-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 搬入

Baby誕生おめでとう・慎也さんのヘルプを借りて
ギャラリーに作品を搬入。
事前にレイアウト・イメージを作っておいたので
割とスムーズにいった。
けど、やっぱり会場に飾ると小さく見えるなぁ〜。

ディレクターのPaulaに突然言われたのが、
一階のショップ・ウィンドウに一枚飾れるかしら?
という、「前もって言ってくれよ」的なリクエスト。
どれか一枚選ぼうとしたけど、
レイアウトイメージが出来上がってしまってるので
どれかを外すのは無理だった。
こういう時にストックが無いのは辛いなぁ〜、
と痛感するね。
描き貯めする余裕を持たねば・・・。


2004年03月02日(火)



 追い込み

スノボーの後遺症、
筋肉痛にやられながらも最後の追い込み。
全ての作品をパッキングする。
ネームプレートも
ステートメントも
ゲストブックも用意した。
これで明日の搬入も安心。

Tくんの家や、JME、JCなどに営業。
個展の招待状を手渡しする。


2004年03月01日(月)



 アカデミー賞

こういう権威ものはほとんど見ないけど
今年は渡辺謙が出るとかで
彼女に付き合ってTVの前に座る。
だいたいノミネートされてる作品を見てないし、
なるべく映画から遠ざかる生活をしていたから
興味も何もない。
グラミーもアカデミーも観ると
胸クソ悪いのと
感嘆の気持ちとが
交互に入れ替わる。

この数年、いちばん惹かれる俳優
ショーン・ペンが、
【デッドマン・ウォーキング】でも
大好きなウディ・アレン監督の
【スウィート・アンド。ロウダウン】でも
ビートルズのサントラがツボに入りまくった
【アイ・アム・サム】でも
主演男優賞にノミネートされてたにも関わらず
一度も来場しなかったのに今回はやっぱり来た。
ジャネット後遺症で
5秒遅れの映像を眺めながら、
世間が心配するような【爆弾発言】など
あるはずもない。とタカをくくっていた。
そして、
やっぱり無かった。
「ノミネートされたことのない名優は沢山いる」
と、名前を挙げて称えただけの簡潔なコメント。
別に何かを期待してたわけじゃない。
何か言ってくれると思ったわけでもない。
かつての権威を否定する態度や姿勢が
カッコいいなという、
不良アニキに憧れるような(笑)
感覚があったから
大人しく賞を受け取る姿をみて、
ちょっと寂しくなっただけだ。
でも、
受け取ることに理由がある人と、
ただ「ワーォ!夢みたいだ!」
という人の違いはある気がする。
かつて否定していたものを
受け取ることの理由があるのなら
それも有りだな。

日本の【芥川賞】ブームもそうだが、
賞に権威があればあるほど
その恩恵ビジネスがデカくなる。
無論、アートの世界だってそうだ。
肩書きが増えることで、値段がボンっと上がる。
自分には無縁の世界だが、
アーティストなり作家なりが賞を受け取ることは
やっぱり取り引きなんだなと。
自分の魂込めた作品を、
商業、産業の世界へ駒として提供する。
それで他人がビジネスしようが、儲けようが
磨耗されないだけの作品や人間であればいいだけの話で、
今までカッコいいと思っていた
権威や賞を否定し続けてきたアーティスト達は
本当は怖かったんじゃないかと思う。
賞もらって、
ダメになって
堕ちていく才能を横目で見てたから。
かたくなにそれを拒否することで
かろうじて作品を守ってたような、
純粋性を獲得していたような、そんな感覚?
誰しも自分の作品を消費されるのは嫌。
消費されるルート(賞)に乗れるのは、
ある意味幸せなノー天気な馬鹿か
消されない存在感を獲得したツワモノのどちらか。
そういう観点でショーン・ペンをみると、
【爆弾発言】などあるはずないじゃない。
だから、
今の彼はカッコいいかもしんない。
それが「今」だけでないことを祈りつつ・・・

2004年02月29日(日)



 スノボー!

朝5時起床。
無謀にも2時間の睡眠で
スノーボードに行くことにした。
【Bits】主催のスキー・ツアー。
彼女とその友達の3人で参加で
朝からオニギリとか作っちゃって
かなりヤル気満々。

大型バスをチャーターして、全32人が参加。
多すぎず、少なすぎず丁度良い空間。
若い子がほとんどだったけど、
イケイケ君みたいのが居なくて良かった。
お陰でスキー場に着くまでの3時間で爆睡。

人生で、こんなに天気が良く、
気温が高い中で滑ったことはあっただろうか?
そのくらいよい気候。
雪はシャリシャリだったけど、
そんなのお構いなしにガンガン滑った。
多少待つリフトもあったけど、
日本の混雑にくらべたら、屁みたなもの。

このブルーマウンテンというスキー場は、
ズッこけるほど低い山だが、横に広い。
ツアーの連中には全く会えず、
3人だけで来たような感覚。
ランチに朝作ったおにぎりを食うと、
周りに座ってたカナディアン達が
興味深そうにソレを見つめる。
そっかー、
マルチ・カルチャル(多民族)なのは
トロントなど都心部だけだった。
ちょっと郊外へ来れば、
アジア人とかは他所者に見られるんだ。

午後4時頃にバスに集合。
ちょっと滑り足りないくらいで丁度良い。
帰りはもちろん爆睡。
バスは順調に7時頃トロントに到着。
解散してから
Mさん達と6人で日本食レストランへ。
スキー場で飲まなかったビールで乾杯。
やばい、速攻で回りそう・・・。

KazuさんからTELがあって
ケンジントンの【Kara】でジョヴァンニと4人で飲む。
周りではトランペット吹いてる奴いるし、
日本人も多くて、
うるせーなー、と思ったら
今夜はトランペット吹いてる日本人の誕生会だったようで、
イアンとかも後からノコノコやってきた。
日帰りスキーの後で深酒はヤバイ。
ビール2−3本で足に来た(笑)
ので12時頃に退散。
寝るべし
寝るべし!



2004年02月28日(土)



 ケンジントン・マーケット

ケンジントン・マーケットに営業に行く。
Rafiの縄張りでもあるこの地域
古着屋とエスニックマーケットが混在する
ちょっとした異次元空間。
奴と仕事をしたお陰で、
挨拶を交わす店員やご近所さんが増えた。
個展のカードをひと通り配って
T-シャツやベルトを衝動買い。
いかん、いかん、
本来の目的を忘れてる。
チャリンコ屋のJohnとカフェでお茶する。
「この辺に引っ越して来いよ」と
さかんに誘惑されるが、
この辺の家はどこも古いし汚い。
1,600スクエア(めっちゃ広い)というロフトが
空いてると言うが、
ネズミとゴキブリとの共同生活は嫌だ。

ただ、ケンジントンで昼下がりにブラブラすると
時間の流れがゆっくりで、
それだけで心に余裕が生まれる気がする。
そんなのはトロントでココだけかもしれない。

夜、【You Looked at me】を修正。
女の子の表情を変えてみる。
最初にイメージした視線に近づいてきた。
テーブル部分に飾りを加えたり、
本や灰皿など小物を描き足す。


2004年02月27日(金)



 英語のインタビューは苦手だ

トロントの【Inter Access】(?)の取材を受ける。
やっぱり英語のインタビューは苦手だ。
こっちが喋った事に対して、向こうも質問してくるから
愛想笑い+相づち戦法が通用しない。
とにかく、こっちが喋らないことには進まないんだ。
で、
なるべく分かりやすく答えるんだけど、
回りくどい話になってしまって、
逆に分かりにくくなってしまうんだな・・・。
う〜ん、
編集さん頑張って!
って感じです。

英語の取材って
すごく上辺だけのものと、
すごく突っ込んだものの両極端。
今日は、割と突っ込んだ内容が多かった。
後で聞いたら、
今回は「ジャパニーズ」のアーティスト
としてじゃなく、
単に一人のアーティストとしての取材だったとかで
あぁ、そうか。と納得。
日本の事とか、生い立ちとかに全く触れず、
純粋に作品の事だけ取り上げてくれるようで、
こっちとしてはありがたい。

夜は【Bits】のマーケティング・チームがウチに集まって
打ち合わせ+食事。
その後、軽く飲んだ。
個展一週間前だとは思えない、この余裕。
どうだ。

DVDで【クレイマー・クレイマー】を観る。
多分、中学校以来なので
すごく新鮮に観れた。
ダスティン・ホフマン最高。

2004年02月26日(木)



 揃ってるじゃん!?

Wagner Rosenbaum Gallery のPaulaからTEL。
「どう?絵は何点くらい仕上がったの?」
そう言われて、初めて数えたら
全部で16枚。
え!?もしかして、数足りてる?
今手を加えてる作品がフィニッシュしたら
個展用の絵は全部揃うじゃん!
夢中になりすぎて、数かぞえてなかった。
それからギャラリーの見取り図に合わせて
絵を並べてみたらやっぱり足りてる!
レイアウトをあれこれ考えつつ
プライスリスト(値段表)を作成する。
事前にPaulaと大体の価格を決めておいたけど、
心持ち高く設定してみた。
多分、もう一回修正入ると思うけどね。

レンタカーを予約して、3月2日の搬入予定を決める。
もう来週だ。
髪もボサボサで、切りたいけど
美容師のCちゃんが日本に一時帰国してるので
切るに切れない。
ま、いっか。

急に落ち着きを取り戻した俺は、
逆に落ち着かない。
28日の【Bits】主催のスノボー・ツアーにでも行こうかな。


2004年02月25日(水)



 【日系VOICE】の取材

編集のTさんとは半年くらいの付き合いだが
年末のJohn Lennonトリビュートで歌ってもらったり
彼が翻訳した本を読ませてもらったり
絵をオーダー注文してくれたり
そんな交流をしていた。
娘さんがモントリオールでアートを学んいて
今日たまたまトロントに戻ってくるというので
取材に同行するのをOKした。

まず娘さんが先に登場。
Tさんと待ち合わせが出来ず、先に来たという。
作品とか見せてるうちにTさんが到着。
なぜか親子の会話が始まる。
娘「お寿司が食べたい〜」
T「俺さっき食べてきたんだよね」
・・・・
取材なのにすごくアットホームな雰囲気を作り出す。
インタビュー中も娘さんから質問が出たりして
お陰でとても楽しみながら話せた。
内容は、
幼少の頃からの歴史と
ほとんどアートと音楽に関するもの。
Tさんもミュージシャン入ってるから
おのずと音楽談義に花が咲く。
娘さんも混じって、
アートと音楽の融合の可能性みたいなテーマになった。

あ、これっていつ発行されるんだろう?
聞くの忘れた。



2004年02月24日(火)



 スライド撮影

朝7時に作品が完成した。
何とか間に合ったので、2時間ほど仮眠。
起きてから、スタジオの家具をほとんど外へ出して
カラッポにし、撮影に備える。
10時にカメラマンのYuukoが来て
部屋を撮影用にセッティング。
こうやって見ると、家具のないスタジオは結構広い。

今日のは、作品をスライドにする為なんだけど、
ギャラリーやコンペに応募する時には、これが絶対必要。
だから、作品が溜まると定期的に
スライドを撮り増しないといけないんだ。
もちろん、カメラで自分で撮ることも可能だけど、
機材やライティングのテクニックなど、
プロとアマの差が歴然。
作品を実際に見せるのでなく、全てはこのスライドで
判断されるので、やっぱりクオリティにはこだわりたい。
カメラマンのYuukoとは旧知の仲なので、
何かあれば必ず彼女にお願いする、
云わば【お抱えカメラマン】なのだ。








順調に撮影が進んで、5時間で10枚の絵が撮れた。
機材を借してくれたYuukoの師匠
写真家Sのところへ、機材を返却に行くというので
俺も挨拶しようと思って、同行。
Sさんのスタジオは、今日は撮影無いと見れて、
のんびりムードだった。
スタジオで使うコンピューターをMacのG5に
総入れ替えにしたとかで、アップルの空き箱が
あちこちに積み上げられてた。
たぶん、総額ウン百万の経費だろうけど、
Sさんは「機材に金は惜しまない!」と言い切ってて
俺もいつか、あんなセリフを言えたらなぁ、と思う(笑)
それにも増して羨ましいのが、
社員全員連れてのジャマイカ旅行。
旅費も滞在費も小遣いも全部Sさん持ち。
この人、親分だなぁ〜と
つくづく思う。


2004年02月23日(月)



 イライラ モード

彼女がバス・ルームのペンキを塗りだしたので
気分転換にちょっと参加。
自分の絵にはできないような、
ペンキを刷毛につけてガーン!
と、ぶっ掛けるような塗り方をする。
かなり気分爽快。

油性のペンキだったので、手に付くとなかなか落ちない。
ちょこっと残ってたペンキが、描きかけの作品に付着!
猛烈にイラつく。
10分かけて、手を洗った。
最近、ちょっとの事でもイライラしてダメだ。
それから全く描けなくなり、中断。

夕方、領事館のMさんの「鍋パーティー」に参加。
ヤケ食い気味に、大量に食う。
早めに帰宅して、
明日締め切りの【Bits】の記事を仕上げる。
深夜4時に再びキャンバスへ向かう。
そうだ、朝10時までには完成させる必要があったんだ!
明日は、作品のスライド撮影日。
ヤバイ。
やれるか?俺。


2004年02月22日(日)
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