眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。


 ボーイズ小説・艶やかな秘めごと:橘かおる/その瞳に魅せられて:橘かおる

前に書いた体臭は元に戻っているようだ。やはり食べ物だったのか。ほんの10日ほど前に行ったはずなのに、既に遠い過去になっている。旅行。
まあ、こんなもんよね。



ボーイズ小説・艶やかな秘めごと(プラチナ文庫)橘かおる

華道の家元の養子である受は、お家騒動を避けるため、家元の実子である弟・攻に家督を譲るため家を出ようとするが、突然弟・攻に押し倒されずっと好きだったと告白されるが…
最近気にしている作家さんなので買ってみた。可もなく不可もなくと言いたいのだが、所々微妙。
受は子供の出来なかった家元の養子になった。この流派の事務方の男が実父。実父に義弟が継ぐべきだと言われ続け、義弟に継いでもらおうと思っている。綺麗系の顔立ち。白い肌。少し天然。緻密に計算して花を生けるタイプ。地味。
攻は父親似の精悍な顔立ち。長身でラフな格好。一度決めると突き進むタイプ。昔から兄を慕っていたが恋心を自覚して大学に入ってからは疎遠になっていた。カンとセンスで花を生けるタイプ。派手。
設定とかは美味しいと思ったが、色々微妙。
以前も読んでいて思ったが、キャラの感情の流れが、急に端折られる(?)事がありついていけない時がある。今回も受の心境の変化が唐突で、冗談でなく数ページ乱丁で飛んでいるのかと思ってしまった。作家さんには自然な流れなのかもしれないが、私には唐突に感じる。
ついでに話の流れが途中でずれたりかすんだりしているように見える。
例えば受が攻に「私が欲しければ追って来い」と言って立ち去る場面。攻が追って格好良く受を捕まえて話が進むのかと思って読んでいれば、受はいきなり別の男に捕まり、救出劇に変わっているとか。目標のゴールがあそこだと言われて物語りの筋と一緒に走っていたら、急に脇道に走って行かれて、気がそがれる感じ。
そしてこの作品。監禁がメインらしいのだが、こんなに呑気な監禁ネタは久しぶり。攻は受を監禁して受が欠けた分忙しくなった日常をフォローするため奔走し、体にガタがきて監禁場所で寝込む。監禁というと、もっと精神的に追い詰められてにっちもさっちも行かなくなって。みたいなイメージが強いのだが、のんびりとしているというかへぼいというか。受も監禁されつつ看病しているし。何だかな。
次は様子見。
華道。お家騒動。疑似近親○姦。大学生義弟21歳×義兄。プチ監禁。



ボーイズ小説・その瞳に魅せられて(アイノベル)橘かおる

両親を亡くしその友人であった会社社長の家に引き取られ、優しい義兄・攻とともに育った受。高校の時に義父と攻が仲違いし攻は家を飛び出す。一緒に行こうと誘われ義父を捨てきれずに攻を裏切る形になる。数年後義父の葬儀で戻ってきた攻の隣りには婚約者の姿が有り…
んで、上記の本と同じ作家さんなので一緒に買ってみた。本気でキャラに腹を立てそうになった。
受は両親を目の前で事故で亡くし、その友達で義父の元に引き取られる。事故の後遺症で悩まされたが義兄に助けられ克服。高校生の時に義兄と密かに付き合うようになる。白磁の美貌。一見大人しそうだが気が強い。義兄が好き。
攻は父親似の性格。激しく商才に長けている。父親と喧嘩して家出。受に裏切られたと思って人材派遣の会社を興し成功する。受を深く愛しており忘れられない。男らしく精悍な顔立ち。
攻の言動は気にならなかったが、受の言動が初っぱなから背中がもぞもぞしてしまい、話が進む事にむかついて突っ込み倒して疲れた。
作家さんが話を盛り上げようとブルドーザーで無理に話の道筋を造ったため、キャラの言動がねじ曲げられたのか、元々こういう性格設定で私の良識と激しくそりが合わないのか。どちらなのか真剣に考える。
以下事細かな思い切ったネタばれなので、注意。


どこから書けばいいのか。
社長の義父が亡くなり、会社が叔父の横暴によって傾き乗っ取られようとしている状況で、受は生前の義父から会社を引き継ぐ際の注意点や叔父の横領の証拠などの資料を渡されている。叔父家族は受が邪魔になり呼び出して酒を飲ませ、ホテルで男と寝ている所を攻に知らせ仲違いをさせようとする。
すんでの所で助けられた受はHされ、やっぱり兄が好きだし、婚約者がいるけど結婚するまではHしても良いよね。と兄に抱いてくれるよう頼む。
有能なはずの義父は、攻が会社を建て直すことができるか試すために、わざと叔父の専制を許して会社をがたがたにして亡くなる。
攻が家出した原因は受との関係が義父にばれたから。受がついてきてくれると思って一緒に出ようとするが受は家に残る。数年後、義父は攻を発憤させるために、受の体はもらったと攻に手紙を出し、受には攻を頑張らせるためだと説明。受もそっかーと納得。裏切られたと思った攻は、会社を設立、業績を伸ばす。
父の会社を建て直しに戻った攻に、Hしてもらえなくなるからという理由で、叔父に謀られた事を黙り、義父の残した資料も自分でまず頑張ろうとなかなか見せない受。
攻が自分を嫌っていないかもと思い、ようやく資料を見せ、義父とは何ともなかったと嘘をついた理由を話す。当然馬鹿にされたと怒る攻。義父と寝たと言っても攻が傷つくとは思わなかったとか言い訳する受。
恋人が寝取られて傷つかない人間がいるかと切れ、会社の経営する権利を放棄する攻。攻のために会社再建頑張ろうと思っていた受も、攻がいないならぼくもいらないーと、わやくちゃになっている会社を見捨てて権利を放棄し、気分が悪いからと会社を早退。
家で一眠りしてからやっぱり攻の側にいたいと、自分のしてきたことを全て棚に上げ攻の住むマンションに押し掛け。そこにいた婚約者を見て、この人がいるのに攻とHしているなんて悪いことしてるよなーと罪悪感が一瞬わくが、でも婚約しているのは攻でぼくじゃないしーと思い直す。
そこで実は偽の婚約者だと分かり、喜んでこのまま攻とHしようと誘惑。当然拒絶され、傷ついたーと悲しんでいるところに叔父の息子に拉致監禁。
以下は順当に落ちが付くのだが、読みながら終始受にむかついていた。
攻とHするため他のことを全てないがしろにしている。有る意味純粋一途なのかもしれないが、無責任で他力本願で周りのことを見ようとしない利己的なキャラに好感は持てない。
自分の息子を発憤させるために、義理の息子とHしたよーんと手紙を送る義父も義父だが、そんな訳の分からん理由で納得して呑気に構えている受も受。箱入り過ぎて他人にも感情があることを理解していないのかもしれない。
婚約者をないがしろにしてまで攻に執着するなら、最初から一緒に家出しておけと思ってしまった。
攻を怒らせ、会社の権利を放棄するファックスが来たその日に、一応悩んで思い詰めたふりはしているが、普通に攻の所へ行ける厚顔な神経がマジで分からない。寝てる間に受の記憶が飛んで忘れたのかと思った。
実際、都合の悪いことは忘れるタイプなのかもしれないけど。
拉致した叔父息子が「お前の価値はこの体くらいしかない」と受を押し倒していたが、心の底から同意した。
攻もさっさと見限って、新しい恋人を見つければ良いのに。一見弱そうだが、こちらが1歩ひけば2歩踏み込んでくる無意識にしたたかなタイプは、生理的に近づきたくない。(O先生だけで十分。)
この日記を書き出して、生理的に受け付けない受はこれで二人目か。
疑似近○相姦。会社社長義兄28歳×義弟24歳。4歳差。お家騒動。



最初に読んだ2冊が割と気に入ったので既刊や新刊を読んでいるが、ここまでストレスたまったのは久しぶり。別に文句が言いたくて読んでいる訳ではないのだが。
「その瞳」の受の良さが本気で分からない。不倫体質がOKな人なら楽しめるんだろうか。

2004年09月25日(土)
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