無責任賛歌
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|藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2004年08月10日(火) 本名、また変わりました(T∇T)。

 しげ、結局、朝まで帰って来ず。
 なんでも鴉丸嬢と、シンミリした話までしていたそうな。しげも鴉丸嬢も、決して裕福とは言えない家庭に育っているので、つましい話はいくらでもある。具体的なことはあまり書けないが、聞けば「お前たちゃ闇市世代か」と言いたくなるような話もいっぱいだ。しかも自分たちのことだけでなく、時として他人さまのことまで気にかけているのだから、そんな余裕があるのか、まずは自分たちの足元をしっかりと固めることの方が先決じゃないかと思うのである。
 「これから子供ができたとしてさあ、誕生日のプレゼントには、せめて3000円くらいのものはあげたいよね」って、月収いったいいくらなんだ。物価が30年は逆行してないか。
 不況だとは言え、がむしゃらになって働けば、20代でも月に15万から20万は稼げるはずである。贅沢したり、遊んだりしなければ、子供の喜ぶものを借金せずにプレゼントすることだって可能なのだ。それができない親はそもそも親になる資格がない。
 パチンコに行ってる間に子供を車の中で死なせてしまうような馬鹿親のことを嘆いたところで仕方がない。まずは自分がそうならないよう、ハラを括っていかなきゃならないだろう。


 帰宅したしげを休ませる間もなく、車を運転させて区役所に向かう。昨日父から頼まれた戸籍謄本を取りに行くのが目的。
 しげは「眠い眠い」とブツブツ言ってたが、出かけることは分かっていたのだから、ちゃんと夜には帰ってきて、寝ておけばよかったのである。
 「だったらいいよ、わざわざ送ってもらわなくても」と言うと、「送るよ、送ればいいっちゃろ!?」と逆ギレされる。逆ギレするくらいなら、最初から素直に送ればいいのに。
 謄本を取って驚いたのは、以前は手書きだったものが、いつのまにか印刷に切り替わっていたことだ。それはそれで構わないのだけれど、よく見ると私の名前の漢字の「字体」が違っている。つまり私は、私の知らないうちに本名が書き換えられていた、ってことになるのだが……って、ちょっと待てコラ、仮にも役所がそれでいいのかよ。それって、こっちが本名書いたら、本人として認めてもらえないってことじゃんかよ。
 でも、ここで文句をつけて時間を食うと、またしげがキリキリしそうだったので、苦情を言うのは諦めた。まあまた何かの機会に訂正してもらうことはできるだろうし、できなくても名前なんて所詮、記号だからどうでもいいのである。
 ……つかさ〜、私の本名って結構珍名なんで、やたら書き間違えられるんだよね〜、だからも〜、人は自分の思いたいようにしか人のことを認識しないんだな〜って、悟っちゃってっからさ〜、みんな好きなように書けば〜? みたいな感じでとうの昔にヤケになっているのである。
 謄本には当然、しげの名前もしげの両親の名前も載っているのだが、それを見てしげが目を丸くしている。「どうしたんだ?」と聞くと、「母さん、こんな名前だったんだ!」
 誤解のないように解説しておくが、しげは別に母親の名前を知らなかったわけではない。知ってはいたが、亡くなったのがしげが5歳の時だったので、字でどう書くかまでは覚えていなかったのである。
 でも、婚姻届出すときもしげは同じこと言ってたんだがな。多分また10年くらい経ったら、母親の名前を忘れてしまっているだろう。

 父に謄本を渡した帰り道、「はかた文具館」に寄って「認印」と「訂正印」を注文する。さっきも書いた通り、私の本名は珍名なので、ほとんど三文判で売ってた例がない。しげが職場で訂正印がほしいと前から言ってたので、思い立って作ってもらうことにしたのである。……つか、なんでしげは今まで自分で注文しなかったのかな。
 しげの旧姓も実は珍名である。しげは以前、「鳳啓介と京唄子みたいに、離婚と結婚繰り返して、記念日たくさん作らん?」とか言ってたのだが、そのためには改めて旧姓の印鑑を作らなければならないので断念したのである。つか、そんな理由で離婚しようとするなって(-_-;)。

 今日読んだ本。
 マンガ、小林よしのり『ゴーマニズム宣言 EXTRA』1巻。
 横山光輝『音無しの剣』。
 矢也晶久『なんだかコワレ丸』6巻(完結)。
 天樹征丸・金成陽三郎原作、さとうふみや作画『金田一少年の事件簿』3、4巻。


 『キング・コング(1933)』(間にクロマルが入ることで、悪名高きリメイク版『キングコング(1976)』との区別が付くようになっている。これを忘れるとマニアからえらく叩かれてしまうので、気を付けないといけないのである)のヒロイン、フェイ・レイが、8日、ニューヨーク・マンハッタンの自宅で死去、享年96。
 『キング・コング』の悲鳴女優(あちらでのニックネームが“The Queen of Scream”である)としてあまりに有名になってしまったために、モノの本を紐解くと、他の作品が忘れられて不遇の女優であったように書かれている記述も多い。確かに『キング・コング』以降、彼女のセックス・アピールばかりが重宝されて安手のスリラーとかに起用される例も多かったようだが、50年代には中年の自然な演技派女優として、カムバックを果たしている。『ペリー・メイスン』や『ヒッチコック劇場』『ハワイアン・アイ』などのテレビ出演も多い(ちなみに、リメイク版でのヒロイン、ドワンを演じたジェシカ・ラングも同様の運命を辿り、カムバックに時間がかかった)。
 それでも私が見ているフェイ・レイ映画は『猟奇島(1932)』と『キング・コング』だけなので、その匂うような美しさばかりが印象に残る。苦労はしたかもしれないが、『キング・コング』に出演したことを後悔はしていないのではないか。あちらの小説を読んでいると、たまに「フェイ・レイのような悲鳴」という表現に出くわすことがあるが、それくらい、彼女の恐怖の表情と声は、人々の心をつかんで離さなかったのだから。
 現在進行中のピーター・ジャクソン版『キング・コング』は、1976年のリメイク版のときと違って、ヒロインの役名もオリジナル版と同じ「アン・ダロウ」(演じるはナオミ・ワッツ)である。これを見た彼女の感想をぜひ知りたかった。あれから70年を経てようやく、スリラーやモンスター映画に出演することが決して女優としての格を落とすことにはならなくなった現状を、喜んでいてくれたらいいと思うから。
 遺作はヘンリー・フォンダ主演の法廷もの、『冤罪』(1980/劇場未公開・テレビムービー)。ビデオ屋かどこかに置いてないかな。


 夏も中盤に入って、映画興行の成績も大方、結果の予想が見えてきている。
 何と言っても一人勝ちしているのは、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』で、累計興収が100億円を突破、まだまだ数字は伸びると見られる。続くのは『世界の中心で、愛をさけぶ』で、来週までに80億円到達の見込みだそうな。この二つまでに届くか届かないか、というのが『ポケットモンスター・アドバンスジェネレーション』と『スパイダーマン2』、先週までの興収が『ポケモン』が公開4週間で27億円、『スパ2』が公開5週間で45億円である。『シュレック2』と『キングアーサー』がこれに続いて、ここまでで全体の興行収入の8割以上を締めているというのだから、あとの作品の成績は推して知るべしである。『スチームボーイ』の無視のされ方は、大友克洋神話が完全に崩れ去ったことを意味はしないか(つか、そんなもんあったんかいって感覚なのだが)。この分だと15億にも届かないような気がする。
 あとは先週初登場の『リディック』が公開2日間の興収で既に2億円弱とまずまずのスタート、最終的には興収15億円以上になろうかというところ。『金色のガッシュベル!! 101番目の魔物』は5位デビュー、注目の『サンダーバード』は7位デビューで、両作とも興収10億円見当というところで、まあ、上位作品の牙城を崩すところまでは行きそうにない。けれども、『ガッシュ』は充分奮闘していると言えるだろう。それに引き換え、『サンダーバード』の不振ぶりはちょっと予想外だった。いや、つまんないだろうとは思いながらも一応見に行くつもりではいたから(どうしようかなあ)。なんと本国アメリカでもベストテン入りできずに大コケ中なので、やっぱり企画から何か間違ってたんだろうなあ、なんでもかんでもリメイクすりゃいいってもんじゃないよ、と判断するしかない。私はオリジナルの『サンダーバード』は黒柳徹子と大泉滉目当てで見ていたので、マリオネーションでも吹替えでもない『サンダーバード』には魅力は殆ど感じないのである。

 それにしても毎年思うことであるが、映画好きを標榜していながら、その年の興行収入上位の作品を劇場で見ていない場合って、すごく多いんだよね。あとでテレビ放送で見たりはしてるけど。例えば今回も、『ハリポタ』と『セカチュー』は“まだ”見ていない。理由はいつも「しげが見たがらないから」であるのだが、『スパイダーマン2』も『シュレック2』も、しげはそんなに見たがってはいなかったのだ。
 いや、ヒットした映画が必ずしも面白いとは限らない。しかし、いやしくもモノを作ろうとする人間が、“あえてヒット作を避ける”態度を取るというのはどんなもんかと思うのである。しげの演劇の師匠は、火野葦平とも交流の深かった劇作家の鶴島正男先生であるのだが、「芝居を見るのは素人だ。素人に分からない芝居は一人よがりなものでしかない」ということを強調されていた。忘れっぽいしげでも、そのことは覚えているはずである。自分の好みは好みとして、その国、その時代における人々のニーズを全く無視して芝居を作ろうというのはエンタテインメントを目指す者としては明らかに間違っているだろう。しげの、「嫌いなものを好きなふりはしたくない」という意見自体は間違ってはいない。多分、『ハリポタ』も『セカチュー』も見ればかなりつまらないのだろう。
 けれど、ならばその「つまらないもの」がヒットしている理由は何なのか、「つまらない」と感じている中にも実は「面白いもの」、人々の心をつかむ何かがあるのではないか、それは確かめておかなきゃならないことではないのか。そうでなければ、自分たちの作るものが、人々に何らかの形で訴えかけるものには決してならないと思う。


 というわけで、夜になって、しげを置いてきぼりで天神東宝まで『世界の中心で、愛をさけぶ』を見に行く(ホントはしげは仕事です)。
 公開15週目で、平日の最終回だというのに、劇場内にはまだ三、四十人ほどの客がいた。こりゃ本気でヒットしてるんだなあ、と感心。恋愛モノなんていつの時代でもあるありふれたものだろう、と思われる方もあろうが、そういった中でも時代のニーズとぴったり一致した「当たり年」ってのはあるのだ。
 予告編は『感染/予言』(『予言』はつのだじろうの『恐怖新聞』の映画化)、『NIN‐NIN ハットリくん・ザ・ムービー』『ゴジラ FINAL WARS』『笑の大学』『ハウルの動く城』など。
 『笑の大学』はあの傑作戯曲を映画としてどう構成するんだろうと心配の方が先に立っていたが、どうやら「笑の大学」の舞台も映像化するようだ(戯曲版を知らない人のために簡単に解説すると、戦時中、「笑の大学」という名前の軽演劇の座付き作者が、警察に台本を検閲されて削除、改訂されるたびになぜか芝居が逆に面白くなってしまうというストーリーの、三谷幸喜作のシチュエーション・コメディである)。「おみゃあさまはお宮でないか」「さるまた失敬」のあのしょ〜もなくも楽しいギャグはちゃんと踏襲されるようである。映画も傑作になってくれるといいなあ。
 『ハウル』はついに倍賞千恵子、美輪明宏の声が聞けたが、この二人は声優経験も何度となくあって手馴れたものであった。でもキムタクの声はまだ流してないんだよね。……不安材料があるのかな〜(^_^;)。

 で、本編の映画はというと、ところどころ“つまずく”ところはあるものの、かなりよくできたホンになってはいるのだった。ああ、これなら結構なオトナも泣くでしょ、という印象。ちなみに私もやっぱり泣いてしまったのだけれど、「人死に」のある映画では私はほぼ泣くので、映画の出来とは関係なし。
 不満は「愛の奇跡」を描ききれていない、ということ。こういう大時代的なメロドラマは思いきって大ウソをついた方がいいのである。白血病をリアルに描く気がないのなら、なおのことである(だって死ぬ間際までヒロイン、血色よくてツヤツヤしてるんだもん)。
 台本のセリフそのものに力がないのも、弱点か。山崎努の「生きてる者にできることは、死んだ者の後始末をすることだけだ」ってセリフはなかなかよかったんだけれども。

 帰宅途中、しげの店に寄って遅目の夕食。
 レジで代金を渡すと、しげまで「千円“から”お預かりします」なんて言いやがった。嗚呼!(T∇T)

2003年08月10日(日) 二元論の陥穽/『魔法先生ネギま!』1巻(赤松健)/『金田一耕助ファイル6 人面瘡』(横溝正史)ほか
2002年08月10日(土) 映画ファンってどこにいるの?/DVD『∀ガンダム�機|狼絽�』/『アフター0 著者再編集版』1・2巻(岡崎二郎)ほか
2001年08月10日(金) 代打日記
2000年08月10日(木) トマトの罠/『太陽がいっぱい(リプリー)』(パトリシア・ハイスミス)ほか


2004年08月09日(月) 「さびしんぼう」は詐欺師のエサ

 今日で盆前の仕事は全ておしまい、明日から一週間ほど盆休み。世間では帰省ラッシュが始まっているようだが、先祖代々の地元民だから、帰るところはない。祖母と母の迎え送りをするだけの小ぢんまりとした盆を過ごす予定である。
 ……まあ、コンテンツの更新もできるだけしたいのだけれど、読みかけの本やDVDも溜まってるしなあ。いい加減、日記も10行ぐらいでさっさと書いちまいたいと思っちゃいるのだが。

 父からまた電話あり、今度は「戸籍謄本を取ってきてくれ」である。……だからなんでそう、小出しに用事を言いつけてきてくれるかな。こないだ区役所に行った時に、一緒に取ってくればよかったのに。つか、急ぐようなこと言ってたから、わざわざ仕事を休んだのに、あとでもいいならまとめて今日行っておけばよかった。
 出張で赤坂まで出たので、しげを誘って食事でもしようかと思ったのだが、携帯に出ず。夕べはゆっくり寝たはずなのに、またクスリのんで寝てしまった模様。仕方がないのでそのまま帰宅したが、やっぱりしげは寝ていた。起きてきたのは七時過ぎ。
 しげはここんとこ鬱がひどくなっていて、仕事をしばらく休んでいたのだが(でも「ブルース・ブラザース・ショー」には行くのだ)、明日から復帰の予定。だから今日はゆっくりしてたいと言っていたのだが、結局落ち付かなくなったのか、ラクーンさんの練習に顔を覗かせると言って出て行った。そのまま2時を回っても全然帰って来ないので、どうしたのかと思って連絡を入れたら、鴉丸嬢のところに芝居の打ち合わせに行っていたのである。……だったらそうと連絡入れろ。起きて待ってたじゃないか。

 DVD『住めば都のコスモス荘 すっとこ大戦ドッコイダー』4、5、6巻(完結)
 マンガ、天樹征丸・金成陽三郎原作・さとうふみや漫画『金田一少年の事件簿』1、2巻。新書版の方は飛び飛びでしか買ってなかったので、文庫版で揃えることにする。以前の版と違うのは、エピソードごとに1巻ずつまとめていること、当初名前を隠していた天樹征丸氏の名前が1巻から記載されるようになったこと、パクってた小説(第2巻『異人館村殺人事件』は島田荘司の『占星術殺人事件』のトリックを流用している)を明記して許可をちゃんと取ったことをアピールしていることなど。……最初からそうしていれば、悪印象もかなり軽減されてたろうに。


 Real Integrity から、「携帯からも掲示板にアクセスできるようになりました」とのお知らせ。外出していても掲示板の書き込みがわかる、ということなのだろうが、そうしょっちゅう書き込みを確認するほどヒマじゃないし、便利なんだがどうだかよく分からないサービスである。でも世の中には「家にいた方がネットできない」人もいるだろうから。そういう人にとっては、トイレに入ったときにちょっと書き込みするとか、そういう点では役に立つのだろう。
 ……でもね、公衆トイレに入って入るとね、たまに隣で「ぴぴっぴぴっ」て音が聞こえることがあるけどさ、なんかそこまでしてメールだの何だのするもんかよ、キバってるときはそれに集中してろよオイ、って気にならない?


 北海道石狩市で、佐々木多恵子さん(46歳)が、同市内の高校1年の男子生徒(15歳)に、ナイフで胸を刺され殺される事件が発生。犯人の男子は「殺したのは自分だ」と自首したため逮捕された。
 最初ニュースを聞いたときには、46歳と15歳のカップルの痴情のモツレか? とドッキリしてしまったのだが、警察での取調べによると、犯人は佐々木さんの長男(16)と中学時代の同級生で、「(長男が自宅に)不在だったので、“代わりに”母親を殺害した」と供述していることが分かった。
 ……って、ワケわかんねえよ。
 警察は事件の背景に、学校内でのいじめなどの問題があったとみているということだが、原因はさておき、恨みの対象がいないからって、その親を代わりに殺す、ってどういうことよ? それって、「ソイツ的」には恨み晴らしたことになるっての? それ、どういうリクツよ。
 まあ、実際には現場で何らかのトラブルがあって、衝動的に殺してしまったのかもしれないけれど、相変わらず少年犯罪というのは「方法としては」アタマが悪いことではある(未成年が死刑になることはないと踏んで事件起こしてるんだったら外道だけど知恵は一応あるわな)。二人が卒業した中学の校長は、「(佐々木さんの長男は)おとなしい性格で、特別親しくはなかったが、逮捕された少年と遊ぶこともあったようだ。(2人の間に)相手の親の命を奪わなければならないような重大な問題があれば気付いているはず。担任だった男性教諭はショックを受けている」と語って、いじめなどのトラブルの存在を否定している。
 「気付いているはず」ってねえ、あーた。トラブルがあったからこそ事件は起こってるんでしょうが。教師に隠れてイジメる程度のことなら、イマドキの中学生はヘイキでやってのけますってば。……ここで、普通なら、生徒の状況を把握してなかった学校の責任を追求するところだけれど、ちょっと考えてみたいのは、確かに「トラブルらしいトラブル」なんてなかったのかもしれない、という可能性だ。何たって、アタマ悪いガキは、「こんなことで人殺すかよ」って言いたいくらい馬鹿馬鹿しいことで殺人事件起こすこともあるもんな。ナマイキだ、とか、持ってたガンプラ壊された、とかだけで。
 現段階では動機は明瞭ではないので、これ以上の詮索をすることは控える。けれど、なーんとなくではあるが、こないだの長崎佐世保小六殺人事件のときと同様、すごくしょーもない動機が発覚しそうで、もうミステリ作家が名探偵に「その程度のことで人は人を殺さないものです」なんてセリフを言わせることが「リアリティがない」と批判されても仕方がない状況になっちゃったのは確実なのである。……人を殺すのなんて、なんでもないことだったんですねえ。


 以前私のところにも届いていた"watanabe haruka"さんからのスパムメール、やっぱりうっかり「人違いじゃないですか?」とか返事しちゃって、続々と次のメールが送られ、最後は有料サイトに案内されてしまうハメに陥っちゃった人もいるらしい。
 文面が全部紹介されてたので、記載してみる。転載だけど、これは著作権には引っかかるまい(^o^)。

【1通目】From: "watanabe haruka"
Subject: メールもらったので返信します
> 私のパソコンに件名も本文も書いていないメールが来たので
とりあえず返信してみました。
私は女性で渡辺と申します。間違いだったらごめんなさい。


(「とりあえず返信」ってのが怪しすぎるよな。でもそれでも引っかかっちゃうツボは「間違いだったらごめんなさい」だろう。謝ってる相手に対しては、「赦してやらなきゃ」という気分がどうしても起こる。でもね、世の中本気で「ごめん」なんて言うオトナなんていない、ときたろうさんも言ってたよ)

【2通目】Subject: 有難うございます。
> そうだったんですかあ。 じゃあ誰が送ったんでしょうね?
けど、このメルアドが男の人だとわかって、ちょっとオロオロしちゃいました。
実は、私の周りって女の子ばかりだから、男性からメールをもらったことないんです。
でも、なんだかほっとしました。
わざわざメールをくださってありがとうございました。


(「無防備な女」をここでも演出して、男の気を惹こうとする見え透いた手段。なーにが「そうだったんですかあ」だ。でもこの二通目が来ちゃったら、返信しなくてもあとは勝手にどんどんメール送りつけてくるらしい)

【3通目】Subject: おはようございます。
> 私、メール続けてもいいんですよね?

> そういえば私の自己紹介してなかったですよね。
私の名前ですけど、渡辺春香と申します。
この間十八歳になりました。住んでいるところは横浜なんですけど、
山下公園って知ってますか?その近くに住んでます。

> 学校は中高とも女子校だから男の人との接点が全くありません。
それと身長は165cmで高い方なんですけど、
その割りにはやせているので、ちょっと食べないとなって思ってます。

> あとこの間、中島美嘉に似てるって言われたんですけど、
自分ではそんなことないと思うんですけど…
もし差し支えなかったら、あなたの事も教えてもらえませんか?

> 今、夏休み中なので、さっき起きたんですけど、
相変わらず家には誰もいません。


(中島美嘉はよく知らないけど多分好みじゃないです。ちなみに私は桜金造に似ています。つきあう?)

【4通目】Subject: お返事ありがとうございます。
> 朝起きても、家に帰って来ても誰もいない今の生活…これ以上私には耐えられません。

> 父親は浮気ばかりしてほとんど家に帰ってこないし、
母親は通訳の仕事で一年の大半を海外で過ごしているので、年に数回しか帰ってこないし、
兄弟もいないし、友達も夏休みに入ったら、みんな旅行や留学でいないし…

> 親から好きなだけお金を使ってもいいって言われているけど、
いくらお金を使っても、私の淋しい気持ちは全然埋まらない。むしろ余計虚しくなってくる。

> もうイヤ。こんな生活から早く抜け出したい…
あ〜あ、いっその事、あなたのところに行っちゃおうかな?
…なんてね。無茶苦茶な事言ってますよね、私。

> なんだか、一方的に話しちゃってごめんなさい。
今日の私ちょっと変みたい…そろそろ寝ますね。おやすみなさい。


(なんか一気にリアリティのない設定になって、興醒め。家族の設定ってむずかしいんだよねえ。つか、親しくなってもそうそう家族のことまで詳しく語ったりせんわ)

【5通目】Subject: お返事遅れてしまってごめんなさい。
> この前は重いこと言ってしまいました。ごめんなさい。
あれから色々考えたけど、私にとって最後の夏休みなのに特に予定もないし、
私がどこかに行ったところで心配してくれる人がいる訳でもないし。
あなたに会う気があるのでしたら、私はどこにでも行くつもりでいます。
私の思い出作りのお手伝いをしてもらってもいいですか?


(おっ、いよいよナニを匂わせてきましたな。私んとこ九州だけど、海渡ってきますかね)

【6通目】Subject: 真剣に考えてもらえませんか?
> あなたさえよければすぐにでも会いに行きたいんです。
もし私のために時間を作っていただけるのであれば、
住んでいるところまで行って、会えるまで待っていても全然構いません。

> 私が学生だということは先日お話しましたよね。
もちろんあなたを疑っている訳ではないんですけど、
万が一、何かトラブルが起きて、学校に知られてしまうのはだけはどうしても嫌なんです。
> そのためにも信用しても大丈夫だよっていう確信を行動で見たいんです。

> 私が信頼しているこの番組 *********
に登録していただいて、私の掲示板に「はるか、約束守ったよ」って書いてもらうだけでいいんです。
その後は私の携帯アド ********* や直接電話で連絡を取り合うつもりでいますから。
今、私が抱いている小さな不安を取り除いてもらえませんか?


(99.9%の人がもう引っかからないと思うけれど、0.1%は登録しちゃうのかなあ。「アナタを信用しません」とハッキリ言ってるやつを信用するかいな?)

【7通目】Subject: 私の話を聞いてもらえませんか。
> おかしいこと言ってるって思ってますよね。
実はこの二年半の間、どうしても寂しさに耐えられなかった時、
その寂しさを紛らわすためにメールで知り合った相手と3回だけ会ったことがあるんです。

> 最初はヤフーとエキサイトの無料のメールを使って一人ずつ会ったのですが
どちらも会った後にストーカー行為にあい、しばらくは遠ざかっていたんです。

> けどある時、学校の友達にさっきの番組を教えてもらって、そこで知り合った人は
本当にとてもいい人で、一日だけでしたけど、とても楽しい時間を過ごすことができたんです。

> だからといって、その番組の中でメールのやり取りをした訳でもなく、
あくまで知り合ったきっかけでしかなくて、知り合った相手もすぐに私を見つけてくれたから、
お金もかかってなかったって言ってました。

> 私の中で無料のメールのやり取りだけで出会うのは本当に怖いんです…
それと嘘ついてしまって本当にごめんなさい…。


(この「嘘」ってのが何を指してるかが意味不明。徹頭徹尾ウソだもんね)

【8通目】Subject: 外は暑いですね(汗)
> 今、自分の家の庭からメールしてます。私、無茶なこと言ってないですよね?  都合のいい時間でいいですから、一緒に居て、同じ時間を共有してもらえればそれだけでいいんです。それに私の知らない場所でいろいろなものを見たり、感じたりできれば、きっと前向きで新たな気持ちも芽生えてくる気がするんです。ただ、私が先程お願いことだけはどうしてもわかって欲しいです。


(わかりません。さよなら)

 メールの内容は相手を男性と想定しているが、男性女性を問わずに送られてくるらしい。女性で、「私女性なんですけど?」と返事を出しても送られてくるのは同じ内容なので、会話はまず噛み合わない。
 まあ、最初の一通目で気付けばいいのに、とは思うが、やっぱり「もしかしたら本当に間違えて送って来たのかも」とか「逆にからかってやれ」とか余計なことを考えて引っかかっちゃう人もいるようだ。だからネットに無駄な労力使ったりしちゃダメだてば。やっぱりこの手の詐欺商法は千人、一万人に一人でも引っかかる馬鹿がいれば儲かっちゃうからやめられないってことなんだろうね。
 シティボーイズのコントで、「究極の親切は、人に親切をさせてあげること」というのがあったが、たとえ優しい家族に囲まれていようが、情報化社会の端末として機能せざるを得ない現代人は、その深層意識に除去することのできない絶対的な孤独を内包している。「誰かに優しくする」「誰かに親切にできる」「誰かから頼られる」ことで実は自らも癒されたいという欲求は、我々の心を知らないうちに支配していき、フト気付くと目の前にポッカリと黒い穴を空けていて、気がついたときにはズブズブとハマリこんでいて抜けないなんて事態にもなりかねない。
 ヒネた言い方であるが、「誰にも優しくせず」「誰に対しても冷たく当たり」「誰かから頼りにされることもない」方が、人として自立できる場合もあるのだ。もちろん、そこで孤独をかこつのであれば、結局は陥穽にハマることになる。孤独であってもその孤独を受容し屁とも思わぬ度胸と覚悟がなきゃただの因業ジジイかババアにしかならないのだが(想定しているのはトンガリさんなので、そこのキミ、自分のことだとか勝手に被害妄想に陥らないように)、世の中、まだまだ「さびしんぼう」は多いんだよねえ。

2003年08月09日(土) 一足遅れの祝4周年/『なんだかコワレ丸』4巻(矢也晶久)/『プリティフェイス』5巻(叶恭弘)
2002年08月09日(金) 文学を教養で語るな/劇場版『機動戦士ガンダム』四部作/『まんがサイエンス�次.蹈椒奪箸陵茲親察戞覆△気蠅茲靴箸�)ほか
2001年08月09日(木) 代打日記
2000年08月09日(水) 姓は愚奈印、名は南公/映画『ジュブナイル』ほか


2004年08月08日(日) 悪魔と狂人の間に…

 昨日、中国を下したサッカー・アジア・カップ決勝戦の、“その後の”様子があれこれと報道されている。暴動になるんじゃないかなーと思ってたけど、予想は当たった。
 会場となった北京の工人体育場周辺では、試合開始前からスタジアムに入場できないファンが多数集まり、「小日本を打ち破れ」などと大声を上げて決勝戦の推移に一喜一憂していたが、中国の敗退が伝わった途端に、興奮した数千人の既知外どもがわけのわからぬ声を上げて大通りをデモ行進、一部の糞野郎は、持っていた紙製の日本国旗に火を付けた。「敵を殺せ」と叫びながら機動隊と小競り合いを繰り返す犬畜生、爆竹を鳴らす馬鹿猿、体育場から出る日本人が乗ったバスに投石しようとした豚コレラどももいたが、幸い、日本人の怪我人は出ずにすんだ。外道どものうち何人かは警察官に拘束されたらしいが、殆どは野放し状態である。
 この騒ぎで体育場内にいた日本人サポーター2000人と日本選手団が足止めを食らって、試合終了後2時間以上にわたって場外に出られなかった。サポーターの中には家族連れもいたのである。もし、子どもたちが外に出ていたら、あの腐れ脳どもに袋叩きにあって殺されていただろう。中国政府はこれまでこんな残虐かつ非道なテロリストどもを“戦時中でもないのに”営々として育ててきたのである。その責任をカケラでも感じているのだろうか?
 ……人口増加で悩んでるんだろ? こいつら全部とっつかまえて焼きはらっちまえ。凸(`△´+)
 もちろん、この事態に哀しみと憤りを感じておられる中国人の方がいらっしゃることも存じ上げておりますので、これらの罵倒は、あの場にいた既知外どもにのみ投げかけられたものであることをお断りしておきます。
 ……フト思ったけれど、『キノの旅』のキノがこの国に赴いたら、どんな感想を抱くだろうか。「逆恨みの国」?それとも「先に進むことを忘れた国」?

 ほかにも昨夜は、原田親仁駐中国公使が会場を出る際に、乗っていた車が群衆の一部に後部ガラスを割られたり、阿南惟茂大使の公用車も中国人観客に蹴られたそうである。

 話は変わるが、久しぶりに名前を聞いた、「阿南惟茂」という名前。
 覚えておいでの方も多かろうが、阿南在中国大使館特命全権大使と言えば、2002年に起きた瀋陽の北朝鮮人亡命一家の中国武装警官による連行事件の時に、それ以前に北朝鮮人の駆け込み事件が多発していることについて「大使館に入ってくれば、不審者とみなして追い出せ。人道的な面で問題になれば、わたしが責任を取る。入ってきて、面倒なことになるくらいなら、追い出した方がよい」と指示したことが問題化し、更迭もあるのではないかと批判の矢面に立たされた人物である(ご承知の方も多かろうが、ご父君は太平洋戦争時における最後の陸軍大臣で、敗戦と同時に切腹して果てた阿南惟幾(あなみ・これちか)。岡本喜八監督の『日本のいちばん長い日』では三船敏郎が演じてたね。本土決戦の強硬主張派として知られてるけど、本当は陸軍大臣という立場の手前、そう主張しただけで、敗戦は冷静に受けとめていたという説も根強くある人)。
 瀋陽事件については、北朝鮮家族の侵入を許し、武装警察の侵入も安々と許してしまった警備態勢の杜撰さは批判の対象になるとしても、阿南大使の発言自体は、まあ弱腰ではあるが特に問題はないと私は思っていた。単純な脱北者か、それともスパイか、区別がつかない不審人物を、保護なんてできるわきゃない。反日感情の強い北朝鮮人が日本大使館に亡命を試みるということ自体が不審なのだ。追い出して何が悪いか。ウロオボエだけど、結局あの家族、アメリカに行ったんだっけか韓国だったっけか。どっちにしろ日本に行く気は初めからなかったようで、ますますアヤシイのである。今は何やってんだろうねえ。まだ北と繋がってる可能性、あると思うけどねえ。仮に本当に純朴な脱朴者だったとしても、国は個人的な同情で動けるものではない。阿南大使へ批判の矛先を向けるってことは、「亡命者は何千人、何万人来ようがみんな受け入れろ」と主張するも同然なんだけどね、北の民衆の貧困がどの程度だと思ってるんだろうかね。
 北朝鮮による拉致事件が顕在化する以前は、マスコミも世論も、無批判にあの家族側に立っていた論調が多かったけど、今、同様の事件が起きたら、割合はどうなりますかね。
 日本の報道ってのは何についても尻すぼみだから、阿南大使があれからどうなったか、詳しく報道した記事はとんと見かけなくなってしまっていた。関係者は当然知っていたのだろうが、今回の件で、ああ、まだ大使やってたんだ、と一般の人たちにも判明したわけである。結局、「お咎めなし」(管理不行届で減俸くらいはあったかもしれんが)ということは、「北朝鮮人は追い出せ!」の発言は正当なものと認められたということだ。2年前、人道的見地からあの発言はどうのこうのとエラそうなことをのたまってた方々、改めて阿南大使を糾弾したらいかがですか。


 練習日だけれども、参加するのは夕方からにして、昼からシネリーブル博多駅で、長編アニメ『マインド・ゲーム』を見る。一週間しか上映しないんで、休日利用して見に行くしか仕方がない。しげは練習に行ったが、仮に予定が一致していても「絵柄が好みじゃない」と言って付き合うつもりはなかった。「嫌いなものを好きなフリするのはやめたから」という意見はゴリッパに聞こえるが、単に我を通してるだけである。映画でも何でも、作品は見てからでなきゃ評価が下せるものじゃないので、見もせずに「嫌い」と言い切るのは即断に過ぎるというものだろう。「だってえ、あの人ってえ、車持ってないしい」という理由で自分から言い寄った男をフルような馬鹿女とレベルはたいして変わらん。これまで散々我を通してきて、さらに頑固になろうってんだから、しげの将来は因業ババアになったも同然である。今からアタマがイタイよ。
 映画は『クレヨンしんちゃん』の湯浅政明監督の本格的映画デビュー作であるが、文句なしの大傑作。『クレヨンしんちゃん』はまだまだあの絵柄に“縛られて”いて、アニメとしての面白さを表現しきれていなかったのだなあ、と痛感。これを見ずして今年のアニメシーンを語ることは画竜点睛を欠くと言ってよいだろう。……いや、マジで私のココロの中では『カスカベボーイズ』『イノセンス』も遥かに越えた大感動映画でしたよ。思わず原作のロビン西の単行本にサントラ、Tシャツまで買っちまいましたから(^_^;)。

 ココロに感動の嵐が渦巻いたまま、パピオビールームへ。
 今日の練習参加者は千客万来、桜雅嬢、カトウ君、鴉丸嬢、ヒゲちゃんこと圭人嬢、其ノ他君、穂稀嬢(ハカセ)、しげに私。ある程度人数が揃っているので、黒子ダンスの練習をやっていた。演出としてはあまり口を出せる段階ではないので、傍観。
 よしひと嬢考案のチラシ案、もう一つインパクトが弱いというので、何とかならないかと相談、結局はキャストを変えて撮り直すことに決定。其ノ他君と鴉丸嬢のツーショットではどうか、ということになる。カトウ君としげはメインキャストであるにも関わらずチラシに登場しないことになってしまったが、まあウラで熱烈紹介するつもりなのでご甘受頂きたい。
 じゃあ、いつ撮影するか、ということになって、二人にスケジュールを聞いたところ、「今日しかない」ということになって慌てる。其ノ他君、明日から仕事で、一週間ほど全くからだが空かないのだ。仕方がないので、撮影場所を求めて、慌てて街中をさまようことになる。
「鴉丸さんちで撮る? 壁が白ければいいんだけど」
「ああ、うちの団地、車とかあってジャマ」
「じゃあ、ダイヤモンドシティに行く?」
……というわけで、鴉丸嬢、其ノ他君、と連れ立って、ダイヤモンドシティに向かう。なんか最近、ここにばっかり来てる気がするな。
 車中で、こないだの中村獅堂の丹下左膳はよかっただの、『誰も知らない』はイタくて見られそうにないだの、映画の話ほかしきり。今度の『丹下左膳余話 百万両の壷』は、キモノorユカタで来場すると千円興行だそうだ。こないだゲーセンでユカタを当てたばかりだったので、これをしげに着させれば、前売券を買わずにすむ。なんとまあグッドタイミングであったことか。でもこの映画もしげはあまり乗り気じゃないんだよねえ(~_~;)。
 『マインド・ゲーム』面白かったよ、と言っても、しげ、プリプリ怒ってノってこない。やっぱり私一人で映画を見に行くと、それだけで嫉妬するのである。だったらスケジュール合わせて見に行きゃいいのに、偏屈と一緒に暮らすといろいろめんどうくさいのである。

 エスカレーターの昇降口の壁をバックに、鴉丸嬢と其ノ他君とのラブシーンを撮影。いや、そんな濃厚なものじゃないけど、通りすがりのお子サマが見たりするとちょっとばかし教育上悪いかもしれないので、私が見張りに立って、人が来たら合図を送って、二人は素知らぬフリをして離れるという、ゲリラ撮影みたいなマネ。まあ、10分かそこらで撮影は終了したので、特に「ヘンな人たちがいます」とお巡りさんを呼ばれるような事態にはならずにすんだ(いやだから、ヘンなポーズとか撮ったりしてたわけではないのだてば)。
 そのあと、ジャスコで下帯買ったり、フタバ図書で本買ったり。最近亡くなった中島らもさんや野沢尚さんの本が平積みになっていて、なんだか心が痛い。「もっと活躍してほしかった」と口にする人は多いが、所詮は現世の人間のエゴである。苦しみなど、結局は当人自身にしか分からない。人は語れば語るだけ、孤独と虚しさの陥穽に陥らざるを得ない。そこから抜け出せるものなど、ほんのひと握りにすぎないのだ。今はもう、安らかにお休みくださいとしか言えない。
 みんなで和食の店でぶっかけうどんを食べる。ここで其ノ他君が生姜嫌いと判明。幸いなことに、この店は客が自分で生姜を摺ることができるのである。初めから薬味として入れてあるのであれば、せっかく注文したうどんが食べられないところであった。


 帰宅して、日記を書いていたら、椅子の上でそのまま寝てしまう。カラダの節々が痛むが、床で寝ても本の山にはさまれて節々が痛むので、状況はたいして変わらないのであった。
 今日読んだ本、さくらももこ『ももこのトンデモ大冒険』(徳間文庫版)。
ガッツ石松・鈴木佑希『最驚! ガッツ伝説』。


 「アトランティス大陸」はアイルランドだったという新説をスウェーデンの地理学者が発表したって。
 もうご承知の方も多かろうが、アトランティスは古代ギリシャの哲学者プラトンが『クリティアス』『ティマイオス』の中で紹介している伝説の島で、高度な文明を有していたが、地殻変動のために約12000年前に大西洋に没したとされている。一昔前のSF作品だと、やたらモチーフに使われてたけど、今はもうネタに使うことも憚られるくらいに陳腐になってしまっている。『百億の昼と千億の夜』とか、『アトランティスから来た男』あたりまでが何とか「マジメに」取り上げられていた最後の例じゃなかろうか。『ふしぎの海のナディア』あたりになると、ワザと狙ってやってるのがハッキリしているので、素直にノレないのである。
 なんたって、文献資料がプラトンの著書にしかないから、マジメに考えれば、実在の可能性などないに等しい。けれどその「ロマン」に惹かれるのか、「アトランティスはここだ!」という説を唱える人はこれまでまさに百花繚乱、ポルトガル沖のアゾレス諸島、エーゲ海の島などさまざまな説があり、合計するとその説は千とも二千とも言われている。
 今回の「アイルランド説」を唱えたのは、地理学者のウルフ・エルリングソンという人。世界中の大きな島50について、データを収集調査したところ、プラトンが描写したアトランティスの大きさ、地形、景色にほぼ当てはまり、特に中央に広大な平原があったのは、アイルランドだけだったという。
 ……と聞くと、「あれ? でもだったら『大西洋に沈んだ』という記述はどうなるの?」と誰しも疑問に思うだろうが、それについても氏はこう説明している。アトランティスが海底に沈んだという伝説は、英国北東100キロ沖の北海にあった浅瀬ドッガーバンクが津波で紀元前6100年に沈んだ出来事と混同したのだと。……ま、大陸があっという間に沈んじゃったって記述をまんま信じるよりはずっと科学的ではある。
 けれど、「アトランティス探索」ってのをマジメに研究するとすれば、「それがどこにあったか」ということよりも、「その伝承がいかに形成されていったのか」という民俗学的研究の方が本当は重要なんで、場所の特定にはあまり意味はないのだ。その点、日本の「邪馬台国はどこにあったか」論争と似ているところがある。
 「一夜で沈んだ島」の伝説など、世界各地に散らばっている。アトランティスは東洋で言えば蓬莱島なのであって、なぜ人は「島」に理想郷を求めるのか、そういった思想はどこからどのようにして伝播していったのか、それを辿ることで人類の文化、思想の源泉を求めていくことができるはずであり、その方がずっと意義あることだし面白いと思うのだが。
 このエルリングソンという人が勘違いしてるなあ、と思うのは、ロイター通信に対して、「誰もこれを思いつかなかったことに驚いている。信じられない」と語っていることである。信じられないも何も、「そんなつまらない説なんて誰も考えたことがなかった」というのが本当のところだろう。「ロマン」を求めるということがどういうことなのか、魚戸いさむの『イリアッド』を英訳して、読ませてやりたいところである。

2003年08月08日(金) 新車の名前はまだない。/DVD『諫山節考』/『低俗霊DAYDREAM』5巻(奥瀬サキ・目黒三吉)ほか
2002年08月08日(木) モラリストは読まないように(^_^;)/『軽井沢シンドロームSPROUT』1巻(たがみよしひさ)ほか
2001年08月08日(水) 代打日記
2000年08月08日(火) ボケ老人の夕べ/『カランコロン漂流記』(水木しげる)ほか


2004年08月07日(土) キャナルシティの『ブルース・ブラザース・ショー』3……多分4まである(^_^;)

 コンテンツの更新は滞っているわ(日記もだけど)、カメの名字は決めかねているわ、時間が今の3倍は欲しい今日このごろ、みなさんお元気ですか? 今日は立秋ですが、夏はこれからが本番です。暑中見舞いもあちこち出そうと思いながら書く時間が取れませんでした。残暑見舞いに切り替えようかと思いますが、これも書けるかどうかわかりません。とりあえず、掲示板の方に「残暑見舞」のイラストだけ挙げときますので(日記の方はうまく画像のアップができないんですよ)、こちらでご勘弁を。色つけようかと思ったけど、時間食うしヘタなんで諦めた(^_^;)。

 長いこと見る機会を逸していたアニメ『ケロロ軍曹』だけれど、ようやく見られた。テレビは相変わらず修理に出していないので、電波だけ飛ばして風呂のテレビで見ているのである。今日のエピソードは原作の夏祭りの話と、ラジオ・ジャックの話だけれども、原作よりアレンジがうまく効いていて各段に面白くなっている。やっぱ、佐藤順一監督にハズレは(たまにしか)ないわ。

 今日は朝からしげがずっと興奮している。もちろんキャナルシティでまたまたUSJの「ブルース・ブラザース・ショー」出張ライブがあるからだが、いい加減、あちらのスタッフの人たちにも、「こいつらまた来てやがるぜ」と顔を覚えられてやしないだろうか。まあ、覚えられててもいいんだけど。
 しげは、こないだ「行きたくない」とかゴネていたのがまるでウソのようで、もう何日も前からこの日が待ち遠しくてヤキモキしていたのである。しげがどれくらい興奮していたかというと、前回撮影したビデオを、特にB.B.のファンでもない鴉丸嬢に「ダビングしてあげようか?」と押し付けがましく言うほどであった。もちろん鴉丸嬢は断ったのだが、しげは「だってジマンしたかったんだい」と反応がまるでコドモである。
 「ねえ、今日もMCの人、前の時みたいに『今日キャナルシティにお越しのお客さんは超ラッキーですよ!』って言うのかな?」とか聞いてきたが、そんなことオレが知るか。台本あるならまんま同じでもおかしくないと思うが、しげがいったい何を気にしているかと言うと、「自分は『ラッキー』でここに来てるんじゃない! ちゃんと時間調べて来てるんだ!」ということらしい。別にそんなことでMCさんに文句つけるってのも、なんだかなあ、なのだが。
 ショーは、p.m.5:00/6:30/7:30の3回。夕方までには時間があるから、昼間は映画でも見て、それからショーに行けばいいんでないの、と提案したのだけれど、しげが無駄な体力は使いたくないと言うので、夕方まで休むことにする。時間はあるので、日記の更新などして過ごす。でもこれが書いても書いても終わらねえんだ。いや、途中で本読んだりしてるせいもあるんだけど。

 しげの気が急くので、車で20分もかからないキャナルシティへ、1時間早めに出かける。着いたのは当然4時20分頃で、ショーまでには40分もあるのだった。ステージではスヌーピーやらシュレックやらの撮影会が行われている。着ぐるみ嫌いのしげは怖くて近寄れない。本当なら、今の時点から、ステージ前に陣取って、B.B.ショーを待ちたいところなのだろうが、世の中全てがしげの都合のいいように動いているわけではないのである。
 福家書店で時間をつぶして、私は二階へ移動。俯瞰でショーをビデオ撮影するためである。しげは当然のごとく、ステージの真正面に移動。「日本で一番ダン・エイクロイドを愛している」と自信をもって断言しているしげだから、「遠慮」の二文字は全くアタマに浮かんでいない。
 前回同様、『ピーター・ガン』の噴水パフォーマンスのあと、MCの人が登場。これも前回と同じくジュンボーさんで、喋りも全く同じ。けれど、今日のB.B.は、みんなこないだのキャストとは変わっていた。サックスのジミーさんも、女性ボーカルのメイベルさんも別人。これならショーの中身が同じでも、ビデオ撮影する意味があるというものである。
 案の定、ショーの内容自体は前回と同じで、『エヴリバディ・ニード・サムバディ』『スウィート・ホーム・シカゴ』『シンク』『監獄ロック』と、曲目も同じ(あと一曲、エルウッドがプレスリーの曲を歌っていたが、こちらはタイトルを失念)。途中のカタコト大阪弁、「かまへん、かまへん」なども同じだった。
 けれど演技自体は前回のグループよりずっとコミカルだった。ダンスの振り付けもちょっと違う。集まっていた観客の笑い声も、前回より大きかった感じで、前回の渋く決めたB.B.もいいけれど、子連れ客の多い夏休みはこちらのグループの方がウケはいいんじゃないかと思われた。しげはやっぱり最前列で座り込んで、タテノリだかヨコノリだかわかんねえ動きでバッチバチ拍手しまくり。ショーが終わったあと「手がイタイ〜」と泣いていたが、当たり前である。
 ハンバーガーで食事をしたら、あっという間に1時間。二回目はま真正面から撮影することにして、しげの背後に立つ。二回目の曲目が入れ替えられたのも前回と同じなら、女の子を攫って、舞台で踊らせる展開も同じ。どうやらショーは2パターンしかないようである。新しく歌ってくれたのは『ソウル・マン』と『フリップ、フロップ・アンド・フライ』だが、しげは特に『フリップ』が好きで、これが聞けて嬉しがっている。
 途中、B.B.がお客さんの中にまで乱入する。これは前回にはなかった趣向だった。私のデジカメに向かってエルウッドが「イエ〜!」と親指を立ててきたので驚いたが、こちらもすぐに「イエ〜!」を返した。……なんか、イエーをしたのなんて、10年くらい前のような気がする。
 三回目は一回目と同じ。今度は上手側から撮る。当たりはすっかり日が落ちて、暗くなっていた。しげは、3回見終わって、一応満足したようだったが、「エルウッド、オレにだけ全然マイク向けたりしてくれなかった。オレってそんなに怪しい?」。
 ……そりゃ、B.B.を意識して、全身黒づくめで来れば、かえって「アヤシイやつ」と思われるのは当然でしょ。


 帰宅したら、ちょうどアジアカップ決勝の真っ最中。中国対日本、結局は日本が3‐1で勝利したが、最初から最後まで、中国人の観客の凄まじい態度の悪さを見て、いつか中国に行ってみたいという気がすっぱりと消えてしまった。どこで既知外に会ってひどい目に会うか分からないクニになど、とてもじゃないがコワくて足を踏み入れる勇気などないのである。
 ……それにしても、メダルを渡すねーちゃんまで仏頂面というのは、あちらの洗脳教育も行き届いていることである。あの国じゃ、イヌやネコまで赤旗振ってそうだな。


 今日読んだ本、マンガ、吉崎観音『ケロロ軍曹』9巻。
 雷句誠『金色のガッシュ!!』17巻。
 尾田栄一郎『ONE PIECE』巻三十四。
 手塚治虫『新選組』。

2003年08月07日(木) さよならロドリゲス/『クロノアイズ グランサー』2巻(長谷川裕一)/『謎解き少年少女世界の名作』(長山靖生)
2002年08月07日(水) コギャルかく語りき/DVD『久里洋二作品集』/『ヒカルの碁』18巻(ほったゆみ・小畑健)ほか
2001年08月07日(火) 代打日記
2000年08月07日(月) 胃袋には限界があるのだ/『江戸幻想文学史』(高田衛)


2004年08月06日(金) 女の子がいっぱい

 今度の芝居、黒子として出演してくれる人が10人ほどいるのだけれど、一番若い子はまだ10代の高校生で、なかなかの美少女である。……こういうことを書くと、またぞろしばらくウチの練習場から足が遠のいていたヤツが覗きに来て妙なちょっかいかけやしないかと心配になるのだが、事実だから仕方がない。まあ、危険人物についてはウチの連中も対処の仕方を覚えているから、仮にホントにやってきたとしても、適当にガードしてくれるでしょう。余計な手間がかかって大変ではあるが。
 今日はその子を含めた二人と、しげと、最初の簡単な顔合わせ。台本とスケジュール表を渡して、練習に参加できる日程などを確認する。しげはどんな子が来るのか、話が合わなかったら困るなあとか、いろいろ心配していた。練習中、打ち合わせそっちのけで世間話だの人生相談だのオタク話だのし始めるヤツとかだと鬱陶しくてかなわないし、そんなヤツならゴメンだと思っていたのだが、実際に会ってみると素直そうで可愛らしい子だったので、安心した模様である。つか、いきなり気に入ったらしい。
 「何か言っとくことはないかい?」としげに言ったら「(この子たち)抱いていい?」と来た。……お前、感覚だけなら充分中年セクハラオヤジだぞ。……まあ、相手も笑ってただけだからいいけど。
 女性にはみな「レズ」の傾向があるという話を聞いたことはあるが、なんかしげのそれが人一倍強い気がするのは気のせいだろうか。


 今日はしげの通院の日。しげのいつもの普段着はへこたれたシャツにズボン、髪は適当に結んでつっかけ履き、化粧っ気はまるでなしで、とてもトシ相応のレディーの姿ではない。しげ自身、「オレって、端から見たらヘンなヤツ?」としょっちゅう私に聞いてくるのだが、もちろんその通りである。しげを見た人間に、「実はコイツ、精神科に通院してるんですよ」と告げたら、十人中七人は「なるほど」と膝を叩くことであろう。なんでフツーの格好ができないかな。
 今日もしげは他人の眼など一切気にせず、腰に『魁!! クロマティ高校』の校歌入り手拭いをぶら下げていた。……だから、それ、女の趣味じゃないってば(~_~;)。それどころか、カウンセリングのお兄ちゃん(としげは呼んでいる)に、「それ、クロマティ高校ですね?」と聞かれて、「あ! こいつ、『クロマティ高校』のこと知ってやがる! ……もしかしてオタク?」と思ったとか。……いやね、普通、そんなの知ってる人間より、現物を堂々とぶら下げてる人間の方が、かな〜りオタク度は高いと思うんだけどねえ。


 夕方から、株券譲渡の手続きのために、父の店に向かう。サインするだけなので、用事は5分で終了。
 しげ、「シーメイト」のチラシを父に渡して、保養に覗いてみるのはどうか、と勧めていたが、車持ちでなければあそこはちょっと行きにくい。一応は風呂も大広間もあるけれど、風呂もそれほど広くはないし、子連れ客と出くわしでもしたら、かなりうるさいだろう。値段が安いのがトリエではあるのだが。
 店の新聞を見ると、一昨日、近藤真彦が溺れかけた子どもを救った記事が載っている。4日の午前中、和歌山県の白良浜海水浴場で水上バイクを操縦中に、沖合約150メートルあたりをゴムボートにつかまったまま流されて助けを求めていた大阪府の小学2年生の男子を、たまたま水上バイク(ジェットスキー?)で通りがかったマッチが、海に飛びこんで助けたのだとか。
 実はついさっき、車の中でしげがそのニュースを話しながらウキウキしていたのである。「やるじゃんマッチ!」ということなのだが、しげがかつてはマッチの熱狂的なファンであったことは、知る人の少ない事実である。何しろ貧乏のどん底であった時代でも、親にせがんでマッチの映画にだけは連れていってもらっていたというのだから、ダン・エイクロイドを知る前のしげの完全無欠のヒーローはマッチだったのであろう。「なぜそこまでマッチに」と思わないでもないのだが、まあ、人の趣味はいろいろだからとやかくは言うまい。しかし、かつてのたのきんトリオの中で、「人助け」が一番似合うのは(まあ、似合う似合わないの問題ではないのだが)何と言ってもマッチであろう。その点、今回の件は言っちゃなんだが出来過ぎている。
 確か先週だったか先々週だったか、海外でもダスティン・ホフマンが行きだおれの女性を助けた、なんてニュースがあった。ホフマンなら、これまでに人命救助の3回か4回はやっててもおかしくない感じだが、善人のイメージの強い人物がまさにイメージ通りの行動を取るというのはなんだかかえって意外である。しげは、「善人のイメージがあるから、見捨ててはいけないでしょ」と言うが、逆にそのイメージがあるからこそ、関わらずに通りすぎてく人間だっているんじゃないかと思うけど、現実にはどうなんだかねえ、そこんとこ。
 ただ、マッチが「これをきっかけに、海難事故が減るといいと思います」とコメントしていたのは意味不明だった。……いや、別に海難事故は起こる時は起こるでしょうに。


 映画と食事に、ダイヤモンドシティに回る。
 「フタバ図書」で本を物色して、フードコートでラーメンとサイコロステーキ。映画は『キング・アーサー』。伝説のそれではなく、“史実の”アーサー王を描く、という触れ込みだが、だったら円卓の騎士がいるのはヘンだと思うけどねえ。戦闘シーンが延々と続くだけで「大作」と言ってるわりにはいささか退屈な映画だった。

 「フタバ図書」で見つからなかった本があるので、「ブックセンターほんだ」に回り、ロイヤルホストで軽食。時計は12時をとっくに回っていたが、連休の前日なので、チョイと夜更かし。
 帰宅して、忙しくてこの一週間ずっと水替えができなかったカメの水槽を思いきり洗う。水をたっぷり入れたら、それまであまり遊ばなかったカメの遊び場でも遊ぶようになった。“水中の”跳びこみ台から“水中に”跳びこむ姿はさて、カメとして正しいのかどうか。ウチの亀は、しげに脅かされて以来、水の上に上がるのが好きではなくなってしまっているのである。

 読んだ本、バク天! 総合研究所『爆笑問題のバク天! 発表! 輝くバカテスト大賞』。……テストの珍答案を投稿させたものだけど、インチキ投稿の方が多いような気がするぞ。
 鉄拳『新編集 こんな○○は××だ! Pocket1』『Pocket2』。しげがほしいと言うので買ったけれど、全然面白くない。
 マンガ、高橋葉介『悪夢交渉人』。


 9月6日から始まるNHKBS2の新番組『BSアニメ夜話』のラインナップが決まった模様。岡田斗司夫さんの『オタキング・スペースポート』に『銀河鉄道999(劇場版)』、『ルパン三世・カリオストロの城』、『あしたのジョー』、『カードキャプターさくら』の4作品が紹介されている。
 制作会社のアマゾンのホームページには『機動戦士ガンダム』と『アキラ』をやるように書いてあったけど、岡田さんの情報の方が正しいらしい。『ガンダム』や『アキラ』が後回しにされたのは、あれについては語り出したら止まらない(けれどもウスイ)連中が腐るほどいそうだし、ゲストの選定とかに手間取りそうだからかな? どの作品も語りつくされた感のある作品だし、下手をしたら『マンガ夜話』のように「今更そんなこと解説されなくても知ってるよ」みたいな内容になりかねないのだが、後発で深夜だし、何より今回は岡田さんがメインになるのだから、オタクが随喜の涙を流すような分析とか薀蓄とか秘話の数々とかを期待したいものだ。……でも松本零士や宮崎駿のワルクチって、やっぱり言いにくくないかなあ。
 ああ、あと、『マンガ夜話』の「一作家一作品」の枠もアニメの場合は取っぱらってもらいたいものである。大多数の作り手の手になるアニメに「一作家」って判断基準は当てはめるべきじゃないし、手塚作品なんか、原作、構成、監督とか、関わった作品の中から一作だけとかいうことになったら、作品がごそっと抜け落ちて、アニメの歴史自体が語れなくなるぞ。

2003年08月06日(水) 落ちていくのーねー♪/『ミステリー民俗学者八雲樹』5巻(金成陽三郎・山口譲司)/『クレヨンしんちゃん』36巻(臼井儀人)
2002年08月06日(火) プールサイドの妖精……誰が?/映画『パワーパフガールズ ムービー』ほか
2001年08月06日(月) 復活日記(笑)1・加筆もあるでよ/村上春樹『約束された場所で』ほか
2000年08月06日(日) まぬけ三態/『テレビ消灯時間2』(ナンシー関)



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藤原敬之(ふじわら・けいし)