眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。


 ボーイズ小説・ストレイ・リング:水壬楓子/迷走迷路:桃さくら

ボーイズ小説・ストレイ・リング(リンクスノベル)水壬楓子

大手総合商社に勤める受は、同じ会社のやり手の上司の愛人になって4年になる。いつまでもこの関係が続くと思えず自分で終わりにしようと決心するが…
表題とその続編。雑誌掲載の時から気に入っていたので買ってみた。面白かった。
受は大手総合商社の人事部で働いている。顔がよく遊び慣れている。世慣れているが純情な部分もある。意地っ張り。友達思い。軟派なようだがけじめは付けている。仕事は命令されたことはそつなくこなすが上昇志向はない。ゲイ。
攻はやり手の部長。最終的に社長に就任。仕事では自分と他人に厳しく出世街道をまっしぐら。覇気があり上からは恐れられ部下からは慕われる。学生結婚して娘が一人。もちろんハンサムで頭も良い。
『雨男』の別カプ話。雑誌掲載の時から気に入っていたが、今回は続編まで読めて満足。そこそこすれていて世慣れた受が、攻に本気にならないよう予防策として愛人契約を結んだが、それがつらくなって別れようとする話は、ベタながら受が可愛いと思えたので読んでいて楽しかった。設定年齢相応の受と攻に見える。
年を重ねていい性格の受が、攻の掌で踊らされている姿は可愛い。からかいつつもちゃんと庇うところは庇う攻もいい男。強烈な萌えはないが、安定していて落ち着いて読める。
私は社会的地位や立場が攻>受なら、カプの力関係というか持ち上げられる度合いは受>攻でなければ、片方がアンバランスな気がして気になってしまう。この作家さんはわりとカプの力関係も攻>受なので、受があまりに純情だったり不幸な過去を背負っていると、受が可哀想になって話にのめれないのだが、この受はちょっとやそっとじゃへこたれないようなので、その点は気にせず没頭することが出来た。
脇キャラも好感が持てるし読後感も悪くない。同シリーズのカプより好みかも。
一つ残念だったのは、表題と続編の話の構成が似ていた事。ワンパターンに見えるので、もう少し違うアプローチをしてくれた方が良かった。
リーマンもの。愛人。部長(最終的には社長)43歳×人事部社員30歳。シリアス。攻はバツイチ。娘が一人。別カプの単行本有り。



ボーイズ小説・迷走迷路(ラヴァーズ文庫)桃さくら

デザイン系の小さな会社に就職した新人青年は映画の仕事で使う絵を描くため、会社社長の実家がある田舎に上司と向かう。そこで社長の甥である青年と付き合うことになり、Hシーンを上司に見られて迫られるが…
久しぶりに買う作家さん。表紙を見て3Pかと思い期待して買ったのだが。可もなく不可もなくとつまらないの間くらい。
青年は真っ直ぐですれていない。絵の才能はある。高校の時に油絵の賞を取ったことがある。弟がドラマおたくで甥のこともしっていた。
上司は賞を取って社長と今の会社を興した人物。仕事が出来るワイルド系。頭も悪くない。寝起きは悪い。甥は17歳で芸歴14年。華奢で色白で綺麗な顔立ち。積極的。
青年は甥相手には攻、上司相手には受になり最終的には上司とくっつく。
一言で言うと漫然とした話。青年がどちらを選ぶかみたいな話をベースに田舎で強盗事件が起こってと、視点がどれも中途半端というか。
甥が青年を好きになった理由は、ただの暇つぶしにしか思えない。青年は迫られて流されて付き合っている気になったようにしか見えない。それで二人の濡れ場を見た上司が青年をいきなり押し倒しているし。キャラの心境が書かれておらず呆気に取られている間に話が進む。ボーイズに関係ない強盗事件の割合が多く占め今ひとつ何がしたいのか。
元々この作家さんの書く話は、キャラの性格やら心境の動きが薄くのめり込めない事が多い。これもそうだった。ならHに比重があるかと言うとそうでもない。何となく流されている内に上司を選ぶみたいな感じ。甥もあっさり新しい恋人を見つけているし。やっぱり遊びやったんやん。と突っ込んでしまった。物足りない。
デザイン。映画。強盗事件。3人。上司32歳×新人20代頭?

2004年08月02日(月)
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