眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

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 小説・俺と奴の対峙する関係:義月粧子

ボーイズ小説・俺と奴の対峙する関係(プリズム文庫)義月粧子

父親が亡くなり傾いた実家の老舗旅館を立ち直らせるため会社員の受は頑張る。父親同士が知り合いで幼馴染みでもある呉服屋の攻と再会して…。
よく買う作家さんの新刊なので買ってみた。可もなく不可もなくと悪くないの間。
受は会社員。電気機器メーカーで技術提携の交渉をしている。実家は老舗旅館。兄が一人。バイ。喫煙者。一見華奢だがスポーツは得意。綺麗で理知的な容貌。攻と好対照。団体競技が苦手。冷めた性格。
攻はアンティーク着物の店を経営している。実家は呉服屋。メディア露出も積極的。周囲にカミングアウト済みのゲイ。見栄えのする外見。喫煙者。180センチ越え。運動も勉強も出来る。男っぽくワイルド。
昔から知り合いだったが高一の時に初めて同じクラスになり接点が出来る。学校で攻は受の事が好きだという噂が出て受もまんざらではなかったが、実は他の男と付き合うための隠れ蓑にされていたと知り密かに失恋する…みたいな流れ。数年後受父が亡くなったのを切っ掛けに再会。受は距離を置こうとしていたが兄の保証人問題が出てくる。
後書きを見ると高ビーな受と強引な攻のガチンコが書きたかったそうだけど、一応そんな感じではあった。攻撃的な攻と攻撃的な受のカプはそれなりに萌えたけれど、微妙に物足りないというか。
どれだけ攻が受に向かって「好きだ」「一生大切にする」「お前と一番Hしたい」みたいな事を言っても、この作家さんはこれまでその次のページからさくっと攻が浮気していることが多かったので、どうも信用出来ない。またまたどうせ魅力的な相手と会ったら浮気するんでしょ。と思ってしまう。これは他の作家さんがキャラごとに割り切って性格付けをしているのに、この作家さんは多分そういう攻に萌えているので(気のせいかもしれないが)、どれだけ口先を飾っても信じられないのだと思う。
そういう思い込みが無ければ、攻×攻っぽい大人(?)の関係を楽しめるのではないか。
この作家さんのひどい攻に会いたい訳ではないが、攻の性格がぬるいと全体的にぼやけ気味になる印章。
事件部分は手際よくまとめられており、学生時代のエピソードも萌えたんだけど、終わってみれば萌えーーーではなかった。
Hはこなれた二人なので能動的だがページの都合上さくっと。
次も設定次第。
社会人物。幼馴染み物。ライバル物。旅館再生。借金。呉服屋×会社員。同じ年の幼馴染みカプ。20代半ばから後半? 着物。

2007年08月27日(月)
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