眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬
日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。
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ボーイズ小説・いきなり下僕宣言!!:猫島瞳子/真冬のクライシス:篁柚以子/キスは白衣をぬいでから:須藤直希
ボーイズ小説・いきなり下僕宣言!!(オビスノベル)猫島瞳子
怪我で卒業が半年遅れた受は、拾ってもらった会社での上司・攻が、昔下僕あつかいしていた子供であることを知らされ驚くが、また下僕にしてくださいと頼まれ引き受ける羽目になり…
表題と続編。私は何故この作家さんの本を買うのか。面白くなかった。
受は童顔で女顔だが、子供の頃は喧嘩っ早くて受がいじめられているのをダシに周りと喧嘩していた。さばさばした性格。関西弁。攻は女顔で妾の子供だったのでいじめられていたが、本妻が亡くなり母親が後妻に入り跡取りになる。仕事が出来てハンサム。格好いい。でも受一筋。
この作家さんがよく書く、顔が良くて仕事は出来るがちょっとアレな攻×さばさば単細胞関西弁受。デフォルト。
下僕云々となっているが、丁寧語の攻にいいようにされるだけの設定なので、あまり生きていない気がする。話のエピソードは在り来たりで手垢がついたものばかり。カプの関係もパターン化しているのでHの内容も新鮮みがない。山もなければ谷もない。
何故買ってしまうのかというと、妙なノリの文とドメスティックな雰囲気が気に入っているから。そして多分いつか突拍子もないものが見れるのではないかという期待。
仕事に私情を入れようとする攻をいさめる受は男前と思ったが。
ずっとこんな感じならしばらく考える。
社会人物。出来る上司社長の息子攻25、26才×元気関西弁受22、23才
ボーイズ小説・真冬のクライシス(キャラ文庫)篁柚以子
「真夏の合格ライン」の続編。カップルになった後、北海道に行った受がクリスマスから正月にかけて攻のマンションに泊まりに行った時の話。
前作を買っていたので続編も買ってみた。読むの疲れた。
受は思いこみの激しい天然ボケ系のカワイコチャン。攻は高校生時代モデルをやっていた元やくざの組系会社の3男。司法試験を受ける大学生。遊び人。
というのを、前作の時に性格説明で書いたが、今回はこれより受は知能が低くなり5歳児並、わがままになり人の好意に胡座をかくようになっている。攻はすっかり傾国の受に骨抜きになり、冷静さが無くなっている。
ついでに出てきた長男が可愛いもの好きで、受を猫かわいがりして攻と揉める。
大げさでなく、前半2/3は1ページ毎につっこみどころがあり、後半1/3は2ページ毎に心の中で始球式していた。読み終わるとぐったり。
攻のことを考えて風呂に2時間もつかりのぼせて救出されたり、攻と待ち合わせでハイテンションになり、のぼせて鼻血を出したり、攻の兄の膝の上でアイスクリームを美味しそうに食べる受の姿(注:これでも16才)は、もうなんと言えばいいのやら。前回とキャラが変わっていないか?
小動物受は好きだが、これはバカ受。バカ受は好かん。
作家さんの自キャラ萌えも絶好調で、ことある毎に受のことを「お子ちゃま」「小さい脳味噌」「おバカ」「おチビ」と形容し、ある意味本気でバカにしているのではないかと思うほど。砂を吐きそうだった。
攻はこの受のどこが好きになったのだろう。心底不思議だ。前作から何故ここまで壊れていくのか。甘さを追求したのかもしれないが、予想外の甘さだった。
次を買うかどうか非常に微妙。
大学生×高校生。バカップル。続編。
ボーイズ小説・キスは白衣をぬいでから(花丸ノベル)須藤直希
父親が倒れて田舎の実家の医院を継いだ攻は、暇な日々を送っている。そこに東京にいた時につきあっていた技師である受がやって来るが…
表題と続編。攻視点。読んだのは3冊目。作家さんとしては2冊目の本。面白かった。
受は検査技師。実家は製薬会社。綺麗な顔をして気が強い。仕事に関して熱心で真面目。内需の功のように攻を支える。攻は大学病院の医長まで行った心臓関係で有名な人物。海外の専門誌に研究を発表したりしていた。先を嘱望されたエリートだったが一転して田舎の開業医に。仕事にたいして真面目で熱心。実家は元庄屋で地方の名士。
何げに派手な実家でエリートカプだが、最初は田舎に戻った攻が周りとのギャップに戸惑ったり、田舎に引っ込んだ事に関して考えたりするのだが、ちゃんと攻の優秀さを見せるエピソードもあり、田舎に順応していく姿も良い。追いかけてきた受も見せ場があり、話としてよく出来ている。医療物としても田舎の医療事情をよく書いてくれていて楽しい。薬のストックや医療事務など細かなエピソードや話の構成もしっかりしている。とても面白い。
脇キャラも立っていて、初め敵役で出てきた使えない医者も、最後は歩み寄る希望を見せる終わり方になっているのは好感が持てる。読後感も良い。
先に読んだ2冊ほどびっくりする設定もなく、地に足がついた設定になっている。文の印象も違うのだが、この「キス」と「救急医」の間に何かあったのだろうか。
話として面白いが、ボーイズラブのラブの部分が薄かったので(カプの間に殆ど波風なし。熟年夫婦のようにあうんの呼吸)、その分で物足りないと感じる人はいるかも。他の医者ボーイズ物とは違い、ちょっと変わった視点で楽しめる。
医者物。田舎の開業医31、2才×検査技師20代後半? 攻視点。
2004年03月04日(木)
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