-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 送別会

3日連続で飲んでます。
今夜は、Bitsの帰国&離脱メンバーの送別会。
窓もない、せっまいオフィスで開催。
これもまたイイもんだ。
一人一人スピーチとかしちゃって
小さな小さな送別会だけに、アットホームな
心温まるパーティーだった。
Takaが、スピーチの終わりに
突然ライターを取り出し
「おっ、火でも噴くのか!?」と思ったら
すぅ〜っと火を口に吸い込んで消してしまった。
大爆笑。
噴くんじゃないのかよっ!吸うんかい!


2004年06月24日(木)



 ファッション・ショー

これからコラボレートしていく予定の
ファッション・デザイナーY子のショーに出席。
服飾学校のホールで行われると聞いてたので
そんなに期待してなかったが、
どっこい、良かったです。
セットも力入ってたし、客席も満杯。
20〜30人くらいのデザイナーが参加。
ほぼ9割が
ほとんど市販されててもおかしくないような
保守的なつまらん洋服。
クオリティは高いのかもしれんけど。
所詮、自分のブランドを持てそうもない
一生下働きするんだろうなぁ、っていう
デザイナーばかり。
悪いけど。
ファッション・ショーって言っても、戦いだ。
まずデビューのチャンス掴まなかったら
その先無いんじゃないの?
ていうか、最初から
「一流ブランドに就職したいんです。
私は腕も確かだし、流行の洋服も
作れます」
みたいな就職予備軍みたいのが多かった。









その中で、Y子のジャパニーズ・テイスト溢れる洋服は
めちゃめちゃ浮いてた!
俺的には、浮けば浮くほど
「いいぞ、いいぞ!」と思ったけどね。
無難なデザインなんて、自分でブランド持ったら
嫌でも作らなきゃいけないんだから、
こういうショーなんて実験・チャレンジ満載で
OKなわけよ。

勝ち負けじゃないかもしれないけど
こういうショーの場合は、それもアリ。
浮く・目立つってことは
それだけ個性が突出してる証拠。
それが好きであれ、嫌いであれ
観客の印象に残ることが大事。
俺の実体験だけど
人の、
【すごい嫌いなもの】を
【すごい好きなもの】に
変えるのは簡単だったりする。
好きと嫌いは紙一重というか
嫌いなものや、違和感が
長い間心に引っ掛かっていると
ある瞬間を境に、「好き」のフォルダに入って
しまうことがある。

嫌いなものの中にも、絶対に好きになれる
要素って少しはあるもので、
嫌いなうちは、そればっかりが表に出てきてしまう。
でも、繰り返し繰り返し心の中に出てくると
嫌いだった部分に馴れてきて
ほんの少しだった「好き」の要素が
ゆっくりと培養されていくんだろう。
人の潜在意識ってすごいものです。

そんなファッション・ショーを後にして
今晩は、Bitsの元編M嬢の誕生日。
自宅のコンドでバーベキューをやった。
旦那さんがコリアンなので
韓国式タレに浸したカルビを豪快に焼く。
しかも豪快に美味くて、かなり食いすぎた。
俺は何故か、コリアンの友達がほとんどいない。
今日は、コリアン・カナディアンのTerryと仲良くなれて
良かった。今度、キムチの漬け方を教えてもらおう。





2004年06月23日(水)



 ボサノバな夜

昨日に続き、【美少女通信】の取材。
いや〜、いい感じです。

夜、シンガーのNana Jokuraさんのライブを観にいく。
場所は【J】という日系居酒屋風のジャズ・バー。
ここの料理は最高!
ノブさんが予約しておいてくれたので
次々と「おまかせ」で料理が出てきた。
トシキさんや、Suzukiの阿部さんも
後からやってきた。









Nanaさんとは先月のBitsパーティー以来。
はじめてゆっくり話すことができた。
ギタリストのケビンの事は、前から気になっていた。
控えめな演奏をしているが、実はかなりのテクニシャン。
最高で11のバンドを掛け持ちしてこともある!らしい。
スパニッシュ・ギターの話で盛り上がる。

今夜はボサノバ風の曲が多くて
一足早い、夏の夜の雰囲気を満喫。
パティオで観れたらもっと最高だったのにな。


2004年06月22日(火)



 あじさいと美女

天ぷら食べに行ったんですよ。
Danforthにある【あじさい】って店。
この5年で4回くらいしか行ったことないんだけど
いつも天ぷらを食べます。
日本にいた頃は、天ぷらなんて
ほ〜んとぜんぜん食べなかったのに
何でしょう
ふと、天ぷらが食べたくなる時があるんです。
(年に一回くらいの割合か…)
そんな時に、あじさいへ行くんです。

オーナー・シェフのエディーさんと
カウンター越しに会話しながら食べる。
実際に天ぷらを揚げてるのは
もう一人のオーナーのケンさんなので
あまり「天ぷら最高っす!」とかは言えない。
逆に、お腹一杯なのに
「じゃあ、ニギリでも一つ・・・」と
エディーさんを立てるために寿司を注文することも。

今日はもう一つのミッションがあって【あじさい】へ来た。
Bits編集部内からのタレ込みで
すっごい美人のウェイトレスがいるとのこと。
Bitsで次号から始まる【美少女通信】というコラムに
写真入りで登場してもらうためだ。
なんと、
美女が2人もいた。
これは困った。
しばらく考えた末、エディーさんと交渉し
木村佳乃に似たA子さんを選ぶことに。

勢いで始まった企画だけど
すでに3人の取材が終わっている。
明日も2人くらい取材するアポがあるし。
Bits編集部内では【美少女通信】に対して賛否両論。
「思った通りだ・・・」(阿部寛)
賛同ばっかりじゃ面白くないからね。
否定の意見も結構!
でもオイラはこれをマニア向け企画で終わらすつもりはない。
しっかりと着地点を考えての企画なのだ!

否定派の人よ
小さい尺度でコンテンツを見るなよ。
この企画は
Bitsの誌面内だけに収まるつもりも
日系社会だけに留まるつもりも毛頭ない!
想像してごらん
もしも、この企画が
カナダ現代美術館(Mocca)で開催されたらどうなるか?
頭の中には、はっきりとそれが描かれている。
俺は“勝ち組”に行くのだ!



2004年06月21日(月)



 Distillery二日目

今日は7時起床。
またも自分で弁当を作る。エライ!
昨日よりも風が無くて、天気も快晴。
でもやっぱり寒い。

早めにブースがセットできたので
慎也さんと二人でアンティーク・マーケットに行く。
ここは隠れた穴場のようで
昨日なんて長蛇の列が出来ていた。
入場料$5も取るのに。
期待していたが、掘り出し物ゼロ。
よっぽどQueenにある汚いアンティーク・ショップのが
値段も安いし、掘り出し物もある。
所詮はヤッピー向けの“エセ”古物ショーだ。

さすがは日曜日。
昨日以上に忙しい。
それに家族連れで来る友達が多かった。
「はじめて来ました」っていう日本人の女の子も大勢きた。
トロントに来て日が浅いのか、
キラキラと目を輝かせて会場を廻ってる。
見るもの全てが新鮮なんだろうなぁ。
ちょっと羨ましい。








原画を買ってくれた人の中には
随分前に放送されたTVドキュメントを見て
というお客さんがいた。
もう一年以上前なのに、やはりTVの影響力は
あなどれないと実感した。

それにも増して
今日は新作のプリントが爆発的に売れた。
たぶん、過去のDistilleryで最高額。
どれも一点ものなので、
「後で戻ってくるわ」と言って、戻ってきたら
もう売れました。ってパターンが2回もあった。
お客さんは、すっごい残念そうなんだけど
買い物の極意って、ソレなんです。
欲しいと思ったら、即、その場で買う!
後悔先に立たず。








引き際までズルズルと人出があったけど
夕方5時に撤収作業に入る。
今頃、スタジオの前は凄いことになっているだろう。
歩いてすぐのところにあるCityTVの
【Much Music Video Award】が今晩あるので
通りを全面閉鎖してレッド・カーペットを敷き詰めてるのだ。
今年のメインゲストがBeastie Boysであるので
ソレ系の若者で一杯のはず。
予想通り、スタジオの目の前まで
バリゲードが張られ、警官が監視している。









一応、事前に入場許可証を発行してもらったので
無事にスタジオの前に駐車できた。
警官に見張られつつも(笑
急いで絵を積み降ろす。
それから彼女とレストランで食事。
どこもガラガラで、【Much Music Video Award】様様だ。

早めに寝ようと思ったが、寝付けず
DVDで買い直したリバー・フェニックス主演の
【旅立ちの時】を観る。
久々に号泣。
あんな泣けるのは、やっぱりリバーの演技力によるもの。
いかにも「泣かそう・泣かそう」とする映画は嫌いだけど
この映画は、本当にスッと涙が出てくる。

2004年06月20日(日)



 Distillery一日目

眠い・・・
朝6時起床。
これだからアウトドア・ショーはキツイ。
おまけに深夜4時に日本の友達から電話があって
それからほとんど眠れなかった。
仕方ないので、自分でせっせと
弁当を作った。
6時45分に慎也さんが迎えにきてDistilleryへ。
今日は風が強い!
もうビュービュー吹いてて
慎也さんのテントが吹き飛ばされそうになる。
今回の俺のブースは
初めてメインストリートに配置されていた。
今までずっと、奥の砂利道だったんだぜ。
それで前回オーガナイザーに文句を言ったのだ。
しかも目の前は大好きな【Balzak Cafe】
これ以上ない立地だ。










せっかくの野外だが
風が冷たいので、ずっとジャケットを着たまま。
じっとしていると凍えそうだ。
トロントの夏はまだ遠い。
Emailで宣伝したお陰で
かなりのリピーターが来てくれる。
こういった形のショーは楽しいけど
体力的には結構疲れる。
とにかく丸半日ずーーーーっと英語を喋るからだ。
隣のブースのアーティストや
顔見知りのアーティスト、それに切れ目無しに
やってくお客さん。
日本語だって、半日喋りっぱなしだったら疲れるのに
英語だと尚更だ。
喉が枯れてきた。
でも、嫌いではないのだよ。
人と話して親交を深めるのは。








絵を買ってくれたお客さんの写真を撮る。
最近の趣味である。


2004年06月19日(土)



 茅ヶ崎を世界に

夕方、慎也さんと待ち合わせて
レンタカーのピックアップ。
明日からのアウトドア・ショー用。
慎也さんの家に寄って荷物を積み込んだ。
はじめて娘のココちゃんに対面。
もう結構、目鼻立ちがはっきりしてきてる。
そこはカナダ人の奥さん似。
でも慎也さんにも似てる。
当たり前か。

IKEAでフレームを仕入れたあと
ウチまで戻って、近所の焼肉食べ放題へ。
奥さんがベジタリアンなんで、普段はあまり肉が
食べられないという慎也さんと
限界ギリギリまで肉を食う。
これで明日からのアートショーの体力は十分。
もう当分、肉はいらない・・・。

【ハッスル】小川直也が
茅ヶ崎に住んでるってのは以前から知ってたけど
今朝のニュースで「密かに狙うのは茅ヶ崎名誉市民の座」
と書かれてて、ちょっと嬉しくて笑った。
「オレは地元茅ケ崎に誇りを持っている。
桑田さんらサザンオールスターズが歌の街として
全国に広めてくれたが、
オレも格闘技のメッカとして認知度を高めたい」というコメント。
高校時代、俺が通っていた【ピストン堀口ジム】で
小川もトレーニングしてるんだよね。
会長も元気そう。
茅ヶ崎海岸をランニングするのも一緒。

サザンやユーミン、加山雄三のイメージはもう古い。
これからはハッスル小川とトモレノンが
茅ヶ崎を世界に発信する。

2004年06月18日(金)



 トロントの少ない友達の中で

約半年ぶりに髪の毛をバッサリ切った。
自分でブリーチしたり、襟足を切ったりしてたので
もうかなりヤバかったのだ。

切るのは行き着けの美容室。
チャコちゃんという日本人の子が専属だ。
かれこれ、もう4、5年の付き合いになる。
だから会話も、自然とプライベートな
他の人には話さないような内容も多い。
チャコちゃんには昔、アーティストの彼がいて
二人で展覧会を見にきてくれたりした。
その彼が旅行先で病死して以来
彼女の笑顔には影が出るようになった。

半年ぶりだったので
どうしてる?って感じで聞くと
遂に、やっと付き合う男性が出来たという。
おぉー。
長かったもんな。
ずーっと一人だったもんな。
その笑顔だよ、君。
なんだか自分の事のように嬉しくなった。
トロントで4,5年の付き合いの友達なんて
本当に少ない。
日本だったら幼なじみとかいるけど
こっちで4,5年といえば、それと同じくらいの
歴史に感じるんだよねぇ。
だから、ホントに良かったねーという気持ち。

週末のアウトドア・ショーに
デートがてら、おいでよ。と誘う。
どんな人だか見てみたいのだ。
ははは。
おせっかい親父の心境。

2004年06月17日(木)



 新コラムに燃える

Bitsのアート・コラムは前回号で引退したけど
今度は個人で連載コラムを持つことになった。
ずっと前からやってみたかった
写真を使ったコラムになる。

街で噂の美少女に会いに行くという企画。
かなりの役得かと思ったけど
会話できるのはたった一分間で
その中での会話を収録するのだ。
よく考えると、かなり刹那的企画じゃないか。
シュールすぎて
全然おいしくないかも。
美少女がどこにいるかは
基本的にタレ込み情報に基いて調査する。

はっきり言って、この企画は
展覧会レベルまで持っていくよ。
まとまった数に達したら
会話も全部英訳して、ギャラリーで展覧会をやる!
ついでに写真集も出版してやろうか!
【トロント美少女図鑑】
Fruitsの青木さん、出してくれ!
俄然、テンション上がってきた。

っていうか、その前にトロントに
そんなにたくさん美少女がいるのか?って話だ。


2004年06月15日(火)



 写真家トモレノン

久々にケンジントンをブラつく。
Rafiの家に寄ってみたけど不在だった。
隣の洋服屋【IKI】のシェリーと
玄関先で一服。
Tokyo Dollの頃は、よくここで一服したもんだ。
ちょっと懐かしい気分になった。
それにしても
平日なのにケンジントンは人が多い。
トロント一の古着街で、買い物の若者も多いけど
昼間っから仕事もせずにブラブラする大人が
やけに多いのだ。
年齢的にいったら、俺もその仲間に入るのか。
でも、確実にもっと年配が多い。
バーやカフェのパティオは
そんな大人達で満員だ。

洋服を見つつ、写真をたくさん撮る。
最近、出掛ける時は必ずカメラを持ち歩いて
気になったものをパッシャっと撮るのだ。

軒先で仰向けにねる猫。

ネックレスの試着で鏡を覗き込む少女。

試着室に入らず、その場でTシャツを脱ぐパンク野郎。

片目が外れたサングラスを掛けてる老人。

カフェで詩を書くインテリ青年。

古着屋で働く友達の店員。

やっぱ人物ばっかりだなぁ。(猫は違うけど)

夕方、Bitsのオフィスに顔を出して
締め切り前の校正を手伝う。
夜11時頃にやっと終わって
皆でコリアンタウンに飯を食いにいった。
夜更けのキムチは胃に悪いかも。

たけしの【菊次郎の夏】を観ながら就寝。

2004年06月14日(月)
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