眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

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 小説・彼の寡黙な唇:火崎勇

プリズム文庫の全サが来た。



ボーイズ小説・彼の寡黙な唇(ガッシュ文庫)火崎勇

編集者の受は、高校時代にサッカー部の先輩と抱き合っているところを同じくサッカー部の先輩であった攻に見とがめられて以来、恋愛することが怖い。雑誌のインタビューでシナリオライターになっていた攻と再会し…。
いつも買っている作家さんなので買ってみた。可もなく不可もなくから悪くないに2歩行く感じ。
受は編集者。この作家さんにしては珍しく大きく後ろ向きで少し前向き。純情。奥手。真面目。可愛い系。運動能力は平均。平凡なサラリーマン。細かい作業は苦痛でない。
攻は新進気鋭のシナリオライター。高校時代はサッカー部の副主将。獅子。他人に厳しく自分にも厳しい。彫りの深い精悍な顔立ち。野性的。無造作に長い髪。体力はある。喫煙者。
あこがれていた先輩・攻にゲイだとばれ軽蔑されたと思い込み、ずっと恋愛できなかった受が攻と再会し再び好きになるけれど…みたいな流れ。
特に引っかかるところはなくいつも通りな火崎さんの作品だが、最近微妙に受の後ろ向き度が増えたというか、後ろ向きな受も作品のローテーションに混ざるようになってきた気がする。数年単位でマイナーチェンジしているのでその時期なのか。
攻の思い込みも実は思い切りネガティブな気がしないでもない。
脇キャラのおねえ言葉の友人は企み系だった。なかなかいい味だしている。
萌えは薄かったが、いつも通りな安心感がある。最近この作家さんの作品が一種の口直しというかリセットするのに役立っている気がする。好きで色々なボーイズを読んでいるが、ずっと読んでいると意識が偏って来る時があり、例えばとても甘いものばかり食べていると少し甘いだけのものは甘さを感じないとか。その感覚を正常値(という言い方は語弊があるかも知れないが)にリセットするのにちょうど良い。
萌は少ないがそれなりにあり、むかつくことが殆ど無く大きな振り幅も無く、予想の範囲内に収まりいつも同じ印象を持つ。飽きない程度に設定とカプがローテーションしており、定期的に本を出している作家さん。月一で読みたくなる。作家さんにとってはそんな読まれ方をしても嬉しくないかもしれないけどね。
Hは最後に一度。
次も設定次第。
社会人物。再会物。10年ぶりの再会。シナリオライター27歳×編集者26歳。受のトラウマ。猫。

2007年02月25日(日)
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