-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 有名人と会うと

朝まで絵の続きを描いて、そろそろ寝ようかな?と思ったけど郵便局へ行く用事を思い出したので、今日は寝ずに行動しよう!と思い、街へ出掛けました。

歩いていると、何故かすれ違う女の人ばかりに気を取られてる自分に気付いた。「何でだろう?」と考えたら先日のある出来事が思い当たった。

つい5日前に偶然、アラニス・モリセット(シンガー)とすれ違ったのだ。トロントではたまに仕事で訪れてるハリウッド・スターや有名人を見かけることはあるが、アラニスの場合は全くのプライベートだった気がする。

それ以来、「また、どっかで会わないかなぁ・・・」と気を取られてるのだ。Hiroに話したら、前にも(俺のスタジオの一階にある)寿司屋でテイクアウトしてたのを目撃したという証言もあるし、結構ウロウロしてんのかな?って。

別に、会って何がしたいという訳じゃないけど(笑)。やっぱ自分にとってフェイバリットな人物が、近所を歩いてるというだけで充分エキサイティングな事は確か。何かの発表とかで、公の場で見かけるのと違って、スターが、プライベートで自分と同じ空間を共有してることがエキサイティングなのだ。

映画「イマジン」の中で、セントラル・パークを散歩してるジョンとヨーコに若者が「何てこった!ジョンじゃないか!俺は大ファンなんだ!次のレコードいつ出すのさ!?」ってな具合で相当興奮してる様子が映っているが、自分が生活してる現実世界に、いきなり非現実世界の人が現れたわけだから、その気持ちよ〜く分かる。

不思議な事に、それが大してファンじゃない人物だったとしても、この「現実世界を共有した」という事実だけで、自分の中の「気になる有名人ランキング」が急上昇する。TVや雑誌で見かけると「あ!」と、意識するようになるのが面白い。

また、次にもし会ったら、こう話しかけようとか、色々と妄想シュミレーションを繰り返したりするのだけど、「またどこかで会えないかなぁ」と思っていると会えないものだ。現実はドラマのようにはいかない(笑)。


2003年01月31日(金)



 意見と批判

最近、自分自身が「危ないなぁ」と思う。何が「危ない」かと言うと、自分の意見と批判との区別が付かなくなってきてる気がして。

ネットが発達して、人類総評論家時代と呼ばれるけど、映画好きな人が「あの映画のココが悪い!」「面白くない」と言っても、じゃあお前が映画撮ってみろよ。って言ったら撮れないのと同じように、

俺も、偉そうに日記で人生分かったつもりのような事書いてるけど、気付かずに他人を批判してることもある。それが自分の意見だと思っていても、受け取り方によっては、単なる批判にも取れてしまう。

なぜ批判するのが危ないかと言うと、批判している時は、自分がその人よりも上に立ってる気持ちがあるからだ。意見を言うのは良いことだけど、それが批判にならない様にするのは案外難しいことだと思う。

美術にも美術評論家がいるけれども、その人達が優れた美術を創れるわけでもないのに、アレコレと批判する。そもそも美術家がいなければ評論家も存在しないのだ。

でも、彼らはそういう職業だからしょうがないとしても、俺個人の場合、他人の事を批判する権利はどこにもないのだ。

年齢が上だとか、人生経験が多いからといっても、それが他人より優れてるって事とは無関係だし、意見は言っても批判はするべきじゃないよね。

うーん、難しいな。
結局、相手の受け取り方で、
「俺はこう思う」っていうのが、
「ここが悪い!」に聞こえてしまう場合もあるし、そこで意見か批判か変わってくるのかもしれない。

小学校とかの授業で先生が、
「アリとキリギリスについて、意見ありますか?」
と聞いたときに、
「はい!キリギリスは、夏の間に遊んでばかりだったから悪いと思います!」っていうのは、意見というより、キリギリスは馬鹿だという批判にも取れるし、意見=批判というのは案外小さい時から植えつけられてる問題かもしれないね。

多分、結論は出そうも無いので、このまま放置していきますけど、また思うことがあったら続きを書きたいと思います。







2003年01月30日(木)



 、と。

帰国ラッシュと呼ぶのにふさわしい程、多くの友達がこの月末と来月初旬に日本へ帰っていく。

今日はその中でも、Hiroとイケコの送別会をやった。急遽集まれる仲間だけで集まってQueenのバーへ。

本当は、一人一人ゆっくり話しをしたかったけど、妙にしんみりするのは嫌だったので、いつも通り未来の話ばかりした。

「帰ったらどうする?」
「次はいつ一緒に仕事できるだろう?」
「ニューヨーク?いいな〜」
「面白い話あったら声掛けてよ」
そんな話ばかり。

それぞれに、過去に良い想い出や、記憶として残る出来事があるけれど、昔話をするほど俺達は老いていないし、それよりもこれから2人がどんな成長をするかが楽しみ。だから、ほとんど過去の話はしなかった。あいつらとの関係は、カンマ(、)でこれからも続いていくから。

俺には、「あの頃は楽しかったね」と昔話をする友達がいない。多分、意識的に、そういう“昔話しかできない友達”とは縁を切っているような気がする。

縁を切る、と言っても、その時点では先のことは分からないから、文法でいうところの句読点カンマ(、)をとりあえず打つ。そうすると、多くの友達は数年経った時に、カンマ(、)が自然にピリオド(。)へ変わっているのに気付く。

明日や未来の話が出来る人にはカンマ(、)。もうそういう建設的な話ができない、終わりだと思えた人には、未練があったとしても強引にピリオド(。)を打つ。

一度ピリオド(。)を打った人とは二度と会わないようにもしてる。友達であろうが、昔の彼女であろうが、過去の想い出はすべて鍵を掛けて心の底に沈めておくような感じだ。

人間関係だけでなく、人生においてもこうやって強引にでもピリオドを打っていかないと、人生はカンマだらけになってしまう。それらを背負えるほど人間は強くない。だからピリオドを打って、気持ちだけでも過去を終わらせるのだ。

ピリオド(。)とカンマ(、)が及ぼす意識への影響は、思ったより大きい。

例えば、イチローは大リーグで失敗したら日本球界に戻ればいいや、というような甘いカンマ(、)ではなく、もう日本球界には戻らない!という強いピリオド(。)打ったはずだ。だから成功したと言える。

例えば、彼氏とは別れた。でも電話があると出てしまうし、誘われると出掛けてしまう。自分が一度ピリオドを打ったなら断れるはずだ。そのままズルズルと関係が続くのは、きっと甘いカンマ(、)しか打てない人なのだろう。

どんなに過去が素晴らしくても、それに固執してしまうと、人間は過去に生きてしまう。頻繁に鍵を開けて、想い出をなつかしんでいるのが、過去に生きる人の特徴だと思う。

「あの時が一番輝いてた」「あの頃は良かった」と、想い出に時間を費やす暇があったら、今日を、そして明日をどう良くしていくかに時間を使いたいと俺は思う。




2003年01月28日(火)



 オンライン・ショップ

朝っぱらから叩き起こされてしまった。ドアを開けるとポリスが来てて、このビルのオーナーとテナントのバカ女が喧嘩してた(^^;

その仲裁に入ったり、話を聞いたりで朝から疲労困ぱいです。そのままダラダラと一日がスタートしてしまい、絵もちょっとしか進まなかった。

後は、ずーっとインターネットで「オンライン・ショップ」を研究。このHPにも近々オープンさせる予定なので、その情報集めにハマってるんですな。

その場合、一番問題なのが、外国向けと日本向けのショップを別々に作らなければいけないこと。外国で一般的な決済方法はクレジット・カード。日本だと今はE-バンクってやつ?が今後の主流になるんでしょ?Yahooとかそうだし。

人様の大事な情報を扱うわけだから、出店するショップの審査も厳しくなってきて、カード会社や銀行との取引締結だけでも結構な出費になる。

あとは発送の問題とか、時差の問題で電話でのカスタマーサービスとか出来ないし、返品や交換も時間が掛かる。日本向けを考えると海外に住みながら立派なショップを構築するのは難しいかも。

とりあえず、簡易的に自分の作品から販売をスタートさせるつもりだけど、ゆくゆくは他のアーティストも扱う総合ショップにしたいのね。しかも外国と日本の橋渡しになるような。

まだ暫く研究の必要あり、ですな。



2003年01月27日(月)



 日曜日の憂鬱

昨日の日記を自分で読み返して、「早起きせねば!」と思い、意を決して今日は昼に起床。

以前預けてあった作品スライドをピックアップしに、Propellerギャラリーへ行く、が、CLOSE!!! そうか、今日は日曜日・・・。仕方ないので周辺のギャラリーを久々に探索することにした。

Burston Galleryで若手のアーティストが結構面白い展示をしてた他は、特に収穫なし。う〜ん、トロント停滞してますって感じ。

特に日曜日ってのは、ほとんどの店が夕方5時くらいで閉まるか、休みって具合なので、街自体の活気がないのもそう感じる原因かもしれない。

だから、こっちで生活してて「日曜日」って聞くと、何だかやる気がそがれる気分。でも、現地の人に言わせると、午前中は教会へ人が集まるし、夜は家庭でゆっくりくつろげるし、貴重な休日なのよ。ってことらしい。

それ聞いて、一週間という区切りで生活サイクルを区切るのも良いなぁ、と思った。月曜日に仕事始め。木、金の夜に遊び、土曜は買い物やアクティビティ。日曜日はゆっくり休む・・・。みたいな、生活のメリハリ(!?)みたいのが少し羨ましい。

俺みたいなフリーランスだと、今日が何曜日かってのはあまり重要じゃなくて、ともすれば曜日すら忘れてしまうくらい。ダラける時は何日もダラけてしまうし、一週間の始まりも無ければ終わりも無い。正にメリハリとは無縁の生活。

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夕方からRafiのオフィスでHYPE TOKYOのミーティング。お互いのコネクションで色々と進展があり、それを再検討する。俺は、関係者用にWEBサイトを作っていて、それに掲載する為の写真を数枚撮影。それから、自分が発表する予定の立体作品のスケッチを検討する。

会場の候補である2つの施設とも順調に交渉が進んでいて、恐らく近日中にどちらか決定する見通し。ただし、現代美術館に決まった場合は、カナダ人アーティストを参加させなければいけないので、そのリストアップ作業を早急に済ませなければならない。

でもカナダ人が入ったら、HYPE TOKYOってタイトルは変更しなきゃならないなぁ・・・。





2003年01月26日(日)



 雑記です

日記にこれだけ「寒い!」と書いてるのに、未だに「どれくらい寒いんですか?」と質問がある。う〜ん、確かに文章では実際の寒さが伝わらないのがくやしい。くやしかったら来てみろ!と言いたい。来ねーか(笑)。

例えば、
「寒い」というより
「痛い」が近い。

「鼻水が出る」というより
「鼻水出て凍ってるが、気付かない」が正しい。

「冷たい空気で凛とする」というより、
「冷たすぎて息するのが痛い」が本音。

この間、歩いて2分のホットドッグスタンド(屋台ですな)でホットドッグを買って、スタジオに戻るまでにトッピングのピクルスが凍ってた・・・。そのくらいです(笑)。

さて、この数日は完全な「絵描きモード」に突入してまして、映画もTVも一切観ずに、ひたすらキャンバスに向かってます。

こうなると昼夜が完全に逆転する傾向があって、午後4時くらいに起きて(辺りはもう暗い)、ご飯食べながら2時間くらいインターネットやって、朝7−8時くらいまで描き続けます。

陽が昇ってすぐには寝付けないので、またネットをやって9−10時ごろ就寝というサイクルです。だから昼間電話があっても大抵出ません。居留守なんです。

この絵が仕上がったら、新しく立ち上げたいプロジェクトが浮かんでいるので、また昼人間に戻さないとイカンね。

そういう新しい事を思いつく度に、カナダの移民権を持ってないのが煩わしいと痛感する。あぁ、何なのこの制度!?税金さえ納めれば、どこの国に住もうがいいじゃん。

日加タイムスによると、この10年間でカナダに移住した人々の出身国トップは中国、20万人!続いてインド、フィリピン、香港の順。

お〜い、もう中国人多すぎだから!我々日本人には移住は高い壁だけど、経済力の弱い国からの移住はほぼ無審査に近い状態だって。そりゃないぜ。

もうすぐ確定申告の時期だ。また多額の追徴課税がある・・・。その税金がこれらの人々の生活保護に回ると思うと複雑な心境です。

2003年01月25日(土)



 これを運動と呼んでいいのか?

NYのブルームバーグ市長は、大の嫌煙家(あえて禁煙家じゃなく)として知られている。ジュリアーニ前市長から彼に政権が変わった直後からNY市内の飲食店は全面禁煙になり、タバコ税率も大幅に引き上げられた。

それに習う形で、カナダのオンタリオ州も飲食店の全面禁煙法案や増税に踏み切った。ちなみに現在タバコ一箱が$7.50(約650円)。

他にも嫌煙団体による活動で、日々肩身が狭くなる思いだ。日本では「歩きタバコ禁止地区」が出来たり、喫煙マナーに関しては制限を受け入れてもいい。喫煙家にとっても他人の吸い方は気になるし。

でもさ、こういうのは行き過ぎじゃない??↓
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“ビートルズのアルバムジャケットからタバコが消える!?
イギリスの新聞「SUN」によると、アルバム「アビイ・ロ−ド」で使われた 横断歩道を渡る有名な写真で、ポールがタバコを 指に挟んで歩いています。

しかし、「ファンがまねると良くない」 という禁煙団体の要請を受け、コンピューター処理で、ポスターなどから 煙草だけが 消されてしまいました。

今後、CDのジャケットからも消される可能性もある ということですが、愛煙家の団体は「嘆かわしいことだ。 次はシャーロック・ ホームズから パイプも取り上げようと いうのか」と、 強く反発しています。(JNNより転載 )
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ギャグかと思ったらマジ。困ったもんだねぇ。歴史の書き換えはイカンよ。このアルバムが標的になるなら、それこそビートルズ自体を歴史から抹殺することになりかねない。だって4人は超・愛煙家だったから、タバコが映ってる写真なんて億単位であるよ。それも全部やるの??

俺の描く絵には、タバコが大きな比重をもって描かれている。もし上の記事のような勘違い野郎が「絵からタバコを消してください」とか言ってきたら、勝ち目がなくても戦うしかないよな。でも裁判やるなら日本がいいな。NYだったら絶対負ける(笑)

絵を買ってくれる人や、好きだと言ってくれる人の中には、もちろん禁煙家がいます。「タバコを消してくれたら買う」とかいう馬鹿もいません。

例えば「核は人類を滅ぼすので禁止です。」だったら、「長崎に落ちたのは無かったことにしましょう。コンピューターで書き換えておきます。」って事でしょ!?誰がそんなの認めるのか?

問題の大小じゃなくて、タバコをはじめ、何かを規制するには「これからどうするか?」が問題でしょう!?過去を遡って否定から始めるのって子供のやることだよな。禁煙権だけじゃなく、喫煙権も必要になってくるぞ、これだと。

これは禁煙運動という範囲を超えた「弾圧」でしょう。


2003年01月23日(木)



 来客の多いスタジオ

映画「Traffic」と「Million dollar Hotel」を立て続けに観たので、昼間で爆睡してしまった(^^;。 「Million〜」は大好きなWin WendersとU2のボノの手掛けた作品で、色感がすげー良かった。

セリフ自体も詩的表現だったし、なんと言っても「自分は元ビートルズのメンバーだった」と信じてる男の配役センスが抜群。あいつが居なかったら映画の印象変わってただろうな。

さて、今夜はー32℃まで下がるというトロントですが、スタジオは来客で賑わいました。

まず南米帰りのSくん。仕事を一ヶ月休んで、しかも妊娠中の奥さんを置いての一人旅。彼曰く、俺の絵の色調は南米を思い起こさせるそうです。そんなの初めて言われた。

「人は何故旅に出るか?」という話で、俺は旅人にはなれない事を実感する。実際に俺は全然旅行したことがないけど、行くとすれば何かしらの“目的”を探してしまう。

「NYへ行ってギャラリーを廻りたい。」、「パリへ行くならカフェを廻ってスケッチしたい。」、「イギリスへ行くならビートルズ巡り」、「ドイツならレジデンスを借りて制作してみたい。」Etc...

ガイドブックやインターネットを駆使して情報を収集しまくるだろう。何故なら、それを見るためにそこへ行くのだから。

でも、彼が言ってる「旅」とは、最終地点だけ決めて(場合によってはそれすらも決定ではないが)、目の前にY字路がきたら、その時に右か左かを決めるような旅である。

そういうのも男なら一度はやっておきたいなぁ・・・。人は「いつでも行ける」と思うから旅に出れないのかもしれない。

そんな話をしてると、元アシスタントのイケコが、無事に「Banana Fuck」展(日記1/15参照)が終了したことの報告と、俺が買った作品を持って来た。

HYPE TOKYOを見て「何か手伝わせて下さい」と押し掛けてきた頃をなつかしく思った。トロント滞在は一年と短く、もう月末には帰国だ。まだまだ未練があると思うが、その位のほうがいい。

帰国前にNYへ寄るので、お勧めのギャラリーやスポットを幾つか教えた。「大阪でがんばりますよぉ!」と言い残して帰りました。頑張れよ!

Sくんと外で食事してから、隣人と少しギターでセッション。あんま乗らないので今日は止めた。

夜遅く、これまた元スタッフのYumiと彼氏のLeeくんが来た。インターンシップのことや、就職の事とかの相談。そうか、彼女もじきに大学を卒業するんだ。

自分の周りの時間だけが凄い勢いで回ってて、俺だけ取り残されてるような感覚だね。みなそれぞれの選択をして、ある人は街を離れ、ある人は留まる。

これから自分も何度そういう選択をしていくのだろう。

2003年01月22日(水)



 drawing behavior

毎回「今日は寒い!」と書いてるけど、今日も寒かった!(笑)。これしか書くことないね。

WEBの更新したんだけど、アップした“Drawing Behavior”シリーズって、もう2年も前のやつだったんだね。すっかり存在を忘れてて、今更公開する必要ないか?と思ってたんだけどさ。

これを描き始めた時って、ちょうどカフェでの展示シリーズがトリプル・ブッキングしちゃってて、作品が早急に必要!って事ではじめたんだよね。

もともとスケッチ・ブックに落書きしてたものが、そのまま作品になったようなもの。普通なら、ブックのスケッチをキャンバスに清書したり、手を加えたりするんだけど、完成した作品よりもスケッチの段階の方が良いニュアンスが出てたりする。

それで改めてブックを見返して、そのまま公開しても良いな、って絵をセレクトしたのがこのシリーズ。

で、作品のタイトルにはBeatlesの曲名を当て込んでいる。特に内容と関係あるわけじゃないんだけど(笑)、二百数十曲もあるし、どんなシチュエーションにもハマる曲を選ぶことが出来るから、シリーズとして描くにあたって「全曲分、描いてやろう!」みたいな意気込みが持てると思ったので・・・。

また近い将来に、シリーズの続きを描いていきます。気長にね。

2003年01月21日(火)



 トロント写真事情

Here and NowギャラリーのAlyssaから、個展予定日の5月27日付近に、「CONTACT」という写真・フォトグラフの祭典がぶつかりそうだと連絡があった。

トロントの写真協会や、グループ、ギャラリーなどが写真復旧のために毎年大々的に催すもので、普段は写真を展示しないギャラリー等でも、その期間中は好意的に写真を展示したりするんだよね。

彼らが悩む“スペース不足”も深刻なのは知っている。ファイン・アートのギャラリーに比べ、写真専門で扱ってるギャラリーは極わずか。個展をやるにも申請してから2,3年待ちなんてザラ。

発表のチャンスが少ないから、食ってくために仕方なく商業写真を続ける人も多い。でも広告や雑誌媒体にいきなり新人が登用されるチャンスは少ない。どうしても名前や実績で、一握りの写真家だけに仕事が廻ってくる様子。

トロント来てから、写真家の知り合いも随分増えた。中でも先日のBanana Fuckのオープニングで、やっと会えたMr. Shin SuginoさんはYuukoの師匠で、数々の大企業の広告を撮りまくってる有名な人。そんな彼もコマーシャル写真とは別に、プライベートなアートを撮り溜めているらしく、発表の機会を窺っている。

まぁ、彼クラスになると発表の場に困ることも無い。その気になれば美術館クラスで巡回展だって出来るしね。問題なのは、若手の発表の場が無いことだから、「CONTACT」みたいなフェスティバルは必要。

そこで、俺の個展の開催を二週間遅らせてバッティングを防ごうか?という話になった。まるでリリース日をズラすレコード業界みたいだけど(笑)。

でもやっぱ、写真もファイン・アートも共存共栄だし、初日のオープニング・レセプションにどれだけ人を呼べるかも関わってくるから、無理にぶつけない方がいいのは確か。



2003年01月20日(月)
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