眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

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 小説・ただ一度の恋:飛沢杏

○魔のギュンター快眠CDが来た。



ボーイズ小説・ただ一度の恋(ビープリンス文庫)飛沢杏

警視庁管理官の受は、若手政治家の攻と高校時代からの同級生で密かに付き合いを続けているが、受の元に攻と二人でいる写真が匿名で送られてきて…。
雑誌掲載とその後の番外書き下ろし。可もなく不可もなくと悪くないの間。
受は警視庁管理官。母親は亡く父親は会社経営。女顔。1つ1つのパーツが繊細に作られた容貌。息を呑むほど美しい。白絹の肌。栗色がかった髪。明るい色の瞳。180センチぐらい。均整のとれた体。逞しさとは無縁のスレンダーで華奢。眼鏡受。
攻は若手政治家。父親は政治家だったが亡くなり跡を継ぐ。曾祖父から与党の議員。エネルギッシュ。精悍な表情。野性味のある美貌。くっきりと端正な顔立ち。陸上競技で鍛えた伸びやかに逞しい体。185センチぐらい。女性にもてる。
4年ぶりの本だそう。なかなか小説を書く時間がないというのは、仕方がないのだろうけどとても残念。
高校時代の同級生・攻に片思いしていた受は19歳の時に攻から告白されたが、攻の将来を思い体の関係だけならと続けて8年目。若手政治家となった攻と管理官に受の元に二人のキスシーンが写っている写真が送られてきて、受は覚悟を決めるが…みたいな流れ。
一途な受と攻の話。二人の恋愛感情はがっちりと揺るがないので、保守的な職業についているというネック以外は波乱は無かった。受が管理官でなくても話はあまり変わらないのではないかと思った。
政治家、特に二世議員設定には萌えが薄いのだが、何故か考えてみた。
多分まだ何者でもない感じが曖昧で萌えにくいんだと思う。例えば芸術家なら何か賞を取ったり、聴衆を感動させるエピソードがあるとすごさが分かりやすく、会社員や事業主ならそれなりの業績を上げるエピソードで優秀さを実感出来るのだが、20代後半の政治家が何か実績を残せるかというとまだまだこれからで、ヤオイ世界の出来る攻なら優秀な人材なのはデフォとしても、目に見える実績が実感出来ない状況で、自らの手で勝ち取ったステイタスの高い他の攻達と同じような立ち位置だといわれるのが微妙なのかもしれない。
期待されていると言っても、二世で親の七光りが強く出ている状況だと本人の資質が見えにくい。
ようは実力があるかどうかまだ未知数な立場なのに、出来る攻としての顔をされても微妙という感じ?
まあでも、この攻は誠実でいい男だった。ずっと受一筋で真面目。 
書き下ろしは雑誌掲載の設定から1年後。受は隠しているつもりでも攻母に暖かく見守られていた。
一昔前のボーイズは、擬装結婚が主流だった気がするが最近は独身のままで身内にのみカミングアウトが増えた気がする。
Hは出来上がっているカプなのでそれなり。比喩も華やかで多彩。風呂場でやっている。駅弁。
次も機会があるなら読んでみたい。
社会人物。高校時代からの同級生。政治家×管理官。28歳同士。駅弁。

前に海外で行った土地が、現地語で「赤い砂漠」という意味の名前だったが、「赤い」という割に実際の土は黄土色っぽく何故そんな名前をつけたのかと思ったが、その土地に住んでいた人達は語彙が少なくて、黄色から赤までの間の色はみんな「赤」で表すと教えて貰った。
日本に「雨」を表す言葉が豊富なのは農耕民族だからと聞いた事もあるし、ある砂漠気候の遊牧民族は「雨」の単語は一つしかないが、「羊」を表す言葉は(例えば毛の無い羊や生まれて三ヶ月の羊、子持ちの羊、子を産んだ羊など)沢山あると聞いたこともある。生活環境によってそれを表す語彙の数が変わるのは必然なのだろうと思う。


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2008年06月10日(火)
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