眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。


 漫画・いじっぱりの方程式:ひむか透留/小説・牡丹を抱いて:剛しいら

デーモン聖典9を買ってみた。
聖典に好きと言われて消えたデーモンってこれが初めてなのか? とんでもなく低い確率なのか。つか、いつの間にか主人公の女の子が自分のデーモンを好きになっていて驚いた。



ボーイズ漫画・いじっぱりの方程式(ディアプラコミック)ひむか透留

表題。意地っ張りで口の悪い大学生の受は学校で孤立しがち。クラスの人気者の攻は、そんな受にかまい声をかけてくれて…。
表題と読み切り2本。雑誌掲載と番外おまけ漫画描き下ろし8P。何となく買ってみた。可もなく不可もなくと普通の間。
シリーズの受は、口が悪く意地っ張り。料理は出来る。口が悪いのは自覚している。何げに後ろ向き。天然ボケな一面も。白髪。
攻は大学の人気者。友達が多い。女性にもてる。飄々としているが我慢強い。黒髪。
読み切りは姉夫婦の子供を預かり幼稚園に送り迎えしている会社員の攻は、幼稚園で働く保父・受が苦手だったが…。Hは無いが多分会社員×保父。いつもにこにことしてぽやぽやな保父が実は有能で見直す会社員。
もう一つは、グループ企業の経営一族にある攻を騙そうとする絵画詐欺師の受の話。会社員×詐欺師。眼鏡受。髭攻。
誰かのアシスタント出身なのか既視感のある絵柄だった。大学生はまだましなのだが、最後の詐欺師の読み切りはこの絵柄で読むのはつらい。大学生物の受は口が悪いという設定だが、これが中学生ぐらいなら気にならないが大学生ならもう少し成長しても良いのではと思った。口が悪いのはともかく大学生レベルの口の悪さを出して欲しかった。
Hは少ない目?
次はどうかな。
学生物。詐欺。保育園。大学生カプと社会人カプ。ほのぼの。



ボーイズ小説・牡丹を抱いて(ショコラノベル)剛しいら

「ライオンを抱いて」の続編。付き合うようになったカプ。受が中国人にさらわれ攻は助けに行くが…
続編なので買ってみた。果てしなく微妙で胡散臭かった。
キャラ設定は前作で。と書きたかったが転載していないのね。2002年9月なので4年ぶりの続編か。キャラ設定を拾い読みする気力がないので省略。
以下割とネタバレなので注意。


話自体は右翼の塾で純粋培養された右翼の攻が日本のために戦っている。中国人マフィアが攻を狙って受を拉致し攻を殺す暗示をかける。攻に助け出されたが、興奮すると殺したくなるのでその暗示を解くために再び中国人を捜すという話。
話自体はいつも通りな感じ。キャラも別に嫌いではないが、微妙だったのは話の流れ。
上手く書けないかもしれないけど。
びみょーな気持ちになった一番は、攻のいる右翼勢力は日本を守るために裏社会とも通じて資産を増やしている。ついでに私腹も肥やしている。→攻が戦う。→こんなに攻は頑張っているのに認められない。もっとみんなから賞賛されるべき。とかいう受の台詞の流れ。
何かこう。日本のために戦ってくれる分にはまったく良いんだけど、私腹を肥やした資産の一部で都内の一等地に屋敷をかまえてライオンを飼って美味しい物を食べて、いつ死んでもおかしくないから贅沢しています。というのがなー。とても微妙。
善意のボランティアを主張しながら裏ではそれで暮らして儲けているのに、感謝を要求された時の気持ちに似ているというか。確かに他人のためにやっているんだろうけれど、釈然としない気持ち。
もっと謙虚に日本のために頑張っている人もいると思うんだけど。
後個人的に、理念のために手段を選ばないという思想集団が苦手。一部の宗教や武道の流派にも通じる物があると思うんだけど、理念や思想を実現するための組織で、トップの考え方一つで下がどうとでも動く形態。
内部からの自浄がなかなか期待出来ず、表の組織なら第三者の目や法の目というストッパーが効くところ、裏の組織のためそれも期待できない集団。
個人が自分の意志で自分の理想を目指す分には気にならないのだが、組織単位になると個人の考えは押さえられる所があるし。
組織の目指す先が自分と添っている間は力強いが、添わなくなった時はどうなるのか。いつ考えや行動が変節するか分からない集団の危うさを想像してしまって萌えている場合ではなかった。
作中に出てくるように怪しい中国人と戦っている分には分かりやすくて良いんだけど、実際はそれだけじゃないだろうしね。
宗教や武道の流派程度なら関わらなければそこだけで完結しているなら、好きにしてと思えるが、今回の攻の組織とは日本に住んでいれば関わってきそうだし。対岸の火のように眺めていられなかった。
終始こんなもやもやした気分で読んだので非常に疲れた。せめて日本以外の国かなんちゃってジャパンか、過去の設定なら突っ込みながらも読めたんだけど。
しかしなんで急にこんな右翼を連呼する話になったのか。前作ではまだ気にならなかったけれど、今回は更に増えた。こんな方向に行くと分かっていたら買わなかった。あらすじも「裏社会取り仕切る攻」と書かずに「右翼で日本のために戦う攻」とか書いておいてくれ。
Hは出来上がったカプなので多いめ。
続きが出ても買わない。
裏社会物。中国マフィア。右翼。右翼×刑事。刺青。続編。

2006年12月07日(木)
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