眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。


 ボーイズ小説・ロード・アイ・ミス・ユー:榊花月/クロス・ロード:榊花月

花丸を買ってみた。
全員サービスで花藤さんの黒羽と鵙目の朗読CDがつくらしい。多分申し込む。新人さんも多めに載っているし、少しは方針を変えるのだろうか。つか変えて。
とかいいつつ、休刊になったりして。…笑えない。
ついでに来年の1月には、朗読でないドラマCDも出るらしい。今更なのか何があったんだろう本当に。



ボーイズ小説・ロード・アイ・ミス・ユー(シャイノベル)榊花月

抱きしめたいシリーズ4冊目。短編4本。今回は「ロード・アイ・ミス・ユー」「AND I CLOSE TO YOU」「シーソーゲーム」を再録。書き下ろしは「クラスメート」20P。「ロード」は雑誌掲載のみ。
今回も初っぱなからネタばれ全開なので注意。

登場人物は1冊目の感想のABCDで表記する。性格設定は1冊目に有り。今回は全て高校時代の話。AとBの話に絞られている。
「ロード・アイ・ミス・ユー」B視点。Bの忘れられない恋の話。Bが高一でその時の生徒会長・男と付き合い、不安になって浮気して捨てられるという話。Bは昔からやっていることと主張が同じだったんだよん。というのを教えてくれている話。すっかり内容を忘れていたので開いた口がふさがらなかった。
「AND I CLOSE TO YOU」A視点。高三でAがBを認識して片思いして初Hするまで。
「シーソーゲーム」A視点。付き合って数ヶ月後。ずっとBに振り回されすれ違っている。Bが風邪をひく。Bの兄と出会う。社会人になっている時とまったく変わっていない会話をしている。すれ違ったままで何年も持つもんだと感心した。
「クラスメート」AとBの卒業ネタ。書き下ろしとなっているが、卒業証書の中身を交換したエピソードは読んだ記憶がある。何かと混同しているのか再編集して書き下ろしたのか。
1冊目の書き下ろしで怒り心頭したが、4冊目までくると何となく突き抜けてしまった。今はもう明鏡止水で5巻が出るのを待つ感じ。
4冊目を読むとどう考えても元鞘っぽい。Cが可哀想でならんのだが、ここまで来たらABに関わらずさっさと新しい人生を歩んで欲しい。
それにしてもこのカプ。ここまですれ違っていると読んでいても座りが悪いというか居心地が悪い気分になるのだが、他にあまりない作品でもあるので作家さんの好きなように書いて欲しい気はする。



ボーイズ小説・クロス・ロード(シャイノベル)榊花月

で、抱きしめたいシリーズ5冊目。最終巻。全編書き下ろしだが、3本に分かれている。
Dが亡くなった後。3冊目の続きからはじまっている。
Bが会社を辞めた後。AとCは付き合っていたが、Bが結婚することになり…という流れ。
読後の感想は、………うーん。という感じ。手放しに面白かったとも、本を投げるほど面白くなかったとも言えない。
ネタばれは、ここまでくれば読んだ方が良いと思うので以下は感想のみ。
幸せは他人の不幸の上に成り立っているんだなーというのが、ひしひしと伝わる話だったが、最期までそのスタイルは変わらなかったような。
お前いい加減にせーよと心の中でちゃぶ台をひっくり返しつつ、その台詞で物事を全て解決させて良いんかい。と突っ込みつつ、最期まで読んで、これで良かったのかもしれないと思ってしまった。ていうかこれが一番無難?
驚くような結末ではなく、この手の話を読み慣れてしまった身としてはむしろベタ過ぎて、今更これは無いだろうと思わないでもない。
多分、まとめて一気に最後まで読めば放り投げていたのかも知れないが、時間の流れは偉大。思うことは色々あるが、とにかくエンドマークをつけてくれたのは良かった。…ネタばれせずに感想を書くのって難しい。
最後まで読み終わり、色々思い返して少し遠い目になった。後顧の憂い無く丸く綺麗に美しく終わる話は好きだが、この作品はそうでない。
美しく終わる話が手触り良くつるつるした球だとすると、この話は表面がざらざらしており、手で触るたびにひっかかりが気になり不快なのだが、こういうわだかまりというかもやもやしたもの残す作品も時には有りかなと思えるようになった。良くも悪くも印象に残る。上手く言えないけど。
一言では表せない読後感。10年付き合ったからこその感想か。
結局この作家さんの作品はこのシリーズ以外相性が合わなかった。が、付き合いだけで言うと、この作品はボーイズ作品の中でも一番長い。大げさだが一つの区切りがついた気がする。
たかだかボーイズの一作品の話かもしれないが、されどボーイズの一作品。
長い間お疲れさまでした。印象に残る作品をありがとう。
作家さんとレーターさんには心からお礼を言いたい。
後書きで編集気付で申し込むと、おまけの話が読めるらしいので、それは送ってみるつもり。
旧シリーズを読んで今回手を出そうか考えている人は、最終巻だけでも読んでみては良いのではないか。すっきりする。

2004年09月05日(日)
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