眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

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 小説・3シェイク:秀香穂里

ボーイズ小説・3シェイク(ラヴァーズ文庫)秀香穂里

マネージャーの受は新しく受け持つことになった事務所の新人モデル攻1を売り出すため新進気鋭の映画監督・攻2の元を訪れるが…。
気になる作家さんの新刊なので買った。悪くないに1歩足りない。
受は芸能事務所の敏腕マネージャー。26歳までモデルをしていた。聡明な印象を与える切れ長の目元。涼やか。すっと通った鼻梁。薄めの唇。仕事熱心。
攻1は受の事務所の新人。モデル。我が儘。遅刻する。不真面目。政治家の庶子。大学生。187センチ。引き締まった体躯。野性味を帯びた鋭い眼。精悍な相貌。喫煙者。檻から解き放たれたばかりの獣。奔放な振る舞いが抜群に良い。
攻2は新進気鋭の映画監督。カンヌで賞を取った。メディアに露出しない。柔和そうな外見だが強靱な神経。強い拘り。穏やかな笑み。やや細身で引き締まった体躯。理知的な目。映画に出てもおかしくないぐらいいい男。
芸能界さんぴー物。最後までさんぴー。さんぴー好きとして堪能した。
恋愛物というよりは、3人が3様に壊れた性格でそれを補い合っているような関係。執着デッドエンドもの。
攻2の作ろうとしている映画の内容と現実のキャラの性格をなぞらせ対比している作り。
最初は無理目に押されていた受が、最後はすっかり開眼して攻二人を手玉にとろうとしているのが様式美だが萌える。
Hは濃いめ。1度だけ攻1と二人でHしてるが他はもれなく三人で。道具や目隠しなどハードに可愛がられている。
次も地雷で無い限り買ってみる。
芸能界。さんぴー。モデル21歳&映画監督33歳×マネージャー28歳。デッドエンド。サンピーエンド。乳首萌え。道具H。目隠しプレイ。


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さんぴーのこだわり。
ボーイズに求めているのは大きく分けて2つ。1つはキャラ2人の恋愛の過程を楽しむもので、2人がくっつきずっと充実した人生を送ることを願い、体よりも心の結びつきを求める作品で、もう1つは、いわゆるエロ。心より体の快楽を追求する作品。これはずっと幸せであることより一瞬の美学というか、作品のエンドがキャラ達の一番理想的でバランスの取れた状態である事が望ましい。前者は続いていく過程を楽しみ、後者は堕ちていく過程を楽しむ。
私が楽しんでいるさんぴー物は、この二つの丁度中間にあるジャンルになる。
よく日記で、好感は持てるが親近感まで持てないという感想を書いているが、前者を楽しむ場合は物足りない要素になるが、さんぴー物の場合、親近感を持つまでキャラに肩入れしてしまうと、受に選ばれない攻が可哀相になるし、どちらかを選ばない受を優柔不断だとマイナス感情を持ってしまう。なのでサンピー物に限っては、キャラに肩入れし過ぎない方が良い。
さんぴーは3人のキャラのどれにも1つに偏って肩入れさせず、同じバランスでそれなりの好感を持たせて堕ちる過程を楽しませてくれ、歪んで閉じた世界を見せてくれる作品に出会うと、おおおおっっっと思える。
そこら辺がさんぴーへの拘りだと、ちょうどこの本が通販で来た時に泊まっていた友達に話したかったのだが、さんぴーへの萌えが無ければ、きっと理解はしてくれまい。
ついでに攻2人に受1人と受2人に攻1人なら、攻2人の方が好きなのは、大概受と攻なら攻の方が、容姿が良くステータスが高く何でも出来るのに、受を半分しか手に入れられない状況が面白いからかもしれない。
こんなさんぴーが定期的に読めることを切に願うわ。


2008年03月25日(火)
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