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■ 迷わず行けよ 行けばわかるさ
長年のトロント生活にピリオドを打って、日本へ帰国するSと食事に行った。既に決まっている、日本での就職先のパンフレットとか見せてもらったら、何だかホッとした気分になった。
常々、俺はSを見るたびに「こいつは日本だったら活躍の場が沢山あるのにな・・」と思っていたし、カナダの【なんちゃって日本企業】に染まってしまうのは勿体無いと思っていた。
もちろん、本人の意思は別だろうが、傍から見ると「これでいいのか!?」と自問自答してる姿が見えてくるんだよな。
たぶん、海外に住む日本人は少なからず、日本とカナダを比較しながら日々の生活を送っている。
「カナダの銀行ATMが24時間なのはいいな」とか、
「日本のマクドナルドは、愛想が良くて最高!」とかね。
生活するだけならいいが、仕事だってしなきゃならない。この“仕事”となると、日本とカナダを比較した時のズレが半端じゃないと思う。
まず、日本に居た頃の地位や実績を、一旦ゼロに戻さなきゃならない。これは日本での勤めが長ければ長いほど堪える。「日本だったら、このやり方で評価されたはずなのに・・」とか「そんなの日本の企業じゃ通用しないよ。」という仕事のスタイルを要求されたり。
日本でやってた仕事の2つも3つもランクを下げた仕事を、平気で続けられる人なんて居ないじゃない?皆どこかで悩んだり、我慢したりしてる。
俺はね、よほど海外じゃなきゃ生きて行けない、という人(いるか?本当に)とか、海外で経験を積みたいという人じゃなければ、海外で日本のエリートが仕事するのはただの【才能の損失】だと思う。
年齢、若けれりゃいいよ。でもいい歳になると、今度は日本での就職も難しくなるしね。日本に帰ると、周りから「海外で仕事して生活して、カッコいいよね」と羨ましがられるかもしれないけど、内心「日本じゃ、もう社会復帰できないんだよね、俺・・・」と嘆いてるかもしれない。
確かに、海外だと人の目を気にしなくていいし、自分らしく生活できる。それを捨てて日本へ帰国するのは、大変な勇気だと思う。だからこそ、自分が本当に生きる場所はどこか?と見極め、その決断をしたSを頼もしく思う。
この道をゆけば どうなるものか 危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし 踏み出せば その一足が道となり その一足が道となる 迷わず行けよ 行けばわかるさ
頑張れよー!
2004年01月14日(水)
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