眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。


 ボーイズ小説・その男熱愛中につき:樹生かなめ/ハッピーエンドまであと少し:ななおあきら/愛が足りない:桜木知沙子

ボーイズ小説・その男熱愛中につき(プラチナ文庫)樹生かなめ

馬鹿な幼なじみで野球選手の花形選手となった攻と付き合い同棲するようになった受は、エロ本を専門に出している出版社に勤めている。攻が春のキャンプで留守になり、久しぶりに穏やかな日々を送っていたが…
デフォ買い作家さんなので買ってみた。内容的には可もなく不可もなく。あまりのお馬鹿さん加減に何度か笑いのツボを押された。萌という感じではない。
受は子供の頃は神童と呼ばれていたが、大きくなればただの人。本好きで出版社に入ったがそこが倒産し、今のエロ本編集部に再就職した。真面目で苦労性で押しが弱い。攻は野球選手としては一流だが他はどうしようもないほど馬鹿。顔は良く女にもてるが受一筋。
これも割とデフォなこの作家さんのカプ。相変わらず受はばっとを中に入れられたり無体なHをされている。本気で下事情が心配になりHシーンが楽しめない。今回はエロ少な目だったが、それでも心臓に悪かった。
受の職場の話はデフォルメ(?)されているのか笑える。哀愁漂いながらもしぶとく生き抜いているところが良い。作家も編集も変な人間が多い。
話的には、攻がキャンプに行ってその間、受は編集で頑張っていて攻が乗り込んできて無理矢理Hされて終わりと、あまり進んでいない。攻が編集に乗り込むシーンは笑えた。
全体的にボーイズという気はしない。猛獣と猛獣使い(新人)という感じ。まあ笑えたからいいや。
社会人物。野球選手×編集者。年下攻。ギャグ。



ボーイズ小説・ハッピーエンドまであと少し(クロスノベル)ななおあきら

プログラマーの受は派遣先で攻1と再会する。既婚者である彼と体の関係を持つが別れることになり、会社に戻る。そこで新しく組まされた問題児・攻2と出会い一緒に仕事をするようになるが…
同人を改稿したものを単行本化したらしい。二部構成。ビボーイとビーストに載った話が悪くなかったので買ってみた。が、微妙。うーーん。
受はゲイで顔は良い。ゲイであるのを知られたくないため愛想はいいが、深く人と付き合う事はしていない。マイペースで割と寛容。攻1は既婚で子供が3人あり。Hが上手く受とは初め遊びだったが深みにはまる。攻2は恋人との時間を大切にするため定時に帰宅していたが、受が黙々と働く姿を見て改心し真面目に働くようになった。恋人を大切にするタイプ。真っ直ぐで直情的。
まず何故受の過去の男、今の男の二部構成にしたのか分からない。同人の方で初め、過去の男の本を出し、評判が良かったので次の男の本を出しとあったので、それをそのまま改稿してこうなったのかもしれないが、初めて読んだ人間としては、今の男とのエピソードを初めから持ってきて、過去の男の話は作中に挿入する書き方にして欲しかった。
これから3人で三つどもえの三角関係でも書くのならまだしも、そうでないのなら過去の男のキャラを立てても邪魔になるだけ。過去の男がつまらない男なら書く必要はないし、いい男なら今の男と比べてしまう。受が過去の男と付き合った結果、何か劇的に変わったのだとしたらそのエピソードもありかもしれないが、細部は変わっても根本の性格が変わったようには見えない。無駄に過去の男のキャラを立てても座りが悪く感じる。
過去男は不倫だったのでまず好感は持てないが、今の男も特に何か魅力があるようにも見えず本当に普通の男。仕事さぼるは来ないは付き合い悪いは受が好きだと告白したわりに試しにHしてイメージと違うと及び腰になったり、本当に普通の男。
現在の男と出会って付き合うまで5年かかっている。1つエピソードがあって数週間、数ヶ月経っている時もある。ゆっくり恋心を自覚する話もあるし好きだが、この作品でここまで時間をかける意味があまり感じられない。現在の彼のエピソードは同人から沢山削ったらしいが、その結果がこの間延びした時間感かもしれないと疑ってしまう。
いずれにせよ、これまで読んだ話とは趣の違う話だった。次は設定をみて考えよう。
社会人物。過去男29才×プログラマー29才。同じ年。今男・後輩プログラマー24才×プログラマー29才。5才差。



ボーイズ小説・愛が足りない(ディアプラス文庫)桜木知沙子

会社員の受は極度のブラコン。義弟を目の中に入れても痛くないほど可愛がっている。会社の同僚で義弟の友人である攻と東京出張中うっかり寝てしまう。好きだと告白され何となく付き合うようになったが…
あらすじが面白そうなので買ってみた。悪くない。といいたいが途中が色々微妙〜。
受は綺麗な顔だが口が悪くさばさばした性格。非常に義弟を愛している。攻は義弟の友人でおだやかで落ち着いている。女性にもてるが受のことを好きになる。受が義弟を大切にしているのを尊重しているが、実は受が一人の男として義弟を好きだと誤解している。
基本は悪くないのだが、受が義弟を大切にするあまり攻をないがしろにしていくエピソードは好きでない。そこでどんどん攻に同情していったので受の一人称で語られている文体にのめれなかった。半ばマジで攻よ他のヤツとくっつけと思ってしまった。最後は受が自分で落とし前をつけて仲直りしたのでまだ良かったが。
後前半が割とゆっくり進んでいるのに、後半、攻が怒って受を突き放した後、仲直りして終わるまで全体の1/5ぐらいでまとめてあるので、最後を急ぎすぎた感がある。受が反省して(あまりしているように見えないけど)頑張る姿があまり見られない。
一見好みの作風の作家さんなのだが、微妙な部分で引っかかることも多い。
会社員もの。後輩会社員25才×先輩会社員27才。2才差。三角関係。

2004年03月07日(日)
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