-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 河合氏

Japan Communications(以下JC)のBoss,河合氏にお会いして、貴重な経験談とアドバイス頂いた。JCはトロントのメディアの草分けとして、出版やTVメディアを有し、日系コミュニティに絶大な力をもつ。

河合氏は、トロント日系メディアの創世記から一匹狼でのし上がったとして、様々な人から噂を聞いていた。俺が今、イベント”Let's Have A Dream"を手がけていて、色んな迷いや苦悩、解決の糸口が見つからない問題を抱え、次第にネガティブな気持ちが充満するのを、これ以上溜めておくのは嫌だった。

わざわざ河合氏に時間を割いてもらい、JC本社で直接お会いすることが出来た。第一印象は”穏やか”であった。人から「昔は刑事コロンボを地でいったような人。ヨレヨレのズボンを履き、大きなカメラを抱えて一匹狼で走り回っていた」と聞いていたので、ちょっと戸惑った。

しかし、話していくなかで、”穏やか”という第一印象は別の言葉に置き換えられた。それは”抑えることができる人”ということだった。若い頃に熱意があって、行動力がある人は山のようにいる。だが、”抑えることができる人”はそうは居ない。かく言う俺も出来ない人間だ。勢い余って突っ走ってしまい、泥沼にはまってしまうこともある。河合氏は自らを「こういう分野に向いている。」とし、情熱だけで相手を説得するのではなく、時にはグッと抑えることがいかに大切なのかを教えてくれた。

以降、この日の会話は、俺にとって宝となり、帝王学と言ってよいものとなった。そして、会うべき時に、会うべき人と出会った充実感も手伝って、それまで溜まっていたネガティブな気持ちが、全てプラスの方向に転換された気分になった。


2002年06月20日(木)



 日本代表お疲れさま!

日本のワールドカップが終わりましたね・・・。う〜ん、お疲れ様とした言えないなぁ。ホント良く戦ったと思います。

こっちの深夜2時から生で見てました。スタンドの前の方にやたら空席があったんで、またバイロム社だなー!と気になってしまった(笑)。選手の動きは別のチームかと思うくらい悪かったですね。雨というのもあるんだろうけど。

賛否両論あった,先発FWの入れ替えは俺的にはトルシエ評価って感じなんだけど、いかんせん西沢は実戦離れが響いてたね。サントスも気負い過ぎだったし。

試合後の会見で稲本をはじめ数人が4年後へ向けた発言してたんで、終わった事を悔いるより前向きに行きましょうという気分。

ちなみにお隣Koreaは大爆発だね。トロントでもサポーター達が韓国街を飛び出して旗振って走り回ってるのを見ると、海外ではサポーターの面でも韓国に負けてるなぁと思ったよ。だって、期間中ついに日の丸持ってる日本人を見かけることは無かったし、韓国人は韓国街あげての観戦してるのに日本人街のない我々は静かにTV観戦だったもんね。

4年後はその面でも世界に追いつきたいね。

2002年06月18日(火)



 Spring Rollのオーナーとの会話

Hype Tokyoのプロモーションをしてた時に、偶然入ったインテリアショップで”Spring Roll"という有名なレストランを経営してるオーナーを紹介された。

コリアからの移民であり、同じアジア人同志ということもあり気さくに喋ってくれた。やっぱり少なからず欧米人と喋る時はガードが固くなるんだよね。過去の色んな経緯から。

その彼が2号店を出して、今日がそのグランド・オープン前日、招待客のみの試食会。Buffet(バイキング)形式になってて、超食いまくった(笑)オーナーは忙しいのか、全く店内に現れなかったので、食うだけ食って退散した。

ここのメニューはタイ、ベトナム、中華から成るオリエンタル料理。他にもトロントには同様のレストランが多数あるけど、その中でも一号店はNo.1じゃないか?と思うくらいいつも混んでる。

オリエンタル、エスニック系のレストランといえば、ちょっと小汚いというか、インテリアにもあまり気を使わない店を思い浮かべるけど、ここの人気の要因の一つとしてクリーンで小奇麗な内装もあると思う。

随分まえから欧米でもアジアテイストのインテリアが浸透している。ショップを覗けば畳みたいなゴザが売ってたり、”禅セット”なる日本庭園ミニチュアや、和紙製のランプが並んでる。そういうのが好きな人が日本へ旅行に行って、本物を手に入れようとすると苦労するらしいんだよね。どこもかしこも欧米ナイズされた製品ばっかと言って。

で、そのオーナーとその事を話してて出た結論が、インテリアとして割り切って考えること。誰も日本テイストの雑貨を買ったからといって、日本の文化までは得ようとは思わないし、友達が来たときにちょっと「あたし禅について勉強してるの」とか言えば何となくカッコいいという理由だって尊重しなければいけない。

それに則って、店内はあくまでクリーンで、ちょっとセンス良くアジアテイストの飾り付けをする。テイストの出しすぎはダメ。欧米式の建物の中に、ちょこっとだけあるのがいいらしい。

だから、我々は純粋なアジア人だけれども、ここ欧米で暮らしている限りは、こちらの人が望むアジアのイメージだけを出してればいいんだよね。だから映画とかで未だに着物姿の日本人が出てたって、それに怒る必要もないんじゃない?と思えてくる。だってそれがこっちの人が望む形の日本人の姿なんだから。

ジャッキー・チェンがどれだけ成功しようとも、その成功は彼の成功であって、急にアジア人のステイタスが上がる訳じゃない。例えば俺もインド料理店に入って、店員がサリー着てなかったらちょっとガッカリするように、皆イメージを求めるんだもん。だから店員も内装もエンターテイナーとしてその国を演じる事によって、それを求めて来た人を満足させる。

そうやって成り立っているのかもしんないね。で、白人達はその一番上に立ってて俺らが演じてるのを面白がってる。そう考えてしまう俺も馬鹿だけど、歴史がつくりあげた白人優越主義ってのも相当くだらねーぜ。

2002年06月15日(土)



 Fashion Showへ出掛けました

トロントの若手ファッション・デザイナー達とアーティスト、パフォーマーによる”Art of Fashion"というShowがあり、視察してきた。

これは今年で4年目を迎えるそうで、会場となったオペラ劇場風のCapital Theaterはドレスアップした若者と業界人で結構いっぱい。このShowの収益金はSunshine for the kidsという団体に寄付されるということで、我々の”Let's Have A Dream"にも主旨が近い。で、これを主催してるプロダクションにも興味があったわけだ。

Fashion Showは2部構成で、8人のデザイナーによる作品。あんまり飛びぬけたセンスを感じるデザインがなく、ちょっとガッカリ。2/ARTICでも将来的にファッション部門も立ち上げるつもりなんで、良いのがいれば引っ張るつもりだったんだけどね。

アート作品は会場の壁に「陳列」されてるといった感じで、あくまでもFashion Showの添え物みたいだった。もっと面白く出来るのにな〜、と思いながらアイデアをストックする。

カナダというと、あまりFashionに敏感な国ではない。むしろ遅れているというか、あまり気にしない風潮がある。前にトロントに来たフランス人達を案内した事があるんだけど、道行く人を見る度に「パーカーにスニーカーばっかりだね。GapとNikeの天下だ!」とファッション性のかけらも無い若者に呆れていたっけ・・・。

アーティストもそうなんだけど、やっぱり皆カナダから出ちゃうんだよね。飛び抜けた奴らは。それは当たり前の話で、自分が評価される可能性のある土地へ行くのは当然。そこには耕す必要のない畑が既にあるし、収穫した実を買い求める人々も用意されてるんだから。限られた人生の時間の中で、自分の事だけでも精一杯なのに、業界のために国のために、後進のためにと土壌をつくるのは難しい。

でも俺は、自分の事も大事だけど、その畑を耕すことも好きかもしんない。何も無い所をイチから掘り起こして、道つくって種植えてって作業。種植える前に死んじゃうかもしんないけど(笑)後から来た人が水やって育ててくれるかもしんないし。出来れば大きな畑がいいなぁ、と思うから、やっぱり一人じゃなくて沢山の人が協力してくれないとダメだな。国とか政府も含めて。

2002年06月14日(金)



 アートのなかの政治

10時にOCSのPeterが来訪。引越し後はじめてだったので雑談に終始して仕事の話しは一切しなかった。こっちが時間なくなったのでまた後日来てもらうことにした。

さて、2時からJapan Foundationにて”Let's 〜”のプレゼン。久々にスーツを着て気合を入れる。Taniとサナエさんとは初対面。厳しいアドバイスもありつつ、やはり政治的な話しへと移行。う〜ん、アートって世の中から必要とされてないんだろうか・・・。Japan Foundationがどうとかじゃなくて、やっぱり政府って嫌いだ。けど好きだ嫌いだと言っても、関わらなきゃいけないもどかしさに押し潰されそうになるな。

ふと思い立ってJapan CommunicationsのSさんに久々に電話した。New Canadianという新聞が廃刊になってからあまり連絡を取っていなかったが、昔と変わらず対応してくれて嬉しかった。Studio 2/ARTICを立ち上げて以来、政治的な駆け引きや、やり取りを続けてきたがそれ以前の一アーティストとしての俺を知っててくれる人の一人だ。なぜだかそういう人としゃべりたかったんだよね。

そのNew Canadianと日加タイムスの2紙が当時トロントでの日本語メディアだったけど、今新しくBingoというフリーのメディアが生まれたりして、少しずつ活気が出てきてる気がする。俺は情報を提供する側の人間、政治的な部分は抜きにして、純粋に面白い話題を生んでいきたいね。そうしなきゃ、せっかく新しい媒体が出来たって載せるべき話題もないんじゃつまんないしね。アート部門に関しては俺がドーンと提供しますよ!っていう気で頑張るべし。



2002年06月12日(水)



 サッカーからこんな話題へいってしまいました・・・

初勝利!!!ワールドカップで日本が初の一勝!朝7時からTVにかぶり付きでした。小泉首相がメガホン”パンパン”叩いてて面白かった(笑)

稲本が決めた時には実況のアナウンサーが「Lovely Smile, Baby Face!」と稲本のルックスを子供みたいで可愛いと表現してて、確かに他国のストライカーに比べたら、こんな可愛らしい顔の子供がWCで得点を挙げるなんて違和感があんだろうなって感じ。

中田も積極的にシュートを放ったけど、まだ面白くない。責任が重過ぎるのかな?ここ2戦のプレイは好きじゃないんだよね。日本の中ではあれだけフィジカルが強いと言われてても、まだまだ肉体改造しなきゃね。明神とか頑張ってんだけど潰されるよな、体格面において。宮本は良かった!俺の中では今日のMVP。

込み入った話しになってきたので(笑)この辺で。で、問題はロシアですよ。試合後にロシアでフーリガンが暴動起こしたでしょ!?日本食レストランが襲われたり、死傷者が出たり。これは最悪だよね。他の国にも言えるんだけど、たかがスポーツで人殺すなよ!って。サッカーだけじゃないよ、カナダのホッケー・フーリガンも同様!本当、馬鹿!!!

**これ以降は個人的な憤りを書き殴っているので、良くない表現や言葉が使われています。苦情は送らないでください。

あんなの馬鹿ばっかり。試合見て興奮したり騒いだりすんのは分かるよ。でも物壊したり暴れたりってのは大人の行為とは言えねぇぜ、正直。こんな馬鹿がいる限り戦争なんて絶対無くならないよ。まぁ戦争は政治家が引き起こすものだけど、こんな馬鹿どもが利用されるんだからさ。政治家は楽だよな。馬鹿を煽ればいいんだもん。

他にもいい歳して窃盗することばかり考えてる人間が多いしさ。自分で働きもせずに人から奪うことばっかり。日本も治安悪くなってきたけど、外国の比じゃないよね。日本の犯罪は置いておいて、今日本に入ってる外国籍の悪い奴らってほんの一部だからさ、本国のテリトリーが無くなったから日本まで足伸ばしてるだけで、本国見ればそんなのがウヨウヨひしめいてるんだもん。もちろんそんな風にしてしまった本国の情勢や政府も悪いけどさ、「俺が泥棒するのは、そうしなきゃ生きていけないからだ!」とのたまう開き直った馬鹿も悪い。

世の中で、本当の意味で”教育”なんて存在しないよな。先生が正しい訳じゃない、政治家が正しい訳でもない、キリストだって国の象徴だって何が正しいかなんて知ってるはずがない。何が正しいかは個人が決める。それが人間なのだなぁ。俺も含めて本当に愚かな生き物だな、人間て。



2002年06月09日(日)



 浮遊票をつかめ!

午前中より、ダウンタウンを中心にHYPE TOKYOの営業。インテリアショップやギャラリー、雑貨店、洋服店等にポストカードを置いてもらい、ほぼ1000枚配布完了。カードが足りなくなったので追加注文しなきゃ・・・。

ほとんど歩きっ放しだったのでTakaとオフィスに戻ってから撃沈。いや、でも営業って楽しいね。嫌いじゃない。直に店員と言葉を交わして、反響も直にもらえるし勉強になった。中にはさ、門前払いって所もあったけど、いちいち凹んでる場合じゃないから、断られても「OK、またね!」ってあくまでSmileで通した。

アートと無縁な店に飛び込んだ時に、そこの店員が「店には置けないけど、従業員室に置いてあげるよ」と言ってくれてハッとした。そうだよね、お客さんだけじゃなくて従業員だってターゲットなんだ!と教えられた気分。それからは積極的に店員と無駄話しして、興味がありそうだったらオープニングに来てよ!と言うことを心がけた。

今の世の中、金さえあれば大々的に宣伝も出来て一番効果的だけど、そんなイッパシの一流企業もどきで広告打つことが最良か!?と言われれば、そんな事はない。実際、今日こうやって足で歩いて廻ってやっと「この街でHYPEを開催するんだ」ってことが実感できたし、アートをもっと一般の人にも気軽に楽しんでもらうために、これからも畑を耕していかなきゃ、と決意も新たにできたから。

呼ばなくても会場に足を運んでくれる人もいれば、どんなに宣伝しても見向きもしない人もいる。で、その間には「面白ければ行く」という浮遊票の層がある。その浮遊票の人々にいかにアクセスするか?って部分が一番難しい。まずは今回ポストカードを置いたり、店員からの口コミでその可能性に手を伸ばしてみた。


2002年06月08日(土)



 HYPE TOKYO プロモーション

遅ればせながら、日本代表良くやりましたね。朝5時から生中継でみましたが、稲本の幻の勝ち越し弾もありつつ「勝てた試合」じゃないですかね?ま、中田も言う通り、WCはそんなに簡単じゃないかもしれないけどね。勝ち点1でOKとしましょう。やっぱりホーム効果かな?これが前回同様に海外で開催だったとしたら同じ結果だとは思えない気もする。

さて、HYPE TOKYOですがカナダ側の応募が昨日締め切られまして、早速審査に入りました。写真作品や洋服での参加者も目に付きます。またHPでも関係者向けのPress Releaseが見れるようになりました。これが出版社や業界各方面へイベントの開催をお知らせするものです。

今日は日中、Takaとゲリラ的に新聞社、雑誌社を廻りHYPEのプロモーションへ出掛けてきました。一般へ最も影響が大きいと思われる「NOW Magazine」は今日が自社の音楽イベントの開催日という事で担当者にあえず、他にもアポイントを取ることを要求された所があるので、そこはまた後日セットアップして行きます。

明後日、土曜日はギャラリーや雑貨店を中心にプロモーションです。

2002年06月06日(木)



 Just Dessertスタート!

午前中に"LET'S〜”のパッケージを日本側のアーティストに発送。Sくんが久々に訪ねてきて、昼飯を食いながらやっぱりビジネス談義。午後からTakaも加わり、「やっぱ趣味は持たなきゃいかんねぇ・・・」と老後の心配して盛り上がった(笑)

夕方、新しい展示会場である”JustDessert"へ。先月末に作品を運び込んだのに、壁の補修やらで展示出来ないでいた。そんで連絡無いんで心配になってたら、オーナーのRichardからTELがあって「もう何人か値段を聞きに来てるんだ。至急プライスリスト持ってきてくれ!」だと!て、言うか勝手に飾るなよ!という感じ。

店に行くと、何と俺の展示プランを知ってたかのように、正にドンピシャで作品が配列されてて驚き。コーヒー飲みながらRichardとウェイトレスの子に一つ一つの作品を説明してまわる。

この店は大手銀行が入ってるビルの一階なんで、昼間はビジネスマンが多いが、夜になると近くのゲイ・タウン(新宿二丁目みたいな感じ!?)からHipな奴らがタムロしにくるような所。営業もしんや2時までだし、吹き抜けの中二階にはPoolBarもあって中々雰囲気が良い。

Richardが一発で気に入った作品があって、また勝手に「売約済み」のシールが貼られてた。勝手に貼るなって!

それはともかく、来年にももう一発やってくれということになり、次回はオープニング・パーティを開こうと約束した。

さてさて、今夜は早朝に起きてワールド・カップ観戦!日本の初戦ですよ!小野大丈夫か!?



2002年06月03日(月)



 HYPE web site更新

朝7時に起きて、今日もワールドカップ観戦からスタート。スウェーデンって強いじゃん、なかなか。個人技はそうでもないけど、やっぱチームワークがいい!ちょっとファンになった。それよかアルゼンチーノ!!カッコいい!!長髪がブームなんだろうか、それとも伝統なのか彫りの深い顔に黒髪ロングって最高にカッコいいじゃん(そう思うの俺だけ?)。やっぱバティが決めたねぇ!

さて、昼にオフィスに来てすぐに怪しい電話が来た。英語なんだけど、訛りが超凄くて、とりあえず相槌打って流してたんだけどさ。俺の作品がBeautifulだのBrilliantだの多分褒めてくれてたんだろうけど、何の用件かさっぱり分からず。Buyとも言ってたから、買いたいってことだったのだろうか???

"LET'S HAVE A DREAM"の会場探しの為に、Mercer Unionに再び顔を出す。Natalieは居なかったんで、代わりの人に事情説明と書類を渡した。明後日にもう一度来ることにした。

そっからDelon White,Bus Gallery, Katherine Mullen Galleryと廻って最後は西のOlga Koffer Galleryまでチャリンコで駆け回る。HYPEに合いそうなアーティストが一人いたんで、勧誘してみた。

帰って来てから、そのHYPEのWEB更新。てこずった・・・


2002年06月02日(日)
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