無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2001年12月15日(土) 映画行き損ない/竹本泉『ぴこぴこのきらきら』(竹本泉)

 日記の更新がマジでヤバイことになってきたので、このへんで本気でスピードアッブします。短いけどすみません。m(__)m

 仕事は残業、しげと待ちあわせて映画に行く予定だったが、昼の部には間に合わず、夜行くことにする。
 それまでの場つなぎに、誕生日が近くなると送られてくるロイヤルホストの20%割引券を使って、天神のシズラーで食事。サラダバーは食べ放題だけれど、胃が小さくなっているので、思ったほどには食べられない。
 以前は大きかったカレー・バターライス・固焼きソバのコーナーが小さくなっている。どういうわけか、たっぷりあったミートソーススパゲティがいきなりウェイトレスさんに下げられたが、なにかマズイことでもあったのだろうか。そういうのを見ちゃうと食がなかなか進まない。……って、しっかり2皿は食べましたが。
 その辺の貧乏症がなかなか治らないのである。

 始まる1時間前に行ったのに、天神東宝、『ゴジラ』は座席が完売で見られない。ちょうど子ども連れのお母さんが「立見でも見られませんか?」と聞いているところに出くわしたが、今はどこの映画館も立ち見を行ってないことを知らないのだ。
 私も、福岡の映画館がこの十年でどんどん完全入替制に切り代わっていく様子を目の当たりにしてきた。それは確かに観客がゆったりした雰囲気の中で映画を見られるおかげでいいのだけれど、あの、ぎゅうぎゅうに詰められるだけ詰めて、立ちっぱなしで2時間、汗だくで目まいがしつつも映画を食い入るように見ていた子供のころも、やはりなんだか懐かしいのである。
 このお母さんもそんな経験した世代なんだろうなあ、ギリギリ「東映まんが祭り」か「東宝チャンピオン祭り」世代かな、と思いながら、泣きそうな子どもには気の毒だが、『ゴジラ』がヒットしてくれてるのは嬉しいなあと思う。

 そのまま真っ直ぐ帰るのもシャクなので、しげを誘って、先日行き損なってたジュンク堂の地下、GIGA天神(すげえ名前だ)に寄ってみる。
 フロアは広くて、新品以外にも中古のCD、DVDもあり、品揃えはそう悪くない。
 『海のトリトンBOX』が、新作コーナーと中古コーナーの両方で売ってるのには笑えたが。たいていのDVDは2割から3割引、5割近く引かれているのもあるし、初回特典つきのまま売られているものもあるので、新作を買う前にこちらに立ち寄って物色した方が安上がりな感じだ。
 しげも、この店は気に入ったようで、早速ゲームコーナーで新作(らしい)エロゲーをゲット。最近はしげも気を使ってか、声が漏れないようにヘッドホンでエロゲーやるようになったので、ヘンな声でいきなり夜中に起こされる心配はなくなったんだけど。そこまでしてエロゲーやりたがる情熱ってなんなんだか(^_^;)。


 20年ほど前に起きた「イエスの箱舟」事件の「千石イエス」こと、千石剛賢氏が死去。78歳。
 あの騒動のあと、なぜか福岡で教会をおっ立てて信者たちと共同生活を送ってたので、ときどき地元放送の番組に出て、そのごくフツーな生活ぶりを見せてくれていた。
 報道には「謎の生活」みたいなことが書かれていたけれど、多分、本人たちは別に秘密にしてたわけでもなんでもないんだと思う。
 事件当時はまさに「プレオウム」的な騒がれ方をしていて、私もてっきりこりゃ現代のハーレムみたいなもんかと勘違いしてたけど、現実には信者たちの家族の方に問題があるケースが多かったようである。千石氏と信者たちとの間に性の乱れのようなものはなかったようだ。事件当時、千石氏も病気になって、医者に担ぎこまれてたりしてたし。
 どちらかというと、この事件は、カルト宗教の問題よりも、家庭崩壊の脈絡で語られるべきではなかったかと思われる。メディアがもう少しマトモな取材をしていれば、残された家族の信者への暴力行為、謂われない偏見も浮きぼりになっていたはずだからだ。まさしく脱会不能なオウム事件とは性質が違っているのである。
 今回、マスコミが改めて取材に行ったところ、留守番とみられる女性が「何も分かりません。もうやめて下さい」と困惑した様子で訴えたということだが、そういう心境にもなるだろう。私は葬式なんて儀式は好きじゃないが、他人の儀式を土足で踏みにじっていいとまで考えちゃいない。「取材」する前に、御線香の一本でも(クリスチャンだとお祈りだけか?)って感覚がマスコミからは完全に消えてるのだよな。
 だいたい、ウラを取らずに突撃することが「取材」になるんだと勘違いしてること自体、マスコミにいるやつらが低劣なアホンダラばかりだってことを証明している。我々庶民は、よほどのニュースでない限り、ニュースに即時性は求めていない。誰か有名人が死んだのなら、最低、その葬儀の日取りさえわかっていればいいのだ。他人の生活踏みにじってまで得られた情報を聞いて喜んでるほどヒマじゃないってば。

 中洲にある集会所を兼ねた千石氏のスナック、「シオンの娘」は多分今後も営業していくのだろう。いっぺん野次馬根性で覗いてみたいと思いながら、しげ連れて行けるような雰囲気のところでもなかろうし、折伏されるのもちょっとヤなんで(^^)、行ったことはない。
 誰か行ったことある人がいたら、どんな雰囲気のところか聞いてみたいところだが、多分ヘンなとこは全くないと思うな。


 マンガ、竹本泉『ぴこぴこのきらきら』(宙<おおぞら>出版・600円)。
 前に雑誌の特集かなんかで読んでた短編が多いけど、一応、竹本さんの「少女まんが」の新作。
 竹本さんにエロマンガ描いてほしいと思ってるのは和田慎二だけじゃないと思うが、完全にそっちに行っちゃうと、少女マンガの注文が来なくなるんで、竹本さんも「ちょっとセクシー」どまりがギリギリなとこなんだろう。
 でもなんつーかですね、『ぱたぱたガール』なんかでコスプレした女の子どうしが頬染めてよりそってるカットなんか見ると、ああ、せめてレズものでもいいから見たいとか思っちゃったりするくらい、ほのかなエロさがあるんですよ、竹本さんの絵には(^^*)。

2000年12月15日(金) 今日の日記も「スゴイ」?/映画『夜にも奇妙な物語 映画の特別編』



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