-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 10の願い

そろそろ俺は考えている。
どう、トロントでの活動を締めくくるか
ということを。

いつも3年先を考えている。
どうすれば、そこに辿り着くのかを。

すべて逆算で考えている。
今、何を優先すべきなのかを。

これからの3年は、トロントでの活動を
締めくくるための3年であり、
次なる扉を開けるための3年だと思っている。

アーティストとして
トロントでやっておきたいことが10個ある。
全部やるつもりだ。

今日あらためて、それを紙に書き起こし、
順番に並べてみた。
自分でも全部できるか自信ない。
でも、やると決めた。
すごく恐い。
でも、やると決めた。

2004年05月31日(月)



 物申す

昨日の、JCCC記念Galaの続き。
ちょっと考えさせられる事が多かったので。

もともと、この式典を総合統括しているChristineからは
Galaのための舞台美術を手伝ってくれと頼まれていたが、
会館が目指していたものと、俺がやりたいと思う
アイデアが水と油だったので、断ってしまった。

ホリー以外の出演者は、
和太鼓の永田キヨシ・アンサンブルと
あやめ会、さくら会という日本舞踊のグループ。
ステージには紅白の垂れ幕という
「日本風の演出」って、こんなもんでしょ?というような
外国から見た日本のステレオタイプをそのまま
表現したようなもの。
あの踊りや太鼓を観て「素晴らしい」と絶賛されても
同じ日本人としては、嬉しいどころか恥ずかしい気分。
なんか薄いよね。

踊りのクオリティは低いし、和太鼓だって
日本人が叩いてりゃ、それなりに絵になるってだけで
ほんと、形だけの日本を演出してる。
まぁ、そういうのを守るのが日系文化会館の役割だから
しょうがないと言うかもしれないけど、
だったら、メインはホリー・コールじゃマズイんじゃないの?
全然主旨に合ってないもん。
一席$200取るためだけにホリーを呼んだとしか思えない。

新ホールのこけら落としという大事な行事だったら
尚更、本物の日本芸能を見せるべきなんじゃない?
観客は本物と偽者の区別が付かなかったとしても
それが心意気ってもんじゃないのか。
市川新之助でも呼んで、トリをやらせたら
価値が分かる人だったら$200でも安いだろう。

とにかくJCCCはヌルイ。



2004年05月29日(土)



 ホリーと対面

Bitsのライターの子と一緒にJCCC(日系文化会館)へ。
新しく完成したコンサート・ホールの記念式典に
ホリー・コールが出演するのだ。
先日のインタビュー後に、ホリーは俺のサイトを見て
【Cheap Jewellery and Cigarttes】が欲しい、
と言ってたので、その額付きプリントを持参する。

式典には、トロントの政府関係者から企業主、
功労者らが招かれている。
一席$200という、とんでもない高額の座席は
これらの人々で埋め尽くされていた。
当然、俺はそんな座席を買おうとは毛頭思わず、
会場の隅でホリーの演奏が観れればいいと
思っていた。
しかし、シド池田さんが「僕の席に座りなさい」と、
一番前のテーブルに座らせてくれた。
そこは、結婚式で言えば最も重要な来賓を座らせる位置。
周りはみんな大きな肩書きの方ばかり。
隣にはトロント総領事の肥塚さんがいるし、
まったく場違いな自分だったが、ありがたくそこで
ホリーのステージを堪能。








ニューアルバム【Shade】から2曲、あとはお馴染みの
【Calling you】やJazzスタンダードが披露された。
大好きな【I can see cleary now】のときは
鳥肌立ちまくりで、もう少しで泣きそうになった。
こんな目の前でホリーのステージを観るなんて
もう一生無理かもしれない。
それこそ、一曲一曲かみしめるように聴いた。

周りの人は、恐らくホリー・コールなんて
名前も、曲もよく知らないんだろう。
決まったところで拍手をする程度で、
デザートとかを食ってる輩までいる。
まったく失礼。

コンサート後に、楽屋前でホリーと対面。
早速絵を渡したら「Oh, my god...」と何度もお礼を言ってくれた。
インタビューも楽しかったし、
出来上がった誌面もたいそう気に入ってくれた様子。








9枚のレコード・レビューも俺が書いたので
「これ、何て書いてあるの?」と興味深げに聞いてくる。
JCCC館長のJamesと、総合統括のChristineも集まってきて
Hollyを囲んでしばし談笑。
ほんと気さくで、フレンドリーな人だった。


2004年05月28日(金)



 インタビュー依頼

T.M.R。
T.M.レボリューション。
西川貴教。
ハイネ。
どれも同一人物だが、俺にとっては
「ハイネ」という呼び名が一番しっくりくる。

Bitsの編集長Mがインタビューする事になっていたが
土壇場で、それが俺に廻ってきた。
今までインタビューさせてもらったのが
最新号のホリーコールと去年の少年ナイフ。
それから個人的にオノ・ヨーコさんに村上隆さん。
いずれも評判も良く、
ビッグネームばかりが続く。
何故かそんなのばかり廻ってくる。
この中にT.M.レボリューションが入ることになる、
かもしれない(?)

ネタは、あることはある。
なぜなら、俺が日本で某ヴィジュアル系バンドをやっていた
頃に接点があるからだ。
その当時の接点といえば、とても誌面に書ける内容では
ないので、その当時は「ハイネ」と名乗ってたことだけしか
言えないけど、もう一つ
離婚してしまった前妻のPuffyの片方(名前なんだっけ?)
が、2002年にトロントでやった【Hype Tokyo】展に来場したこと。
そん時の模様はTV収録されて全米に放送されたんだっけ。
インタビューの話を振られてから
そんな想い出がチラホラ頭をよぎる。
ダメじゃん、
どれも誌面に書けないなら(笑


2004年05月27日(木)



 ロンドン!

昼間、ケンジントンに用事があって歩いていたら
Rafiの奥さんMaiに会った。
昨日、俺がRafiを空港に送り届けたと言ったら
すげー驚いていた。
「やっぱり、トモとRafiはケミストリーがあるのね」だと。
やめてくれ。

それはそうと、Rafi一家は来年ロンドンへ引っ越すのだ。
そしたら遂に俺にもロンドン初上陸の口実ができる。
Maiに「一日も早く、ロンドンへ引っ越してくれよ」
とお願いする(笑

俺の周りの友達は、結構な割合でロンドンへ行っている。
ビートルズ信者の俺が行ってないというと
かなり驚かれる。
そう、イギリスはファンにとって聖地なのだ。

ついこの間はYuukoがロンドンへ行ってきて
【I've slept with John Lennon】という
ダジャレの利いたバッジを買ってきてくれた。

その前には、コバがロンドンの無印良品で
色エンピツをお土産にくれた。

もっと前には、ヒラちゃんがアビーロードのT-シャツを
お土産にくれたし。

あー、ロンドン行きたい。
Rafiよ、早く引っ越してくれ!


2004年05月26日(水)



 お返し

パーティーで使った機材を返却するために
急遽レンタカーを手配。
午前中にピックアップして、一度自宅へ戻ったら
道の反対側にいるRafiを発見。
手にはスーツケース。
必死にタクシーを捕まえようとしている。
「Yo, Man!」
気付いたRafiが走ってくる。
「何やってんの?もう日本へ出発する時間じゃないの?」
「今、そこのフライトセンターで航空券を受け取ったんだよ」
「間に合うの?」
「今行けばギリギリかな・・・」
とりあえず機材の返却は後回しにして、
こいつを空港まで送り届けることにした。
「昨日は俺が機材のことで命を救われたけど
今日は俺が救ったな」
「世の中、うまくできてるもんだ!」

無事にRafiを空港まで送り、
ダウンタウンに戻って
日方くんと待ち合わせ。
2人で後片付けをした。
Gladstoneで、昨日居なかったJerryに遭う。
「ほんとアンタにはやられたよ。
ドラムもアンプも何も無かったじゃないか!」
と文句を言う。
色々と言い訳をしていたが、もう後の祭りだ。
その代わり、バーのマネージャーPennyから
昨日のパーティーで、酒の売り上げがとっても良かったから
次やるときはキャッシュ・バックするとの申し出があった。
今くれよ、今!
でも、まぁ嬉しいけど。それはそれで。

楽器屋2軒と、ウチに寄って荷物を降ろす。
それからBitsのオフィスへ顔を出す。
カズから「昨日はありがとう」と言われる。
素直に言われるとテレくさい。

それからワイワイ・ガヤガヤと
写真を見たり、失敗談で盛り上がったり
結局、夜までオフィスにいた。
せっかく車があるので、スタッフ5人と
トロント郊外にあるラーメン屋【Kenzo Ramen】へ繰り出す。
ここ2日、ろくに食べてなかったので
胃が縮小してて、全部食べきれなかった。



2004年05月25日(火)



 Bits創刊記念パーティー!

遂にBitsパーティー当日。
朝6時起床で、足りないアイテムを制作する。
出席者リストや、名簿帳、ドア・プライズ用引換券、
看板、受付けに置くバナー・・・Etc
少しは誰かに振れば良かったな、と今更ながら後悔。
昼まで掛かってようやく完成。
12時にまずタカがやってきて、続いて車でYuukoが来る。
キーボードや機材、ディスプレイ用具などで
トランクがパンパンになった。

会場に着くと、既に他のスタッフが作業に取り掛かっていた。
ふとステージを見ると、ドラムがない。
ギターアンプも見当たらない。
責任者のPennyを呼び出すと、驚くべき言葉が彼女の口から・・・
「ドラムもアンプも、ウチには無いわよ。」
・・・
まじっすか!??
え〜っ、契約を交わしたJerryは「ドラムとアンプはある!」って
ハッキリ言ったぞ!!
そしたら「あぁ、彼はよく分かってないのよ」だぁ〜?
天国から地獄へ。
3連休の祝日に、空いてる楽器レンタルなんてありゃしない。
Pennyに強制的にどこかから借りるように「命令」する。
しかし、こういう場合のカナディアンを俺は全く信用しないので
手当たり次第に友達に電話する。
けど、全然ダメ。
そうしてる間に、どんどん時間は過ぎていき
3時のオープンに支障をきたすので
とにかく現場の指揮を取りながら
頼みの綱、Rafiに相談する。
これで見つからなかったらOUTだ。








内装はほぼ完成。
壁に取り付けた表紙エキシビションも完璧。
しかし、ステージ上は空っぽ・・・。
その時だ。
Rafiから「Getしたぜ!」の電話!
Yes! さすがRafi。You saved my life, god!
休日の楽器屋を無理に空けてもらえることになった。
速攻、車で引き取りに行ってもらう。
ステージのセットアップが終了したのが3時ギリギリ。
もう、ちらほらお客さんがやって来ている。
なし崩し的に、開場。
パーティーがスタートした。
すぐに第一回目の【tomolennon with the beatle】の出番。
遂に一度もドラム入りで練習することなく本番を迎えた。
モニターの調整をしていなかったので
曲が始まった途端、ドラムの音で何も聞えなくなる。

【A hard days night】
【I feel fine】
【Help!】
【I saw her standing there】
【You can't do that】
【Oh, darling】
とにかく気合で6曲やり通す。

16時半、主賓のカズが間もなく到着するという連絡が入る。
会場の観客全員でリハーサル。
カズがドアから入った瞬間に、クラッカーとスポットライト。
そして「おめでとう〜!」だ。
スタッフ皆すげー緊張してる。

カズを同伴する役のYumiちゃんから
「すいません、会場通り過ぎちゃいました・・」
一同コケる。
そして、ついにカズが会場入り。
受付けには、俺の同居人Nを配置し、
カズには銀の蝶ネクタイを装着してもらう(笑
戸惑いながらも、それを首に付けるカズ(疑えよ)
ドアを開け、一歩会場内へ・・・
パ〜ン パパ〜ン!








クラッカーの轟音と共に一同「おめでと〜!」
カズは、思わず会場の外へ出ようとする。
しかし、後ろにはYumi.
無理やり会場内へ押し戻す。ナイスプレー!
何が何だか分からない。といった表情のカズだが
司会のノブさんの「これはサプライズです!」声で
やっと事態が飲み込めた様子。
テレながらもステージへ上り、スタッフから花束を受け取る。
「いや〜、見事にダマされました」
そのままプログラムは進行し、
Mihoちゃんが、日本にいる元Bitsスタッフからの
手紙を一枚一枚読み上げる。
Bitsの創成期は、とてつもなくハードで
24時間体制当たり前だった。
今、その時期を支えたメンバーのほとんどは帰国。
一番寂しい思いをしてるのは、他ならぬカズだろう。
手紙からは、大変だったけど、それが今では良い想い出
になってるのが伝わってくる。
最後に、初期メンバーの一人であるジョバンニが
緊張でガチガチになりながらスピーチ。
それをカズはニヤニヤしながら見つめている。
これが、今日のハイライトだろう。
副領事の乾杯挨拶からは
プツっと緊張が途切れ、あとは怒涛の展開へ。








2度目の【tomolennon with the beatle】ステージ。
【Long tall sally】のギターソロを延々と繰り返す。
気持ちよかった。

それからドア・プライズの抽選やったり、
KenさんやRon Davisの演奏観たり、
奥のバーで話し込んだり。
会場は満員で、150人は超えていただろうな。
熱気でとても熱かった。

長かった一日も、10時にやっと終了。
片付けをして、スタッフ一同で写真撮影。
それからいつものベトナムレストランで打ち上げ。
乾杯の挨拶をやらされた。
カズが喜んでくれたのも嬉しいけど、
Bitsのスタッフが、これだけ一丸となって何かをやり遂げて
くれたことが一番嬉しかった。
一人一人の満足そうな顔をみて、実はカズの為じゃなく
みんなの想い出づくりとして、このパーティーがあったような
気がしてきた。
ほとんどのスタッフは、ビザの期限があるから
一年やそこらで帰国しなければならない。
カナダでBitsに関わったこと、
薄給でコキ使われたこと、
締め切り前の忙しさ、
誌面づくりの難しさ、
外国で仕事をする大変さ、
色んなことがあった一年だったと思う。
俺は部外者だけども、傍から見てて
「みんなよく頑張ってるな」と思っていたよ。

カナダで自分がやってきたこと、
その集大成が今日のパーティーだったんじゃないだろうか?



2004年05月24日(月)



 tomolennon with the beatle

朝7時起床。
今日は大事なミッションがある。
昨日、Bitsのスタッフがバックナンバーを
持ち出す手筈だったのが、カズさんが居たために失敗。
明日は日曜日、明後日はオフィスがクローズなので
持ち出すなら今日の朝イチしかないのだ。
9時半にタカとアヤヤと待ち合わせ。
しかーーし!
オフィスに入る手前のドアがロックされてる!
この鍵はカズさんか、管理人しか持っていない。
躊躇する暇なく、速攻で管理人を呼び出す。
ダンボールにガンガン雑誌をぶち込み
外へ運び出す。
その間、アヤヤはパーティーの出席者へのメール作業。
タクシーに箱を積み込み、一気に会場であるGladstoneホテルへ。
後で聞いた話だが、オフィスを出た数十分後に
カズさんが出社してたらしい。間一髪だった。

ホテルで荷物を降ろし、会場の機材や内装などを点検。
それから3人で日本食レストランでランチ。

一旦スタジオに戻り、ギターの弦を張り替える。
今晩、日系文化会館で【tomolennon with the beatle】の
初練習をやるのだ!
ドラムの日方くんはバイトの為、欠席で
ドラムレスの練習。

6時半ピッタリに会館に到着すると、丁度ポールさんが
車から機材を降ろしていた。実はこれが初対面。
去年、俺が【ジョンレノン・トリビュート】ライブをやった時に
知人から紹介されていて、
メールのやり取りはあったんだけどね。
そのポールさんと、某日系Voiceのユースケさんとの3人で
10時までぶっ通しでリハーサル。
ドラムが入ったらどうなるか、全く想像付かないが
とりあえずビートルズの原曲どおりにプレイする。

練習後、ポールさんの車で【Sake Bar-J】に移動。
昨夜、会えなかったJazzギタリストの山田忍くんが
プレイするというので、晩餐も合わせて合流。
練習後のビールは旨い!
しかも、料理がめちゃ旨かった。




2004年05月22日(土)



 飲み、飲み、飲み

レンタカーに絵を積み込む。
先日、J館長に買ってもらった絵を、自宅にもっていく予定。
ちょっと時間があったので、パシフィックモールまで行き
【座頭市】や【ガンダムZ】のDVDを買った。
それからJ-Townの古本屋で三島由紀夫の【荒野より】を
見つけた。前から読みたかったやつだ。

J館長が帰宅する前だったが、奥さんがいたので
寝室に絵を運び込む。
【Smoke Screen】が寝室に飾られると
それまでクリーンだった部屋のイメージが
神秘的な感じになった。

夕方、スタジオに戻ってBitsスタッフの女の子2人と
パーティーで展示する表紙エキシビションの準備をする。
フォーム・ボードを大量に買って、
表紙を一枚一枚スプレー糊で貼り付ける。
部屋でやると窒息しそうなんで
外のパティオで作業。きもちいい。
驚くべきことにわずか1時間で全ての作業が終了!
お祝いに、一階の寿司屋で祝杯をあげる。
オーナーのTonyが日本酒をタダで出してくれた。

9時頃、Nちゃんの帰国パーティーに出席。
結構知り合いがいて、そこでも飲む。
主役は忙しそうなので、最後のお別れだけ言えれば
いいと思っていた。
お決まりの「さよならノート」にコメントを書く。

11時過ぎに、北のエグリントンまで地下鉄で移動。
日本からJazzギタリストが来ていて、
彼らと飲む約束のはずだった。
【Sake Bar-J】という飲み屋で待ち合わせだったのが
場所が分からず迷う。
結局、店に着いた頃には閉店時間で
ノブさんだけがポツンと待っててくれた。
とりあえず店員も交えて飲む。
飲みっぱなし、今日。

深夜、地下鉄の駅に着いたら
「電車はすべて終わりました」の張り紙・・・
マジかよ。
タクシーで帰宅。


2004年05月21日(金)



 不思議な感覚

今日も早起き。
ちょこっと描きかけの絵に手を加える。すると
昨日、絵を買ってくれた某企業のトップから電話があり
近くまで来ているのでコーヒーでも飲もう。
とのお誘い。

歩いて1分のカフェまで、メルセデスで移動・・・。
コーヒー飲んでいる間も、ひっきりなしに電話が掛かってくる。
すると「今、優秀なアーティストと会っているんだ。
電話は後でかけ直す」と言って切るのだ。
不思議な感覚だ。
地位も財産もある、いわば「成功した男」が
真剣に俺の話に耳を傾けている。
この人たちには、きっと何かが足りないんだろう。
それが何だか分からないけど、俺の話す言葉から
それを見つけ出そうとしている感じがした。
昨日は、J館長もいたので
すごく饒舌に喋り、色んな自慢話をしていた彼だが
目の前にいるのは別人のように静かで
自分のことは一切喋らなかった。
帰り際、一本の電話で現実に戻ったかのように
突然あかるく笑い出し、
颯爽とメルセデスで去っていった。
あぁ、すげぇ不思議な感覚。

午後、もうすぐ帰国するNちゃんがスタジオに遊びにきた。
トロント滞在記念で一枚モデルになる約束。
スケッチを何枚か描いたけど
結局、キャンバスに直で描き始めることにした。
一通りパスを取ったところで時間切れ。
あとは写真を撮って、それを元に仕上げることにする。

夕方レンタカーを突然予約して
画材やら食材やらを大量に買い物する。
狂ったように、ドカ買いです。

2004年05月20日(木)
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