眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。


 9月の青田買い

今月の青田買い

雑誌でしか見ないようなボーイズの新人&投稿者の作品の感想を書いている。新人扱いは、個人的に単行本が2,3册出た所ぐらいまで。将来有望かが基準ではなく、あくまで私個人の好みに合う話を書くようになってくれるかどうかが基準。
面白い作家さんだけを挙げるか、つまらなかった作家さんも挙げるかはその時の気分。


銀の葡萄に口づけを(花丸秋の号)蓮池なな
受賞後の第一作目。後日。

波乗りパール(花丸秋の号)上蒼都芭
後日。

不純な純情に包まれて(花丸秋の号)丘群さえ・しらいゆう(56回イラスト部門特別賞受賞)
花丸55回新人賞ベスト7受賞作。リストラされた受が宝石の展示会場で目のよさを買われて攻の宝石を買い付ける会社に再就職する話。
普通。社長×リストラ社員。小売ではなく仲介メインというのは少し珍しいかと思った。文章は華は無いが破綻も無い。でも花丸テイスト。キャラのものの考え方や行動が全体的に若い。宝石の話もいくつかあったが、あまりキャラ同士が好き合っていることがぴんとこなかった。
攻がいない時悪役に誘われて宝石を見せてもらいに行き…というくだりは強引過ぎ。それまではまだリーマンものっぽかったのに社会人としてそれはないだろうな展開で今ひとつだった。取り合えず次はどんな話を書いてくれるのか。
イラストの人は手慣れたタッチだった。どこかで見たような気もするのだけれど。嫌いではない。

片想いにもならない(リンクス10月号)はるか真朝
祖母の葬儀で10年ぶりに地元に戻ってきたグラフィックデザイナーの受は、高校時代片思いしていた会社員の攻と再会し…みたいな話。
可もなく不可もなく。会社員28歳×デザイナー28歳。同級生再会カプ。「ココロノ」の脇カプみたい。
前作よりセンシティブ系の雰囲気だった。受が攻とその親友が付き合っていると誤解してぐるぐるしているのだが、エピソードが弱いというか少ないというか。その分量でこの長さを引っ張るのは薄く見えるんじゃないかと思った。嫌いではないのだが、いつも何か物足りない。単行本の作品が一番好きかも。
今回でここに書くのは止めておこう。

愛を調教えて(リンクス10月号)皐月かえ
後日。

もう一度、キスからはじめて(リンクス10月号)絢谷りつこ
後日。こんどこそ最後。

ただ甘いだけじゃなく(リンクス10月号)神楽日夏
パティシエの受は、経営難で困っている自分の店を新しいオーナーに買い取られることになる。新しいオーナーとは、昔付き合ったことのある天才的パティシエ・攻で…みたいな話。
可もなく不可もなくと悪くないの間。天才的パティシエ29歳×パティシエ24歳。ファッション関係以外の話をはじめて読んだ気がする。それはともかく可愛い話だった。キャラも好感が持てる。思わせぶりな脇カプがページを取っていたのでこれはもう少し減らしてくれてもと思ってしまった。
単行本になるならその後の書き下ろしつきなら買ってみたい。
この作家さんは強引で格好良い攻が受を可愛がる可愛がり方がツボで期待しているのだけれど、たまに文体がポエムっているので、それがもう少し薄くなればもっと読み安いのだが。前作よりはずっとマシにはなっていたので、このままで行って欲しい。
次も期待している。

Coffee Sugar(小説ビーボーイ10月号)玉木ゆら
施設育ちの受は、流れ流れて寂れた街のコーヒー店で働いている。店のオーナーである不動産屋の攻はいけ好かないやつだと思っていたが…みたいな話。
不動産屋40代×コーヒー店雇われ店長20代半ば。可もなく不可もなく。なんちゃって時代物遊廓と別雑誌の現代物のその次の作品。施設育ちでずっと愛されてこなくて孤独の中にいた受が攻と出会い、ひかれていく話。過去話の割合が多く攻との関係を積み上げていくにはエピソードが少なかった印象。気づけば好きになっていたパターン。嫌いではないけれど、今回だけでなく作品を通読して潤いの少ない文章だと思った。もうちょっと湿度の高いほうが好みではある。
次の作品も楽しみ。

愚か者は恋を夢見る(小説ディアプラアキ)玉木ゆら
後日。この作家さんも次ぐらいで最後にしておこう。

名前を呼んで(小説ディアプラアキ)北原風音
第17回ディアプラチャレンジスクール期待賞トップ。

リンクスの新人さんは前と少し傾向が変わってきたような。話のできはともかく雰囲気は好き。北原さんはオヤジ受。西田さんの挿し絵って初めて見たけれど、シンプルな割にどんな料理にもしいたけの匂いを醸し出すような絵柄だった。あくの強い作家さんでないと食われそう。他は来月。

2006年09月30日(土)
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