眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

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 ボーイズ小説・天国が落ちてくる3:高遠琉加/じれったい衝動:うえだ真由

ボーイズ小説・天国が落ちてくる3(シャレード文庫)高遠琉加

再び声が出なくなった攻の過去がすっぱ抜かれ、歌手として続けられなくなりロンドンへ逃げる。受は追いかけることを決意するが…
最終巻。最終話と書き下ろしの続編。雑誌に掲載された番外の3本。ずっと買っているので買ってみた。割と面白かったの間くらい。
キャラの性格は1巻参照。
今回はカリスマとして堕ちていく攻を心配し、受が苦しんだり悩んだり怒ったりし、追いかけて自分で行動するまでに成長する。この作家さんは、主人公の心情を細かくペシミスティックに綴るのが特徴だと思っているが、本領発揮していた。受、悩む悩む。
その分解決した後のHはカタルシスが解消されすっとした。一山越えた後のクライマックスHは萌える。苦しんだ後の出来上がったカプは、それぞれが相手のことを思いやり、それこそ3代生まれ変わっても恋人になりそうな勢い。バカップルではないが熱々だった。
番外は受が攻のメロディに合わせてピアノを弾き、曲として出来上がったのでライブハウスでやることになったが、人前で弾きたくない受は抵抗し…みたいな話。攻の音楽の育ての親であるバンドのキャラも復活したし、番外で書くには勿体ないネタだと思った。受が人前で弾けるようになる過程をもう少しエピソードをくわえ、ついでに育ての親達の関係もしっかり書いて1冊にしてほしかったかも。
ボーイズというのを抜きにしたら、オーソドックスな音楽物のパターン。登場人物は脇も青い。
取り敢えず二人が丸く収まって良かった。次も期待している。
歌手もの。芸能界。カリスマ歌手18歳×音楽雑誌記者25歳。7歳差。センシティブ。ピアニスト。全三巻。



ボーイズ小説・じれったい衝動(ラヴァーズ文庫)うえだ真由

建材関係の会社の営業マンである攻の支社に、攻と犬猿の仲である男・受が上司としてやって来る。最初は反発していたが、受が他の男とキスしているシーンを目撃してしまい…
いつも買っている作家さんなので買ってみた。悪くない。
受は、本社の優秀なエリート。華奢でほっそりとした体格。綺麗な顔立ち。仕事が出来て部下に厳しい。酒に弱い。プライドが高くなかなか自分を見せない。
攻は、小さい頃から剣道をして大学では主将も務めた根っからの体育会系。直情。営業が好き。少々強引で義理堅い。
終始攻視点で進むため、自分を語りたがらない受の事情が今ひとつ不鮮明な部分がある。最後の最後まで分からない。だけどその分、攻が自分は受が好きなのか、受は自分をどう思っているのかぐるぐるするのを楽しめた。
話的には反発しつつ受の事が気になり弾みで寝てしまいおぼれるが、好きだと気づき相手の心が気になって。という普通の社会人物。仕事内容は詳しく、さもあるっぽい感じで書かれている。作家さんの実体験も入っているらしい。
脇キャラも立っているし読後感も悪くない。
今更だが、この作家さんも地味文なのね。私は地味文の方が好きなので、だから買い続けているのかもしれないが、地味文で地味な話を書いてくれると嬉しい。今回のはそんな話だった。
社会人物。攻視点。営業主任27歳×課長補佐29歳。年下攻。地味。

2004年12月02日(木)
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