眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬
日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。
■
■
■
■
■
■
小説・檻−おり−:烏城あきら/帝都万華鏡 桜の頃を過ぎても:鳩かなこ
コミックリンクス17号を買ってみた。
一条さんはいきなり受が改造されていて笑った。亜樹良さんは幽霊になった親友の代わりに攻に告白する大学生の話。幽霊ネタは好きではないのだがメインでないので気にならない。続きが楽しみ。斑目さんは可愛い小悪魔攻の続き。眼鏡優等生受が振り回されている。今回も攻は大変ジャイアンだった。
ハルコさんはほのぼの大学生カプ。ワタナベさんは双子カプの続編。何に揉めているのかよくわからんまま。でも受が攻を誘うのに「一つになろう」ではなく「一つに戻ろう」と言うのは流石双子カプならでは。みろくさんの遊郭物は相変わらず可愛い。遊郭物はハードル高いのだが、これはほのぼのと読める。
今井さんは美人高嶺の花受と縁の下の力持ちさえない攻の大学生カプ。好きなカプだがもうちょっと盛り上げて欲しかった。
次号は亜樹良さんと斑目さんとみろくさんと大槻さんのために買うつもり。
ボーイズ小説・檻−おり−(キャラ文庫)烏城あきら
病床の母親と二人で暮らしていた受は、叔母に誘われ母親の実家に二人で身を寄せる。そこには叔母の一人息子で憧れの従兄弟・攻がいて…。
雑誌掲載を加筆修正。いつも買っている作家さんの新刊なので買ってみた。可もなく不可もなくと悪くないの間。
受は叔母の仕事(資産管理)を見習い中。17歳で不動産会社を経営していた父親が亡くなり闘病中の母親と二人暮らし。美大で塑造を学んでいたが中退した。働かなくても資産はある。小さい頃は体が弱かった。母親の兄に似ている。大人しそうな外見。ゲイ。
攻はデイトレーダー。受の従兄弟。結婚経験有りバツイチ。細身ですらりと背が高い。涼やかな切れ長の目。通った鼻筋。引き締まった口元。凛々しい。父親似。真面目で厳しい。
母親の実家には近づいてはいけない茶室があり、何故か惹かれた受は過去の秘密を知ることになるが…という謎解きと、憧れの従兄弟への恋心を絡めての耽美物。
仕事中心でコメディ色が強い「許可証」シリーズと異なり、これは淡々と物静かに話が進む耽美物。
今さんの挿絵と相まって作品世界はよく完成されていたが、所々微妙に吹きそうになった。一番吹いたのは、受が悶々としながら男性シンボルの代わりになる物を作っていたいたシーン。塑像を作りながらむらむらしてしまう受が笑える。
面白い話ではあるのだが、キャラが立って動いてその話になったと言うより、まず話があってそれに見合ったキャラが動いていたみたいな感じなので、メインキャラをぴんで取り上げた時に、釣書の説明のように平面なままで、キャラが浮き上がって来ない。受視点だけに特に攻をそう思った。
最後は、受攻と受攻の母親達の告白が続き、どんでん返しに続くどんでん返しでみんなそれぞれ壊れていた。個人的には受母がチャンピオン。
二人の中で丸く閉じた話というのは萌えるので、これもオチは萌えた。
Hは普通。明日死ぬと自覚しているような、必死のHしかしてない気がする。
次も期待している。
耽美物。似非近○そー姦。従兄弟同士カプ。デイトレーダー30代半ば×美大中退の青年22歳。
↑エンピツ投票ボタン
ボーイズ小説・帝都万華鏡 桜の頃を過ぎても(ホワイトハート文庫)鳩かなこ
大正になったばかりの帝都。天才詩人受と編集者攻は一高時代からの親友同士。攻はずっと受に片思いしている事を隠しており…。
新人さんのデビュー作。カンで買ってみた。可もなく不可もなくと悪くないの間。
受は天才詩人。東北の百姓の子だったが奨学生として一高に入る。在校中は首席。妹が二人。故郷の幼馴染みの女と結婚。妻は結核を患ってる。赤貧。貧乏が身についている。没頭すると周りが見えない。不健康そうに痩せている。色素が薄い。小柄。
攻は編集者。日本橋の繊維問屋の五男。受の同級生だった。成績は次席。仕立ての良い服。西洋人のようにすらりとした姿。優雅な仕草。気品がある。世の中を睥睨する黒い双眸。類い希な冷たい白皙。硬質な美貌。冷ややかな視線。文学少年だった。
新人作家さんのデビュー作みたい。書店で見て面白いかもーと買ったらそれなりに楽しめた。
受が一高入学時に出会い、最初は冷たかった同級生の攻が受の詩才に気付き親友になり、卒業後も編集者と詩人として付き合いを続けている。攻はずっと受に片思いしており、しかし受は結婚し妻は結核で伏せている。という経緯が淡々と書かれていく。
よくBLっぽいラノベという言われ方をする作品があるが、これはラノベっぽいBLみたい。男同士の恋愛中心というイメージはない。二人のラブラブな恋愛を期待すると淡々としすぎていて肩透かしな気分になるかも。そして受は妻をしっかり愛しており、自殺未遂までするので女が出張るのが駄目な人は駄目かもしれない。
ついでに淡々とし過ぎて、受が攻を憎からず思っていても受け入れる心境になった辺りは匂わせているだけにみえ盛り上がりに欠けた。
一番萌えたのは、何度か書いたと思うが、私はキャラが恋に落ちた(或いは意識した)瞬間を印象的にかいてくれると激しく萌えるので、これは受と攻のそれぞれの落ちた瞬間が書かれていたのでポイントが高かった。しかも二人の瞬間が違ってそれで受が密かに悲しんでいるところがツボ。
もう一つは容姿端麗で優秀で裕福な家庭に育ち完璧な攻が、頭の出来は同等でも田舎の冴えない受に詩才という点だけにおいて敵わず、打ちのめされて意識して好きになり十年以上を悶々と片思いを抱え過ごしている設定に萌えた。
作家さんは大正時代が好きなようで、好きこそ物の上手なれみたいな作品だった。好きな物だけ並べてみましたな勢いがあるので面白いと思えるが、他の設定で書けるのかは微妙かも。
ここにあまり書いても仕方がないと思うのだが、推薦文が載っていた栗本薫。言いたいことは分からないでもないが(共感するという意味ではなく)、もうちょっと色々言い方を変えた方が良いと思うのだが。作家さんを応援するというよりも、足を引っ張っているように見える。ついでに鳩さん自身を誉めているというより、その素晴らしい才能を私が育てた感がにじみ出ているように見えるのは私の気のせいか。
Hは少ない目。
次は脇カプを主人公にした作品があるらしいのでこれも買う。
大正時代。一高。編集者×詩人。16歳で出会い30歳ぐらいまでの話。一応脇カプ有り。
今さんの挿絵2連発。
2007年12月08日(土)
≪
≫
最新
目次
MAIL
HOME