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らすくの味
rask
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2003年03月20日(木)
冷える

春も近いというのに、まだまだ寒いです。
そして私の心も冷え切ったまま。

旦那サマが帰ってきても「疲れた、疲れた」の連発で。
「お疲れサマ」と声をかけるのも面倒になってきた。

ちょっと構われても、前ならすぐに笑顔が出たのに、今では「嬉しそうじゃないね」と言われてやっと笑顔を作ってるような状態。

もう昔のようにはなれないのかも。

嫌いなわけじゃないのになぁ。
どうしちゃったんだよ。
なんでか素直になれない。

旦那サマの気持ちが伝わってくる前に、彼をすっぽり覆っている「すっごく疲れてる」オーラが真っ先に伝わってきて、私の心にガードをかけさせる。
「笑顔になっても無駄。虚しいだけ」
そんな思いが先にやってくる。
そのうち要求されなければ出なくなってしまった。

触れ合う行為すらも「しないと怒るから」という言葉を吐かれ。
そうかそれはすでに義務になってしまっているのかと気づき。
確かに一人でした方が楽なのかもしれないなと考えてみたり。

私自身も平日は一人でいたくて、「いないと寂しい」と言ってる自分にちょっと寒気を感じていたりする。

こんな風に人は乾いていくのかもしれないなぁ。もしくは枯れていくか。

***
月のもののせいか、眠くて眠くて。
旦那サマを送り出してからテレビをつけてまたベッドにもぐりこみました。
そのまま4時くらいまでうとうとしたり。

テレビではずっとイラクの自由を謳った戦争の報道が行われていました。
戦争には反対ですが、何を思っても考えても、世界はそのまま流れていって。
まるで私の生活と全然変わらないなぁなんて呑気な感想です。
暖簾に腕押しです。



2003年03月18日(火)
そしてふたたび『涙』

前回の日記のタイトルも「涙」だったのですね・・・
乃南アサさんの『涙』を昨日と今日で読みました。

昨日と今日、私は京都に旅行に出かけていました。
弟の卒業式があるというので、ちょっとだけ暇になったこともあって出かけました。
東京から京都までのぞみで約2時間20分くらい?
その間に暇つぶしのために読む本を東京駅のブックガーデンで買いました。
それほど時間はなかったので、平積みの最前列にあるもので、上下巻になっている本を選びました。それが『涙』だったのです。

正直こんなに泣いた本はなかったです。
私の精神状態もあったんだと思いますが、途中から最後まで胸が締め付けられる思いを主人公である萄子と共に味わい、最後の宮古島の場面ではあり得ないくらい泣いてしまいました。なんと言えばいいのか。「人生にはこういうこともあるのだ」とありましたが、ほんとにそれに尽きる、なんとも切なく苦しい内容でした。

読んだ後の気持ちの収集がつかなくて、ほとんど開かなくなってしまった日記を書いています(笑)

京都に出かける朝、というかそれより前から、旦那サマが会社でつらい思いをしていて、それを受け止めきれていない自分を感じて、おまけに旦那サマをふがいないとまで感じてしまうような、もうだめなのかもしれないという短絡的で浅はかな考えが心の中で渦巻いていました。

京都に向かう朝はそれが特に強くて、新幹線に乗ってもしばらくはしかめ面でした。たぶん名古屋にもうすぐ着くという頃まで。その後もいろんな思いが交錯していました。

旦那サマと出会った頃の気持ちや、その頃から結婚してしばらくまでの旦那サマの様子。
生活するということの大変さを実感して、押し寄せてきた焦燥感のせいで不安になってしまった毎日。
だんだん疲れて笑顔がどんどん減っていった旦那サマの様子。
自分にはわからない、自分にはどうすることもできない旦那サマの会社のこと。
そして自分自身の将来のこと。

いろんなことがほんとに渦巻いて、自分の頭の中がそれこそぐるぐる、どろどろしていました。そんな状況の中で、『涙』を読んだのでした。

話の中の状況と自分の状況はまったく重なる部分を持たないにもかかわらず、読んでいる間中旦那サマの顔が浮かんできて、とても辛くなりました。
当たり前のことなのに、実際にはできない「精一杯やること」を教えられたような気がしました。

なんだか上手く結論をまとめることができませんでしたが、せっかく自分が望んで叶った縁を精一杯大切にして生きなければならないということを教えられたような気がしました。

あと、全然関係ないのですが、この本を読む前にまだできるかもわからない自分の子どもの名前を考えていて、その名前というのが「陶子」でした。漢字は違うけど。
ただの偶然でしょうけど、今はいろいろ結びつけて考えたくなってしまう今なのでした。





2003年03月04日(火)

花粉症のおかげで涙が止まりません。
朝起きたときが最悪。外にいるときもうっすら目が潤んでるし。

最近ここは私の悩み日記というか愚痴のはけ口?というか、そんな感じです。

旦那サマの低空飛行は相変わらずで、昨日会社を休みました。
ずっと頭痛と吐き気が止まらなくて、日曜日から月曜日へ変わる夜に、私が寝ている間に我慢できなくて吐いてしまったそうです。

軽度のうつ病というのは大したことないんだと前回の日記で書きましたが、どうもかなり限界に近づいているようです。他にも聞いたら、会社に行くときも震えがとまらなくて、冷や汗が出るとか。

完全なる登校拒否児ならぬ、出社拒否です。


私は働いたことがないし、今も収入がなく、旦那サマにすべてを頼っている状態です。そして家族を養うという意識も低く、社会の競争とは無縁の状態(正確には違います)にいます。

そんな私には旦那サマの身体的辛さや焦燥感、そして何より仕事が忙しくても、やりがい、楽しさを全く感じられない状態の辛さを理解することはできません。

そんな私の発する励ましの言葉はとても虚しく響きます。

旦那サマは「お前とこうしてずーっとぼーっとしてたい」と言います。
私はただの逃げ場になってる?
励ましの材料にはなってない?

そしていちばん気がかりなことは、以前の旦那サマに感じられた「覇気」がないこと。ちょっとやそっとの嫌なことがあっても、旦那サマは「やらなきゃ始まらない」と言って、私が何を言っても頑張るところがありました。

でも今はその逆です。真逆。

真実、限界がきているのかもしれません。