眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬
日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。
■
■
■
■
■
■
ボーイズ小説・救急医は眠れない:須藤直希/映画館で逢いましょう:鳩村衣杏/惚れたら最後:剛しいら
ボーイズ小説・救急医は眠れない(花丸ノベル)須藤直希
出向先から帰ってきた若い救急医である受は新しい医長・攻と出会う。帰ってきた挨拶そうそう現場にかり出され、一応認められるが攻の仕事ぶりは厳しくて…
前の本が気に入ったので買ってみた。読んだのは2冊目。面白かった。
受は13才で両親を亡くし、身元引受人に性的虐待を受けてトラウマを背負った医者。童顔で28才でも大学生に見える。仕事は出来る。攻は大会社の会長の庶子で施設で育つ。防大で働いていたが上司揉めて今の医局に来る。仕事に厳しく優秀。体力もあり防大出身だけ会って体術も優れている。割と体育会系。
「迷宮」の時も思ったが、これでもかというほど登場キャラは不幸を多く背負っている。ビボーイの時はそうでもなかったのだが、作家さんはこういうのが好きなのだろうか。ついでに3つの話の設定をぎゅうぎゅうに詰め込んでいるよう。例えるなら中学時代ぐらいに妄想で話を作っていくうちにとんでも無い設定がてんこ盛りになっているような感じ。
設定がぎゅうぎゅうしていても、文章のテンポが早く、さらっと流しているので読めるのだと思う。これで一つ一つ捕らえていたらひどく読みにくいか構成の悪い話になっていたかも。
メイン3人、どのキャラも家庭環境が複雑で破綻している。ここまで突き抜ければいっそすがすがしいかも。
出てくるキャラは殆どオラオラっぽい。これも作家さんの趣味か。
普通だったら暗い過去に重い雰囲気になるはずが、オラオラの勢いでふっとばしている感じ。
カプはまったく甘くない。「愛してるぜ」「僕も」とかいうのは一切無く、何となく抱き合ってーでも告白できないーというので終わっている。一生告白はしない気がする。これはこれで好き。受が敵役にやられそうになった時も攻が颯爽と助けに来るけど、クールに対応して受にも厳しい。べたべたせず人間関係もあっさりしている。あまり見ないカプの関係かも。
颯爽と来たのはいいが、マンションの屋上からロープを垂らしての侵入だったので、どこのスワットかと思ってしまった。他にも実家から命を狙われているとか。攻にはすごいエピソードが多い。もうちょっと落ち着いた設定でも良いと思うのだが。
このさばさばしたところが、キャラの暗い過去の重さを払拭しているのか。ねちっこい文章を書く人が同じ話を書けば窒息しているかも。
キャラ同士の会話はコミカルで医療の話もそれなり。この作家さん医療関係にでも勤めているのだろうか。
取り敢えずもう一つの既刊を読んでみたい。この作品も続いていたら読んでみたいが、ずっとこんな感じでいくんだろうな。
30代半ば医長×28才新米医師。シリアス。医療関係。
ボーイズ小説・映画館で逢いましょう(シャレード文庫)鳩村衣杏
小さな映画配給会社に再就職した受は、日々新しい出来事に目を回している。社員はくせ者揃い。そんななか社長・攻が気になってきて…
まあ面白かった。雑誌の時から読んでいて期待して買ってみた。続きは雑誌連載中。
受は元大手印刷会社にいたが依願退職して再就職する。実家が金持ちで自分は出来ない人間だとコンプレックスを持っていたが、新しい環境でじょじょに性格が変わっていく。真面目で不器用。顔はハンサム。攻は業界で有名人で仕事が出来る。顔がよくプレイボーイでバイ。
受のコンプレックスが解消されていき、人間として再出発する過程が書かれており、脇キャラも性格がたっていて面白い。それなりに映画の仕事も書かれていてまとまっているのだが、今ひとつ物足りない気もする。
攻との関係がおざなりとまではいかないが、もう少し書いてくれてもいいような気もする。これは今後に期待するべきか。雑誌の方を読んでみたが、面白かった。この調子で行って欲しい。
映画会社。社会人物。社長30代?×新入社員25才。しみじみ。
ボーイズ小説・惚れたら最後(ビーボーイノベル)剛しいら
麻薬取り締まり捜査官の受は先輩で一緒に組んでいる攻に片思いしている。ある時おとり捜査で密売人になりすました受は心配する攻に寝て欲しいと迫ってしまい…
思い入れがある分、警察関係、司法関係の話は買うのを選ぶのだが、この作家さんなので買ってみた。割と面白かった。
受は薬局の息子。薬学を学んで警察官になりその後麻薬捜査官になる。顔はアイドル系で良い。仕事はまだまだ新米の域。先輩である攻を尊敬し片思いするようになる。料理はまったくできないが、攻のために肉じゃがを作ったりする。攻は仕事に誇りを持ち優秀。エリート。射撃はトップクラスで数カ国語をあやつる。法学部を出た後薬学を学ぶ。真面目で顔は良く迫力がある。格闘技も強い。家事全般は一通りできる。
カプの雰囲気がオラオラしているので妙にゲイっぽい。というかハードに見える。受は健気に見えるし、攻は受を大切にしているっぽい。出来た後は仕事とプライベートを分けているが、プライベートではバカップルに見える。麻薬捜査としての話もそれなりにまとまっていて、気になるところはない。
全体的にアクションが多い。続けようと思えば続けられるような話。
先輩捜査官33才×後輩捜査官20代後半? 麻薬取締官。アクションもの。
2004年03月01日(月)
≪
≫
最新
目次
MAIL
HOME