眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。


 小説・至高の華:火崎勇/いとしさを追いかける:杉原理生

小説ディアプラハルを買ってみた。買ってみた宣言のみ。
ほぼ買っている作家さんばかりなので、読むのは楽しみ。次号も買うつもり。


ボーイズ小説・至高の華(ショコラノベル)火崎勇

大学の研究員だった攻は、親友に弟・受を貰う代わりに特許や研究データなどを渡す。
雑誌掲載とその後の書き下ろし。いつも買っている作家さんの新刊なので買ってみた。可もなく不可もなくプラス2。
受は製薬会社の跡取り。父親が亡くなり社長になる。妾腹の兄が一人。細い眉、切れ上がった黒目がちの瞳。美しい華。美人系。プライドが高く真っ直ぐ。恋愛は奥手。きつい性格。深窓の姫君。
攻は研究員。頭が良くいくつも特許を取っている。受兄と親友で共同研究者だった。よく学びよく遊ぶ性格。女に不自由しない。体格が良く社交的でアウトドア派。ハンサム。マイペースで傲慢。
よくボーイズで、跡取りの受が、跡を継ぐ時に何かの問題にぶちあたり、それを助ける代わりに体を差し出せと攻に脅され、屈辱にふるえながら抱かれるが実は攻が好きで…みたいな流れがあるがそれを攻視点でしたのがこの話。
プライドが高く綺麗な受を手に入れようと頑張っている。せっかくの攻視点なので受を助けるために頑張るところをもう少し見せて欲しかったが、相変わらず薄いのでさくっと終わっている。
何げに人死にが多かったので少しトーンが低く鬱々と進んでいる。攻の側で医者でもないのに身近な人間が続けて亡くなっている。話のためとはいえ祟られてるみたい。
Hは無理矢理なのでそれなり。攻視点のためかあまり受が気持ちよさそうではない。受が痛そうだと可哀相になってくるのよね。
次も地雷で無い限り買うつもり。
社会人物。製薬会社。攻視点。研究者×製薬会社社長。3歳差。一種の下克上。



ボーイズ小説・いとしさを追いかける(ルチル文庫)杉原理生

大学生の受は上京し、同じ高校の一つ上の上級生の攻に連絡を取る。1年前会いたくないと言われていて…。
雑誌掲載とその後の書き下ろし。雑誌の時に気に入っていたので買ってみた。悪くないに2歩足りない。
受は大学生。母子家庭だったが高三で母親が亡くなり東京の大学に進学する。一人っ子。中学までは優等生。無邪気な性格だが密かに鬱屈している。かなり奥手。年上から可愛がられるタイプ。顔は悪くない。
攻は受の先輩。大学生。父親が受の母親と不倫していた。実家は資産家。兄と姉の3人兄弟。ほっそりして見えるがしっかりとした体。長身で肩幅があるが不思議な柔らかさがある。色素の薄い瞳。誰もが二枚目だと頷く端麗ですっきりした顔立ち。愁いを帯びた眼差し。落ち着いて大人びている。ゲイ。
この作家さんの前の感想で3度作風が変わったと書いていたが、本来は今回みたいなのが一番らしいのかもしれないと思った。
受は攻の父親と自分の母親が付き合っているのを知り、攻に興味が出て近づく。普通の先輩後輩だったが、攻は受に片思いするようになり危うい関係のまま、攻が親の不倫を知って一度離れる。受は攻に謝りたくて一人で上京し攻に連絡を取る。攻は以前と変わらず接してくれて…みたいな流れ。
受はとても内向的でうじうじしている。狭い人間関係の中、淡々と話が進む。過去を振り返って一人で悩んでいるので、話的には盛り上がりにかけるかも。
攻はとても好みだった。意外にこういうタイプの攻は少ないのではないか。真面目で一途で穏やかに見えて企み系かと思いきや、受が好きな態度が友人にはばればれなお坊ちゃん。忍耐力は抜群。この攻が読めたから感想が上がった部分はある。しかしたまにカマっぽいわけではないが、変わったというか女性っぽい丁寧な話し方になる。
受も悪くはないのだが一歩境界からずれればやばかったかも。前にサンダイヤルの受が地雷だったが根本的には似ている所があるのかもしれない。が、今回地雷な行動をしなかったので楽しめた。サンダイヤルの感想を読み返したが、人間関係はこれと今回のは似ているのね。
ぐるぐる悩む男の子と寛容な男の子の話が好きらしいが、これもまあそんな感じ。雑誌掲載分のタイトル「テレビの夜」は割と気に入っていたのだが、続編のほうでは殆どテレビは関係なかった。攻との関係でえらいことになっていたので、己の孤独に浸っている場合では無かったのかもしれないが。
まだビブで掲載された作品が残っているので、そっちも単行本で読んでみたい。
Hはそれなり。初Hは初々しい。攻の気遣いに萌えた。
次も設定次第。
学生物。再会物。テレビ。高校時代の先輩×後輩。プチセンシティブ。

2007年03月20日(火)
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