-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 たまにはいいかも

描いて描いて、描きまくりの日。
夜になってキッチンへ行くと、ルームメイト達が
裏庭のパティオで食事の準備中だった。
オイラが絵を描いてるので、居場所がなかった
居候クミも、張りきって一品料理で参加してる。
長いことココに住んでいるが、こんなのは初めてだ。
プライベートを大事にしたいので
なるべくルームメイトとは接しないようにしていたが、
たまにはそれもいいかもしれない。

キャンドルを灯し、秋風に吹かれながらディナー。
会話は弾み、冷蔵庫からありったけの酒を持ち出して
宴は深夜3時まで続いた。
よく喋った。
よく食った。
お互いのプライベートを知らない分
まるで初めて出会った人との会話みたいに
色々と面白い話が出てくる。
最後は皆、長袖ジャケットを羽織って
ガタガタ震えながら酒を飲んだ。
もう本当に秋っす。

2004年08月22日(日)



 上原ひろみ

ヤマハの記念式典ゲストとして
アメリカ・日本でブレイク中の若手ジャズ・ピアニスト
【上原ひろみ】がトロントにやって来た。
ノブさんから事前に「凄いですよ」と言われてたけど
CDを聴く限りでは、あまりピンと来なかったのが本音。
テクニックは凄いし、楽曲のクオリティは
日本人離れしてると断言できるほど高いのに
何だか“曲”に引き込まれないのだ。
そんなモヤモヤを抱えつつ、招待券を取ってもらい
生・ひろみを初体験。
ところが、いざライブを観ると










うわ〜
すげ〜
かっこいい〜
を連発してました。わたくし。
モヤモヤの正体、分かりました。
【ジャズ・ピアニスト】って言うからダメなんです。
そんな肩書き、本人もいらないんじゃない?ってのが
佇まい、風貌からも漂ってきました。
こりゃ、末恐ろしいですよ。彼女。
この歳(25歳)で、ここまで自己を確立させてるのは
凄いこと。
これからも貪欲にチャレンジを重ねて欲しいっす。

んで、ベーシストのTony Greyのプレイもまた最高。
まるでジャンゴ(ジャコパス)だよな。
楽屋口で丁度Tonyに会うことが出来たので
それを伝えると、本人もジャンゴ大好きみたいで
照れくさそうに「光栄っす」と答えた。

生・ひろみとも記念撮影。
(左から:上原ひろみ、Bitsライター、TOMO)












オイラがアート・ディレクターとして参加している
年末のイベント【Jazz Exchange】に
上原ひろみがエントリーされる可能性が高いので
名刺代わりにポストカードをプレゼントしておいた。
生・ひろみ、写真で見るよりもかわいい。



2004年08月21日(土)



 Tokyo Dollパート2に異変が!

日本から来ているデザイナーのSちゃんを伴って
洋服屋巡り。
まずQueen沿いの知ってる店をいくつか紹介した。
Sちゃんの作品は、マテリアル(古着物)も面白いし
ディテールも精巧なので、思ったよりも反応がいい。
サンプルを引き取りたい、という店もあった。
夕方、スタバで一息ついたところで
彼女のバスの時間が迫り、ここで終了。

オイラはそのまま残り、Rafiと落ち合ってミーティング。
なんと、【Tokyo Dollパート2】に政府から
奨学金(グラント)が降りたのだ!
それも、10万や20万なんてはした金じゃなく
ウン百万という単位(!!)
普段なら、二人とも弾けて飲みに行くところだが
今回は、額が額だけに慎重に使い道を
検討することにした。
とは言っても、オイラは今回
一歩身を引いた形で【Tokyo Doll】に関わってるので
あくまでもアドバイスするまでに留めた。
10月末にドレイク・ホテルで
ハロウィン兼、ファンドライザー・パーティーをやるので
もしかしたら、それをプロデュースする事に
なるかもしれない。
とにかく、お金を無駄に浪費しないよう
Rafiを監督せねば。

その後、Rafiと別れてデザイナー・トイ・ストア
【Magic Pony】へ。
オーストラリアの人気イラストレーター、
Nathanの個展が開かれている。
オープニングは事情があって行けなかったけど、
噂によると、店内に入りきれなかった人の列が
100mにも達したとか。
すごい。
オーナーのSteveとChristinが出迎えてくれた。
展示はかなり金が掛かっていて、
そこらへんのギャラリーでやるより
全然オーガナイズされてるじゃん。
これから年末にかけて【Magic Pony】では
大きなプロジェクトが幾つも控えている。
この数年、ここみたいな
ショップとギャラリー併用の店が注目されていて
雑誌でも大きく取り上げられている。
オイラは来春、ここでドローイングの個展をやるつもりなので
Steveと軽く打ち合わせ。
なんかギャラリーでやるより緊張するかも。


2004年08月19日(木)



 バレーボールで凹む












念願のバレーボールをやってきました!
うぉ〜、太ももが痛い!
およそ15年ぶりの痛みです。
以前から、友達に誘われてたんだけど
腰が重くてね。
やっと行くことができました。
誘ってくれた友達とは、現地で会う約束だったけど
そいつは現れず、地元の人達に混ぜてもらいました。

中学時代はバレー部でセンターをやってました。
アタックも打つし、拾うし、大忙しのポジションです。
なので、多少の自信をもって参加したわけですが
参加5分で打ち砕かれました(笑)
みんな上手すぎ!だったのです!
いや〜、ほとんど10代後半から20代前半の
若者ばかりで、最近まで現役バレー部だったでしょ!?
と言いたくなるような身のこなし。
いや〜、完全に凹みました。

最初こそ、トスが上がってきたけど
「こいつ、そんなに上手くないな」と見破られたのか
後半はトスが廻ってこず、拾い役に徹しました。
普段なら、そこで文句タラタラですが、
今日は妙に納得(笑)
いいですよ、僕拾いますから。という感じ。
夜8時から、11時半までみっちりと
試合に出場したけれど、活躍の機会ゼロ。
リベロ(拾い専門)と化してました。

くっそ〜!
これは練習せなアカン!
一緒に行った友達二人と、帰りの電車で盛り上がる。
いつかリベンジしてやるぜ!

2004年08月17日(火)



 オリンピック効果

アテネ五輪、相当釘付けになって観てます。
こっちのTV事情が最悪なので
柔道やサッカーは当然放送されませんでしたが・・。
それでも水泳と体操は、フルで見ることができました。
日本のメダル・ラッシュに興奮し、
あたかも自分が獲ったかのように
友達に「日本、金4個だぜ!」と自慢しています。

わたくし、恥ずかしながら
この歳になって、ようやくアスリート達の心境とか
プレッシャーの重さを想像できるようになりました。
もちろん、成ったことがないので「想像」に過ぎないけど。
少しだけ、
「自分にもわかる」部分が出てきた気がするんです。

あのー、
誰も人にやらされて特訓とかしてないんですよね。
自ら、進んで人よりハードな特訓を課してきた
結果の積み重ねなんです。
社会に置き換えてみると、どれだけの人が
自分にストイックに向き合えているんだろう?と
疑問に思うことがあります。
だから、五輪の選手達を見ると
「どれだけ自分と向き合ってきた人達なんだろう」と、
素直に尊敬してしまえるんです。

同じような理由で、大リーグの松井とイチロー達の
動向も気になるようになりました。
奴らもやっぱり並の努力じゃないですよね。
一年、二年の努力じゃない
何十年と、それを繰り返してきたから今がある。
本当に、自分も見習わなければと思う。
アートには五輪や大リーグのような
大舞台や、分かりやすい図式は無いけれど
気持ちだけは
そういった世界レベルで戦ってる人達と
同じに持っていきたいですね。

オリンピックを観る行為とは、
自分自身に「お前、もっと頑張れよ」と
自覚を促すメディテーションのようなものだ。
もっと観て、
もっとそれを吸収したいから
毎朝、毎晩観ているのかもしれない。


2004年08月16日(月)



 だるだる日曜日

寝不足です。
昨晩は、居候のクミが初手料理!
美味かったけど、調理現場を見なければ
もっとおいしかったはず・・・。
いや、美味かったんだけどね。

夜になって酒豪M子が乱入し
「お腹空いた」と言うのでカレーを献上。
食ったと思ったら、M子はすぐ撃沈・・・。
TVでオリンピックを観ていたら
横で寝ているM子が
「うわっ」とか
「違うの!」とか寝言を連発。
最後は「クモが顔に落ちてきたの!」
と言いながら起きてきた。
そして朝もやの中を帰っていった。
どうした、M子!
何か悪霊につかれてないか!?

そんなんで、寝不足のまま日曜日を迎え、
とりあえず絵の続きを描く。
夜7時頃、カズさんから「ラーメン食いに行こう」
とのお誘い。
きよ美さんも一緒にBeachesの【おたべレストラン】へ。
久々のラーメン。うまかった。

カズさんだけウチに来て
簿記の勉強会。
オイラ、商業高校出てるので一応資格は持ってるのだ。
Bitsの帳簿を見ながら
収入と支出などを項目別に仕分ける。
かなり懐かしい作業。
ていうか、ほとんど忘れてて
資格は宝の持ち腐れであることが判明。
凹む・・・。
これを機に、また簿記の勉強でもしようかな?と
ほんのちょっとだけ思った。

ビールを飲みだしたら止まらなくなり
勉強会は、あえなく終了。




2004年08月15日(日)



 額縁

先日、【Beloved】を購入してくれた子が
お母さんを連れてスタジオを訪問。
娘が買った絵をいたく気に入ったようで
是非、一度スタジオで他の絵を見てみたいとのこと。
すげー気さくなお母さんで、オイラの作品を見て
色んな質問をしてきた。

「額縁はどうやって選んだらいいの?」
「壁の色と合うかしら?」
「パステルは何故ガラス額に入れるの?」
「直射日光は大丈夫?」

本物の絵を買ったのが初めてという事もあり
とにかく、娘の絵が心配なのだ。
30分くらい、色々と絵を見て帰っていった。
額縁の話を延々としていたせいか、
オイラも急に額縁が見たくなり
先日お世話になった(タダでサンプルをくれた)
フレーム屋へ行く。

前回置いていった名刺を見て、オーナーは
オイラのHPを見てくれた様子で、やけに親切だった。
友達のAから頼まれた作品を額装する予定もあるので、
この際、一括でこのフレーム屋と取り引きをすることに。
おまけに、クリスマス時期に展示する絵を注文された。
額装は向こう持ちだという。
これはラッキー。

2004年08月14日(土)



 描いてるわい!

何やら最近、ライブだの飲みだのの話ばかりなので
「絵、描いてんの〜?」という疑問メールを
もらうようになりました。
えっと・・・
描いてるわい!

月末には、今年最後のDistilleryアウトドアがあるので
それ用の作品をいくつか。
ここ最近はプリントの販売を強化してたのだが、
今回は久々に気合を入れて原画オリジナルの新作を
持っていこうと思っておる。
じゃあ、証明がてら
ちょこっと制作風景を載せておきます。










2004年08月13日(金)



 またもや遅刻

ブルース・ハープのケン吉岡さんの
ソロ・ライブは何度か行ってるんだけど、
ケンさんが正式メンバーとして入ってるバンド
【Jay Clark & the Jones】だけは観たことが無かった。
今晩は、近所のHorseshoeで演るというので
結構楽しみにしていた。

ところが、

会場へ行く前に「軽く」腹ごしらえ、と思い
Yumiと、ウチに居候しているクミとケンジントンで
食事をしたのがマズかった!
3人とも「ガッツリ」食べてしまい
余裕で一時間くらいの
全然軽くない食事を済ませた。

夜10時半開演のところ、到着したのが11時半。
終わってました・・・・・。

朝早くて遅刻するならともかく、
どーして時間を守れないんだろう!!
我ながら嫌になってしまう。
ケンさんも
「え、まさか今来たの?」・・・・
すいません、ほんとうに。

来たからには楽しまなきゃ損だと思い
次のバンドを見ていくことにする。
すると、ステージに登場したのは【Eliot Brood】じゃないですか!










おいおい、大好きだよオイラ。
去年、【CafeMay】で弾き語りをしていた時に
ケイコさんからEliotを紹介されてCDを貰ったのだ。
すげーイイ奴で、しかも声が渋くて最高。
ロッド・スチュワートをぶっ太くしたような、しゃがれ声だ。
こいつのライブ、いつか観たい!と思っていたので
かなり感激。
そして、予想を裏切ることなくライブは最高だった。

終わってから、ケンさんのバンド
【Jay Clark & the Jones】の新作CDを買う。
そしたらケンさんが奔走してくれて
メンバー全員のサインを貰ってしまった。
何ていい人なんだ!

次は遅刻しないよう気をつけます。

2004年08月12日(木)



 

トロントに来て、一番最初に出会った日本人の子とは
今だに連絡を取り合っている。
それには大きな理由があって、
同じ町の、同じ地区の、同じ中学出身というのに加え
オイラの同級生の妹だったからだ!
異国の地に来て、初めて出会った日本人が彼女だったから
何て世界は狭いんだろう…と唸ったわけだ。
その彼女からメールで
「デザイナーの友達がトロントへ行くから、よろしく」との事。

そういう訳で、本日待ち合わせて会ってきました。
かつて、6年近くもトロントに住んでいたという
服飾デザイナーのSちゃん。
めちゃくちゃ綺麗な人でビックリ。
寝起きで、頭ボサボサのうえ、髭も剃らずに登場したので
ちょっとバツが悪い。









彼女の目的は、単純にトロントで作品を販売する
パイプを作ることにあったので
まずは実際に作品を見せてもらってから
その後の話をしようと思っていた。
作品を見せてもらうと
和風テイストを生かしたコサージュやらバッグなど
実用的な良い作品だった。
これなら人に紹介してもいいな、と感じたので
後日また会って、いくつか知り合いのお店を
紹介することになる。

それにしても、最近は新しい人との出会いが多く
特に知人を介しての紹介から人脈が広がっている。
「縁」
それは縁だなぁ・・・と夜空を眺めつつ思うのだよ。


2004年08月11日(水)
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