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■ Grand Finale-part2
16時45分。俺の中でのメイン・イベントである”I Have A Dream!"を公開するために壇上へ登った。一応「Ladies and Gentleman!」と、お決まりのセリフを言いつつ(笑)まずはイベントが無事開催されたことにお礼を言って、会場の入り口に浮かんでいる沢山の風船について説明を始めました。
去年、自分のWeb Siteで「夢はありますか?」という呼びかけをして、その時に全世界から送られてきた名前と国名をリストにしたのね、プラス、YOKO.COMの管理人さんにも協力してもらって、過去のBBSのYokoさん宛ての書き込みの内で、その主旨に近いものを提供してもらったので、延べ300名以上の人の名前と国名が手に入った。
それを一枚一枚、名刺大の大きさのカードにスタンプしていって、裏側には”I Have A Dream!"とスタンプしたんだ。風船の先にはそのカードが付いていて、これから屋外へ出て空に放つというイベント。会場にも申し込み用紙を置いてて、ギリギリまで風船を追加していきました。
それを空へ放つとどうなるか?隣町へ飛んでいくものもあれば、もしかしたら隣の国(アメリカ)まで飛んでいくかもしれない。それを拾った人は、びっくりするだろうね。例えばフランスとかオーストラリアから来たメールもあるから、正かそんな遠くから飛んできたのか?と思うかもしれない。しかも、カードには”I Have A Dream!"〜私は夢があります!”と書いてあるので、「わざわざそれを伝える為に遥々飛んできたのか!?」とビックリするでしょう。或いは「俺だって夢はあるぞ!」と言い返してるかもしれない。そんな光景を想像しながら、会場に来てた方々と一緒に300個の風船を空へ放ちました。
その光景を俺は一生忘れないだろうなぁ。本当にキレイだった。それと同時に、この小さなギャラリーで行われてる”夢をもとう!”というイベントが、より広く人々に伝わっていくような感動があった。
再び会場へ戻っていよいよオークションがスタートしました。プロのオークショナーJayさんの見事な進行のもと、次々と作品が売買されていった。しかし、観客はシャイなのか、オークション自体に慣れてないのか、あまり掛け声が掛からない。つまり値が上がっていかない。次第に最低価格である$100を切る作品も出てきてしまった。常々、このオークションでは収益をあげるのが目的ではない、と言ってきたが、やはり総額を寄付する以上はある程度の売り上げが必要なのは事実。その点において、作品は完売したのだが、予想売り上げを下回る結果となったのは残念だ。
アドバイスとして、最初からアーティスト名を表記して、かつ、どれだけ貴重な作品であるかを強調するべきだ。という意見ももらっていた。確かに通常のオークションならそうするだろうし、売り上げもある程度保障されただろう。しかし、俺はそういった”有名人の絵だから欲しい”とか”お目当ての有名人の作品だけ見に来た”という状況を作りたくなかった。
無記名であることで、まず作品自体を見てもらい、その作品が言いたいこと”夢をもとう!”というメッセージを観客に受け取って欲しかったのだ。最初にまずそれが無ければ、このイベントは単なる有名人のオークションになってしまう。それだったら俺がやる意味ないよね。
優先事項としては、まず”夢をもとう!”のメッセージをアートを通して人々に伝えること。その次として、収益があったら子供達へ寄付する、という順番だ。この順序を守るにはそれしかなかったと言っていい。例え、目標額に達しなかったとしても、堂々とこのイベントの収益として寄付したいと思う。
そういう訳で、約2時間のオークションが終了し、カウンターでは次々と作品が手渡されていった。そこでもちょっとした混乱があって、あまりに大勢が一斉にカウンターに殺到したため、不慣れな我々は一つ一つの作品と代金をしっかりと確認できずに購入者とやり取りをしていた。それが後に、売り上げが合わないという結果をもたらす事になるのだが・・・。
それはさて置き、無事に閉幕し、後片付けを終えたあとでボランティアの方々ともお別れとなった。短い期間であるが、一緒に期間を乗り切った仲間である。打ち合わせの時間も少なく、また急な変更の嵐だったが、本当に皆よく頑張ってくれたものだ。中には、ワーホリなどで短期滞在の子もいる。彼女達の心の中で”カナダでの一番の想いで”になってくれたら嬉しいな。
それから2/articのスタッフも、これで一時解散。一番長いYumiちゃんで10ヶ月。それからManny,ケンイチくん。短いイケコでも3ヶ月と、本当によく頑張ってくれた。このスタッフが居なければ、絶対に絶対に不可能だった。Takaも途中で抜けてしまったけど、あいつの功績は変わらない。皆よくやってくれた。
彼・彼女らがこれから歩む人生には、もっと厳しくて、もっと辛い出来事が山のように出てくるけれど、この途方も無いイベント、人から「無謀だよ」と言われ続けたイベントを実現させるために逃げなかった事は、大いに誇りに思ってほしい。多分、それぞれ何度も「辞めようかな」とか「無理かも」と思ったに違いない。でもそこから逃げなかったということは、これから先に難題があったとしても、きっと逃げずに立ち向かえる人だとも言える。
俺は、このメンバーでこのイベントを作り上げたことを誇りに思う。願わくば、俺にもうちょっと優しさと人格、指導力があれば良かったのだけど。それはまた、将来どこかで道が交わった時へ希望を託して、胸にしまっておきたいと思う。
更に、イベントに携わってくれた人々全てに感謝します。励ましのメールをくれた友達や家族、HYPEの時の日本のアーティスト達。トロントのアート関係者。日本の著名人との取次ぎをしてくれたマネージャーや事務所の人々。前代未問のイベントに、はじめにスポンサーとして名乗りを挙げてくれたトヨタ・カナダの中谷氏をはじめ、スポンサー各企業。。利益がないにも関わらず大きな記事として取り上げてくれた日系新聞、雑誌の編集者達。カナダに来て以来、いつも手を差し伸べてくれる瀬戸山氏、松本社長。陰ながらバックアップしてくれたトロント領事館。
今日、ここに夢の一つが現実となりました。本当にありがとうございました。
夢は叶う!
夢をもとう!
2002年10月31日(木)
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