眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬
日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。
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小説・禁断の罪の果実:いとう由貴
歯医者に行かなくてよくなった。噛めるって素晴らしい。口が大きくひらくのも素晴らしい。
ボーイズ小説・禁断の罪の果実(ショコラノベル)いとう由貴
フィジーでボランティアとして働く教師の受は、退屈を紛らわしに来たフランス貴族の攻と出会う。付き合う内に攻に告白されるが一度断る。その矢先受が怪我をして記憶喪失になってしまい…
雑誌掲載とその続編。雑誌の時に気になっていたので買ってみた。悪くないに二歩たりない。
受はジャイカのボランティアをしている。元小学校の教師。日本の学校に馴染めずボランティアに出た。両親は不仲。漆黒の髪。人なつこい笑顔。すっきりした印象。
攻は由緒正しいフランス貴族。伯爵。金髪碧瞳。高い鼻梁。ちょっとドキマギするような整った顔立ち。支配者然とした様子。無表情。使い切れない財産。人生のすべてに退屈しきっている。
雑誌で読んだ時は受が記憶を無くした後半、ぐだぐだして今一つな印象だったが、読み通してみると殆ど気にならなかった。慣れたのか多少の書き足しがあったのか。雑誌で読んだ時よりは感想が上がった。
ただ受が一度攻の元を去って戻ってくるまでがあっさりしすぎ。書き下ろしよりこっちをもう少し書いて欲しかった。
記憶を無くした受を大事に大事に可愛がるヘタレ攻がツボ。昔からこういうヘタレ攻は好きだ。
一見強引な攻だが、受の先輩を追い払う時も権力に物を言わせて突き落とすのではなく、他に美味しい仕事を用意して追っ払うのがお坊ちゃんぽいと思った。少しドメスティックで憎めないキャラ。
男同士であることで後ろ指さされているわけではなく、受の日本での生活も未練が無く、金があるので生活も困らない。攻は受をとても愛しているので、受が環境を受け入れればすむ話だった。
記憶喪失物は途中のHがラブラブなのが良い。借金やら何かで最初強要されつつ最後は出来上がる話は、それはそれで好きだが、途中のHは片方が(大概受が)嫌がったり荒んだり無理矢理だったりするけれど、これはかりそめとはいえ、カプとして出来上がった状態でラブラブするのを読みつつ、いつこの関係が壊れるかもハラハラ出来る。緊張感が継続しつつラブも楽しめる。
クライマックスHでさっと終わるだけでなく、くっついたらこういうカプになるんだろうなと予想もつくので安心出来るというか。
受の先輩がとても可哀想だった。
またこんなのが読んでみたい。
白人×日本人。フランス貴族28歳×元小学校教師25歳。フランス。オペラ。南の島。記憶喪失もの。
2005年10月15日(土)
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