無責任賛歌
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|藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2002年12月16日(月) 殺伐とした日々/『吼えろペン』6巻(島本和彦)/『バラバラくん』1・2巻(唐沢なをき)/『百鬼夜行抄』10巻(今市子)ほか

 山本弘さんの「SF秘密基地」、これまでにもちょくちょく掲示板に荒らしさんやトンデモさんが登場して場を賑わしていたのだが、なんだかいきなりアノひとコノひとと、バラエティに富んだ方々が跳梁跋扈し始めた。
 例のトンデモさんは復活するなり削除食らってたけれど、今度も「山本弘を訴える、賠償金出せ」と、金目当てのイヤガラセを続けていた。処置ナシだねえ、全く。
 更に別口で、女子大生を名乗るネカマっぽい人が、トンデモ本らしき本の真贋を山本さんに鑑定依頼してきた。ンなもん常識で判るだろう、と一蹴できそうなんだがこんなクソスレッドにもやっぱりアホな常連がどんどんレスをつけていくのである。この常連はホントに学習能力がないんだなあ。
 何度か日記や掲示板にも書いたことだが、荒らしに反応する人間も荒らしなのである。その証拠に、わざわざ荒らしさんのサイトにまで出かけて行って、くだらん論争をやらかしてる常連さんが何人もいるのだ。あの、こちらにとっては向こうが荒らしでも、あちらにとってはこちらが荒らしってことになるのよ? そんな単純な理屈も分らないくらいバカ? 結局、定連さんも程度の差はあれ、みんな「トンデモさん」だし「かまってくん」なのである。
 困るのは、こういう粘着質の荒らしさんが定連として横行してるサイトだと、ごくフツーにSFやアニメの話題をしたい人が書き込みしにくくなる、ということなんである。言っちゃなんだが、ここの常連さんの立てるスレッドって、「そんなこと語ってどうする」ってレベルのものが多いんだよね。
 恥ずかしくならないのかと思うんだが、「色のついたヒーロー」とかの名前を挙げてって、何が面白い? 古今東西ゲームの下準備か? そんなん一行知識にすらならんわ(-_-;)。っつーか、こんなくだらんスレッド立ててりゃ、立派な「荒らし」だよ。
 どうせなら、「『黒イせぇるすまん』や『ブラック商会変奇郎』は改題の憂き目にあったのに、どうして『ブラック・ジャック』は無事だったのか」くらいの話題は振れないものかねえ。
 「その人に知識がどれだけあるか」的なスレッドってさ、その知識をウズ高く集めた後で、そこから何か普遍的な法則でも抽出しようって意図がない限り、なんのデータにもならないし、実りもないんだよね。「掲示板」とか「会議室」ってのは、個々人の「判断」を問うスレッドを立ててくもんだと思うんだけど、その手のスレッドがどんどん少なくなってきてる。少しはそこに歯止めをかけようって気が常連さんにはないのかね。
 もう一度言っとくけど、つまらんスレッド立てた人に対して、「注意」なんてする必要もないんだからね。ただ単に「レスつけない」だけで充分。本人が「自分は荒らしだ」と自覚しない限り、何度でも似たような書き込み続けるよ、あの人たちはさ。


 最近、自分で読み返してみても日記の内容が殺伐としてるなあと感じてるんですが、もちろんこれはしげとのケンカが頻繁になってるせいなのですね。
 いやもう、ホントにたいしたことでもないのにすぐにケンカになる。たいてい原因はしげが生意気な口を利いて私が怒る、というパターンなので、しげが素直になりさえすればなぁんてことはないんですけれど、しげにとっての「素直」=「生意気」ということらしいんで、これはもうイカンともしがたいのであります。

 今朝もしげ、起きて来ようとしなかったんで、叩き起こしたんだけれど、そのあともう、車の中で行きも帰りも悪態を吐き通し。
 「私はアンタの運転手じゃない!」って、そりゃその通りだ。
 けれど私ゃ別に、しげに理不尽な命令なんかしてないのだ。
 「食事はどうする?」とか「コンビニ寄れるか?」とか聞いただけなのに、しげはなぜか「そんな時間ない!」(5分と寄り道にはならないのに)と怒り出したのである。驚いたのは私の方だ。いったい、何がどうして被害妄想に陥っちゃったのか。
 だいたい、私がこういうことを聞かなきゃならんのも、しげが全く家事をしないからなのである。普通、聞くなら「今日の晩御飯は何?」だろう。料理作る気なんか毛頭ない人間にそんなこと聞いたってムダだから、仕方なく「食事はどうする?」と聞かざるを得ないのである。なのに、あたかも自分の方が使われてるように怒るというのは、本末転倒も甚だしい。「家事なんかしなくていいよ〜ん」と内心思っているからこんなセリフが平気で出るのだ。
 しげのほうが理不尽だと言うことはもう何度となく指摘し、本人もかつてその事実を認めていたのに、また忘れているのである。ホントに感情と本能だけで、知能が働いてないやつである。
 私もここんとこ、しげのワガママに閉口してたんで、マトモに相手をしてやる元気がなくなった。と言うか、優しくしてやる余裕もなく、ただ疲れてしげの声も聞きたくなくなってしまった。
 だもんで久しぶりにしげを外に閉め出すことに。
 仕事から帰ってきたしげ、閉め出されてドアホーン越しに謝ってくる。
 「なにを悪いと思ってるの?」
 「判らんけどゴメン」
 判らんのなら反省してることにはならんだろう。やはりバカである。
 もともとアタマが悪いのは仕方がないが、自分がバカだと分かってるのにあえてアタマを使おうとしないのはバカである以上に罪悪だ。
 もうどうでもいいやって気になって、そのまま無視して寝たら、しげはそのうちどこかに行ってしまった。携帯に連絡を入れたが反応がない。どうやら、本気で反省する気がないらしい。どうせ私が仕事に出かけたら、戻って来れるのだからと、高を括っているのだろう。
 家から閉め出したって、すぐに戻って来れるんじゃ、結局しげに対しては甘いってことになるんだろうなあ。一度やっぱり別居でもしてやらなければ本気で反省はしないか。でもどうせそんなことしたってこいつは私をストーカーするに決まってるのだ。
 客観的に考えれば、ここまで妻としての責務を果たしていなければ、トウの昔に離婚してるか浮気してるか、破局が訪れていて当然だろう。なのに、どうしてそうなっていないのか。その意味をいい加減でそのシワのない脳でもなんとか感じとってほしいのだけどサルだからなあ(T-T)。
 性悪な猿の躾方って、どうすればいいんでしょう。


 アニメ『映画 犬夜叉 時代を越える想い』。
 結局、これも劇場まで足は運ばなかったなあ。
 『うる星』のころまでは高橋留美子のアニメは劇場にかかると必ずと言っていいくらい見に行ってたんだが、『らんま』以降、以前ほどには熱心でなくなってしまった。賛否両論はあっても『うる星』シリーズは押井守・やまざきかずお監督の個性が爆発していて一見の価値はあったのだが、『らんま』や『人魚』シリーズなど、劇場版ですら毒にもクスリにもならない凡作に成り下がってしまっていたからである。
 でも一番の原因はねー、ファンとしては認めたくないんだけど、原作マンガ自体に力がなくなってしまっているんだよねえ。
 『犬夜叉』も面白かったのは最初の数巻。四魂の玉探しの旅になって、しかもかごめが戦国と現代を行ったり来たりできるようになっちゃって、ドラマとしての緊迫感が全くなくなった。ピクニックがてら妖怪退治したってねえ。
 かごめがせっかく作ってきたお弁当を犬夜叉が美味しいって言ってくれない、なんて安っぽいラブコメのシチュエーションを戦国ものでやるのかよ(-_-;)。
 作画も全然高橋留美子キャラになってなかったし動きも悪かったし、これは見にいかなくて正解だったかな。
 

 マンガ、島本和彦『吼えろペン』6巻(小学館/サンデーGXコミックス・560円)。
 あ、なんとなく読み飛ばしてたけど、今回映画ネタが多いな。
 第21話『ノリにノッてたグーな人たち』が『チャーリーズエンジェル』、22話『未来の男』が『ターミネーター』、23話『愛あるかギリギリ』が『青い珊瑚礁』。24話『純な男柄』はこれってのが思いつかんが、使いものにならない原作をマンガ家が勝手に創作するってネタは現実にありそうな気がするぞ。
 さて、それはそれとして、かつて80年代の少年サンデーにワクワクしていた人たちには嬉しいお知らせ、第21話で、あの「うかつけんじ」が復活ですよ!
 ……と言っても、知らない人にはなんのことか判らんのだよな。あの、つまり80年代の『サンデー』は一時期『ジャンプ』の発行部数を抜くほどに面白いマンガが揃っていたのですよ。その二本柱があだち充と高橋留美子であることは論を待たないのだけれど、ほかにもこの時期に綺羅星のごとくデビューしたマンガ家さんが、島本さんのほかにもたくさんいたのです。
 前作の『燃えよペン』で『ふぁいてぃんぐSWEEPER』の中津賢也を「うかつ賢二」として登場させ、『吼えろペン』の第10話では『陸軍中野予備校』の安永航一郎を「流れ星超一郎」として追加。そして今話ではついに島本さんこと炎尾燃を含めたサンデー三羽鴉が揃い踏みすることに! おお、なんというゴージャス!
 よく分らないのは新登場の渡飛鳥。チューリップハット(?)にサングラス、トレンチコートとかなり奇妙なイデタチなのだが、モデルはいったい誰だろうか。ゆうきまさみの『アッセンブルインサート』や『究極超人あ〜る』に刑事役で出演していたサンデーの福田孝記者もこんなスタイルだったけれど、マンガ家じゃないし名前も似てないしなあ。石渡治じゃないしなあ。


 マンガ、唐沢なをき『バラバラくん』1巻(おてつだい編)・2巻(コナゴナくん登場編)(偕成社・各1050円)。
 マンガと書いたが形式は25×21センチの絵本型。もともと福音館書店の『おおきなポケット』で連載されてたものなので、これくらいのサイズじゃないと読みにくいだろう。唐沢ファンなら単価は高いけど、新書版や文庫になるのを待たずに買いなさい。
 街の平和を守るために博士が作ったスーパーロボット、けれど完成直前、ネジを締めようとしたとき、博士がうっかりしちゃったクシャミが原因で、バラバラになってしまう。でもその様子が面白かったので、博士は完成させないままロボットに「バラバラくん」と名前をつけて、放置してしまうのだ(ああ、かわいそう)。それからというもの、バラバラくんは「未完成なまま」、弟の少年探偵ケンジくんと一緒に、街で起こる事件解決のためにこき使われちゃうのであった。
 唐沢さんのマンガだから、懐かしのマンガに対するオマージュは随所にある。少年探偵とロボットという組み合わせが既に正太郎くんと鉄人28号(ドジロボットという点ではロボタンも入ってるな)だし、バラバラくんを見て「がんばれロボコン」のロボパーを思い出す人も多いだろう。バラバラくんの手がアタッチメント式で取り替え可能なのは、ちょっとライダーマンっぽいけれど、既に『鉄腕アトム』のノース2号やシラノに見られるイメージ。だいたいバラバラくんがロボットとしては「カタワ」(差別語などと言うなかれ)なのは、「人造人間キカイダー」で一番強調されてるけれど、ロボットもの永遠のテーマ。パロディマンガに見えるけれど(実際にそうなんだけれど)、王道をきちんと守っているのである。
 怪盗キングたかじんは『怪奇大作戦』のキングアラジンとやしきたかじんの合成キャラか(^o^)。「いいかげんでネジをしめてくださいよう」と嘆くバラバラくんをムカデ形に改造するのはこれも『鉄腕アトム』のガデムであろう。ムカデン星人が空飛んでる様子はナウシカの蟲っぽいけど。で、ドクターぶんぶんはガリガリ博士か(いや、ルーツをたどればドクターフェイトまで行っちゃうけどねえ)。
 あと、悪人が悪いことするけど「信号無視」とかセコイことしかできないッてネタ、いったいルーツはどこまで遡れるんだ。チャップリンか? マンガだとやっぱり赤塚不二夫か永井豪になっちゃうのかなあ。
 私の少ない知識じゃこれが限界なので、あとは読者のみなさんで読み解いてください。読み解かなくても面白いけどね。


 マンガ、今市子『百鬼夜行抄』10巻(朝日ソノラマ・眠れぬ夜の奇妙な話コミックス・800円)。
 花組芝居で舞台化かあ。脚本がわかぎえふさんと聞くと見たくなってくるが、これも福岡には来ないだろうな。
 3月に『奇跡の人』を見に上京するのだけれど、これはもう「当たり馬券」を取りに行くようなものなのである。わざわざ高い金払って東京くんだりまで行くのだから、そりゃハズレは引きたかあない。けれど「ハズレ馬券」の可能性が高い『百鬼』を見たいというのも、これ、オタクのサガなのである。
 とは言え、オタクが細分化されちゃってる現在、今市子に興味があってしかも花組芝居やわかぎえふの名前にワクワクする人ってのも少ないだろうからなあ。誰か見に行こうってバカはいないかな。

 さて、10巻を経ても息切れせず佳作を描き続けるこのシリーズ、『BSマンガ夜話』でも取り上げられてるんだから、いい加減でもうちょっとオタクの間で話題になってもいいと思うんだがなあ。今巻もなかなか諸星大二郎してる『枯れ野』を始めとして、怖いような笑えるような微妙な世界を五つの短編に展開。
 全部を語る余裕はないので、もう一人の飯島律、飯島開について。
 前巻で26年ぶりに異界から帰ってきた開伯父さんだけれど、蝸牛の息子たちの中では一番「見える」人だったようだ。今回、『闇は彼方に佇み』では、早くもその「能力」ゆえに、トラブルメーカーとして律たちに多大なメイワクをかけていきそうな気配を濃厚に見せてくれている。姿は46歳でも心はハタチってんだから、それも当然かな。律の母さん曰く、「開さんは自信過剰なのよ」(^o^)。
 開の処遇をどうするかで急遽開かれた「家族会議」。蝸牛の娘、息子たちが久しぶりに一同に会する。わあ、10巻記念なのか、超豪華キャストだね。
 その中でも、次女の環と三男の開は、ちょうど司と律の関係をそのまま映したかのように「因縁」で結ばれていた。かつて彼らは「あるもの」をいっしょに飼っていて、そして捨てた。環は「それ」が何か気付かなかったが、開はそれを封印しなければならないことを知っていた。それは蝸牛がかつて封じていた幽鬼の一匹だったのだ。
 失踪中の26年の間に、死体を食らい、巨大になっていた幽鬼。環のもとに帰ろうとするそれを開はいかにして屠るか。
 ……ってな、えらいシリアスな展開を見せときながら、オチがアレとはねえ(^_^;)。いや、そこが今さんらしくていいんだけどね。
 あとがきマンガを読むと、今さん、結構行き当たりばったりに描いてるようだけれど、それがこれだけの整合性を見せているとは全くどういう才能だろう。ホラーを描こうと考えている人は、須らく今さんの語り口を参考にすべきであろう。


 マンガ、とり・みき『遠くへ行きたい』4巻(河出書房新社・998円)。
 もう廃止されてるのに文春漫画賞受賞って未だにオビに書いてあるぞ。箔付けになってるんだかないんだか。
 しかし、まだこのマンガを読んだことがない人にその面白さを伝えるのにはどうしたらいいのか。
 タテ×ヨコ3コマ、計9コマのサイレントマンガである。
 そこで行われているのは常に「意味の解体」、ひとコマ目で「あるもの」と見えていたものがコマを追うごとに変容し、全く別の「あるもの」として現われ、読者の意表を突く。その変幻自在ぶりはともすれば四角四面なコマワリ自体を破壊し、なにが面白いのか分らなくなってしまうくらいだ。
 ……まるで誉めてないみたいだなあ。誉めてんだけど。
 いや、ホントに文字にするとその面白さって伝わんないのよ。
 例えばあるマンガ(50ページ)の内容を説明するとこうだ。主人公のタキタくん(とりさんの友人、田北鑑生氏がモデル)が、大地を歩いている。突然足元に現われた五本の線。その源を辿る旅に出るタキタくん。延々と旅を続け、その地平の果てにタキタくんが見たものは……ト音記号。
 ……うーむ、やっぱり文字で書くと面白くない。でもマンガで読むと面白いんだってば。

 私のお気に入りのやつは、テレビの歴史をいつもと違って36コマで辿るミニマンガ(68ページ)。なつかしモノには引っかかりやすいのだね。でも、これがいくつかよく判らんのがある。誰か知ってる人がいたら教えてくれ。
 1、『ジェスチャー』。映っているのは柳家金語楼。私が生まれる前から放送されてたけど、10年近く放送してたので私にも記憶がある。
 2、力道山のプロレス中継。敵はシャープ兄弟のかたわれか?
 3、『日真名氏飛び出す』。ミステリドラマの草分け。主演の故・久松保夫は黒沢明の『虎の尾を踏む男達』にも出演してたが、後年は声優として有名になった。
 4、『名犬ラッシー』……だと思う。「リンチンチン」じゃないよなあ。
 5、『月光仮面』。見ているタキタくんも月光仮面のコスプレをしている。子供がマネをして危険だというので打ち切りになったことでも有名なのだ。
 6、皇太子御成婚。って今の天皇だけど。これがテレビ普及の一番の原動力になった。
 7、『鉄腕アトム』。足だけしか映ってないけど版権がうるさいのかな。このへんで私が生まれた。とりさんとは5歳ほどトシの開きがあるのである。
 8、東京オリンピックの聖火台。
 9、『ウルトラマン』。これもスペシウム光線を出す手だけ。
 10、『日曜洋画劇場』。映ってるのが「サイナラ」ポーズの淀川長治。時期的にはこれだろうね、『ララミー牧場』だともっと前だし。
 11、小川ローザのCM「オー!モーレツ!」……って何のCMだったんだよ。タキタくんは赤くなっている。
 12、アポロ月面着陸。タキタくんは泣いている。なぜ泣くかわからない人は科学の子ではない。
 13、あさま山荘事件。タキタくんは手に汗握っている。私は「よど号」のときもそうだったけれど、ずっと同じ画面しか映ってなくて退屈なだけだったが。
 14、スプーン曲げ。ユリ・ゲラーですな。この時期、日本中でスプーンを握って念力で曲げようとしなかった人間はいないのではないか。
 15、長島茂雄現役引退。後年氏が語ったところによると、予め考えていたメッセージを殆ど忘れて、仕方なく「わが巨人軍は永遠に不滅です」でシメたとか。感動した我々の気持ちはどうなる。
 16、ピンクレディーかなあ。歌ってるのは手の振りから見ると『ウォンテッド』か?
 17、『宇宙戦艦ヤマト』。解説不要。
 18、『三年B組金八先生』。実は殆どマトモに見たことがない。教師ものって嫌いだったから。
 19、『俺たちひょうきん族』。映っているのは明石家さんま演ずるブラックデビル。タケちゃんマンよりも人気があった。
 20、エリマキトカゲ。これもCMからのブームだが、何のCMだったか。
 21、日航機墜落。例の逆噴射事故ですね。映ってるのは川上慶子さんの救出シーン。実は私、このK機長の操縦する日航機に、事故の何ヶ月か前に偶然にも乗りあわせてました。「き、き、き、機長のKです」とドモッてて、しかも超アクロバット飛行をしてくれてたので覚えてたのである。この段階で治療しとけばこんな事故は……(T-T)。
 22、チャレンジャー機事故。
 23、平成改元。オブチさんもこんなに早く死ぬとは。
 24、これがよくわかんないんだけど、ベルリンの壁崩壊? 天安門事件?
 25、噴火らしいけどどの噴火だ。島原か?
 26、阪神淡路大震災だろう。時期的に。
 27、オウム真理教事件。映ってるのは教祖。タキタさんは怒っている。
 28、ワールドカップらしい。いつのだ。初ゴールのときのか? でもタキタさんがいきなりハゲた爺さんになっている。
 29、スキーが映ってるけど、ソルトレイク?
 30、衛星が映ってるけど、BS放送開始?
 31、除夜の鐘。
 32、カタカナで「イ」の文字。テレビ放送開始……って時間が逆戻りしてるよ!
 ……こういう解説をしてるとキリがないね。でもどういうギャグをとりさんが書こうとしてるか、ちょっとは伝わったでしょうか。

2001年12月16日(日) 週遅れ日記・記憶はどこまで手繰れるかっ!?/DVD『バトルロワイヤル』ほか
2000年12月16日(土) あの感触が忘れられないの


2002年12月15日(日) 実は今日の日記は殆どない(^_^;)。/倉田真由美サイン会

 昨日の続きである。

 ラストに『ゴジラ対ガメラ』の速報でも流れるだろうか、と期待したんだけど、何もなかったね。やっぱりあれは角川社長のフカシか。今度の『クレヨンしんちゃん』は『嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード』(^^)。さて、どんな出来になりますやら。
 映画を見終わってロビーに出ると、大きなお友達がグッズを買いあさっている。3000円の時計はもう売り切れてなくなっていた。しげに土産になるものはないかと思って探したが、さしたるものはなし。しげはキャップマニアだから、機龍隊のやつはどうかとデザインを見てみたが、これがもうメカゴジラの輪郭をあしらっただけの手抜きかつダサイとしか言いようのないデザインで、一目でしげは気に入らんだろうな、とわかるしろもの。結局パンフレット以外はなにも買わなかった。グッズくらい、もちっとオタク心をそそるものをつくってほしいものである。


 天神東宝の一階、以前回転寿司のあった店が、麻婆豆腐の専門店に代わっている。しげはこういう専門店というのを嫌ってファミレスばかりに行きたがるのだが、定食屋の類は品数は多いが、味が散漫になって実はあまり美味しくないのである。っっーかそれくらい常識なんだがなあ。
 しげと一緒だと、まずこういう店には入れないので、ランチを頼んでみるが頗る美味。豆腐だし、カロリー的にも悪くなさそうだ。ちょっと行きつけの店にしてみてもいいかもしれない。


 夕方まで時間を潰さねばならないので、その足でベスト電機のLIMBと、天神コアの福家書店を回る。

 博多駅のバスステーションの紀伊國屋で、3時からマンガ家・倉田真由美さんのサイン会が催される予定なので、それに間に会うように2時に到着。『だめんずうぉ〜か〜』4巻の発売記念、ということだが、実はその4巻、私は既に買っていた。買っててなぜまたサイン会に行ったかというと、まず誰も客がいないだろう、と踏んだからである。サイン会に人がいないときの淋しさといったら、いしかわじゅんもどこかで書いていたが、たまらないだろう。ファンとしては、少しでもサビシイ思いを軽減してさしあげたいものではないか。
 予想は当たって、整理券をもらったら17番。おい、サイン会直前でまだそんだけしか出てないか。地元作家だし、ドラマ化だってされてるってのになあ。でもマンガ家というのは、作品はともかく作者にはなかなか日が当たらない職業である。どんなヒット作品でも、作者に会いたいとまでは思わないファンは多いだろうし、それになんたってくらたまさんは「男なんてダメ男ばかり」なんて、フツーの男だったら激怒するようなマンガ描いてるのである。内田春菊ほどではないにしても、ファンわりは敵のほうが多そうではないか。そりゃ、人、来ねーよ(-_-;)。
 時間になっても集まっているのは2、3人。店内に2、3回繰り返してサイン会の案内が流れる。けれど人が集まってくる気配はない。ややあって、女の子が数人と、いかにもオタクな長髪縮れ毛にメガネの年齢不詳男が、「整理券はどこですか?」と店員に聞いてくる。
 そんなこんなで、開始時間を10分ほど遅らせて、10人ほどが集まった段階で、ようやく倉田さんが登場。マンガの中では「太った太った、でもちょっと痩せた」ということをよくネタにされているが、確かにあまり体形の目立たない緩やかなセーターを着ていらっしゃるが、デブの印象は全くない。長い髪に細面、目はやや吊り上がっているがキツネ目というほどではなく、パッチリとした印象で、鼻筋も通った、人目を引く美人である。
 ヨーコ会長がまたすげえ美人だから、自分のことをブスみたいに書くのは、ちょっとヒガミが入っているのかも。
 慌てて椅子に座ろうとするのを司会者の方に「先に挨拶を……」と促される。マンガ通りアワテモノさんではあるらしい。そのご挨拶で、地元出身であること、サイン会を開きたくて、自分から紀伊國屋に頼みこんだことを告白。……切ないなあ。
 10人ほど列ができたあとに続いて、最後尾に並ぶ。このあと一人後ろに並んだが、結局サインを求めたのは100人の予定が12、3人。やっぱり「サイン会だけ」のイベントだと、あまり集客力はないんだろうなあ。
 ファンの子と記念写真を撮ったりしていて、時間がかかるが、ゆっくり待つ。
 おしゃべりをなんとはなしに聞くが、相槌に「そうなんだー」とか仰ってるのが聞こえて、わあ、くらたまさんのお年で既に「そうなんだ女」になってるのか、と、ちょっと残念。本人に悪気はなくても、これ、「人の話を聞いているようで聞いてない」印象を与えちゃうので、避けた方がいいのである。実際に「聞いてない」場合も多いしねえ。
 ようやく椅子に座って、まず「○○様へ」と本名を書いて頂く。私の本名は書き間違えやすいので、ちょっと気になったが、正しく書いて頂いてホッとする。
 「やっぱり『だめんずうぉ〜か〜』のファンなんですか?」
 「いえ、その前の、“就職に失敗してビンボーになって”ってマンガのころから……」
 「そうなんだー、そういう人って珍しいですよぉ」
 「いえ、こんなオジサンですみません」
 「いえいえ、とんでもございません」
 ああ、「とんでもない」の敬語表現も間違えておられるな。これはもう仕方がないけれど。最初に間違えたのは山本富士子だという説があるが、どうなんだろう、美人が間違えると、否定はしにくいものであるから信憑性はあるかもしれない。正しくは「とんでもない(こと)です」もしくは「とんでもないことでございます」。長いから省略したいって気持ちがこんな表現を生み出したんだろうと思われる。ここまで浸透していると、そのうちこれも誤用とは言えなくなるか。
 「ヒットおめでとうございます」
 と告げると、「ようやくですね」とやや疲れた声で返事をされる。
 「岡田斗司夫さんにも随分苛められたそうで」
 と言うと、イラストを描いていた手がピタリと止まる。しかも俯いたまま動かない。どうやらホントに苛められてたらしい(^o^)。
 そばにいた店員さんが「と学会の方ですか?」と聞いてきたので、「AIQの方で」と答える。倉田さんに「2月にお会いしますが、何か伝言しておきましょうか?」と言うと、ややどもりながら「し、しあわせ探してます、と伝えて下さい」と言われる。なにかありそうな返事のしかただなあ(^o^)。さあ、これはこのまま伝えていいものかどうか。
 できあがったサインはくらたまさんのキス顔つき。並んでた人はみんな握手をして辞去されていたが、私は一礼しただけ。ヘタに手を握ってポッとしちゃったり、この手はしばらく洗わん! とか言ったりしたら、そのことをあとで知ったしげに(こうやって書かなきゃいいじゃんと言われそうだが、ウソついたらいずれバレるし)嫉妬されるのは目に見えてるからな(^_^;)。
 くらたまさんにまっすぐ目を見て微笑んでいただいたので、応援に来たファンとしてはそれで充分である。
 果たして先があるのかわかんないけどバツイチ一児ありで頑張ってらっしゃいますから、みなさんもくらたまさんを応援してあげてください、マンガに描かれてるほど性格は悪くなさそうですよ。
 
 
 帰宅したのは4時。
 部屋を覗いてみると、マグロが二匹、並んでいる。
 いやね、なんと床にホットカーペットが敷いてあって、そこにしげと鴉丸嬢が二人して並んで寝てたのよ。
 どうやら部屋の片付けはすっかり終わったようだけれど、疲れ果てて寝てしまったらしい。起こすのも悪いので、そっと脇を通って、パソコンの椅子に座る。鴉丸嬢はそのうち起き出したが、よっぽど疲れてるのか、しげはイビキをかいたまま。
 7時を過ぎて、これじゃさすがにマズイとムリヤリ起こす。今日は更にこのあと、劇団の忘年会も控えているのだ。

 其ノ他くんを迎えに、しげと鴉丸嬢は8時に車で出発。私はバス停に向かうが時間がうまく合わないので、散歩がてら歩くことにする。
 開始時刻の9時15分前に会場の「豊竹」に到着するが、今回特別ゲストのエロの冒険者さんとZUBATさん、既に来ておられた。主催者が遅れるというのは全く申し訳ない話である。
 予約は入れていたはずなのだが、どうも忘年会が重なっていて、まだ席の用意ができていないそうである。おかげで寒空に三十分ほど待たされた。
 そうこうしているうちに、風邪を押して飲み会に飛んできたよしひと嬢が到着。先に私の携帯に最寄りの駅に着いた旨、連絡を入れてきたのだが、第一声でいきなり本名で呼ばれたので、一瞬びくついてしまった。考えてみたら、劇団関係者からはいつも殆ど芸名(かそれに類する愛称)で呼ばれているので、本名で呼ばれるとなんだか別人として認識されてるような錯覚を起こすのである。フツーは逆なんだろうが。
 でももともとはお互いに本名を知ってる間柄なんだよなあ。それだけこの子とも付き合いが古い。つ〜かくらたまさんと同い年じゃん。「子」なんて言っちゃ悪いな。

 ようやくメンツが揃って座敷に通される。和室で落ちついた感じで悪くはない。ここに上がるのももう何年ぶりか。改装後、昔と間取りが変わって窓の外が見られなくなっているのがちょっと残念だが、ヨッパライが窓の外に向かって叫んだりすると困るから仕方がないのだろう。
 参加者は結局、私、其ノ他くん、ラクーンドッグさん、しげ、鴉丸嬢、よしひと嬢、エロさん、ZUBATさんの八人。本当は円谷君も参加する予定だったらしいが、寸前でドタキャン。なんでもいきなりバイトが入ったそうな。っつーか、まだ就職してなかったのか。穂稀嬢は金欠病とか。全くどうしてウチの劇団は生活に苦しんでる連中が多いのかなあ。ほかの連中もどうして参加できなかったのか、しげに事情を聞くが、要領を得ない。幹事は普通、その当たりをきちんとすべきものである。こういうナゲヤリなところがメンバーを参加しにくくさせてるんじゃないのか。
 コースはすべてしげにお任せしていたのだが、どうも運ばれてくるのが遅い。忘年会シーズンで忙しいのはわかるが、刺身を運んでくるのを忘れるのはちょっとなあ。コースの案内には鍋がつくようなことが書いてあったが、それもしげに聞くと「さあ?」とのこと。何を打ち合わせしてたんだか。
 料理自体は焼き鶏を含めて美味しいものばかりだったので文句はないのだが、店のサービスに行き届かないところがあったのはせっかく参加してくださったエロさんたちに申し訳ない限りであった。それでもエロさんもZUBATさんも随分酔われて楽しまれたようで、少し胸をなでおろす。
 鴉丸嬢がすっかりデキあがって、足腰が立たなくなる。あとで考えれば、ここでもう散会しておけばよかったのだが、もうみんなカラオケで徹夜する気になってたし。
 「ひゃひゃひゃひゃ」となんだかワケの分らない笑い声をあげる鴉丸嬢を、其ノ他くんが肩を貸しながら、外に連れ出す。しげがこんなふうになれば私も肩の一つや二つ貸すのだが、しげは底ナシだからそんなことには滅多にならない。まさかこんなやつだとは結婚する前には夢にも思わなかったが。間違いなく劇団ではよしひと嬢に次いでの酒豪であろう。そのよしひと嬢、風邪薬を飲んでいるので今日は全く酒を入れていない。みんながガバガバ飲んでるのを横目に見てなきゃならないのである。これぞ針のムシロと言うものであろうが、よしひと嬢が犬神に変身しないことを祈るばかりである。

 「豊竹」から歩いて10分ほどの場所にあるカラオケ、シダックスに移動。
 移動中も鴉丸嬢、上ずった声でなんだか意味不明なことを喋っているが、まあヨッパライは放っとくより手はない。しかし、鴉丸嬢がこんなに酒に弱いとはなあ。狼どもの中にぶちこんだら簡単にエサになるぞ。其ノ他くんがいないと、こりゃうっかり酒も飲ませられない。
 しかし11時を回って夜道は相当に寒い。それなのにいっかな鴉丸嬢の酔いが覚めないのだから、いったいどれだけ飲んだのか。
 間が悪いことに、カラオケ屋も大混雑で30分待たされる。全く日本人ってのはどうしてこうも同じ行動を取りたがるかなあ。我々もそうなんだが。
 ようやく部屋に入れたころ、ZUBATさんも相当お酒は入っていて、もうウトウトしかけていらっしゃったのだが、マイクを持った瞬間にシャキッと豹変して、アニソンを歌いまくる。しかも3時間ずっと息も切らずである。カラオケ歌うために生まれて来られたのではなかろうか。
 私は『アタックNo.1』ほか、「女の子の歌」を歌いまくる。よしひと嬢から「今日は全部そっち系ですか?」と聞かれるが、男の子の歌はみんなが歌いたがるだろうから、避けただけである。エロさんが『キャプテン・ハーロック』を歌うのを聞きながら、鴉丸嬢が「この曲好き……」とウットリ(まだ酔っているのである)つぶやいていたから、オイシイとこを取らずにいてよかったようだ。どうせしげは「また気持ち悪い歌ばかり歌って」と思っていたのだろう。
 鴉丸嬢もいつもの声の張りがない。当たり前だが。「うまく歌えない〜」と泣くが無理して歌わなきゃいいのに、これだからヨッパライは。
 実際、ヨッパライが揃って3時間も熱唱し続けるものではない。冷静な判断ができなくなってしまっているのだ。私は一滴も入れてはいなかったが、雰囲気に酔ってた点では同罪である。
 ついにエロさんが、3時を回った時点で、「そろそろ帰りましょう」とネをあげた。ウッカリしていたが、エロさん、明日は仕事だったのだ。自分たちが休日だからと思いこんでいて、そのことに全く気づかなかったのは全く不明の至りであった。エロさん、ホントにすみません。m(__;)m

 エロさんZUBATさんとはそこで別れて、残りはみんなウチに移動。タクシーで二手に分かれて、私とラクーンさんが一台、残りがもう一台。
 これでもう、今日は終わりかと思ったら、ウチで明日の練習の打ち合わせだそうな。酔っ払ってて、なにか実りのある話し合いができるのだろうか、と思ったが、甲論乙駁、気がついたら私は、みんなから「早く台本書け」と吊るし上げられていたのだった。書きますよ、書きますってば。
 ラクーンさん、まだ酔ってる口調で私に「プロとアマの違いってなんだと思いますか?」と絡んでくる。「別にないんじゃないですか?」と言ってあしらうが、これには実は深いわけがあったのだとあとで判明。
 鴉丸嬢は、ラクーンさんと私のこの会話を聞いて、「なんか難しい話をしてるー」とか言ってたが、どこがどう難しいと言うのか。酒飲んでもう4、5時間は経ってると言うのに、まだ素に戻りきれてない。

 其ノ他くんと鴉丸嬢をしげが車で送って、部屋に残ったのは私とよしひと嬢、ラクーンさんの3人。
 ラクーンさん、「さっきの話ですが」、と、改めて隣の椅子に座って語りかけてくる。どうもヨッパライのタワゴトではないらしいので(いや、まだ明らかに酔ってはいらっしゃったが)、マジメに聞く。
 「ゴローくん(円谷君)、もういっぱいいっぱいですよ。多分そのうち潰れます」
 「どうして彼が? 今度の芝居でなにか役割でも与えられてるんですか?」
 「演出ですよ」
 「……え〜っ!?」
 ウソではなく、今の今、初めて聞いたのである。もう合宿以前に決まっていたとのことだが、しげはヒトコトも私に言わないでいた。なんでも、本人が「やりたい」と言って、了承されたらしい。やりたいって……芝居始めたの、つい、この間なのに、演出なんてできるわけがないではないか。いったいなぜ?
 「役者よりそっちのほうが楽だと考えたからですよ。で、今彼は役者から質問責めにあっても何も答えられなくて立往生してます」
 ラクーンさん、事実を噛み締めるようにして教えてくれるが、どうにも信じられない。円谷君には悪いが、自分が何者なのか、全くわかってないのではないか。
 「だからプロとアマの違いって何なのかって思うんですよ。芝居が好きだと言うことはよくわかる。だから私も協力したいと思う。けれどしげさんたちはいったい何をしようとしているのか?」
 当然の疑問だろうが、その疑問は私も何度となくしげにぶつけてきて、しげが全く答えられなかったことだ。だからこそ、私は劇団から殆ど身を引いているのだが、しげは自分の何がよくないのか、結局一度も反省することがなかった。反省させようにも、私がしげに対してちょっとでも批判的なことを言えば、すぐに泣くし喚くし、話ができなくなるのである。これではもう、身の起きようがない。結局、誰が見てもウチの劇団はヒステリー女が牛耳ってるようにしか見えないので、マトモな人間が腹を立てるのは当然なのである。
 もちろんこれは、しげだけに責任を負わせることはできないことではある。ほかのメンツはいったい何を考えているのか。円谷君を演出にして構わないと、みんなんが認めたという時点で同罪であろう。ラクーンさんの話によると、鈴邑君や藤田君が今度の芝居に参加しないと思ったのも、その放埓で杜撰な芝居の作り方に批判的であるかららしい。まあ藤田くんは円谷君とどっこいどっこいのメンタリティしかない人だから、便乗してケツまくってるのをしげたちのせいにして責任転嫁かつ自己正当化してるだけだろうが、鈴邑君に愛想をつかされてるとしたら、これはもうウチの劇団の存亡の危機である。多分何らかの意志表示を鈴邑君もしたはずだが、誰も引き止めなかったのだろうな。
 よしひと嬢、私とラクーンさんの話を聞きながら、「自分にも責任があります」とシュンとしているが、「学芸会」の雰囲気に馴らされてしまえば、批判的なことが言えなくなるのはしかたあるまい。
 ラクーンさんは私に何とかしてほしがってるようだったが、私とて脚本以外で協力する気はもうない。
 しげが帰ってきたので、話は自然に中断。ラクーンさん、喋りつかれて寝る。よしひと嬢も落ちこみながら寝室に引きこもる。しげも何も知らずに寝る。
 全く今日はなんとバラエティに富んだ一日であったことか。




 で、ようやく今日の日記。
 と言っても疲れて丸一日寝てました(^_^;)。本読んだ感想くらい書こうと思ったけど、もう規定枚数オーバーなんである。それはまた次回に。

2001年12月15日(土) 映画行き損ない/竹本泉『ぴこぴこのきらきら』(竹本泉)
2000年12月15日(金) 今日の日記も「スゴイ」?/映画『夜にも奇妙な物語 映画の特別編』


2002年12月14日(土) You bet your life!/映画『とっとこハム太郎 ハムハムハムージャ! 幻のプリンセス』/『ゴジラ×メカゴジラ』

 石原慎太郎都知事の「ババア」発言が波紋を呼んでいるそうである。
 昨年11月の(1年以上も前じゃないか)女性週刊誌のインタビューで、「文明がもたらした、もっとも悪しき有害なものは、ババアなんだそうだ」と言ったことに対して、女性市民団体が損害倍賞請求訴訟を提訴する動きを見せてるんだってさ。損害倍賞って……誰がどう傷ついたって言うの?
 と言うことは、この女性市民団体とやらは、自分たちが身勝手で汚らしく私利私欲に走ったエゴイストのババアの集まりだってことを自覚してるってことなんだね? 自らの存在が「有害」であることが事実だからこそ、「このババアっての、私たちのことよ! キイイ、図星指されちゃったわ、悔しいィィィ!」と頭に血が上って提訴なんて愚挙に出たんでしょう。やっぱり群れになってるんだねえ、ババアは。
 これらのババア、有害であることに加えて馬鹿でもある。石原さんが老人の女性の全般を指してババアって発言してるわけじゃないってことくらい、小学生でも理解できそうなものだが、もちろんこのババアどもは、脳軟化症を若年時から起こしているので、そんなこと全く理解できないのだ。しかもこれ、東大大学院教授の言葉を引用しただけで、石原さん本人の発言じゃないし(^_^;)。向ける矛先、間違えてるぞ、ババアさんたち。
 石原さんは「人間のつくった文明が地球の循環を狂わせてしまったということ。ラジカルな物の言い方だが、文明論的には当たっているかなと思った。しかし、政治家自身の口からは言えませんな、と言ったわけで。まあ、何をされても結構ですが」と皮肉混じりに事情を説明しているが、これで納得できなければ、その女性団体のババアどもは馬鹿の上にカスであろう。こんな団体がのさばってるから、女性の社会における地位向上の足が引っ張られるのである。
 女性のみなさん、こういう腐れた井戸に涌いたボウフラのような連中はさっさと駆除した方がいいんじゃないかと思いますが、いかがですか。
 石原さんの失言を、いちいち俎上に乗せたがる人がいるけれど、はっきり言って有名人のウ○コにたかる蝿のようなものである。例の「三国人」発言にしたところで、不法入国者の犯罪をどうするかって問題が現実に目の前にあって、それについての議論の中での発言だったのに、その発言だけを捕らえて鬼の首でも取ったかのように蝿が寄ってくること寄ってくること。みっともないとは思わんのかね? ただの言葉の揚げ足取りにしかなってないから、結局は「アホか」ということになるんである。
 今回の件では、「やっぱりババアは有害なんだ」ということがその女性団体とやらの動きによって大衆の前に露になってしまいました。困ったことに、私たち男の目には、初めその人が普通のおばあさんなのか、心の腐れ切ったババアなのか、ちょっと見だけでは区別がつきかねます。とりあえず「ババア」と呼んで怒る人はホントにババアで、怒らない人はおばあさんだったりしますが、これはちょっと危険な確かめ方ですね。
 私たち男にそんな余計な確かめ方をさせないですむよう、女性のみなさん、ババアとかクソババアとか呼ばれたりしない、普通のおばあさんになるように心がけてくださいね。迷惑やたらかけられてるんですから、お願いしますよホント。


 さて、今日は12月14日である。……と言われてピンと来られた方がどれだけいるだろう。
 今日はもしかしたら、私にとって特別な日となるかもしれない。
 そう、私は人生最大の「賭け」に出たのだ。この賭けに私は勝てるのか。
 勝算はない。あるとしても恐らくは10%……いや、それ以下だろう。しかし私は闘わなければならない。男には、負けるとわかっていても闘わなければならないときがあるのだ。そうだろう、アンタレス。
 なぜならこれは、「愛」のための闘いであるからだ。

 「……今年も行くと?」
 「行くよ、行くに決まってるじゃん」
 「……なんで毎年つまらないって判ってるのに行くと?」
 「つまらないって言うほどじゃないよ。やっぱ特撮は進歩してるし」
 「でも話がダメじゃん」
 「そりゃ、1作目は絶品だし、どうあがいたって、アレを超えられるはずはないんだから、そこそこの出来で満足してもらわないと……」
 「おれ、アレに、高いハードルなんて要求してないよ? つまんないプロレスがなきゃそれで充分だし」
 「じゃ、行きたくない?」
 「行ってもいいけど、その代わり見に行ったらDVDを買うのはナシね」
 「そりゃ違うだろう! だって映画を見て面白かったらやっぱりDVD買うってことあるじゃん!」
 「じゃあ、今度の面白いの?」
 「面白いって言ってた」
 「誰が?」
 「『キネ旬』」
 「どう面白いって?」
 「平成以降のシリーズの中じゃ『最高傑作』だって」
 「『平成じゃ』でしょ?」
 「……わかった! ともかくまずオレが一人で見に行く! そんでもって面白かったらお前を誘う! で、お前も面白かったらDVD買ってもいいだろう?!  もちろん、面白くなかったのに『面白かった』なんてウソをつくような卑怯なマネは、映画ファンのハシクレとして絶対にしない! これでどうだ!」
 「いいけど……勝つ自信あるの?」
 「勝つ! 今度こそ!」

 で、見に行きましたよ、『ゴジラ×メカゴジラ』。
 帰宅した私がしげと全く口をきかなかったのは、言わずもがなでございます。

 気を取りなおして、一応、感想書きましょうかね。全く気乗りがしませんが。
 場所は天神東宝、初日第1回、朝の9時。
 相当混んでるかと思ったが、それほどでもない。座席数246のコヤに、満員にちょっと足りないくらい。お子さん連れ以外にも大きいお友達がチラホラいるが、あれはゴジラのファンかそれとも釈のファンか。全員プレゼントのメカハムゴジ、子供さんにだけかと思ったら私にもくれた。嬉しいような、メカゴジラがハム太郎に乗っ取られて悔しいような。


 さて、まずは昨年、悪評紛々だった『とっとこハム太郎』の映画化第2弾、『ハムハムハムージャ! 幻のプリンセス』。
 昨年は、オープニングでお子さまたちが一斉に主題歌を唄いだして、困ったものだったが、今年は静かなもの。もう歌い飽きたか?
 話は一応前作の続きになってるらしい。ハムハムランドから持って帰ってきた書物には、ハムスターたちの故郷、ハムージャ王国の伝説の記録が。
 その記録にあった「ハムハムハムージャ」という呪文を覚えたハム太郎の夢に、不思議なハムスターのお姫さまのイリュージョンが浮かんでくる。
 「助けて……私を助けて……」
 ああ、もう未だにこのパターンやりますか(-_-;)。しかもヒロインったって、所詮太ったハムスターだからねえ。『スターウォーズ』最初に見たときも「お姫さまがこんなブ○○○○でいいの?」と思っちゃったけど、それを上回る異常なインパクトだね。
 ハムージャ王国に行く方法も簡単で、月夜の砂場にお城を作って呪文を唱えるだけ。異界への扉を開くワクワク感が全くない。ここでようやく出るタイトルだけれど、その直前はやっぱり出��統ストップモーション! ……なんつーかねー、もう私ゃ飽き飽きしてるんスけど、出��ファンはこれが楽しみなんでしょーねー。今回は前作よりも繰り返しカットやストップモーションが多いんで、出��ファンは大満足なのかもねー。ハムスターにそれやられても別に興奮しないんスけど。
 ここから先、ミニハムずやモーハムず&ゴハムの踊りだの、CG全開の展開は昨年と同じだけど、楽しいのかなあ、ネズミのモー娘。。(←句点が二つは間違いではない)みんなもう「ハムハムハムージャ!」って繰り返すばかりだから、段々アタマの中がその呪文でいっぱいになっちゃって、気分は洗脳状態。オウムアニメかこれは。去年よりもトリップムービーになっとるんとちゃうか?(-_-;)。
 猫の魔法使いサバクーニャの登場で少しは話が動くかと思ったら、もうここからは『長靴をはいた猫』というか『ルパン三世・じゃじゃ馬娘を救い出せ!』だからねえ。新味は全くと言っていいほどない。サバクーニャ役の安原義人の好演がなかったら寝ちゃうとこでした。実はウトウトしたけど。
 思うんだけど、ヒロインであるシェーラ姫のキャラクター造型にそもそもの失敗があるのではないか。いや、所詮ハムスターじゃん、というのはとりあえず置いとくとしても、サバクーニャ復活の原因作ったのがこいつの考えナシの行動だし、ワガママ姫の言動にハム太郎振りまわされっぱなしだし、最後は結局、ハム太郎からハムーハ王子に乗り返るし、アンタ、子供向けアニメのヒロインにこんな性悪女を設定するんですか(^_^;)。フツーはワガママに見えても実は寂しがり屋さんとか、そのキャラに「救い」を作るものではょうが。最後、ハム太郎に「ごめんね」のヒトコトくらいあっていいんじゃねーのかシェーラ姫。しばくぞ。
 そんでもって、シメが本当のハム太郎の故郷はロコちゃんのところって……『青い鳥』っつーか『オズの魔法使』っつーか、最後まで工夫ナシのパクリですか。……もう溜め息しか出ませんね。


 前座がこのテイタラクだと、否が応でも『ゴジラ』本編に期待しちゃうものです。ゴジラシリーズももう26作。けれど、我々の世代がゴジラをゴジラとして認識してるのって、ホントに昭和ゴジラも前半、初期のゴジラ、5、6作程度なんだよね。なんたって「東宝チャンピオン祭り」で『キンゴジ』も『モスゴジ』も『三大ゴジ』も全部見てるから、新作の『ゴジラの息子』や『怪獣総進撃』、『オール怪獣大進撃』より、昔の特撮の方がよっぽどいいじゃん、と子供心に理解していたのだ。もちろんこれは、円谷英二とそのお弟子さんたちの力量の差に起因してることだったんだけど。
 ましてや昭和後期シリーズや平成ゴジラシリーズは本家会社が作ったパチモンにしか見えなかったわけで。
 でも、出だしの緊迫感はなかなかのものでしたね。
 1999年、1954年以来45年ぶりのゴジラ襲来に浮き足立つ特生(特殊生物対策)自衛隊。陰鬱な空の描写、やがて来る嵐、大雨の中、埠頭に現われるゴジラ2世。……ちょっとワクワクしたんだけど、テレビレポーターの後ろからゴジラの頭部が現われるシーンで拍子抜け。もういやって言うほど繰り返されてるシチュエーションなんでつまんなかったってこともあるけれど、それより何より問題なのは、遠近法に失敗してるという初歩的なミス(^_^;)。ゴジラ、すげえ小っちゃいんでやんの。本編に入って街を破壊し始めるまで、今回のゴジラってせいぜい10メートル? とか思っちゃったし。
 もちろんここでの演出の目的は、ヒロインの家城茜(釈由美子)が、ゴジラ攻撃に際して誤って同僚を殺してしまう、そのシークエンスを描くことにある。なぜ茜がゴジラと戦おうとするのか、その動機を観客に納得させるためには当然必要なことだ。
 けど、これ、別に茜が殺したわけじゃないじゃん? どっちかって言うと、浮き足立ってメーサー砲のそばに近づいてった葉山兄(森末慎二)の方がバカなだけって思うけどねえ。茜の操縦ミスと言っても、観客からはだの不可効力にしか見えないんだけどなあ。
 茜、メーサー扱ってるんだから、彼女を「人殺し」として描くんだったら、メーサーで森末を殺さないとダメじゃん。ゴジラ射程内に森末の車輌があるのに気付かなくて撃ったとかさ。もちろんお子さま相手の商売だと、そんなの「残酷だ」ってことでできないんだろうけど(だったら最初から森末も殺すなよ)。
 この段階での演出の「甘さ」が、このあとのストーリー全体の甘々感(という言葉は今作ったが)を象徴しているような気がするんである。

 これからあとのトホホな展開はいちいち挙げてったらイヤになるくらい。
 2003年、人工生物学者の湯原徳光(宅麻伸。このネーミング、ギャグのつもりか?)ほかの各界のスペシャリストたちが、ゴジラ対策のために政府によって召集される。このときこの湯原、一旦、その申し出を断るんだけどさあ、理由が「子供と一緒にいたいから」だよ。
 オマエは人類の危機より子供のほうが大事かっ! 別にこれはマイホーム主義を非難してるんじゃなくて、映画の必然性について文句をつけてるんである。ゴジラなんて脅威でもなんでもない、みたいな印象を観客に与えてどうするのよ。しかも、政府高官、「子供を研究施設に入れてもいいですよ」とかとんでもないこと言い出すし。日本政府に機密保持の感覚はないのか。なさそうだけど。
 で、この湯原、メカゴジラ=機龍のオペーレーターに復帰した茜にコナかけてくのよ。ああ、ゴジラ映画がどんどん三文芝居に毒されてく……。こーゆー寒い展開に耐えられる人って、私生活でも湯原みたいに寂しいんじゃないかって気がしてくるけど、違いますか。
 一度ミスを犯した茜がたいした状況の変化もないのに簡単にオペレーターに復帰できたのも謎ですねー。もちろん機龍隊の隊長・冨樫(高杉亘)のヒキがあったってことにはなってるけど、それだけしか説明がないから、この二人、ただアヤシイだけじゃないかって見方も可能。ダメだよコドモ映画でそんなオトナの雰囲気漂わしちゃ(^o^)。
 このへんはまだ許せるんだが(許せるのかよ)、もう匙投げちゃったのが、茜と同じ機龍隊に配属された葉山弟(友井雄亮)の設定と演技。いくら兄が茜のミスで死んじゃったからと言って、仮にも対ゴジラチームのエリートとして選抜されたはずの男がだよ、茜を逆恨みしてやたら感情的に「こんなやつの近くにいるとみんなも殺されますよ!」なんてオーバーアクトしちゃうのは、いくらなんでも芝居が安っぽすぎる。ホントの敵はゴジラで、茜じゃないだろ? そんな小学生にもわかる理屈がこいつにはわからんのか。こんなバカに治安を任せてんじゃねーよ(-_-;)。「人間ドラマ」ってこういう「バカを描く」ってことを言うんですか? てゆーか、脚本と監督がバカなのだね。
 葉山にとって兄の死がトラウマになってるって設定自体は悪くない。
 だからさあ、例えば、最初、葉山本人はそのことを自覚してなくてね、あくまで茜と協力してゴジラに対抗しようとしてるってことにしておいてさ、いざと言うときになって、茜が危機に陥ったときに彼女を助けようとするんだけれど、その瞬間にふと、忘れていたはずの「兄さんはこいつに殺されたんだ」という思いが涌きあがってきて、助けの手が止まって茜が死にかけるとかさあ……まあ、これも安っぽいことは安っぽいけれど、オーバーアクトよりはマシじゃないかね。もちょっと「人に見せられる」ものを書こうよ、脚本家。プロで一応食ってんだろ?
 そんな複雑な心理描写なんか、コドモにゃ難しすぎる、なんてのは、コドモの理解能力をバカにした発言だから、みだりに使わないようにね。既に我々の小学生の頃から「ゴジラシリーズで映画として見られるのは第一作のみ」ってのは常識だったんだから。だいたいゴジラ映画をオタクとコドモのオモチャに貶めちゃったのは、受け手よりも作り手の方の安易さに原因があったんだからさ。一般のお客は離れて行くって。

 ほかにもデタラメな展開、つじつまの合わない設定など、ツッコミはいくらでもできる。
 作中に挿入されるかつての作品、『モスラ』や『サンダ対ガイラ』と、本作との整合性が曖昧なところとか、湯原の娘・沙羅(小野寺華那)が「ゴジラだってメカゴジラだって生きてるのよ! どうして人間の都合で殺そうとするの!」なんて安っぽいヒューマニズム振りかざすところとか。葉山弟が殺すべきはこのムスメの方ではないのか(^_^;)。
 物語が政府と特自の動きばかり追ってて、庶民の反応が殆ど描かれないとこもちょっとねえ。
 いや、勢いで見せてくれる演出をしてくれてたら、そんなのはどうでもよく感じられるんだけれど、今回、「機龍を開発したことが、日本を軍事国家への道に歩ませることになるんじゃないか」というようなセリフや、機龍暴走による責任を取って「内閣総辞職もあるか」というニュースが流れる描写などが挿入されていると、再び機龍を対ゴジラ兵器として投入する決断を五十嵐総理(中尾彬)があっさりと取っちゃった瞬間、「おいおい、庶民はそれで納得しないだろ?」とツッコミ入れたくなってしまうのである。
 ましてや、関東一円の電気を全てメカゴジラに投入するって……、あの、都内には電気を必要とする病院の患者さんたちも多数いるでしょ? その人たちは見殺しですか? 昔『スペクトルマン』じゃ、サンダーゲイに電気食われて手術中の患者が死ぬ、なんて悲惨な描写がちゃんと描かれてたもんだけどなあ。ゴジラ映画、ピープロ以下。誉められたもんじゃないよ、これ。

 で、まあ、その辺はまだ軽いキズなんである(おいおい)。
 もっとも、少しは誉めとかないと、コアなゴジラフリークにストーキングされちゃいそうだから、一応、「見応えがないわけではない」と言っとくけどね。ストーリーがあまり脇に逸れずに、茜を中心に対ゴジラの流れでまとめられてるってところはまあ及第点だろう。
 感心したのは、初め遠隔操作で動かされていたメカゴジラが、故障後、茜が乗り込む形で再起動する描写。やっぱり巨大ロボット(サイボーグみたいなもんだけど)はパイロットが直接乗って操縦しないと、迫力が出るもんじゃない。

 けれど、どうしても私には今回のゴジラもまた全体的な評価として言えば、「ダメじゃん」としか言えないのである。やっぱりさあ、あまりに「アレ」からのパクリが多すぎるよ。
 「初代ゴジラ」の骨から生体ロボットを作る、という発想から、「あれ……?」と思い始めたけれど、メカゴジラ=機龍を「吊って」運んでいく描写、ゴジラに共鳴しての突然の暴走、機能停止と来て、動かない機龍を懸命に動かそうとレバーを何度も引く茜、「私は要らない人間」発言と来て、ついには「ヤシマ作戦」だもんなあ(元気玉だと思った人もいるようだけど、それは『ガメラ2』)(^_^;)。ラストバトルも見たような構図や動きがどんどこ出てくる。
 これで脚本家や監督が「『エヴァ』? 見たことありましぇーん」とか、ディズニーみたいなこと言ったら、怒る人が出てくるんじゃないか。
 で、これまた肝心の特撮がもう、情けない出来だからさあ。
 ミニチュアもしょぼかったしメーサー砲の描写もシーンが少なかったし、それから、ガチンコするしか能のない怪獣どうしの争いならともかく、片方メカなのに怪獣プロレスをのっけからやるなよ。
 アブソリュートゼロを発射するためには接近戦を避けなきゃなんないんじゃないの? 市街地での戦闘を避けるために接近してゴジラを捕まえて移動しなきゃなきゃならないとか言うんだったらわかるんだけどさ。
 で、どうしてゴジラがやられないわけ? あれでゴジラがやられなきゃ、映画としての整合性自体が崩れちゃうじゃん。エンディングで茜が「あれは引き分け」って言ってるけど、殺せない限りは負けでしょう。永遠に引き分けさせるつもりかもしれんがな、東宝は。
 ゴジラファンを標榜しておきながら、そんなに貶してどうする、とは毎年言われてることなんだが、アナタ、ゴジラファンが不毛の時代を何十年耐え続けてると思ってるのよ。例えば「凶悪連続殺人鬼」が「ゴメン」と一言謝ったからって、それだけで赦しちゃうかい? モンティ・パイソンのギャグじゃあるまいしよ。ちょっとやそっとの出来のよさじゃ、これまでの汚名は決して返上できるものではないのである。
 ともかく、ヘタな人間ドラマとか、SFとしてのコリクツなんかどうでもいいから、「映画」として見られるものを作ってほしいんである。そこまで譲歩してオレはゴジラ映画見てるんだよ。これでも「誉めてる」方だ。別に『キネ旬』とかに認められる必要はないんだからさ、映画作ってよ、いい加減でさ。


 規定枚数を越えたので、続きは次回の講釈にて。

2001年12月14日(金) 多分それは美しさではない/映画『ピストルオペラ』
2000年12月14日(木) 差別語なんて知らないよ/『銭豚』(ジョージ秋山)ほか


2002年12月13日(金) 煙が目にも喉にもヘソにも染みる/『サイボーグ009 ―素顔の戦士たち―』

 何度か日記にも書いてることだが、私はこの世の中でタバコが死ぬほど嫌いである。道端で煙草を吸いながらスカシたポーズを取ってるようなスットコドッコイを見かけたら、怒りのあまりケツに鉄棒ぶちこんでグリグリいわしたくなるのはしばしばだが、煙毒で脳軟化症起こしてるようなクズのために自分の一生を引き換えにしたくはないので、離れたところから石を投げて逃げるようにしている。
 いやまあ、今のは冗談だけれど、福岡市の喫煙者のマナーの悪さは相当ひどいものだ。道端は煙草を捨てていいものだと思ってる連中がゾロゾロいるし、車の窓から灰を落として平気なスカタンもしょっちゅう見かける。何が腹が立つって、小学生の登下校路で平然と歩き煙草してるオトナね。そういう腐れたカス野郎は、ちょっと脇道に連れこんでシメてやってるのだが、ウンコにたかる蝿のようになかなか数が減らない。

 なんとかならんもんかなあと思っていたら、自民党福岡市議団が、11日、歩きたばこ禁止に罰則を付けた「人に優しく安全で快適なまち福岡をつくる条例案」ってのを12月の定例市議会に提案した。罰則つきの禁止条例は、東京都千代田区に次いで全国2例目とのこと。
 条例案は、市長が指定する「路上禁煙地区」で「歩行中または自転車に乗車中に喫煙してはならない」と定めており、違反者には2万円以下の過料を科すことになる。市内全域でも、罰則のない努力規定として歩きたばこをしないことや、屋外で喫煙する際は吸い殻入れを携帯するなど、喫煙者のマナー向上を促す規定も盛り込んでいる。その「禁止区域」では条例施行後、警察がパトロール、違反者を摘発してその場で罰金を徴収するらしい。

 嫌煙者にとって朗報ではあるんで、私も基本的に喜んじゃいる。けどねえ、この程度の「常識」を守らせるのにだよ、いちいち「法」でもって規制しなきゃならなかったのかねえ、と思うと、いささか陰鬱な気分にもなるんである。マナーってのは本来、誰かに言われて守るようなものじゃなくて、本人の意識の問題でしょ? つまりは、いいトシしたオトナが、規制を受けるまで自分がノウタリンの唐変木の大馬鹿野郎だったってことに気づかなかったってことがそもそもの大間違いだったのである。全く、ちったあ恥を知れよって。

 ン十年も昔のこと、私がまだイタイケな中学生だったころのことである(←ツッコミ禁止)。
 生徒会にいた私は(そんなヤなやつだったのである)、校内の風紀の乱れに対処するために、「校内パトロール隊」を結成しないか、と提唱したことがある。もちろん、眉村卓の『ねらわれた学園』からの発想なのだが、もちろんこれは生徒会の全員から反対されて否決された。
 でも、それが私の目論見だったのである。校内の諸問題への取り組み方がいささかダラケていた生徒会の様子を見て、誰かから規制されるのではなく、一人一人のマナーの意識を高めるのが大切なのだ、という気持ちをみんなに持ってほしいと思った私のチエであった。
 私の計画が効を奏し、生徒会は意欲的に生徒の啓蒙活動に取り組むことになった……んだったら、感動的なんだけれどもねえ。そんなキレイゴトがうまくいくわけないじゃん(^_^;)。単に「パトロール」なんてめんどくさいことみんなしたくないだけだったから、我が校の風紀の乱れはいっこうに改まらないのでありました。
 今、実際に「パトロール」してる学校もあるようだねえ。

 現実に実害があるってのに、理想論を言ったってしかたがない。
 規制はまあ、歴史の必然である(んな大袈裟な)。喫煙者はそのうち、自分ちの便所の中からも「壁に匂いが付いちゃうから吸わないで!」とかなんとか家族から怒鳴られて追い出され、どこにも居場所がなくなっちゃうんじゃないかって気もするが、これまでの悪行の報いだから、諦めてもらうより仕方がない。
 なあに、そのうち煙草よりずっと気持ちがよくって疲れが取れて、いろんなイリュージョンを見て楽しめる草を吸わせてくれる人がアナタのそばに来てくれるから、遠慮なくそれにハマってください。


 スタジオジブリの新作アニメの情報、どの記事も「宮崎駿監督の新作!」と大々的に報道している。
 でもこの『ハウルの動く城』、もともと東映アニメーションからわざわざ細田守監督を招聘して製作する予定だったんだよね。2ちゃんねるあたりでは既に今年5月の時点で細田監督の降板は話題になってたみたいだが、私は全然気付かなかった。
 降板の理由は、宮崎監督の「原作の世界観を表現するには、自分でやるのが最適」という判断によるものだそうだが、表向きの理由でこんな細田監督をバカにしたような発言をするとはいったいどういう了見か。実際の理由は細田監督が「ジブリと合わなかった」だけだと思うんだが、せめて「細田監督の体調不良」くらいの言い方で気遣ってやるだけの度量が宮崎監督にはなかったのだろうか。まあない人なんだけど。性格の歪んだ正直者って、一番始末に悪いよなあ。
 ジブリの新陳代謝、世代交代を図るなら、今年の『猫の恩返し』に続いて、来年、細田監督作の『ハウル』を公開すべく、ジブリスタッフは協力すべきだったと思う。外部監督を呼ばなきゃならん、という判断がいったんは下されたってことは、つまりは現存スタッフがまだまだ監督の器じゃなかったってことでしょ? たとえ不満があろうと、細田監督の演出に従うことも必要だったと思うけどなあ……って、憶測だけでモノ言ってるので、あまり真剣に読まないようにね。

 大友克洋の『スチームボーイ』、押井守の『イノセンス』(『攻殻機動隊2』!)も、それぞれ来年秋、04年春に封切られるそうな。でも実はこの二人にはそんなに期待してない。『スプリガン』見たあとの大友さんに何を期待するかってのがあるし(もっとも私は『アキラ』の時点で大友さんを見捨ててるが)、押井さんは押井さんで、どうせまた「ここはどこ、私は誰」モノを作るに決まってるし。
 まあ、期待しないで見たらそれなりに楽しく見られるんじゃないかとは思うから、一応、見に行きはするでしょうけれどもね。


 昨日、疲れた仕事をしてたら、早速、客の何人かから苦情があったそうな。
 苦情には一応誠実に対処することにしてるんで、その客の意に沿うようにお仕事をさせて頂いたら、今度は別の客から「前のほうがよかった」と苦情。
 そんな逆の注文を付けられても、っつーか、疲れた仕事してた方がいいんかい、私ゃ(^_^;)。
 私の本職を知ってる人は、笑ってください。


 『キネマ旬報』12月下旬号、橋本治の『嘘つき映画館 シネマ・ホラセット』が最終回を迎えた。
 こんな映画が作られてたら面白い、という「ニセの映画紹介」なのだが、これ、以前筒井康隆が『不良少年の映画史』の中でやってたネタだし、橋本さんの発想もどうもズレてて、今一つ面白くなかった。
 今回の最終回も、どこをどう面白がればいいのかよくわからない。タイトル見たら笑うよ。もちろん「面白いから」ではないんだけど。
 っつーか、紹介するのも恥ずかしいんだけどね。

 『七人の侍 エピソード2 野武士の復讐』。

 ……あー、監督はフランシス・フォード・コッポラで、まだ製作途中で、実は三部作になる予定だそうです。
 『七人の侍 エピソード1 百姓の勝利』
 『七人の侍 エピソード2 野武士の復讐』
 『七人の侍 エピソード3 勘兵衛の凱歌』
 ……ホントにこんな映画ができたら、見たいですか? いや、見たいことは見たいだろうけれど、もちろん「面白そうだから」という理由じゃないよね。
 で、パート2のストーリーがどうなるかっていうと、野武士の残党(確かにいたなあ)・伴左衛門(サミュエル・J・ジャクソン)が、百姓に復讐するために、「悪の七人の侍」を結成する。新しい首領の源五右衛門はアル・パチーノ。七人の中には、新しい女房・志乃(アンヌ・パリロー)に逃げられた利吉(ジョン・マルコビッチ)もいる(なんでや)。
 対して、再び百姓のために立ちあがる勘兵衛(ケヴィン・コスナー)、七郎次(ダン・エイクロイド)、勝四郎(ベン・アフレック)。
 で、野武士が勝って、パート3に続くんだと。この三部作構想は黒澤監督の遺志によるものだってことだけど、いやあ、ウソつくにしても、もう少し考えようはないのかって言いたくならない?
 ポスターまでコラージュして、いかにもこんな映画が作られてるように仕立ててるけど、ちったあリアリティってものがないと、つまらないんだってば。
 一応、ダン・エイクロイドの写真が載ってたのでしげに見せたら、「七郎次って誰?」と聞いてきた。『七人の侍』、見てるくせになあ(-_-;)。


 夜、ヨナさんとこでチャット。
 最近は週に一度くらいしか覗かなくなってるけれど、平日は体力が続かないので仕方がないのである。それにどうも○○○○○○○○○○○○○○○○○○ので、あまりアブナいことは喋れない。いや、ささやき機能を使えば問題はないんだけれど、あれって面倒臭いし。
 少し考えるのは、私がホームページを開設したら、チャット室を設けるかどうか、ということだ。リアルタイムで会話できる、というのは確かに面白いのだけれど、定期的に部屋を覗くということが私の場合どうにも難しそうなのである。そうなると参加者の方にご迷惑をかけそうで、なかなか設置に踏みきれない。
 もちろんそれ以前に、まずホームページを開設せねばならんのだが。


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 わはははは(^o^)。
 これは是非、ほかにも▼「坊やだからさ」とバカにされないために。「ブ★ワー★ー」とか、▼「僕には帰れるところがある」とは限らない。「ぼったくりバー」とか、第2弾、第3弾を送って来てほしいものだね。
 読者のみなさんも、別にガンダムでなくても、何かアニメや特撮を使ったコピーを思いつきませんか? 面白いネタを掲示板にでも書きこんでいただいたら……って、こういうのを山本弘さんとこに投稿すればいいんでしょうかね(^_^;)。


 『サイボーグ009 ―素顔の戦士たち―』(角川書店・1680円)。
 「完全公式ビジュアルガイド」と言ってるわりには資料的にちょっとボリュームに欠けている。
 カラーイラストは多いものの、設定資料が少なすぎるのだ。00ナンバーサイボーグ以外のキャラ紹介が、スカール、バン・ボグート、0010、0012、0013、メリー&真一&勝、クビクロ、ママドゥ、アポロン、アルテミス、イシュキック&カブラカンと、これだけである。ヘレンも紹介されてねーんだぞ、オイ!
 さすがに各話紹介はあるものの、それもスタッフ・キャストの記述が数人だけ。これじゃあ、ネットでファンクラブの記載を調べたほうがよっぽど詳しい。
 「完結編・序章」の続きがどうなるのか、少しは情報があるかと思ったけれど、キャストのメッセージは全てアニメシリーズは「終わったもの」として語られている。やっぱりアレだけひどい製作体制だと、もうスポンサーがつかないのかもなあ。とほほ。

2001年12月13日(木) 寝寝寝寝寝/DVD『エイリアン9』vol.3ほか
2000年12月13日(水) 小山田いくの模写もできます/『まんがサイエンス7』(あさりよしとお)


2002年12月12日(木) 悪いことさせまショ/『臘筆小新』(臼井儀人)/『ブギーポップは笑わない』2巻(完結/上遠野浩平・緒方剛志)

 和歌山毒入りカレー事件の林真須美被告に、死刑判決が下される。
 あの事件も1998年の出来事なのか。もう4年でようやく一審判決って、やっぱり日本の審理って遅過ぎないかなあ?
 弁護側は即日控訴したそうだが、当然これは最高裁まで行くだろう。刑が確定するのはどう早く見積もってもあと4、5年はかかりそうだ。そこで仮に死刑が確定したとして、刑の執行はさらに何年後になるのか? ヘタすりゃ60、70で死刑ってことにもなりかねないよな。
 物事を勝ち負けで判断したくはないのだが、これって結局、真須美被告の勝ちってことにならないか? 犯罪が凶悪的であればあるほど審理に時間がかかって、十年、二十年と延命できるのである。オウムの麻原彰光も然りだ。だったら、どうせ死刑になるならたくさん殺した方が勝ちって考えてもおかしくないではないか。毒をくらわば皿までで凶悪犯罪が増えるのも当たり前だよねえ。
 更に言えば、黙秘を徹底的に続けたことによって、動機は未だに解明されないままなのである。ヘタすりゃ証拠不充分で逆転無罪……?


 宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』が、アカデミー賞に正式にエントリーされる。今んとこ17作品のうちの1本に選定されただけで、最終選考で最大5作品まで絞り込んで、来年2月11日にノミネート作を正式決定するそうだけれど、既にいくつもの賞を取ってるんだし、ノミネート自体は固いだろう。
 ただそれで受賞するかどうか、という点になるとそれは意外と難しいんじゃないか、という気がする。そもそもアカデミー会員の投票によって賞が左右されるアカデミー賞は、「どうしてこれが受賞?」と首を捻る結果になることが往々にしてあるのだ。単純な話、アカデミー会員が『千と千尋』を見てなきゃ、受賞はムリだよね(^o^)。仮に見ていたとしても、人間の心理として、既にあちこちで受賞している作品だと、「もうオレ一人が投票しなくてもいいや」と考えて、別の作品に入れる、なんて現象も起こる。金熊賞取ってるのがプラスに作用するとは限らないのだ。
 あとはライバル作の出来がどうか、ということになるのだけれど、候補に挙がっているのがドリームワークスの『スピリット』やディズニーの『トレジャー・プラネット』『リロ&スティッチ』、20世紀フォックスの『アイス・エイジ』などらしい。一本も見てないから、これ、どれが強いんだか全然分らん(^_^;)。予告編で見る限りでは『リロ&スティッチ』と『アイス・エイジ』は箸にも棒にも引っかからないような印象だったけど。
 さて、で『千と千尋』が受賞してほしいかどうか、ということで言うと、これはしてほしいなあ、とは思うんである。母校の先輩が作ってるんだからそりゃ当然で、作品の出来に関する感想・批評とは関係がない。少なくとも受賞を逸して「それ見たことか」と鬼の首を取ったかのように扱き下ろす批評が出るのを見るよりは、脳天気な宮崎駿礼賛のムーブメントが起きてくれたほうが、アニメ界の活性化につながる(かもしれない)分、ナンボかマシじゃないかと思う。
 

 仕事がすげえキツイ。
 どれくらいキツイかと言うと、処理スピードが当社比の50%を切るくらい。わからん例えだ(^_^;)。
 疲れてたので、しげが迎えに来てたら車の中で寝かせてもらおうと思ってたんだが、駐車場に行くと、車がない。またしげ、寝過ごしである。電話をすると「すげえキツイ」。そりゃオレもだよ、と言いたかったが詮無いことなので諦めてタクシーで帰る。
 しげ、今日も具合が悪いということで仕事を休む。


 先日、職場の同僚が台湾旅行をして来て、土産に『クレヨンしんちゃん』の台湾版単行本34巻を買って来ていた。ナカミを見せてもらったけれど、「しんちゃんずエンジェル」のあたりだね。
 タイトルはまんま『臘筆小新』なんだけれども、これで「のはらしんのすけ」は漢字で書くと、「野原新之助」であることが判明。『戦国大合戦』でもそうなってたかな?
 あと、判る限りキゃラクターの名前を調べてみる。
 ひまわり=小葵(かわいいぞ)
 みさえ=美冴(おお、美人っぽい)
 よしなが先生=吉永老師(若くても老師)
 ネネちゃん=女尼女尼(女編に尼が二つ)
 マサオくん=正男(まんまや)
 ボーちゃん=阿呆(……)
 怪獣シリマルダシ=露屁怪獣
 ひろしや風間くんは、名前で呼ばれるシーンが見当たらなかったので漢字の特定ができず。でもこれ発音はみんな中国語読みなんだろうね。「シャオシン」とかそんなふう?


 マンガ、上遠野浩平原作・緒方剛志作画『ブギーポップは笑わない』2巻(完結/メディアワークス・998円)。
 1巻が出て、1年10ヶ月ぶりの2巻発売。連載が終わってからも随分間が空いてるがそこにどんな事情があったのかはよくわからない。描き足しでもしてたのかな?
 イラストレーターとしての緒方さんは好きなのだが、マンガ家としてどうかというと、ちょっとねえ、と言わざるを得ない。コマ割りとレイアウトがどうもギクシャクして読みづらいし、キャラデザインが一定していないのもつらい。霧間凪と百合原美奈子の描き分けが不充分なのはいくらなんでもマズイでしょう。
 この小説版第一作の出来がよければ、『VSイマジネーター』のマンガ化もありかな、と思っていたけれど、ちょっと厳しそうな印象。
 かと言って、ほかの人に、全く違ったキャラデザインでマンガ化されてもなあ。『負け犬たちのサーカス』の人に描いてもらうという手もありはするんだろうけれども。

2001年12月12日(水) 鶏は卵を音を立てて生む/『獣星記ギルステイン』2巻(酒井直幸・田巻久雄)
2000年12月12日(火) モロボシダンは不滅だ!/ドラマ『ウルトラセブン・果実の熟す日/約束の果て』



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藤原敬之(ふじわら・けいし)