眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。


 小説・八月の略奪者:いつき朔夜

最近みているテレビ番組。
吉田類の酒場探訪。テレビをつけているとたまにやっているので見るようになった。東京の街の居酒屋や酒場を巡り、酒と肴を食べ歩く番組なんだけど、これがまた美味そうなのよ。高くて美味い店の特集などはよく見るのだが、大衆居酒屋をメインに食べ歩いているのが良い。みんな美味しそうに酒を飲んでいる。たまに肴の参考にしたりもする。
夕食前なのにうっかり見てしまうと、その夜は酒を飲まないと決めていても、何か一品アテを作ってしまうのが唯一のネックといえばネックか。
因みに今見ている番組、「吉田類の酒場探訪」「忙中趣味有り」「ラジオ深夜便テレビ放送」「トラベリックス」「世界遺産」「ウルルン」「不思議発見」。BSの方が最近は多いかも。
それにしてもラジオ深夜便は良い。なんでNHKの放送は民放よりトーンが一つ低いのか。内容はどうでもよく、あの声を聴いているとすっと寝られる。旅行の出先でホテルのベッドが変わるとなかなか寝付けないのだが、NHK放送をかけていると自然に寝られる。貴重な放送だ。



ボーイズ小説・八月の略奪者(ディアプラ文庫)いつき朔夜

高校生の攻は学校の行事で博物館に行き器物を壊してしまい、罰として夏休みの間博物館にボランティアに行くことになる。堅物で融通が利かない学芸員の受に最初は反発を覚えていたが…
雑誌掲載とその後の書き下ろし。悪くないと面白かったの間。悪くない寄り。
受は市の博物館の学芸委員。両親は日本人だが遺伝の関係でブルーグレーの瞳。乳白色の肌。やせた体。真面目。堅物。融通が利かない。優しい性格。仕事に真摯。ゲイ。
攻は高校生。ジオラマ作りが得意。男らしくしゃきっとした顔。目立つ。目に力がある。体格が良く背が高い。女の子にもてる。大学は隣の県。高校の時は短気だったが、大学生になり気遣いが出来るようになった。自信にあふれる。頭は悪くない。優秀な大学生になった。
前の青田買いで雑誌掲載分は感想を書いていた。以下コピペ。
「高校生の攻が博物館員の受と話す内に好きになったり、将来の目標を見つけたりする話。攻は沸点が低かったり至らなかったり自分の事で精一杯。高校生らしいと言われればその通りなのだが、あまり好感が持てなかった。最後はもう少し成長した姿を書いてくれた方が親しみが持てた」
今回も雑誌掲載分の感想はこんな感じ。しかし今回は書き下ろし部分があった。
書き下ろしは数年後、攻が就職活動している時まで進む。付き合って数年。怒りやすかったり至らなかった攻が、将来を見据え受を守るためにとてもいい男に成長していた。逞しく柔軟で立派な男になっている。前半の攻が後半の攻に成長するのかと思うとしみじみした。青年期の成長の瑞々しさが楽しめた。相手のために頑張ったり成長したりする話は好き。
正直前半だけなら可もなく不可もなくと悪くないの間のまま。後半があったのでここまで感想は上がった。
最初は受が攻のどこが好きになったのか分かりにくかったが、通して読むと分かる気がする。高校生の時は受が攻をおんぶにだっこな感じだったけれど、大学生では十分対等でそれぞれに補っている気がした。良い関係。
話も丁寧に博物館の事情や内容を書いてくれており好印象。この作家さんは脇の説明がいつも丁寧なイメージ。
いいカプになった。これからも幸せになって欲しい。
Hはそれなり。最初の痛々しいHからこなれて受を翻弄するHまで。書き下ろし部分のHは既刊の中で一番潤いがあった気がする。H描写もこなれてきている。
次も期待している。
最初は攻視点。後は受視点。博物館。高校生18才×博物館員24才。その後は大学生21才×博物館員27才。6才差。年下攻。人生。プチセンシティブ。攻の自分探し。逆光源氏?

2006年12月09日(土)
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