眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬
日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。
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小説・ただ一人の男4:火崎勇/雪よ林檎の香のごとく:一穂ミチ
ボーイズ小説・ただ一人の男4(ショコラノベル)火崎勇
シリーズ続編。小さなバーの雇われバーテンの受は、小さい頃両親が目の前で殺されて以来感情が歪んでいる。元ヤクザで現在不動産会社を経営する攻と恋人になり同棲していたが、受の両親を殺した犯人が分かり…。
シリーズ最終巻。前作が気に入ったので買ってみた。可もなく不可もなくと悪くないの間。可もなく寄り。
キャラ紹介は前巻で。
4冊続刊は最長らしい。単発が多いと後書きに書かれていたが、最近の話は薄くて1冊で十分な設定だと思うのだが。
それはともかく今回どう締めるのかと思ったら、受のトラウマを払拭する話になっていた。両親を殺した犯人を最初はあまり感慨もなく見ていたが次第に心の中に変化が現れ…みたいな流れ。
受のトラウマが解消されて(すっかり消えた訳ではないだろうけど)良かった。
話の運びは面白かったのだが、やはり全体的に薄く感じてこの感想。もっと書き込んでくれたらもっと萌えたのだろうになーと思いながら読んだ。
ともあれ解決はしたのだから、これからは幸せになってほしい。
Hは出来上がったカプなのでそれなり。氷入れられたり、ビルの上階の部屋で受がガラスに背を押しつけられて突っ込まれたり頑張っている。
次も地雷で無い限り買うつもり。
社会人物。不動産会社経営30代?×バーテン20代? 続編。
ボーイズ小説・雪よ林檎の香のごとく(ディアプラ文庫)一穂ミチ
中学受験に失敗した受は毎朝図書室で勉強していたが、そこで国語教師の攻と話すようになり…。
雑誌掲載とその後の番外書き下ろし。初単行本。投稿作が気に入ったので買ってみた。可もなく不可も無くと悪くないの間。悪くない寄り。
受は高校生。頭は良い。父親の卒業した学校に入りたかったが病気で受験を失敗する。年の離れた妹が一人。人付き合いが苦手。愛想が悪い。淡々としている。気が強い。意地っ張り。168センチ。顔は整っている。
攻は国語教師。受の担任。生徒に人気者。もてる。漫画が好き。飄々としているようで情熱的。
初単行本。この作家さんはこれともう一作しか読んでいないが、ディアプラ新人らしいセンシティブでほのぼのした雰囲気の作品だった。
後書きで「好きな要素が臆面もなく丸出しの話になり」とあったが、新人さんの作品はそれも楽しみで読んでいるので、この作品も「この部分特に力入っているなー」と楽しみながら読んだ。
綺麗な物(言葉・表現)を集めて頑張ってみましたな感じが出ていて好感が持てる。
書きなれて整って読みやすい文章も良いのだけど、青さを所々にのぞかせながら素の部分が出ているデビュー作も好き。
先生×教師ものだけど、最初は受の方がモラトリアムっていたが、書き下ろしではしっかり成長し攻の大人げなさが可愛い話になっていた。
攻が受の教科書への落書きするエピソードで掴みはOK。国語教師なのに言葉がぞんざいなのも笑えた。特に最後の受の先輩の大学生に啖呵切る言葉が大変大人げなく可愛く吹き出した。
キャラ同士の会話が軽妙で印象的。
受が妹に挨拶するシーンは不覚にもじんときた。時間を感じさせてくれるエピソードに弱いので、妹の将来と自分の現状を対比させ妹を愛しく思うエピソードが良かった。
脇キャラも良い味出している。みんな好感が持てる存在感のあるキャラだった。
クライマックスの登場人物が次々偶然出会うのは流石にやり過ぎと思ったが、まあ「お話」だしね。ついでに攻には子供がいるのだが、そこら辺のエピソードが苦手な人はいるかも。
もう一つついでに最後の攻と先生の会話はあってもなくても良かった。無くても攻の気持ちは十分伝わっていたし、その前の受との会話で綺麗に締まったと思ったのでなおさら。
Hは最後に一度。よく我慢した攻。ゴムを用意してなくても仕方がないけど、ゴムを買って受の卒業をわくわく待っている姿も見てみたかった。
次も楽しみにしているので、男娼ヤクザ不倫以外で書いて欲しい。
学園物。国語教師28歳×高校生15歳。続編は出会って2年後。受の卒業間際。センシティブ。青春。ほのぼの。攻に子供。
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2008年07月11日(金)
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