眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。


 ボーイズ小説・花はキスで咲き誇る:雪代鞠絵/ナチュラルな関係:藤井栞

ボーイズ小説・花はキスで咲き誇る(ショコラノベル)雪代鞠絵

受は自分の住む村が開発で無くなる事を知り、開発するホテルグループの社長の元へ直訴しに上京してくる。貧血を起こして倒れているところを偶然攻に拾われ、社長に会わせられるかテストすると条件を出され…
最近よく買う作家さんなので買ってみた。可もなく不可もなくと悪くないの間くらい。
受は田舎在住。素直で真っ直ぐ。可愛い顔立ち。天然ボケで信じやすい。健康で肌はきめ細やか。攻は会社の跡取り。色々な事に疲れている。精悍な顔立ちに落ち着いた雰囲気。世慣れていて仕事は出来る。
相変わらず、強引で出来る男だがどこかが欠けている攻と素直で純心な受のパターン。エロの濃いレッスンもの。今まで読んだものは殆ど似たテイストなので、このパターンが読みたい人は、外れなく安心して読めるかも。
受が田舎の人間であるエピソードとか、わざとらしくくさいのもあるが、以前より作家さんがこなれてきたためか、私が読み慣れてきたためか気にならなくなった。普通に読み進められる。嗜好に特化してこれまで読んだ中では、一番安定していたような気がした。
最後のクライマックスは別の意味で攻がへぼくて笑ってしまったが、親近感がわいた。毎回どこか笑いのツボを押されている。
嘘がばれて受が怒り田舎に帰った後で、受を追いかけ「すまん反省している」と謝り倒してクライマックスHをする下りで、ノリノリで「ここが良いんだろう」とか「ぐちゅぐゅだな」とかすっかり元の自分を取り戻しているのを見ると、お前実は反省してないだろうと笑ってしまった。
この作家さんだけではないが、割と鬼畜攻ではあるような。昔は萎えていたが、最近は気にならなくなった。
当たり前かもしれないが、同じ田舎者を書いても作家さんによってはずいぶん違うんだなーと思った。次も期待。
会社跡取り28歳×田舎の少年17歳。マイフェアレディ物。



ボーイズ小説・ナチュラルな関係(アイスノベル)藤井栞

生徒会長である受は全校生に頼られる優等生。でも実際は家族にトラウマがあり優等生を演じる自分に嫌気がさしており、誰もいない放送室で叫びストレスを発散させていたが、ある日放送部長である攻にうっかり聞かれてしまい…
雑誌掲載の投稿作と続編書き下ろし。雑誌掲載の時に読み新人さんだったので、ご祝儀代わりに買ってみた。可もなく不可もなく。
受は、幼い頃父親が亡くなり母親が再婚して父親の違う弟がいる。母親に捨てられたというトラウマがある。周りに気を遣い優等生を演じる自分が嫌い。頼りすぎる周りにも嫌気がさし、叫ぶことでストレスを発散させている。白い肌で綺麗系の顔立ち。凛とした雰囲気。
攻は大阪から高校に編入してきた。金髪。関西弁。昔付き合っていた彼女と別れ今の高校にやって来た。欠席遅刻は当たり前で1年の時は荒れていた。軽くノリが良い。真面目な人間には煙たがられる。先生からは目をつけられている。
雑誌掲載の時は好きになる過程が唐突だったり、受のトラウマがあっさり解決されるぎて首を傾げたが、今回も変わっていないので作品に乗り切れない気はする。
くっついて初Hでさくっと終わったので、書き下ろしはカプのその後を期待して買ったのだが、一応その後ではあるが、視点が生徒会長である受と同じ役員をやっている副会長なので、第三者から見た二人は距離が遠くなり物足りなさを感じた。
掲載分は攻と受のそれぞれの事情をクリアするのに忙しく、特に自覚した後の二人の歩み寄りみたいな部分が少なかったので、書き下ろしはそれを書いて欲しかった。個人的に第三者の視点は2巻目、3巻目ぐらいの番外でやって欲しい。
ついでに、新人さんの書く学園ものは割と好き。新人さんが持つつたなさや惑っている部分が、学生世代の主人公の感情に合うというか。有る意味はまり役というのか。話の内容が平凡でも、気にせず楽しめる。これもそういう意味では楽しめた。社会人物も同じく楽しめるかは分からない。
全体的に唐突で物足りなく、内容的に目新しいものはないよくある学園ものだが、話の流れは個性が有りそうなので、次も様子見で買ってみる。でも何となく生き残って欲しいな。
学園もの。放送部長×生徒会長。センシティブ。ほのぼの。不良と優等生。第三者視点の番外。トラウマ。

2004年09月17日(金)
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