無責任賛歌
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|藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2004年05月12日(水) アニメなどニュースあれこれ。『キル・ビル vol.2』も見たよ。

 クソ忙しい日々が続いて、ニュースチェックを怠ってるうちに、やたらと「ウッソ〜ッ!てな出来事が世間ではいろいろと起こってたのである。どこぞの党首の辞任? いや、政治には三面記事的な野次馬興味しか持ってないから。

 まずは『機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者』映画化とか。もちろん監督はトミノ御大なんだけど、いやまあ黒歴史として封印してたはずの『Z』をまた今ごろ持ってくるというのは、いったいどうしちゃったんだかねえ。だいたいどこの誰がそんなニーズを出したのか。トミノさんの脳内人格か。
 まさか、これって、続けて『ZZ』も連続して映画化とか、サンライズはそんなこと企んでるんじゃないだろね? 『ガンダム』だけで21世紀も持たせようって腹なのか? あるいは安彦さんに『Zガンダム The Origin』を描かせるための伏線とか……いやまあどうせ「描き残したことがあった」とか、つまんない理由なんだろうけど。ファーストガンダム世代はどうしたって「いや、もうテレビシリーズ(あるいはギリギリ劇場版)で『ガンダム』は完結してるから」と思っちゃうからなあ。

 「何を今さら」という「続編」なら、やっぱり前作でキレイに完結してるのに、なぜか『2』が作られちゃう『トップをねらえ!』。
 スタッフは、原作・制作:GAINAX、原案&監督:鶴巻和哉、脚本:榎戸洋司、キャラクターデザイン:貞本義行、バスタ−マシンデザイン:いづなよしつね、メカニックデザイン:石垣純哉・コヤマシゲト、フューチャービジュアル:okama、音楽:田中公平、企画監修:庵野秀明。
 第1話スタッフは、絵コンテ:樋口真嗣、演出:大塚雅彦、作画監督:貞本義行&柴田由香、それ以降の絵コンテも、第2話:幾原邦彦、第3話:平松禎史、第4話:庵野秀明が担当するガイナックス創立20周年記念作品。まあ、スタッフだけは確かに総力戦に近いねえ。でも前作の実質的な脚本家である山賀博之さんの名前がないのはどうしてかな?
 キャストは、主人公・ノノに福井裕佳梨、お姉さま・ラルクに坂本真綾、ライバル・チコに沢城みゆき。すごく売れセンな人を使って「萌え」を狙ってるわけでもなく、かと言って超ベテランなわけでもなく、ちょっと「ビミョー」な感じなのがいかにもガイナックスらしいか。
 これも、誰が望んで立ちあがった企画だかわかんないあたり、期待していいんだか悪いんだか、それこそ「ビミョー」。でも前作はともかく大好きだったから、DVDが出たら買うとは思うけど。


 もう一つ、特撮系では、実相寺昭雄監督の新作が製作決定。江戸川乱歩シリーズ第三弾だけれど、なんと題材は『鏡地獄』。原作に名探偵明智小五郎は登場しないが、映画では脚色が加えられて探偵モノとして映像化。けれど演じるのは前作までの嶋田久作に代わって、浅野忠信。……これもどんな出来になるかちょっと見当つかんね。
 映画は『鏡地獄』を含んだ4人の監督作によるオムニバス形式で、総タイトルは『乱歩地獄』となる模様。その内容は以下の通り。
(1)「火星の運河」(竹内スグル監督、主演・浅野忠信) 男(浅野)は暗黒の森を歩きつづけている。やがて現れた沼で、ふと自分の体を見ると、恋人とそっくりな雪のように白い女の肉体となっていた。
(2)「鏡地獄」(実相寺昭雄監督、主演・成宮寛貴) 昭和24年ごろの鎌倉が舞台。女たちが次々と変死をする事件が発生。捜査を進める明智(浅野)は、事件の陰に美青年・透(成宮)の存在があることに気づく。透がかかわった女は必ず、彼の虜(とりこ)になっていた。
(3)「芋虫」(佐藤寿保監督、主演・松田龍平) 屋根裏に潜む平井太郎(松田)は戦争で両手両足を失い胴体だけになった須永中尉(大森南朋)とその妻(岡元夕紀子)の生活をのぞいている。愛と残虐性が混在した、その生活の行方は?
(4)「蟲」(カネコアツシ監督、主演・浅野忠信) 征木(浅野)は異様なほど内気な男。親の遺産で、土蔵の薄暗い部屋でひっそりと過ごしていた。あるとき、少年時代にあこがれた女と再会し、ストーカー行為を続ける。やがて、女を完全に自分のものにしようと思い立つが……。
 乱歩のこれまでにあまり映像化されたことのない短編に着目したのは慧眼だと思うが、ストーリーラインを見る限りではちょっと脚色が過ぎるようにも思う。『鏡地獄』って、もっと「引きこもり」なヤツの話なんで、だからこそ乱歩らしいんだけど、ムリヤリエロに持っていこうとしてないかな?


 ほかにも、『鋼の錬金術師』が米カートゥーン・ネットワークでの放映が決定とか、『Xメン3』にハル・ベリーが出るのを渋ってるとか(つか、二つ返事で出演を許諾したの、ジーン・グレイ役のファムケ・ヤンセンだけだって。作れるのかよ、ホントに)、『マトリックス』のラリー・ウォシャウスキー監督が性転換してリンダ・ウォシャウスキーになったとか、どうコメントすりゃいいんだかってニュースも目白押しである。世の中、落ちついた日々というものはないものなのかねえ。


 で、やっぱりこういうニュースに紛れて、やりきれない訃報も続いている。
 『プリンセスチュチュ』の主題歌などで知られるシンガーソングライター、女性デュオ「メロキュア」のメンバーの岡崎律子さんが、5日に敗血症性ショックのため死去していたことが今日になって判明。享年44。早すぎるよ、いくらなんでも。あんなに澄んだ声で、切ない感情を聞く者一人一人の心に直接語りかけて、かと言って決して悲しみに堕することなく優しく歌っていた人を、私はそうは知らない。哀しいというよりも悔しい。もしも神がいるのなら、彼女のその声に嫉妬して、地上から取り上げたのだとしか思えない。神はやっぱり非情で残酷だ。
 『チュチュ』の主題歌の『Morning Grace』と『私の愛は小さいけれど』は本当に好きで、男声で歌うのはまわりの顰蹙を買うとわかっていても、カラオケで何度か歌った。でもこれからはもう歌えない。歌う気になれない。……グータロウくん、君が今借りてる『チュチュ』のDVDの声の人、もう、二度と聞けないんだよ。最後まで心して見るように。
 岡崎さんの、その魂の安からんことを。


 昨日の夜、日記を書いたあと寝付かれずにテレビを点けたら、ちょうど新作『鉄人28号』の第五回をやっていた。……『鉄人』のリメイクっていうより、ありゃ、今川泰宏監督の『ジャイアント・ロボ』のリメイクだねえ。絵柄自体は旧作のレトロな雰囲気出してるけど、鉄人がオックスに踏まれて眼が日野日出志みたいになったり、不乱拳博士と、モンスターが実は親子で……なんて辛気臭い展開は横山光輝じゃないよ、手塚治虫だよ。そんな話にするなら何も昔の絵柄に拘る必要はないよ。原作通りにやるつもりなら、もったいぶった演出は避けてもっとストレートにやって欲しいもんだ。

 今日は、仕事が終わって(早く帰るつもりが、やっぱりトンガリさんが仕事をほっぽらかしてさっさと帰ってくれたせいで、残業しなきゃならなくなった)、しげと待ち合わせ、キャナルシティAMCでやっと『キル・ビルvol.2』を見る。
 たいていの客がVol.1でタランティーノの「やり口」には慣れてしまっているのだろう、謎の中国人導師が出て来てもあまり驚いたり引いたりしている雰囲気はない。けど、レディースデイで女性が多い中、映画が終わって回りを見渡すと、満足げな顔をしている客は1作目同様、殆ど見かけない。「まあこんなもんか」とか「C級以下」なんて声も聞こえて来る。こういうデタラメ映画(断じてバカ映画ではない)の面白さってのは、普通に映画を見たいと思ってる人にはやっぱり異質過ぎるんだろうなあ。もちろん私もしげもこういうのこそ「大好き」なんである。世界観がまるで不統一なのだって、『ストリートファイター』とかのゲームに慣れてりゃ今さら目くじら立てんでもいいと思うんだけどね。

 帰宅してしげに焼肉を食わせてやる。
 最初は牛丼にしてやろうと思っていたのだが、そうしげに言うと、「牛丼は卵かけたりして軟弱だから嫌い。焼肉は焼肉だけがいいの!」だと。
 言う通りに普通の焼肉にしてやりはしたけど、「卵とじ」って軟弱なんですか? よくわかりません。(―∇―;)

2003年05月12日(月) すっ飛ばし日記/帰らない男
2002年05月12日(日) 懐かしき人々の狂乱
2001年05月12日(土) 今日までそして明日から/『私はスポック』(レナード・ニモイ)


2004年05月11日(火) ホントに午前様になっちゃったよ(-_-;)。

 ……ウチに帰りついたの、1時だよ。
 11時まで残業で、バスはもうなくなってるから、歩いて山越えて来て1時間半、あんまり腹が減ってたんで、しげの店に寄ってメシ食ってたらこの時間だ。
 今日やったあの仕事もこの仕事もね、全部トンガリさんの代理仕事なんだよね。こんなムダな仕事さえしなけりゃ、自分の本来の仕事だけ片付けて、さっさと定時に帰れているのだ。なのにご本人ときたら、平気な顔して定時に帰ってくれてやがんだもんなあ。……キレるぞ、オレ。(⌒―⌒メ)ピクピク。
 えいくそ、明日は残業なんてゼッタイせずに、映画に行くぞ。
 もう日記書いてる時間なんてねえや。今日はこれでもう寝る。さいなら。

2003年05月11日(日) すっ飛ばし日記/ギャグで怖がる女
2002年05月11日(土) つんでぶで……謎の言葉(^o^)/DVD『日本誕生』ほか
2001年05月11日(金) ちょっと愚痴を言いたい夜/『荒野の出前持ち』(石川賢)


2004年05月10日(月) いそがしいそがし。&ゴールデンウィーク映画興行成績。

 抱えこんでた仕事のシメキリが一気にずどーんと来た。
 いやもう、忙しいの忙しくないのってないっスよ(★o☆)、また焦ってたらいきなりパソコンがフリーズして強制終了、打ち込んでたデータが「ほや〜ん」と消えるし。マジで「ひいいいいい!」って楳図悲鳴上げたよ(T∇T)。
 アレが終わったらコレ、コレが終わったらソレと次から次へと仕事が舞い込んで来るものだから、ひと息つくヒマすらない。いつもの運動する時間も取れないし、トイレに行く時間すら惜しい。ちょうどベンピで助かった。
 昼休み返上で働いても仕事は片付かず、結局、夜8時過ぎまで残業。それでも明日に持ち越した仕事がアレとコレと残っていて、まず確実に明日も居残り決定なのだ。……つか、本気で明日までに片付けないと、水曜日はしげと映画に行こうと約束してるので、明後日も居残りなんて事態にはゼッタイしたくないんである。ああ、トンガリさんの代理仕事さえなけりゃあねえ。
 そのトンガリさんは今日も休み。欠勤の理由はこちらにまで全然伝わって来てないので、既に「入院したんじゃないか」とウワサが立っている。もちろん何科かは言わずもがな。口さがないけど、コレがみんなの願望になっちゃってるところが人間社会のコワイところである。私もあまりチックが目立つようになっちゃうと、そういう眼で見られるようになるよなあ……って、トンガリさんが来てないと、どんなに忙しくてもチック起こらないんだよっ!
 まあ、それはそれとして、人の仕事まで引き受けてるせいで、本気でクソ忙しい毎日が続いてるんだけれども、オソロシイことに、ウチの職場で一番仕事ラクしてるのは、なんと私なのである。
 昨年病気して入院した関係で、閑職に回してもらえたのだが(降格も減給もされてないので。あくまで職場の恩情である)、それでもこれだけ忙しくなる。当然ほかの同僚はもっと忙しくて、9時10時居残りどころか、寝泊りして仕事片付けてる方もズラッといる。8時に帰れるなんて、幸せなほうだから、あまり文句言ってちゃいられないのよね。
 ぶっ草臥れて足取りもフラフラ、夜目の利かぬ目で、道路のデッパリに躓いてしまう。テブってた時なら、そのまま転んでケガしてたとこだろうが、以前よりかなり体重が落ちているので、よろけただけで済んだ。やっぱりデブは諸悪の根源である。
 帰宅してメシを作る元気もないので、マクドナルドでてりたまバーガーを買って、バスの中でぱくつきながら帰る。これでまたデブりそうだが、たまにはコッテリしたものが食いたくなるのだ。帰りつくのはどう考えても10時前、しげはとうに仕事に出かけているだろう。今朝がた、ゴミ捨ての日だから一緒に捨てに行こうと約束していたのだが、それもどうやら無理っぽい。携帯からメールを打って、「ゴミ捨てどうする?」と聞いてみたら、何と「いくつか捨てたよ」とすぐさまの返事。
 あの、家事嫌いのしげが! と思ってビックラこいたのだけれど、メールの文面、よく見ると、「あんたの捨てる分は残してるから」。……ええ、ええ、捨てましたとも。大袋が四つも残ってたから。


 先週、ゴールデンウィークの映画の興行成績トップテン、他を制したのは公開2週目の『ホーンテッド・マンション』だったとか。私は、ああ、そういうのもあったか、ってなもんで殆ど失念していたのだが、考えてみたら、これが今年の洋画では唯一の「ファミリー映画」なんである。ヒットするのは当たり前って感じか。
 2位は『名探偵コナン 銀翼の奇術師』、3位は『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ』と続く。もちろん大ヒットと言っていいのだけれども、どちらも昨年よりはやや成績が落ちてはいるようだ。そろそろ腐女子たち、子供たちのファン離れが進行し始めているのだろうか。これが映画評論家の批評となると、両者の評価は雲泥の差で、『コナン』はもう完全無視、『クレしん』は『キネ旬』では大絶賛、なんとあのアニメ嫌いの北川れい子ですら誉めている。みんな、作中の西部劇ネタについて、「もっとマニアックに」みたいなことを書いてるんだから、もう全然子供向けアニメだなんて思ってないのである。ええこっちゃ。
 4位は何と『CASSHERN』。公開2週目でさらに観客動員を延ばし、既に興行収入は十億を突破しそうだとか。上位3本がファミリー映画であることを考えると、普通の映画ファンに一番支持されたのがこれだってことになる。ウタダの力も当然作用してるのだろうけれど、口コミが追い風になっていなければ動員が増えることはそうそうない。若い人たちはやっぱり『CASHEERN』を支持しているのだ。……確かにああいうストレートな映画のほうが「どんな映画だった?」と聞かれて、「感動したよ! 戦争の悲しみがビシバシ伝わってきてさ!」とかなんとかアピールしやすいのも分かるんだけれども。「寺尾聰の自然にマッドな演技、よかったねえ」なんて言ってる私やしげの感覚は、普通に感動したい人にとってはピンと来ないものなんだろうなあ。


 ここんとこ、『白い巨塔』や『砂の器』など、名作のリメイクドラマのヒットが目立つが、今度は森村誠一の『人間の証明』がフジテレビ系で連続ドラマ化(7月8日より、木曜午後10時)されることが決定。主役の棟居弘一良を演じるのは竹之内豊。私はこの人の演技をマトモに見たことがないので、今の段階では何とも感想の述べようがない。けれど、時代を現代に移すとなれば、現在33歳の彼が演じる棟居が、幼少時にどういう形で八杉恭子やケン・シュフタンと関わったのか、相当原作を改変しなきゃ、辻褄が合わなくなるだろう。
 原作ではシュフタンは進駐軍として日本に来て、棟居や恭子と関わったって設定だったんだけれども、さすがに戦後のころまでは時代を遡れまい(10年くらい前の石黒賢主演のドラマ版では、ムリヤリ遡らせて、ピーター・フォークにシュフタンを演じさせてたけど、やはり無理が目立った)。竹之内豊の実年齢を考えれば、そもそもの事件の始まりを1980年ごろに設定しなければならなくなる。そのころに「あの手の事件」が起きたってことにするとなると、舞台はまさかオキ……。うわあ、もしそうだったら、すげえヤバいドラマになりそうだぞ。果たして保守的なテレビ局にそれだけの度胸があるかどうか。

2003年05月10日(土) すっ飛ばし日記/イラストな女
2002年05月10日(金) 人生は重い荷物を……。/『新映画宝庫 Vol.4 スタークラッシュ 大宇宙映画放浪編』ほか
2001年05月10日(木) 仕事復帰、半分だけだけど/『× ―ペケ―』6・7巻(新井理恵)


2004年05月09日(日) クレーマーの話、続き。

 昨日、しげの店に文句の電話をしてきたクレーマー、今のところ、何のリアクションもして来てはいないらしい。一日経って何もなければ、多分もう忘れちゃって構わないと思うのだが、しげはまだ「クレームが本社に行ったら記録に残るしなあ」と気に病んでいる。日頃は大事なことだってケロッと忘れてしまうくせに、こういうときに限って気弱になっていつまでもウジウジと悩んでいるのだから、いつもの傍若無人でエラそうな態度はどこへ行っちゃったのだろうと首を傾げるばかりだ。

 私も仕事関係でいろんなクレームを受けることがあるのだが、クレームを付ける人間というのは、本当に神経質で、「こんなことで文句言われても」と言いたくなるくらい些細でどうでもいいじゃん、と言いたくなる点にやたら拘るものだ。それこそちょっとした言葉遣い、顔つき、姿勢、そんなものにまで難癖を付けられる。「弁解の言葉もありません」と言って謝ると、「弁解する気がないんだな!」と切れる。「いえそんなことは」と言うと、「言い訳するのか!」とまた切れる。このへんはまだマシな方で、「なんだその分厚いメガネは! 人を馬鹿にしてるのか!」と言われた時にはどうすりゃいいのよ、と悩んだ。眼が悪いのはもともとなので、どうしようもないんだが。
 要するに何を言おうが切れる人間は切れるのである。初めから「クレームのためのクレーム」をつけることが目的なんじゃないかとしか思えないのだが、取り引きがデカイ場合は何と難癖をつけられようが、ただひたすら、頭を下げたまま、嵐が過ぎ去るのを待つしかない。こちらに落ち度があるなしは全く関係がないのだから、理不尽だと思うことすら許されない。そういう客がたまにならばともかくも、やたら掃いて捨てるほどいるのだから、ウチの業種、ストレスの度合いはかなり高いんじゃないかと思われる。実際「務まりません」とやめてく人間のなんと多いことか。
 それでも血気盛んな若い人は、そういう理不尽な客に食ってかかったりしていくことがよくある。気持ちは分かるが、それで肝心の取り引きがうまく行かなくなったら。個人の責任ではすまない。理想を訴えるのは決して間違っちゃいないが、間違ってないからと言って、結果が悪く出てしまっては、損するのはこちらなのだ。そのあたりのリクツが、若い人にはなかなかわかってもらえない。だもんで、結局若い人のフォローというか、尻拭いをさせられることが近年とみに多くなってきているのだけれど、それだけ私がトシを取ったってことなのだろうね。
 実際、あまりにそういう経験が多くなると、「怒る」という感覚事態がマヒしてくるのである。どんなクレームが来ても、それに対するマニュアルが脳内にできあがってしまっていて、「仰せごもっとも」で流してしまうようになる。少しは気概というものがないのか、と誰ぞから叱られそうだが、何だか最近は感情自体がどんどん希薄になっていくようで、これで果たしていいもんかな、という懸念も確かになくもない。実際、チックがこうしょっちゅう起こるということは、心のどこかに「ひずみ」が生まれてきているのだ。
 実際、私は例のトンガリさんに対しても、「困って」はいるけれども「怒って」はいない。これまでにも、ちょっとここでは書けないくらいトンデモナイ人に迷惑を被ったことは多々ある。実はトンガリさんはまだ「軽い」方なので、「これくらいは苦労のうちには入らないなあ」なんて感じているのである。それが既に、「感覚がマヒしている」ということになるのだろう。……やっぱ「負け組」かなあ、オレ(T∇T)。


 こないだからずっとしげは「『デカレンジャー』が見たい」、と言っているのだが、いつも朝寝坊をしているので、見られたためしがない。今日も「『デカ』やってるぞ」と声をかけたのだが、「今、マンガマージャンやってるから」と寝惚けて起きてこない。なんだその「マンガマージャン」ってのは。寝言で答えたのだが、2冊のマンガを揃えるとポンになるのだそうな。えらく面積を取りそうなゲームだけれど、楽しいのかそれは(-_-;)。
 『レジェンズ』が始まるころにようやく起きてくるが、「これ、結構面白いよ」と誘ったのだが、あまりいい反応はせず。こういうややはしゃぎ過ぎに見える作品はイマイチしげの趣味に合わないようだ。


 しげが練習に出かけた昼どきは午睡を貪る。
 夕方、ハカセより呼び出しの連絡あり。ここんとこずっと練習に顔を出そうと思いながら寝過ごすことが多かったので、イブニングコールを頼んでおいたのである。ところがこういうときに限って、ちゃんとその前に目覚めているのだ。全く、自分のからだが当てにならんことだ。
 運動も兼ねているので、歩いて千代町のパピオBルームまで。今日の出席者は、桜雅嬢、穂稀嬢(ハカセ)、カトウくん、鴉丸嬢、其ノ他くん、しげ。キャストは全員揃っているので、セリフを少し聞かせてもらうが、もちろんまだまだノリも悪く、芝居にはなっていない。けれど実際にナマで聞かせてもらうと、ここはセリフがムダ、ここはツッコミが必要、というのがよく分かる。できるだけ丹念に練習に顔を出して、うるさくならない程度に口を出した方がよさそうだ。来週からできるだけ昼寝はしないようにしよう(^_^;)。
 帰りに入れ替わりで練習に来たラクーンドッグさんから、今度客演する芝居のチケットを売ってもらう。いろいろご協力を頂いていることもあり、この芝居もぜひ宣伝して差し上げたいのだが、ちょっとできかねる事情があるのでここでは紹介しません。ラクーンさん、理由はおわかりだと思いますが、ごめんなさい。
 帰り道もずっと歩き。ちょうど1時間くらいで帰り付くので、散歩の時間としては適度。でもこれだけ運動しても、そのあとでメシを食えば確実に体重は増えるのだ。全くどうしてそこまで脂肪を溜めたがるかな、オレのからだ(-_-;)。

2003年05月09日(金) すっ飛ばし日記/すれ違いな二人
2002年05月09日(木) 明日は誰の夢を見るかしら(^o^)/『スーパーまるでん』3巻(森下裕美)ほか
2001年05月09日(水) 病気で寝ててたいして書く事ないはずなのに(^_^;)/『死神の惑星』1・2巻(明智抄)


2004年05月08日(土) またまたクレーマーの話。

 しげの帰りはいつものごとく午前様。というかもう朝の4時である。
 早めに目がさめたので、今日は少しばかりしげと会話ができる。けれどどうもしげの機嫌があまりよくない。どうしたのかと思っていたら、「昨日、あんたウチの店に来たやろ?」と聞く。
 昨夜、映画の帰りにしげの働いてる店に寄ったことを言っているのだが、それがいったいどうしたのかと聞き返してみると、「○○さんの態度って、失礼だった?」と聞き返して来る(○○さんというのはしげの同僚で、夕べはホールで接客の仕事をしていた)。
 私には別にそんな記憶はなかったので、「別に?」と答えたが、しげはやはり浮かぬ顔である。どうも遠回しなモノイイで、何かがあったのかどうか、よくわからない。もう少し詳しく言ってくれ、と頼むと、重い口を開いて、「さっき、クレームの電話があったと」と言う。
 何でも、その○○さんの接客態度が気に入らなかったお客から、電話があり、「責任者を出せ!」とエラい剣幕だったらしい。その時間の責任者はしげだったので、「私です」と答えて応対していたのだが、ともかく何を言って謝っても相手は聞く耳を持たないのだと言う。「申し訳ありません」と言えば「謝ればいいと思ってるだろう」、「上の者に伝えます」と言えば「そうすりゃ自分の責任を回避できるだろう」とか、しげが何か口を開くたびに相手は激昂し、ついには「本社に訴えるからな!」と捨て台詞を残されて一方的に電話を切られてしまったとか。
 「酔っ払ってたんじゃないのか?」
 「かもしれないけど、本社に報告されてクビになったらどうしよう」
 「ないよ、そんなの」
 しげがどうも落ちつかないのは、いったい何で文句を言われているのか、納得がいかないということなのだった。仮にこれが原因で仕事を辞めなければならなくなるとしたら、自分に落ち度があるわけでもないのに、こんな理不尽なことはない、と言う。
 確かに、しげの話を聞く限り、しげに何か落ち度のようなものがあるとは思えない。だいたいしげ自身、問題の当事者ではないのだ。しげが「理不尽だ」と主張するのももっともである。
 そのお客さんが何に腹を立てたのかは分からないが、それも多分そうたいしたことではないのではないか。虫の居所が悪くてヤツアタリしたとか、そんなところだろう。この手のクレーマーはたいていは相手をペコペコ謝らせたらそれで気が済んで、それ以上は絡んでこないものだから、そう大変な事態に発展することはないと思うよ、と慰めておく。
 客商売をやっていれば、どうしたってその手の理不尽なクレーマーには必ず出会う。会社の方だって、それくらいのことは承知の上だろうから、仮にクレームが本社まで伝わっても、それまでのしげの勤務成績から考えて、本社がしげの首を切ることはあるまいと思われる。しげは確かに大雑把で乱雑で失敗も多いが、カネの絡んだ仕事に関して手抜きはしない(エラい信用の仕方であるな)。多分、本社の方もそれくらいのことは把握してるだろうと思う。
 それに万年人手不足の状況で、この程度のことでクビは切られやしないって。


 今日は一日、仕事で出張。いろいろ会議に出るのだけれども、結構ギスギスした方々がいらっしゃるので、正直言ってツラかった(T∇T)。こんなケツロン出してていいの? という疑問もないわけではないのだが、さっきのクレーマーではないが、「自分が正しい」と思いこんでる人を相手にして何か文句を付けても事態は紛糾して悪化するばかりである。「こうしたほうがいいと思うんだがなあ」というアイデアは、たいていの場合、相手のプライドを傷つけ、逆切れさせる結末になる。自我肥大を起こしてる人間というのは、別にこちらが相手を見下しているわけでもないのにこちらの一挙手一投足に難癖を付けて、勝手に「馬鹿にされている」と思いこんでくれるから、厄介この上ないのだ。
 同僚からも「あんたは自己主張をしなさ過ぎるんじゃないか、いいアイデアがあればもっと出せば」、とか言われはするのだが、それで逆恨みされて足を引っ張られるような事態になれば、元も子もない。適当に相手を立てて、相手の気がつかないところで状態が悪化することをなんとかフォローするくらいのところが関の山なんである。……でもそうしてたらそうしてたで「あいつは仕事してない」とか陰口叩かれることになってしまうから、これもまた面倒臭くて仕方がないのだ。
 ……そう考えると、今、私の仕事上の評価が上がってきているのは、トンガリさんのおかげかなあ、とも思ってしまう。なにしろあの人が仕事をしないものだから、反作用的に彼女の仕事をフォローしている私の仕事ぶりが評価されているのである。皮肉な結果だが、私ゃトンガリさんに感謝せにゃならんのだろうか。
 ……んなこたないって(-_-;)。

2003年05月08日(木) ある終焉��
2002年05月08日(水) ピンクの象は出て来ません/『ホーリーブラウニー』1巻(六道神士)ほか
2001年05月08日(火) 38℃線突破/『なみだ研究所へようこそ!』(鯨統一郎)



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