-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 病気カルテ

週末は家に引篭って絵の制作。
しかし風邪が一向に治まらない。
ひょっとして、
タバコの吸いすぎでCOPDになったのか!?
と錯覚するほど咳が出る。
寝れないので
もう徹夜とか言えないくらい
ほとんど起きてる。
日記で「徹夜明け」とか書いてると
高校生の自慢ぽく聞こえてしまうかもしんないけど、
一応、日々の記録として
もしくは
病状の記録として(笑
書き記すべきだと思ってる。

2004年03月13日(土)



 Retarder

6時間ごとにカゼ薬をがんがん飲んだので
眠いのに胸焼けで苦しむ。
新作はジェッソを塗って乾かしただけで
さほど進んでない。
まぁ、アイデアも詰まってるから
スケッチブックに10枚くらい下書きする。

今日は雪だ。
そして今日も電話日和だ。
セールスコールが山ほどきた。
最近は迷惑FAXも多い。
誰か取り締まってくれ。

コーヒーを淹れようとしたら豆がない。
近所のSecond Cupへ買いにいく。
誕生日に慎也さんがくれたクーポンを使ったのでタダ。
全くお得なクーポンだ。

帰りがけ、ふと画材屋に立ち寄る。
試したこと無かった、【Retarder】という溶液を買う。
アクリル絵の具は乾きが早いので、
油絵みたいにキャンバス上で色をブレンドするのが難しい。
これを混ぜると、乾くのが遅くなるんだ。
ついでに30x30のキャンバスも買う。

夕食の後から本格的に描き始める。
新作のテーマも決まったし
早速【Retarder】も使いたいし。

時は過ぎて、
今、朝の6時です。
新作と、旧作の塗りなおしを同時進行でやって、
そろそろ寝ようかというところ。
インターネットでニュースをチェックしていたら
天山がまたIWGPから陥落。
ほんと短命王者だなぁ・・。
スペインの列車テロの情報を収集。
150万人がデモ行進してるらしい。
扇動を煽るだけの人がいないことを願う。
咳もだいぶ収まってきたし、
今夜くらいはマトモに寝れるだろう(か?)。


2004年03月12日(金)



 やぶへび

今朝ようやく
因縁のキャンバスと決着がついた。
数えたら、昨日だけで18時間も描いていた。
グッタリきて
ベッドに潜り込んだが眠れない。
5分おきに咳が出るので
ウトウトした頃に目が覚めるんだ・・・。
30分くらい格闘したけどダメ。
諦めて朝食をつくる。

食べながら
仕上がったばかりの絵を見ていたら、
ちょっと気になるところが出てきて加筆。
一個直したら、他も気になってさらに加筆。
乾いてないところに筆を入れたら、

「ペリっ」

と絵の具が剥がれた!
たまに水分多すぎるとこうなるんだよなぁ
これが仇となり、昼までかかって修正。
ほとほと疲れ果て
再びベッドに倒れ込む。
さすがに今度は寝れた。

夕方、【Bits】のミーティングに参加。
原稿の締め切りが早まる。
何と一ヶ月も早まる。
はっきり言って、有り得ない。
月刊誌じゃあるまいし。
その後コリアン・タウンで知人と夕食。

ウチに帰ると
彼女がカゼ薬を置いておいてくれて
【大人ティースプーン2杯】のところ
6杯くらい飲む。
飲みすぎ。
超、胸焼けに苦しむ。

今夜はこれから新作に取り掛かります。



2004年03月11日(木)



 焦る

3時間くらい寝て
午前中からまた絵を描き続ける。

風邪が更に悪化。
咳が止まらない。
彼女に移してしまおうか、と思うのだが
よほどオレの体を気に入ったのか、
ウィルスが体から出て行かない。

因縁のキャンバスは
思うように色を乗せてくれず、
工事中の道路のようにデコボコになってきた。
ここまでくれば
「さすが、因縁のキャンバスだね」と
褒めずにはいられない。
ナイフで切り裂きたい衝動に駆られます。

午後になると電話のラッシュ。
スタジオの電話と携帯が交互に鳴りまくり。
10本くらいは取ったのだが、それで打ち止め。
今日はもう電話取らない。

隣の部屋をコーセイたちに貸してるので
彼女もスタジオにずっといる。
かなり暇そう。
食事の時間以外はずっとキャンバスに向かいっぱなしで、
ほとんど口も利いてない。
このキャンバスをどうにかしないと先へは進めないんだけど、
アートエキスポはもう来週だ・・・
一枚も絵が無い。
なんて事もアリ得る。



2004年03月09日(火)



 そして今夜も・・・

徹夜明けでランドリーへ行き
朝食たべたらもう11時。
1時間ほど仮眠して、13時に【Bits】でミーティング。
眠い、だるい、で要領を得ず。

夕方、帰ってまた仮眠。
ナポレオンは15分の仮眠でOKだと言ったが、
どうやらオレは最低でも一時間は必要らしい。
ちょっとナポレオンを尊敬する。

元ルームメイトのコーセイが日本からやってきた。
結婚という、とても目出度い報告と共に。
ちなみに奥さんも友達で
今日から3日間、隣の部屋を貸してあげるのだ。
日本土産は何でも嬉しいが、
【週間ゴング】をくれた奴は初めてだ。
さすが元ルームメイト。
友達も呼んでチャイナタウンで夕食のあと、
やはり今夜も因縁のキャンバスへ向かう。
4時、
5時、
そして今夜も徹夜・・・


2004年03月08日(月)



 因縁のキャンバス

風邪が悪化。
しかし、熱を出して寝込むほどヤワではない。
明日、日本から友達が来るので
今日くらいは丸一日絵を描き貯めした方が良さそうだ。
気合でイキます。

一年くらい前から
描いては消し、
描いては塗りつぶし、
という因縁のキャンバスがある。
48x48のデカイやつなんだけど
コイツとの相性は最悪のようで、
何を描いても納得いく仕上がりにならない。

そいつを引っ張り出して
今度こそ決着を付けようと意気込む。
ジェッソをぶっ掛けてキャンバスをリセット。
並々ならぬ決意で描くモチーフは、
ニューヨークの摩天楼。

最近、無性に高層ビルが描きたいのだ。
11時
0時
1時
2時
3時



朝9時、ほとんどぶっ倒れそうになりながら
第一段階完成。
熱は無いが、咳がひどくなってきた・・・。
夕方には友達が来て泊まるので
シーツなどをランドリーにもっていく。
もう徹夜はやめたい・・・。

2004年03月07日(日)



 レノンさん、と呼ばないで

熱はないけど
完璧に風邪の症状・・・。

個展開催中の
Wagner Rosenbaum Gallery
土曜日ということもあって
なかなかの人出。
一階のウィンドウ・ディスプレイ用に
展示中の中から一枚外す。
すると、
お客さんより「それ、まだ観てないんだけど」
というクレームあり(笑)
”これ買ったら、一生観ていられるよ”と
セールスしてみるが不発。
だいたい、
誰も俺が絵の作者だと思ってない。
新聞とか雑誌のインフォでは
tomolennon

Tomo Lennon
という、表記になっていたりするので
間違っても俺みたいなアジア人を
「もしもし、レノンさんですか?」と
尋ねたりはしない。
って言うか
「レノンさん」って何だ!?
俺は「トモレノンさん」であって、
決して外国人を名乗りたくて
「レノン」くっ付けてる訳じゃないぜーーー。

まぁ
そういうのもあって
初めて絵を見た人は大抵
白人の作家だと思うみたい。

夕方より
恒例になりつつある「領事館M氏と鍋を囲む会」参加。
風邪ひいてるのに酒飲んでどうすんだ?

2004年03月06日(土)



 SPINオープニング

昨日のお返しというか、
SPINギャラリーにて友達のアーティストが多数参加する
ショウのオープニングに顔を出す。
アーティスト総勢47人!
半分以上が知り合いというか、
何とRafiまでアーティストとして作品を出してるので
行かない訳にはいかん。

以前のスペースに比べて
オープニングの集客力が凄い。
あの広いスペースがギュウギュウである。
一人一人と挨拶だけ交わすのも時間がかかるし、
誰がどこにいるのか全く見えない状態。
しかも、
突然場内が真っ暗になって
恐ろしいパフォーマンスが始まるし、
途中で諦めて、観客に徹することにした。
背中に鉄棒を突き刺した人間が
天井に吊るされ、空中遊泳してる。
途中で気持ち悪くなった。








その後
皆でDrake Hotelで飲もう、となったけど
どうも風邪気味らしく
体調が良くないので断った。
昨日、オープニング後に飲みに行ったのが
効いたらしい・・・。

2004年03月05日(金)



 オープニング

沢山の人が来てくれました。
古くは、トロント1年目からの知り合いや、
出会ってまだ3日の人も。
たった5年のトロント生活だけど
着実に歴史が積み重なってるなぁ、と実感。
たぶん
このままずっとトロントに住むことは無いだろうし、
第二の故国となるカナダでは
この個展は一つの区切りとなるだけに
嬉しいような、寂しいような気持ちになった。
でも、そんな感慨も今日、明日までで
3月18日からトロント・アート・エキスポがあるので
またスタジオに逆戻りだ。
とにかく今年は国内も国外も目一杯やるつもり。
これからの10年は恐ろしく早いだろう。
頑張れよ、俺。

2004年03月04日(木)



 プレビュー

明日のオープニング・レセプションに先駆けて
ギャラリーと、自分のクライアントのみの内覧会。
昼間だったので、それほど多くはなかったけど
何人か顔見知りのコレクターが来る。
今回、力を入れた人物画がやはり評価が高い。
そういう評価をもらうと逆に風景画に
力を入れたくなってくる。
我ながら天邪鬼な性格。
また、日本人に人気のある作品が
あまり受けなかったり、
カナディアンに人気の作品が
日本人には好まれなかったりで、
やっぱりポイントのズレを痛感。
どっちに向けてという戦略は立ててないし、
今後も立てるつもり無し。
それはそれで良いと思ってる。

明日はオープニング。
コレクターの意見も大事だが、
やはり友達が気に入ってくれるかの方が気になる。

午後、久々にRafiが遊びにきた。
展覧会のタイトルが変更になったらしい。
「No Kimono」が新タイトル。
う〜ん、微妙だね。
とコメントしておく(笑)
再来週に日本へ行くので
色々とアドバイスする。

2004年03月03日(水)
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