眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。


 ボーイズ小説・ONE MORE:ふゆの仁子/漫画・SALVA ME:紺野キタ

漫画・SALVA ME(クラフトコミック)紺野キタ

短編集6本。書き下ろしは無し。ボーイズとつけて良いのか迷ったが、一応このまま。カプになっている話もあるのだが、全体的に不思議系の話か少女漫画に同性愛をほんのり絡めているだけ。
少年の頃に聞いた歌声が忘れられず、その歌を歌った少年との関係を社会人まで描いた話。転校した先の田舎の学校で、なかなか馴染めない少年が事件に巻き込まれ…という同じ少年のシリーズが2本。離婚して妻が引き取った息子(少年)が女装癖で…というパパと息子のシリーズが2本。パブリックスクールで友達同士だった二人が、卒業後片方が結婚、もう片方が世界を放浪し、数年後、放浪から帰ってきて再会する話。ずっと相手のことが忘れられず…みたいな展開でこれだけ一応Hシーンがあり、付き合うことになるのだろうか。他はボーイズではなくあくまで同性愛の匂いを少しからめた少女漫画。
どれもほのぼのして安心して読める。最後のパブリックの同窓の話は、この手のずっと両思いでも気持ちを伝えられず、みたいなシチュエーションが好きなので好みだった。
ついでに、初っぱなの話。少年の歌った歌はアニーローリーなのだが、歌詞の意味というか出来た背景まで考えてこの歌を選んだのなら、皮肉が効いていて良いと思った。
ほのぼの。イギリス。少女。


ボーイズ小説・ONE MORE(ダリア文庫)ふゆの仁子

高校大学と同じところに通った受と攻。大学から体の付き合いをはじめたが、攻に浮気され本気で好かれているわけではないと思い、受は就職して側から離れる事にする。それから6年後、攻から会いたいと電話がかかってきて…
新装版。表題とその続編2本。前に出た時に読んでいなかったようなので買ってみた。可もなく不可もなくと悪くないの間くらい。
受は地味だが顔は整っている。一人で本を読むのが好き。人見知りをするので人混みや都会は苦手。手フェチ?
攻は中学から人に慕われ人気があり注目のまとだった。頭が良く顔も良い。あか抜けて洗練されている。男女ともに付き合っていた。有名企業に就職し上司の娘と結婚するが離婚。
初出が1998年で6年前の作品のためか、話の流れ事態はオーソドックス。この場面、今なら携帯を使うだろうなーと思う部分などが、月日の流れを感じる。最近この作家さんに多い、変わった職種の説明を長々入れつつテンプレキャラのパターン化した話よりは、キャラの心情が丁寧に書かれている。
最初攻は受のことをまったく気にとめず受が一方的に片思いしていたが、付き合っていく内に受の良さに気づき、受から拒絶されるなどして手ひどいしっぺ返しを受けて反省し、最後は受に許しを請うというパターンが好きなので、まんまこれなこの話はそれなりに楽しめた。
やはり大量生産を続けるとネタが無くなり、ルーチンワーク化するのかもしれない。
社会人物。同年齢カプ。再会元鞘。表題は28歳。番外はその2年後30歳の時の二人。

2004年11月20日(土)
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