眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

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 小説・楽園建造計画1:高遠琉加

ボーイズ小説・楽園建造計画1(シャレード文庫)高遠琉加

家庭の事情で下宿することになった主人公は、芸術学部専用のやすいアパートを紹介してもらう。入居してみると個性のある住人の集まりで…
雑誌掲載2本と番外書き下ろし1本。気になる作家さんの新刊なので買ってみた。今のところ可もなく不可もなくと悪くないの間。
まだカプになるどころか好き嫌いの感情すら芽生えてないので下記の表記。でも多分主人公が受?
主人公は経済学部の大学生。2年。母子家庭で育つ。料理が得意。大勢の中でいるのが苦手。プライドが高い。色々トラウマ持ち。可愛い系。気が強い。
相手役になりそうな男は芸術学部の写真学科。長めの髪。ざっくりした彫りの深い輪郭。きつめの眉。硬く真っ黒などんなものでも吸い込んでしまいそうな瞳。たらし。マイペース。
まとめ読みしようと思って置いていたが、脇カプまで揃ったので読んでみた。
1冊目は主人公の事情と下宿先の説明が書かれている。一人暮らしをするようになり下宿先の人間に翻弄される間にトラウマが少し解消するという流れ。
なので相手役(?)は出てきても色っぽさは殆ど無し。
今回読んで気付いたが、設定が寮(或いは下宿先のアパート)で、この主人公のようにトラウマを抱え周りから壁を作り、強引マイペースな攻に翻弄されいちいち突っかかるパターンは、好きでないかも知れない。
一つ一つは特に何がどうということはないのだが、複合技で来られると、どうもキャラに好感が持てないというか。何かのスイッチが入るのか?
前も同じ設定パターンでいつもは好きな作家さんの作品が不愉快だったので、我ながら何が嫌なのか、よく分からん。
ので、微妙にいらいらしながら読んでいたが、最後の方はマシになった。もうちょっと主人公の性格が変わってくれないと、このカプの続きを読むのが辛いかも知れない。話としては面白かった。
次は別カプらしいので続きが楽しみ。
書き下ろしは、このアパートが出来た頃の話。平成元年の芸術学部に通うカプ。
受は幼い頃誘拐された事がある。人には見えない物が見えていた。母親似の整った顔立ち。小さい頃は女の子のよう。ひっそりと目立たないように生きていた。成績はあまり良くない。心のものを吐き出すように絵を描く。綺麗ではないが心をひっかくような絵。
攻は小さい頃から絵の勉強をしていた。それなりに才能はある。長身。目鼻立ちのはっきりした整った顔。成績優秀。要領が良く快活。周りから人気がある。自分の魅力を理解し謙遜しない。強引。
今回は受の誘拐された過去。高二で出会った二人が大学に進学するまでの話。本編とは別に番外として続くようだ。
こちらの方がさらにセンシティブで、受の心情がペシミスティックに語られている。受は人間らしい感情がどこか欠落しているし、攻は受とセフレのようになっているが男と恋愛なんかありえないとか言ってる。
本編よりこちらが気になってしまった。本編ではハッピーエンドになっても、こちらでは死にオチとかありそうで少しドキドキ。死ぬ以外ならアンハッピーでも我慢するので何とか。
次は次巻。
寮物。下宿物。大学生同級カプ。20歳同士。シリーズ。脇カプあり。続刊。淡々。トラウマ。

2006年02月20日(月)
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