眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。


 ボーイズ小説・熱砂の王:小塚佳哉/ひみつの媚薬:池戸裕子/恋の罪、愛の罰:七篠真名

ボーイズ小説・熱砂の王(ショコラハイパー)小塚佳哉

フランスのNGOで働く受は国際会議でスピーチする教授に一服もられて襲われそうになる。何とか逃げ出し間違えて最上階のペントハウスに迷い込みそこでアラブの王国の若い王である攻と一夜をともにしてしまい…
好きな作家さんの新刊なので買ってみた。こんなもの、か?
受は砂漠の緑化を目指すNGO職員。顔は綺麗系。口が悪いが敏感。攻はとある砂漠の国の若い王様。先代の父親が亡くなり国を継いだばかり。浅黒い肌。男らしい体格傲慢で強気。
以前も書いたが砂漠物は9割が似たような展開で、残り1割の違いを楽しむようなものだと思っている。まるで目の前にコンベアーに乗って流れていく商品をチェックしながら仕上がりの違う部分をチェックしているようだ。
この話は、フランスでHして気に入られて国に拉致られ砂漠の中で愛妾になって、初めは嫌々言っていたけど一度攻から離れてから好きであるのを自覚して、攻に助けられ相愛になってHする。という純正の規格品。特に変わった部分はない。
受は女と偽って後宮にいるのだが、何故ばれないのか不思議。
どうでも良いが挿し絵の人の描き分けが怪しいので、攻が頭にターバンをかぶっていない絵は一瞬どちらがどちらか分からないものもあった。
この作家さんの書く現実味のない設定の作品はことごとく合わない気がしてきた。
砂漠物。アラブの国王17才×NGO職員26才



ボーイズ小説・ひみつの媚薬(キャラ文庫)池戸裕子

高校生の受の悩みは、生まれつき男を引きつけるフェロモンを出す体質のこと。サッカー部の部費のために生徒会の手伝いをするようになるが、生徒会長の攻はフェロモンが効かない貴重な先輩で慕っていた。ところがある日攻から突然告白されて…
表題と続編。何とも言えない。表題が雑誌掲載の時に読んでいてそのときにも何とも言えなかったが、続編ともども読んでも何とも言えない。
受はちびで小猿のような外見。フェロモンのためもてている事にコンプレックスを持っている。元気でサッカーが好き。攻は眼鏡の生徒会長。頭が良く人望もある。典型的な優等生タイプ攻。性格は悪くない。
月に一度フェロモンが全開になるとか、好きな人と身も心も結ばれると出なくなるとかトンデモ設定が続く。男をひきつけるフェロモンが出るということからしてトンデモ設定なのだが。ついでに男とくっついた受を暖かく見守る両親まで出てくるのだからすごい。
一応学園モノ? 高二生徒会長×サッカー部長高一。ギャグ。



ボーイズ小説・恋の罪、愛の罰(ショコラノベル)七篠真名

新米弁護士である受は、大学時代の同じゼミにいた検事の攻とは学生時代からの犬猿の仲。ある切っ掛けで刑事事件の弁護人として法廷で攻と争うことになったのだが…
表題と続編。表題を雑誌で読みそれなりなので買ってみた。この作家さんの本を買ったのは初めてかも。と書こうとしたら天使と悪魔の人だったのね。それなりに面白かった。
受は熱血弁護士。正義感が強く情に流されやすい。優しく人好きする。酒に弱い。努力型。攻は高校時代の全国模試で一桁をキープする頭が良い。ずけずけと物を言いきつい。クールで無表情。両親は中学生の時に離婚。高校から一人暮らし。
ずっと雑誌では読みながら悪く無いながら好みとははずれる作家さんだと思っていたが、これは割と好みの内容。冷血管に見える攻と熱血受の関係は好き。あっさりくっつきすぎる気もするけど。脇キャラも悪くない。ただ裁判ネタが今ひとつぱっとしない感じ。悪くはないが、もうちとひねりが欲しかった。続編の裁判ごっこはちょっとへぼく見える。そう言えば雑誌掲載の時は事件は姉をかばってとかだったような気がするのだが、別の話と記憶が混ざっているのか。この作家さんもドメスティックな感じだ。
あとがきを読むと続きは出そうと思ったらだせそうな感じなので、読んでみたい。
大学時代からの同級生。検事×弁護士。26才ぐらい。

2004年03月19日(金)
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