眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬
日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。
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ボーイズ小説・きっと甘いくちづけ:柊平ハルモ/檻の中のエゴイスト:新田一実/秘密の唇、嘘つきな接吻:荻野シロ
ボーイズ小説・きっと甘いくちづけ(ラキアハイパー)柊平ハルモ
天涯孤独で施設にいた受は援助する代わりに代議士の息子である攻のハウスキーパーと体の世話をすることになるが…
ルビーで失望して当分買わないと思ったが、リンクスの読み切りで少し希望を持ちノベルは初めてだし、昔の雰囲気が読めるかもと期待して買ってみた。こけた。
受は天涯孤独の施設育ち。可愛い顔をしてすれていない。真面目で健気。攻は結婚を考えていた相手に去られて一時期荒れた。それを慰めるために受を拾ってきたのは攻のパパ・代議士。ハンサムで仕事は出来る。のかな?
文庫は短いので色々書き込めていなくても仕方がないが、ノベルはその分、設定やエピソードを楽しみたいと思っている。で、この作家さんの初ノベルのようなのでそれなりのものを期待したが、ルビーで書いているような話をページ分伸びただけの内容。話に深みが無い。
受は白知が入っていりながら健気受で嫌いではないが、攻の性格がへたれ。へたれ攻は好きなのだが、このへたれ方は格好良くないへたれかた。ただの甘ちゃん。細かいことでくよくよして器が大きな男に見えない。こんな男と付き合うと苦労するぞ受よ。と言いたくなる。
脇キャラも何というか。どんな素敵で親切なパパなのかもしれないが、息子の下の世話をするために、後腐れ無いからという理由で子供を買ってあてがうだけで異常。従兄弟の美容師も何しに出てきたのか。二人とも受を気遣い、悪い人たちじゃないところを見せたいのだろうが、いい人達なんだよーと彼らを持ち上げるたびに、同じくそいつらが攻の下の世話をさせている行動の異常さが際だつ。しかももらったからと、パパの奇行に文句を言いつつ、うまうまと受にのっかる攻。これならいっそ悪役で居てくれた方が良かった。
もっと突き抜けていれば細かなところも眼を瞑れるが、中途半端なので微妙な後味の悪さが残る。
内容が劣っているとかそういうわけでないのだが、それなりに好きな人も居ると思うのだが、単純に肌に合わない。
議員の息子28才×世話係孤児15才。白知受っぽい。売られてきてご奉仕。
ボーイズ小説・檻の中のエゴイスト(アズノベル)新田一実
三角関係がばれて女のところを追い出されたヒモの受は、日本画家の攻に拾われモデルとハウスキーパーをしながら居候することになる。モデルをしながら攻に煽られているうちに怪しい気分になり…
よく買っている作家さんながら、あらすじであまり期待していなかったが、読んでみたらわりと面白かった。
受は母親の連れ子で両親が亡くなった後、父親の実家を出た。それ以降ヒモで暮らしていた。顔はよく体のラインも綺麗。お祖母ちゃん子で料理は出来る。攻は日本画家。割と売れている方。絵に集中すると周りが見えなくなる。ゲイで画廊の跡取りである大学時代の同級生に片思いしていた経験が有り。因みに片思いの画廊は結婚して娘もいる。
暇つぶしに拾った受に情がわいて好きになっていくという典型的な話。受も生みの父親(育ての親は死亡)が強請に来て攻との関係をばらされたくなければと脅されえらいことになる。殺そうと思い詰める流れは好み。脇キャラは立っている。
話の流れはカクカクした感じなのだが、私の好きな、相手に期待しちゃいけないんだーと健気に思いこむ受なので、気にせず楽しめた。ヒモをやっていた割に素直で可愛い面があるし。
続きがあるようなら読んでみたいが、まあこれで終わりだろうな。
日本画家30代頭×ヒモ21才ぐらい。モデル。攻の片思いの相手出演。
ボーイズ小説・秘密の唇、嘘つきな接吻(ラキアハイパー)荻野シロ
建築関係の小さな下請けで働く受は、取引先の営業マン・攻に1年片思いした末告白するが、二人とも攻だったことで話がややこしくなり…
表題と続編。表題は雑誌掲載。掲載分を読んで珍しい感じだったので買ってみた。珍しい感じだった。攻×攻というのはあまり見ない。萌えないが楽しめた。
受は顔がよく仕事が出来るが、怒ると怖く周囲に八つ当たりする性格。ずっと攻でHの技術もそれなりだったが、性格が災いして長続きしない。攻は取引先の営業マンで受の会社の方が立場が強い。爽やかな柑橘系が似合う男。仕事は熱心。体格がよくゲイで攻。忍耐力があり心は広いが切れると怖い。受に対しては敬語。
作家さんが萌え萌えで書いているようで読んでいて楽しかった。
受が初めて後ろを使うために道具で必死に慣らそうとしているところなどは笑える。その道具が攻に見つかり問いただされるところとかも。Hシーンは体格の良い男の絡みがよく出ていて肉弾戦のようだった。汁っぽく1冊に6回Hシーンが入っているわりに、恋愛以外の部分もそれなりにまとまっていて読める。仕事部分は作家さんが実際知っているようで、資料で調べました系でないエピソードが楽しめた。Hシーンも微に入り細にわたり書いているので、好みではないが楽しかった。
続編での攻が切れるエピソードも、この攻だったら受を扱えると納得できるようなエピソードだった。
脇キャラもそれなりに立っている。ただやはり受の周囲に八つ当たりする性格だけは頂けない。受が同じ会社にいたら非常に嫌だし、そんな職場で働きたくないのだが、この性格が作品の味の一つになっているので、好きではないが目を瞑る。受も八つ当たりしている自分が駄目だと反省して、攻にも悪いと思っているようだが、反省しつつもあまりにも変化が無いと、反省だけなら猿でも出来ると思ってしまう。
8月には続編も出るようなのでそれも楽しみ。
建築関係。攻×攻。二人とも20代後半? リーマン物。
2004年03月20日(土)
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