-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 本を読むべし!

2週間置きの月曜日は【Bits】の入稿日なので
昼くらいからオフィスに顔を出して
一通りの原稿に目を通す。
もうライターとしては原稿を書いてないので
もっぱらアラ探し。
誤字、脱字はもちろん、文章としておかしいものを
発見次第、即つっこみ。
一番嫌なオッサンとして君臨。

だってさぁ、日本人が作る日本人のための雑誌なのに
日本語がおかしかったらダメじゃん!?
それにしても、ちゃんとした日本語書けない人が多い。
オイラも、この日記じゃ目茶目茶な日本語かもしんないけど
ちゃんと書く時は書けるからね。

思うに、若者の文章力低下の一因は
読書不足にあると思う。
【活字離れ】と言われて久しいけど
別に活字を読んでないわけじゃない。
皆、新聞や雑誌、週刊誌、漫画くらいは読んでるはず。
そこに書かれてるような口語じゃなくて
やっぱり文学ですよ。
読むべきなのは。

それは何も、日本人だけじゃなくて
カナダ人と接してても気付いたこと。
英語の文章をちゃんと書けない人も、もの凄く多いんです。
学校等でグラマー(文法)を習得した人は別にして
文章の上手さと、その人の読書量は
比例してると言ってもいい。

もうすぐ【読書の夏】です。
秋じゃないんですよ、読書の季節は。
日本では、角川や徳間文庫の
フェアー・コーナーが特設される頃です。
「夏休み、この一冊」みたいなやつ。
懐かしいなぁ。
ヘルマン・ヘッセの【車輪の下】を
二年連続買ってしまったことがある。
ヘッセが好きというよりも
翻訳の高橋健二さんが好きだったから
【高橋健二・訳】を探してるうちに重複したんだ。
岩淵達治・訳でも読んだけど、ちょっと違った。
いつか原語でも読んでみたいけど、
ドイツ語はちょっと無理っぽい。

文学派を気取りつつも
最近、ハマって読んでいるのは芸人さんの本ばかり。
面白いんだよ、芸人さんの書く文章て。
北野武
爆笑問題
松本人志
みうらじゅん
いかりや長介
糸井重里(芸人じゃないけど)
などなど。

あ、そういえば【三代目なんとか魚〜】っていう
作家いたでしょ?
あの人、まだ書いてるのかな?
名前は覚えられないけど、
あの人の作風って好きだった。

ともかく
もっと読むのだ、本を!


2004年07月05日(月)



 ケンジントンと雨

週末のケンジントンは熱い。
夏を目前に、路上で演奏するバンドが急増し
路上だけでは飽き足らず、屋上(屋根の上?)から
Beatlesのルーフトップ・コンサートばりにやってる奴等もいる。
昼間っから葉っぱを吸い、輪になって路上に座る若者・・・
ちょっと待てよ、若者ばかりじゃない。
いい年したボヘミアン達のが多いかも。
ほんと、この地域ほど70年代のヒッピー文化を
色濃く残してる場所は無いだろう。
この日はサッカーの「EURO 2004」決勝で、
窓を開け放ったBarの軒先にも人だかり。

久々に彼女と買い物に出掛け、ジーンズやT-シャツを購入。
RafiはBaldwinのカフェでサッカーを見てるというので
行ってみたが、あまりの人で見付けられず。
いつものパン屋でマンゴーケーキを買い食いし
ブラブラしていたら突然の雷鳴。
空を見たら、雨雲の絨毯が遠くまで敷きつめられていた。
慌てて機材を片付けるバンドマンたち。
俺らも、ヤバイと思って帰宅する。
家に着く5秒前
3・2・1
ドーーーーン!って感じで
水風船を投げつけるように空から雨が降ってきた。
トロントの夏、こういう雨が何度か降る。
嫌いじゃないな。

2004年07月04日(日)



 抗議

WEBサイトのリニューアル、だいぶ進んできました。
ベースの色を思い切って変更したので
細かいアイコンなどを一気に作り変えてます。
一般公開の目標は・・・
8月1日!
ってオイ!まだ一ヶ月先かよ。

去年からハマってるEBAYというオークションサイトにて
デジカメを競り落としたのだが、
二週間も経つというのに一向に届く気配がない。
「送りました」というメールもない。
怪しい!
と思って、早速抗議のメールを送りつけた。
この5年間のトロント生活で、
英語であろうが、何であろうが
すっかり抗議のスペシャリストとなったオイラは
かなり本格的な抗議文書を作成。
文面だけ見たら、コイツ法律知ってるな!?
と思わせるように仕組む。
特に、声や人格の分からないメールだと
都合がいい。
とてもアジアの糞ガキとは思うまい。

案の定、わずか2時間足らずで返信が届いた。
わははは。
送料がタダになった!
早く届いてくれ、デジカメよ!
カメラマンのYuukoに薦められた
カシオのExslim。一番上のクラスなのだ。
支払いがUSドルって事を除けば
市販の半額くらいで手に入った。
これでバンバン撮りまくる予定。
目指せ、写真家デヴュー!


2004年07月03日(土)



 BeachesのJazzフェス

急に決まったことだけど
再来週から始まるBeaches Jazz Festivalの
アート・ブースに出店することになりました。
去年知り合ったプロモーターから
直々に出店依頼があったので。

そのプロモーターは
去年、【SARS STOCK】と呼ばれた
Rolling Stonesをヘッドライナーに5万人の
観客を集めたコンサートの時に
アートブースを誘致していた人。
結局アレは、警察との問題でキャンセルになって
しまったけど、オイラのことはずっと憶えてて
くれたみたいだ。

せっかくなんで、慎也さんも誘って
二人でひとつのブースを出すことに。
Jazzフェスなんで、そんなに頑張らずに
はっきり言って自分も楽しむつもり。
ギターとか持って行こうかな?

BeachesのJazzフェスは、店やレストランの
軒先で演奏するので、それぞれのバンドの
音が混ざるくらい密集度が高い。
まだ、オイラのブースがどこになるか決まってないので
ちょっと不安だ。
バンドとバンドの間に挟まれたら身動きできない。
あとは天気だね。
だんだん暑くなってきてるけど
まだ長袖で丁度いいし。

髪も短く切ったことだし、
今年の夏は日焼けするか!

2004年07月02日(金)



 カナダ・デーに思うこと

眠いのを通り越して、手足が痺れるくらい徹夜。
そうです。まだ新しいWEBサイトを構築中なんです。
色んなバージョンを作っては壊し、
壊しては作りで、一向に完成図が見えません。
ストレス培養度も急上昇。
朝7時だというのにギターをバイオリンに見立てて
ガンガン演奏して発散。
近所迷惑はカンケーなし。
なぜなら、今日7月1日はカナダ・デー。
カナダの建国記念日ってやつです。
店もレストランも休みのはずです。

夕方、気を失って寝ているところに電話。
昔の友達連中と彼女とディナーに行くことになった。
今日、はじめて外出たけど
結構お店やってるんだね。ウチの近所は。
朝は静まり返ってたんで気付かなかった。
【Alice】のパティオでFish & Chipsとビール。
こういう所で仕事の話をされるとウザイ。
もっとこう、発展的な会話はできないのかね?
一人、蚊帳の外に出る。

何でもないような事だけど
昔の友達と会うたびに、ちょっとずつズレていく。
時間の流れは一緒のはずなのに
歩くスピードが全然合わないのか、単に道が違うのか
わからないけど、俺は違う場所にいるようです。

2004年07月01日(木)



 バイオリンに目覚める

トロント・ジャズ・フェスティバルの季節。
近所のBarからも連日連夜、Jazzyな音色が聞えてくる。
今夜は、知り合いの画家 SAN MURATAが
趣味でやっている(ほとんどセミプロだが)バンドの
ステージを観に行った。

歩いて3分の【Select】というビストロの奥に
小さなステージがあるラウンジがある。
10時過ぎに行ったら満員。すげー。
席が空くまで、仲間とBarカウンターで飲む。
トロントの禁煙条例が施行されてから初めての飲み。
Barやカフェ、レストラン内は完全禁煙となった。
せつない。
愛煙家よ、今は耐えるのだ。
そして次の総選挙ではオイラに投票してくれ。
世の中の嫌煙活動に拍車をかけた
隣国の某ブルームバーグNY市長との会談で
葉巻をくゆらすオイラの姿が見れるはずだ。

そんな事はさて置き
2回目のステージで席が空いたので
やっとこさ演奏を観ることができた。
SANちゃんはバイオリン。
他にウッドベース、ピアノ、フルートにシンガーという編成。
50歳過ぎてから始めたとは思えない
SANちゃんの弾きっぷりに驚く。
しかも、顔が超笑顔。
若い!
すげー楽しそうだなぁ。
ステージが進むにつれ、オイラの視線は指先に集中!
バイオリンて、どうやって弾くんだろう?
ずっと前から興味だけは持っていたが
こうやって直に観ると、プレイヤーとして弾いてみたくなる。

今年でギター歴18年!になるんだけど
やっぱり同じ弦楽器に惹かれるんだな。
ピアノもドラムも、それなりに演奏できるけど
女に例えたら【浮気】してる感じ。
やっぱり弦楽器を持ったときの【しっくり】感は別格だな。
そう、弦楽器が自分には合うと思ってる。

ステージを終えたSANちゃんに、思い切って
「使い古しのバイオリン、安く譲ってくれませんか?」と直訴!
やるよ〜オイラは。
40歳くらいで初ステージを踏む予定。
人生、かなり円熟した頃。
きっとイイ演奏してるはずです。
後日、SANちゃんが手頃なバイオリンを探してくれる事になった。


2004年06月29日(火)



 飛鳥童さんと飲む

今日こそはパーティー控えようと思ったんだけど
友達のジョバンニの誕生日に、有り得ないことに
画家の飛鳥童さんも来てると電話をもらったので
夜11時くらいにパーティーに顔を出す。

行ったら、本当に飛鳥さんがいた(笑)

俺「え〜っ、何でこんなところに居るんですか!?」

飛鳥「いや、ジョバンニの誕生日だっていうから・・・」

もう意外どころか、本当に有り得ないメンツのパーティー。
飛鳥さんは、トロントで活動してる日本人アーティストの
中では、トップかな?うん、誰もが認める大御所です。
先日亡くなった、高円宮夫人と一緒に
絵本とか出版してるんだよね。
家がご近所なんで、しょっちゅう道端で会ったりするんだけど
飲むのは初めて。
還暦すぎて、なお盛んです。

飲んでるとはいえ、日頃誰にも相談できないような
アート関係の話をいろいろと聞いた。
エゴのない人だから、何でも包み隠さず答えてくれて
嬉しかった。
飛鳥さんからしたら、純粋に飲んで楽しみたかった
のかもしれないけど、俺が来たら無理ですよ、それは。
溜まっていたモヤモヤをすっきりさせてもらい
上機嫌で帰宅。

2004年06月28日(月)



 パーティーにて

最近、ずっとパーティー続きでヤバイなぁと思いつつ
今日も断りきれずに参加。
なんでも、そこの主、Davidって奴が
俺の絵を持っているというので
「え!?一体どの絵を持ってんの?」
というのを確かめに参加するようなもの。

半分カナディアン、半分日本人の比率。
一人、二人は知った顔がいたけど
後は全く初めての人ばかり。
最初は「どうも、トモです。」って挨拶したけど
「あーっ、トモレノンだ!」
って速攻バレて、一番嫌なパターンに。
別に日本人が嫌いな訳じゃないけど
あんまり知らない人に馴れ馴れしくされると引く。

で、絵が気になったんで
どこにオイラの絵があるんだい!?と聞くと
奥の部屋に、それはあった。
おー!これか!
2年前くらい前に、オーダーで描いた作品だ。
でも、彼Davidに売った覚えはないので
その経緯を聞くと、
最初の持ち主と、彼が恋愛関係になり
一緒に住んでた時期に部屋に飾られていたらしい。
ところが、彼女が突然の帰国。
戻ってくるはずが、全然戻ってこずに消滅ってパターン。
よくある話だね。
でも、彼はずっと作品の作者が誰か探していたらしい。
そこで、狭い日系コミュニティのある人が
「これ、トモレノンの絵だよ。」
と気付いて、俺にコンタクトを取ってきたんだよね。
それはともかく、懐かしい娘に再会した気分。
「おまえ、元気にしてたかい?」

その後、テラスでバーベキューを楽しむ。
中国系カナディアンのJackと、その従姉妹で
台湾から遊びにきていたセリーナと仲良くなる。
英語はカタコトで、ほとんど喋れないんだけど
彼女の言いたいことは、だいたい理解できた。
少ないボキャブラで、必死に何かを伝えようとする
彼女を見てると、トロントに来た当時の自分とダブる。
以後、ずっとセリーナと言葉のない会話をする。
そう、人と人とが打ち解けるのに
あんま言葉って必要ないんだね、ってことを
今更ながら発見する。

全然関係ないんだけど、あんまり犬が好きじゃない
んだよね、実は。
でも、パーティーの間中、ずっと犬に纏わりつかれた。
もう俺から離れないの。
なんだよ、お前!とか言いつつ
ずっとヒザの上に犬を乗せてたのです。
証拠写真↓



2004年06月27日(日)



 WEBサイト改装

WEBサイトの全面改装に着手した。
もう、ずっと前から考えてたんだけど
いつまで経っても時間が取れそうもないので
ゆっくり亀亀で、ちょっとずつ作っていくことにする。

WEBテクノロジーの進化は早いので
昨日まで最新だったテクが、今日には古くなってたり
追いつけ、追い越せだと辛いんで
結構、普通の(笑)サイトに落ち着きそう。
まぁ、Flashとかで構成しちゃうとカッコいいんだけど
おじいちゃん、おばあちゃんが見れないんでね。
(意外といるんですよ、見てる人)
だから、アクセスのし易さを重視ってところで。

今日はトップ・ページだけ制作。
かなりイイ雰囲気。
自分で撮った写真をPhotoshopで加工すんだけど
遊んじゃって、ダメね。
一枚の写真に6〜7時間掛けてしまった。
このために撮り溜めた写真が山のようにあって
そこからセレクトするのも時間がかかる。
でも楽しい。
俺って、写真の才能もあるかも??
とか、素人が陥りやすい自己泥酔状態にあります。

2004年06月26日(土)



 楽器を使わないオーケストラ

まだ確定じゃないけど
日加修好75周年の政府イベントに出演の兆し。
しかも、音楽イベントだ。
へへへ。
またバンドやると思ったアナタ、甘いです。
あくまでもアーティストとして、声を掛けてもらったから
とっておきのネタで勝負しようと思います。
ズバリ
【楽器を使わないオーケストラ】!!
これで出陣しようと思います。

実のところ、
いつかパフォーマンスとしての
オーケストラの指揮をしようと
長い間暖めてきた秘策なんですよ!
楽器を使わないオーケストラは。

そもそも音楽とは、楽器によって奏でなければ
いけないなんて決まりはない。
どんなものでも、音さえ出れば音楽を構成する
要素になり得る。
一昔前の、ジョン・ケージとか一柳慧とかの
アヴァン・ガード・アーティスト達が実験を繰り返した
前衛音楽に近い。(前衛って古い言葉だけど)

本をめくる音

ジッパーを下ろす音

バスケットボールがバウンドするリズム

コップの水をストローで飲み干す時のゴボッって音

椅子から立ち上がる時の音

カーテンを閉める音

シャーペンをカチカチする音

セロテープを引っ張る音

Etc...etc....

日常では単なる雑音として放置されている
音、音、音たち。
それらが譜面にそって演奏を始めたら
どんな音楽を奏でるだろう?
そんなところから発想は生まれた。
あとは指揮するオイラがどんな風に
それらの音を操れるかだ。

2004年06月25日(金)
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