺され2カプが大きな抗争に発展しないよう犯人を捜す。それぞれの過去を清算し新しい人生を歩む話。
「エス」の同じ時間軸で書かれている。エスの登場人物も少しだけ出てくる。まだエスは1巻しか読んでいないけど(本やCDは揃えてある)「エス」や「さよなら」が好きなら楽しめるのではないか。
最初は1受の記憶喪失からはじまるので、読むつもりがあるなら何の前知識もない方が楽しめると思う。
という前置きをして以下ネタバレこみの感想。



2カプの性格は。
1攻は凄腕の殺し屋。艶やかな長めの黒髪を無造作に肩へと流す。驚くほど整った顔。細く高い鼻梁と形の良い唇。品があってノーブル。目元に妙な色気。左目の下に泣き黒子。淑女と娼婦が混じり合ったような顔。
1受は警察官。細身だが骨格がしっかりしていて軟弱には見えない。清潔感のある短い髪。真面目。父親は事件に巻き込まれ死亡。数年後母親も亡くなる。仕事熱心で優秀だった。
2攻はヤクザ。広い肩幅と厚い胸板。粗野な雰囲気はない。きちんと整えられたオールバックの髪型。シルバーフレームの眼鏡。一分の隙もないスーツ。たくましい体躯から漂う凄味。頭が切れる。
2受はヤクザ。明るめに染めた長めの髪。はっきりとした派手な目鼻立ち。態度も軽薄なのでホストに間違われる。体術にすぐれている。176センチ。
感想が微妙に書きにくいのだが。
キャラ萌えがメインというより話萌えで読んでいった。ピースが綺麗にはまっている。はまり過ぎているところもあるけど。
なので、本来はキャラ萌えすると人殺しやヤクザは好きではないのでそこがマイナスとか書くと思うのだが、話メインだと、赤いF型をしているからこそ綺麗にはまるピースに向かって、赤は好きじゃないと言うようなものなので、キャラの言動自体にマイナス感情はわかなかった。
1攻のぶっ壊れた所は怖くて良かったし、1受のずるずると滑り落ちていく姿は可愛かった。2攻の一途な部分は健気だし、2受の過去を清算しようと頑張る姿も良かった。2受に子供が出来て良かった。
キャラ達の過去の清算と事件の部分はよく絡んでいて読んでいて楽しかったが、前述した通り話メインに見えたので、キャラへの好感度は高かったが萌えは若干薄かった。
色々印象的なシーンは多かったが、最後、1攻と2受が兄弟としての別離を告げるシーンが一番好き。これまでのエピソードの集大成で万感の思いで読めた。それぞれの恋愛部分が一瞬霞んだ。これが無ければ感想は、可もなく不可もなくと悪くないの間。悪くないよりになっていたと思う。このシーンがあるので今の感想。ついでにもう少しキャラ萌えできれば、悪くないまで上がっていたと思う。
最後は一応2カプとも無事。これからも末永く幸せにお仕事を頑張って下さい。とは、ヤクザと殺し屋なので言えないが、適度に充実した人生を送って欲しい。
Hはそれなり。2カプの方はあまりやっていない。1受が足の手当をされつつ自慰させられるシーンはエロかった。小さな1攻が、買われた主人の下で返り血を浴びて血まみれになっているシーンも良かった。
次も設定次第。
連作。ヤクザ物。殺し屋30代頭×元警察官28歳。ヤクザ34歳×ヤクザ32歳。シリアス。2受に子供。事件もの。眼鏡攻。

2008年09月25日(木)
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