無責任賛歌
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| 2002年08月10日(土) |
映画ファンってどこにいるの?/DVD『∀ガンダム�機|狼絽�』/『アフター0 著者再編集版』1・2巻(岡崎二郎)ほか |
具合が悪くてずっと寝る。 書くことなくていいなあ(^^)。
9日付の記事。 イギリス映画研究所が1952年から10年に1度行っている「映画の史上ベストテン」を選ぶ投票で、オーソン・ウェルズ監督・脚本・主演のアメリカ映画『市民ケーン』(1941年)が、批評家と映画監督部門の両方でベストワンに選出。 と言っても、前回の投票でも本作は1位で、アメリカや日本で行われる種々のベストテンでも1位を取りまくっているので、今更驚くことではない。 驚くべきことは、テレビ放映やリバイバル上映が少ないせいか、この映画を見てるって人が意外に少ないことだろうな。スペクタクルシーンだけで繋いだ遊園地ムービーやお涙頂戴の人情ドラマだけが映画だと思ってる人には、映画のスタイル、語り口、演出ってのがどんなものなのか、どれだけの可能性を秘めているものなのか、まず『市民ケーン』を見たあとで考えてほしいもんである。 私ゃもう「『シックスセンス』見て泣きましたぁ」とか、嬉々として喋ってるねーちゃんに愛想笑いするのもキツイんよ。ヽ(  ̄д ̄;)ノ ハラホレヒレハレー。
日本映画では小津安二郎監督の『東京物語』(1953年)が批評家選出部門の5位。黒澤明監督の『羅生門』(1950年)と『七人の侍』(1954年)が、監督選出部門の9位。溝口健二は落ちたか。少しずつ、過去の名匠も歴史の彼方に追いやられている感じだけれども、新しい監督がなかなか出てこないものねえ。現実問題として、このあとを継いでいるのは宮崎駿だけではないかね。 その宮崎駿作品ですら初期作品まで見ている人は数少ない。ましてやオズ・クロサワ・ミゾグチの日本映画三羽烏の映画を一本も見てないなんて人間は、いいトシしたオトナでも腐るほどいるのだ。そう言えば、『東京物語』のリメイクドラマ、私は見ませんでしたが誰か見た人いますか。勝手に最低だろうと決めつけてたんですが(^_^;)。 文科省も学習指導要領を改訂するヒマがあったら、主要教科に「映画・演劇」を新設しろよ。
CSキッズステーションで『ガッチャマン』特集。 『科学忍者隊ガッチャマン』『ガッチャマン�供戞悒�ッチャマンF』の各第1話に、OVA『GACCHAMAN』全三作を一挙放送。 タツノコプロの作品については、ギャグ作品はまだしも、ヒーローには当時から今に至るまで思い入れはあまりない。だって設定もドラマもキャラクターもダサイし。リアルさとセンスがいつもチグハグだったんだよねえ。「科学忍者」と言えば、誰だって忍者の荒唐無稽なイメージをリアルに補強するもんだって思うじゃないの。それが「科学忍法火の鳥」だものなあ。リアルでもアニメチックでもなく、中途半端なんである。 何より、世界の運命を託すのに、考えなしの熱血漢やニヒルぶりっこのバカをメンバーにしちゃいかんよなあ(^o^)。ほかに見るのがなかったから全作見てたけどさ、今見返すと旧作はイタイセリフが多過ぎる。何だかんだ言って、OVA版の見栄えが一番いいのは、アニメがやっぱり進歩してきてるってことなんだろうね。
DVD『∀(ターンエー)ガンダム�機|狼絽�』。 映画を見に行き損なってたんで、DVDで見る。テレビシリーズも途中で飽きちゃって見なくなってたしなあ。富野さんの悪いクセで、キャラクターの出し過ぎなんである。ご本人に引き出しがあるならともかく、結局は似たようなキャラクターばかりになっちゃうからねえ。
かつての『ガンダム』シリーズの戦争の歴史が「黒歴史」として封印されているはるか未来。地球の文化・科学は中世のころにまで後退し、宇宙に取り残された月の民“ムーンレイス”は密かに地球への帰還を計画している。 平和的に行われるはずだった地球と月の民の交渉は、月の軍隊“ディアナカウンター”の暴走によって、地球の自警軍“ミリシャ”との間で戦争状態を引き起こすことになった。 月から試験的に地上のアメリア大陸に送られて来ていた少年、ロラン・セアックは、神殿に隠されていた黒歴史の遺産、∀ガンダムに偶然乗りこむことになり、同朋であるディアナカウンターと戦う羽目になる。 紛争を解決すべく、アメリアに降り立った月の女王ディアナ・ソレル。彼女はそこで土地の有力者、ハイム家の長女、キエルが自分と瓜二つであることに気づき、入れ代わって地球のことを知ろうと考えるが……。
再編集版はロランがガンダムに乗りこむまでを大胆にカット。まるで『ザブングルグラフィティ』(^o^)のように、要所要所のシーンをクリップのように繋いで一気に見せる。ロランを巡る物語はやや後方に下がり、地球とムーンベースとの交渉を縦軸に、キエルとディアナの入れ代わりを中心に物語は進む。いつの間にかキエルの正体がキースにバレていたりと、カットし過ぎてるところはあるものの、映画としてこの編集のしかたはまあ妥当なところだろう。戦闘シーンはもっとカットしてもよかったんじゃないか。ミリシャ側がモビルスーツの操縦に慣れてないために、モビルスーツのパイロット同士の会話がないのがいいやな。その分独り言は多いが。 地球から発見されたのはモビルスーツだけではなく核兵器。この核兵器の記憶すら地球人は忘れていて、うっかり爆発させてしまうってのが、なんだか今の富野さんの「戦争論」的演出で(ファーストガンダムのどこに核兵器が登場してたよ)、いささか鼻につくけれど、パート2への引きとしてのこのラストはやはりツボを押さえてるなあ、と思わざるを得ない。 演出家としての富野さん、嫌いなところもあるんだけれど、やはり今年見た映画のベストの中には入れなきゃいけないかなって思う。 ロランが初め月に向かって吼えるところで「ユニバース!」と言ってるのは新録かな。なんかこの時代の流行語って設定らしいが、ちょっとセンスがはずれてるところがかえってリアルか(^o^)。
マンガ、岡崎二郎『アフター0 著者再編集版』1・2巻(小学館/ビッグコミックスオーサーズセレクション・各530円)。 旧版全部買ってるのに、未読短編のために買い直しやがな。 一編や二編ならともかく、単行本1冊分くらい未収録短編があったってんだから、小学館もナニ考えてたんだか。読んでみるとほかの作品に比べて出来が悪いのが多いんで、編集部判断でカットしてたのかもしれないけれど。 いや、「出来が悪い」と言っても、それは岡崎作品の中でのこと、全体的な作品レベル自体は極めて高く、岡崎さんがSF・ファンタジー・ミステリー短編の名手であることは間違いないことだ。
2001年08月10日(金) 代打日記 2000年08月10日(木) トマトの罠/『太陽がいっぱい(リプリー)』(パトリシア・ハイスミス)ほか
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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