眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。


 小説・運命を喰らうとき:義月粧子

オヤジカタログを買ってみた。
買ったのは去年だったけれど読んだのは今更。相変わらずこゆい。微妙なんだか面白いんだかうまく感想が言えないのも相変わらず。オヤジ相手のためかHまでしていない話もある。桃山さんと舞妓さんの話は続きが読みたい。
次はメガネカタログなので買うつもり。

百鬼夜行15を買ってみた。
これの最後ってどうオチをつけるのだろうと思いつつ少しだれ気味。でも開が出てくると心が沸き立つ。もっと出てこないかな。



ボーイズ小説・運命を喰らうとき(アルルノベル)義月粧子

アパレル系の会社社長である受は、幼なじみの親友の部下である攻とセフレの関係にある。ある時親友と共同開発していたデータを受の会社の社員が盗んだと疑われ…。
気になる作家さんの新刊なので買ってみた。大爆笑。
受はアパレル会社の社長。自分で会社を興す。175センチ前後。ゲイ。両親は幼い頃に亡くなる。堅実で真面目な性格。顔は悪くない。
攻は親友の会社で働く。ナイフのような鋭い雰囲気。185センチ以上。胸板が厚く肩幅も広い。整った顔立ち。威圧感。古い一族の出で特殊な能力がある。バイ。
攻は力を持つ一族の出身で、その一族は敵を牽制してある人物を捜している。その人物に仕えるために生きてパートナーになるのが目的。そのある人物は敵も探しており、敵の手に渡るとやっかい。その人物が受の親友だということが分かり、親友の側に3人の男が仕える事になる。その内の一人である攻に片思いした受はセフレで良いからと寝るようになる。みたいな設定。
あらすじからどんな話かと思ったが荒唐無稽な話だった。一種の超能力物。後書きを読むとずっと書いてみたい話だったが、同人でも商業でも書いちゃいけないのかと思っていたが、そうでも無いようなので書いてみましたとあった。
いつもトンデモ話を書いている作家さんが書くと、「はいはいまたいつもの雰囲気」という感想で終わるが、現代物などを書いてきたこの作家さんが書くと破壊力が違った。
なんちゃって超能力でも曖昧な不思議設定でも気にならないし、設定をびっちり理論武装しなくても良いとは思うが、出た瞬間突っ込みたくなるような超能力設定は何とかならんのか。攻一族と敵が何で戦っているのか、ある人物が相手側に渡ったら結局どうなるのかなど何もかもさっぱりだった。行き当たりばったりに設定を考え、矛盾の上に矛盾をくっつけたような状態で最後まで押し切ったようにしか見えない。
取り敢えず強引傲慢な攻と可哀相な受のパターンはそのまま。受がどんなに思っても攻は親友しか大切にしない。ついでにクライマックスで周り中から誤解され受が孤立無援になるパターンも健在。可哀相な受を楽しめ無いわけではないが、トンデモ設定が克服できるかどうかにかかっているのかも。
以下最後までのネタバレなので注意。



取り敢えず一番吹いたのが、敵の攻撃(?)で受の体に腫瘍が出来て後1年の命になり周りから誤解され満身創痍で弱っていた所、敵側の人間だと勘違いした攻に首を絞められ殺されそうになり、死ぬ直前たった3行の間に攻は受が大切な人物であると知り、「俺がお前を守る」という台詞をはいた時。
5分前に首締めて殺そうとしたのはお前やとか、ご託並べる前に殺そうとしてごめんねとか誤解して追いつめてごめんねとか一言でも良いから謝らんのかとか、つか「守る」の後は死にかけた相手といきなりHするつもりなのかとか、口でして「今度はお前(の顔)に(精○)かけて良い?」とは何事じゃとか、受は死にそうではないのかとか、突っ込みの連続に腹筋が痛くなるほど笑った。
しかも攻と1日8時間以上一緒にいてHしていると、腫瘍が消えて病気が治るらしい。一体どんな超能力なのか。怪しい新興宗教みたい。
ついでに攻はいきなり親友の会社を辞めて受に始終はりついているのだが、重役クラスで会社を動かしていたのにあまりにも無責任ではないのか。
敵の勢力は着々と力をつけているっぽいのに、解決も決着もつけずに最後はお医者さんごっこHで終わっていた。受の台詞「先生のお注射、熱い」で締め。
読後感は、大きな萎えとこみ上げてくる笑いと可哀相な受に対する小さな萌えと中ぐらいの脱力感が同時にわいてきて何とも言えない気分になった。
この攻は間違いなくとても酷い攻なのだが、ここまで突き抜けてしまうと乾いた笑いしか出てこない。
他にも突っ込み所満載で、笑う目的なら読んでみても良いかも。
Hは割と。お医者さんごっこ。体液を交換すると体が治るので、今後そういうプレイが増えると思われ。
次はラバーズの新刊を読む。
似非ファンタジー。なんちゃって超能力。社会人物。健気受。トンデモ設定。社員30代頭から半ば×アパレル会社社長20代後半? 守る者×守られる者。

2007年01月25日(木)
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