眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬
日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。
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漫画・窮鼠はチーズの夢を見る:水城せとな/小説・恋せよvリーマン:今泉まさ子
漫画・窮鼠はチーズの夢を見る:水城せとな
たまに見る書店の新刊案内でボーイズのジャンルで載っていたこれ。メールでもお勧めしてもらい、久しぶりだと思い探して買ってみた。
悪くない。
カテゴリーをどっちにするか迷ったが、読んだ印象でボーイズ臭のする少女漫画だと思ったので一応「少女漫画」扱い。
大学時代の先輩と後輩。結婚している先輩の素行を調査していた探偵の後輩が、浮気を奥さんにばらされたくなければ体を提供しろと先輩を脅す。
探偵業をして容姿が整った世慣れた後輩は、優しいが優柔不断で流されやすく強く押されると弱い先輩にずっと片思いしている。
再会し結局奥さんに捨てられた先輩の元に押し掛けて、押して押して押して押す経過が話のメインになっている。
先輩は流されやすく浮気しては言い訳を考えているどうしようも無いタイプ。ボーイズとして読んでいたら投げていたかも知れない性格だが、ここまでヘタレならどこまで情けないのか反対に気になってしまった。
対する後輩はスマートで他人にもてるタイプながら一途に先輩に片思いしている。先輩のために色々我慢していて一見一途だが、先輩以外の人間には冷酷で計算高く酷い性格。
このギャップはとても萌えた。この作家さんの描くボーイズのカプは、たまにこのタイプが居た気がする。昔ボーイズを描いていた時もこういう部分はとても好きだった。
昔はもっと感性と勢いで押していたのが、これはもう少し地に足を着いてエピソードの小技が増えた気がする。女と男のいやらしさを堪能してしまった。
段々後輩に押されて最終的には寝るのだが、先輩の優柔不断さは無くなった訳ではない。ボーイズならなんじゃこれはな終わり方。続きが気になるが、これからも先輩は自分はゲイでないと葛藤しつつ女とふらふらと浮気して、後輩は女の影を追い払う日々になりそうなので、あそこで終わっていて良かったかも。
多分後輩が一番幸せな時で終わっているように見える。また続くのかも知れないけれど、それなりのエピソードでないと蛇足に感じるかも。
最後のHシーンは萌えた。これも一種の執着する攻か。
読後感がすっきりせずもやもやしたものが残るのだが、そのもやもやが楽しい部分もある。この読後感も昔描いていた時のまんまなので、総合的に久しぶりにこの作家さんの作品を楽しめて良かった。
私は人間の嫌な部分を魅力的にかいてくれる作家さんをありがたがる傾向があるので、この作家さんもその中の一人として気に入っていた。
また読んでみたいが、ボーイズ雑誌で描いて欲しいかと言うと微妙。描いたら読むけどね。
ボーイズ小説・恋せよvリーマン(プラチナ文庫)今泉まさ子
フリーターの受は友人の伝手で会社に就職したが、そこはゲイのためのゲイによる建築系の会社。そこで高校時代受に告白してきた攻と再会し…
笑えるかと思って買ってみた。萌えとしても笑いとしても可もなく不可もなく。
受はフリーターだった。二流大学卒業して就職浪人。ジャニーズ系の可愛い顔立ち。小柄で華奢。女子からはオモチャ扱い。ボンミスが多い。流されやすい。
攻は有能な社員。精悍な顔立ち。格好良い。少しワルっぽい表情。一匹狼。成績もトップ。ゲイ。入れ食い状態。男女にもてる。180センチ過ぎの長身。
ゲイのふりをして会社に潜り込んだ受と付き合っているとカモフラージュする代わりにHさせろと迫る攻。
久しぶりにこの作家さんの作品を買った気がする。笑えるかと思って買ったのだが、笑いとしては不発だった。脇は割と良い感じだったのだが、肝心の受と攻が所々微妙。
受は元々うっかりミスが多いが攻との関係に悩んで更にボンミスを連発するあたり仕事面で良いところがない。慣れない環境と慣れない攻の相手に翻弄されるのは仕方ないが、もう少し良いところみ見せて欲しかった。悪い人間ではないだろうが攻が好きになるだけの魅力も感じない。
攻は攻で、攻のセフレに苛められる受に「心配するな。何とかする」(意訳)みたいな事を言うのだが、遊びの尻拭いも出来ないのにお前が言うなと思ってしまった。萎えるまではいかないが微妙に微妙な気分になる。
Hはそれなり。会議室でも資料室でもヤリ放題。車内の廊下で堂々と痴話喧嘩したり男を巡って男と口論したり、席でいちゃついたりキスしたりとてもリベラルな会社。
社会人物。ギャグ。同級生カプ。高校時代の学友。再会物。ゲイ。
今日で投票の総数が6000になりました。いつもありがとうございます。
2006年02月08日(水)
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