眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

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 小説・わけも知らないで:久我有加

ボーイズ小説・わけも知らないで(ディアプラ文庫)久我有加

貧乏学生の攻は、バイトとプライベートが上手く行かず、慰められながら飲んでいた居酒屋で同じ大学の受と出会う。後日下宿近くで再度出会い…
よく買う作家さんの新刊なので買ってみた。悪くない。
受は大学二年。両親は共に事業主。仮面夫婦で愛情を与えられなかった。シャープな輪郭。かなり整った目鼻立ち。切れ長の双眸。女っぽい訳ではないがきれいな顔立ち。長めに伸ばされた焦げ茶色の髪。白い肌。友達がいない。家庭教師と付き合っている。良いお財布。ゲイ。甘党。
攻は大学二年。関西人。貧乏学生。浅黒い鋭角な顔。黙っていると強面だが、笑うと愛嬌のある顔になる。明るく友達が多い。面倒見が良くよく働く。弟が二人で料理が出来る。女にもてる。たらし。元ノンケ。
出来るまでは攻視点。出来上がって三ヶ月後は受視点。
最初印象最悪な二人が次第に気になる存在になる話。受は中学時代の家庭教師に寂しい心をつけ込まれて、大学生になってまで良いお財布になっている。家庭教師は社会人になり既婚子持ち。この存在は、やはりウザイ。
しかし割とあっさり、受は家庭教師のマインドコントロールを抜けられていたような。
この作家さんの書く、近所にいそうな男前で面倒見が良い気さくな兄ちゃんみたいな攻が好きなのだが、今回の攻はこれだった。
受に対する気持ちが高じて、急に夜道をダッシュしたり、受と出来る前、受の家で家庭教師がHで汚していったシーツを、何かむかつくーと洗濯して「ざまあみろ、みんな洗たったわ」と高笑いする所とか。受に告白する下りとか。何かもう可愛い。
攻が実は良いところの出でとかになるのではなく、最後まで庶民なのも良かった。実は大金持ちで…設定も好きだが、この攻のしぶとさや図太さは、金をバックにした余裕ではないと思いたい。
付き合ってみるとやはりラブラブになっている。お幸せに。
今回久しぶりに、片方だけでも関西弁でない話を読んだ気がする。正直関西弁でしか話を考えられない作家さんかと思っていたが。標準語の中で攻キャラの濃さが浮き立っていた。
次も楽しみ。
学生物。大学生。大学二年同級カプ。関西弁×標準語。たこやき。攻視点。

2005年09月12日(月)
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