心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2004年10月30日(土) 不愉快には思っていませんが・・・

仲間にも相談を受けたのですが、最近ウィルスメールの数が急増しています。

メールアドレスをホームページ上に掲載していたり、掲示板に投稿するときに真面目にメールアドレスを書いているせいで、そのアドレスにウィルス付きのメールが来ることは珍しくありません。それでも数は日に一通か二通ぐらいで、送信元のアドレスもおよそ心当たりのないものばかりなので、おそらく愉快犯なのでしょう。

ところが、ここ数日、ウィルス付きメールが急増しました。仲間から相談も受けてはいたのですが、「ウィルス付きメールが来るなんて普通のことだから放っておきなさい」といっていたのですが、そうも言っていられなくなりました。

ウィルスは二種類(Swen.AとNetsky.Q)で、どちらも大量メールばら撒き型のトロイの木馬です。感染者は、おそらくはパソコン初心者で、ウィルス対策ソフトを使っていない人だろうと思われます。トロイの木馬だと、感染したパソコン自体には害はないため、ご本人はウィルスに感染しているとは気がついていないでしょう。意思の力の及ばないところで、ウィルスが勝手に自分自身をばら撒いているわけです。

AA関係のメーリングリストのどれかに参加している人、たいてい毎日パソコンを起動している人、たぶん関東近辺のAAメンバーが怪しいです。日を追って感染メールの数が増えていることからすると、感染者も増えているのかもしれません。

まあ、余計なメールが増えたぐらいで、実害は別にありません。だから騒ぎ立てるほどのことじゃありません。でもこのウィルスが使う穴は、もっと危険なウィルスが使うものでもあります。ある日突然パソコンが使えなくなってしまう危険を考えたら、たかだか数千円のウィルス駆除ソフトを買って入れておくのは、悪くない保険だと思います。

え? Windowsなんて使っているからだって?


2004年10月28日(木) ねずみは冬眠しないよね

木曜のミーティングが終わったあとは、ジャスコで買い物をすることにしています。
最近モルモットが「新鮮な餌をよこせ」とうるさくてかないません。冷蔵庫のドアを開けると「ぴよぴよ」とうるさく鳴き、ケージの近くを通ると歯でケージの金網をガチガチと噛んで訴えます。ラビットフードのほかにキャベツの葉を一日一枚与えているのですが、一番の好物はレタスであります。
で、レタスを買おうとしたのですが、値段を見てびっくりしました。
こんな萎れたようなレタスがひと玉398円?
さすがにモルモット用には買えませんでした。
今年は台風続きで、野菜類が高騰しているのだそうです。
普段だったらレタスの棚の下には、剥いた皮?を入れたダンボールが置いてあるのですが、それすらありません。
え? みんな知ってるって!

ハムスターのほうは、夏の間は夜行性で、昼間は寝ていて夜になるとねずみ車を回していたのですが、最近は寒くなってきたせいでしょうか、昼間にねずみ車を回していて、夜はおがくずの中に丸まって寝ています。

モルモットのほうはベランダで飼っている家もあるそうです(室内に置くと臭いから)。でもハムスターは何か暖房を置いてやらないといけないかもしれません。
そういえば、ハムスター用電熱ホットカーペットを売っているのを見かけました。


2004年10月27日(水) 水曜の夕方のメンタルクリニック

水曜日はノー残業ディで、早い人は5時半に、遅い人でも6時半には帰宅していきます。ちょうど水曜日は精神科のクリニックが夕方7時まで診察している曜日なので、この日にクリニックに行くことにしました。

前回行った時には、駐車場は車でいっぱいで、診察室は人であふれんばかりでした。
今回は、駐車場には車が一台しかなくて、玄関にも靴が一足あっただけでした。(あれ? 今日は休診だったかな)と不安になりましたが、その心配はありませんでした。

週刊誌を手にして座ったとたんに名前を呼ばれました。こういう空いているときに限って、たいして話すべきこともなく、3分診療どころか、1分ほどで診察は終わってしまいました。また週刊誌を読み始めたら、記事を一つ読み終わる前に、薬と会計で呼ばれました。

前回は全部で一時間ぐらいはかかったのに、この違いはどうでしょうか? 皆が同じ周期で通っていれば、そんなに偏りが起こるとも思えません。僕は2週間にいっぺん通っていますが、ひと月に一回という人も多いのでしょうか?

ほんのひと月前までは、室内の気温が30℃を超えて、半袖でいても暑く、風呂上りには扇風機を回していました。秋もすっかり深まって、今日の冷え込みは強く、室外はとっくに10℃を切ったでしょう。パソコン2台を暖房代わりにしていますが、室内の気温も16〜17℃で、そろそろ暖房が欲しくなってきました。

ハロゲンヒーターでも買ってこようかな。


2004年10月26日(火) 本と紙

昨日ですが、給料日がきたので、本屋に行きました。

迷ったのですが、『世界の中心で、愛をさけぶ』を買ってしまいました。
これにしても、『いま、会いにゆきます』にしても、中身うんぬんよりも宣伝が過剰なのが気になってしまいます。いまは、それだけ宣伝しないとミリオンセラーが出ないのかもしれません。

紙の新聞は取らなくなったのですが、新聞社のニュースサイトばかりでは味気ないので、毎日の朝刊がオンラインで読める契約を、月500円で契約しました。これはつまり、新聞に載っている情報だけを取り出して値段をつけるなら、月500円は妥当と判断したからです。
紙の新聞との値段の違い(約2,500円)が、新聞の物理的な配送コストというわけです。それが高いか安いかはともかく、紙を配ってもらうコストに2,500円は払う気がしません。

でもモニター画面上で記事を読むのは「リラックスできない」という難点があります。いっそのことhttpsで記事を引っ張ってきて、A4版の紙に整形して印刷するプログラムを組めば、紙で読めることになります。でも、省資源という点では難があるかな。

二ヶ月連続で「資源物の日」に雑誌を出し忘れた(気がついたら日が過ぎていた)ので、部屋の中に雑誌が山積みであります。


2004年10月24日(日) まんじりともせず

二十数年前、大学に入った僕は二つのサークルに入部しました。そのひとつが天文同好会でした。

さっそく観測会に行こうや、という話になり、4月のの週末に野辺山(長野と山梨の境、清里の隣)へいくことになりました。高校時代は地学のクラブ活動をしていたので、野宿に必要な寝袋は持っていました。でも、下宿にやっと布団が届いたばかりという状況で、とても実家から寝袋を送ってもらう余裕はありませんでした。

「シュラフなんかなくても大丈夫だよ」という先輩のいい加減な言葉につられ、「まあ一晩中起きていればいいかな」という軽い気持ちで出かけました。高尾から各駅停車に乗って小淵沢へ、そこからディーゼル車の小海線に乗り継いで野辺山へ。

駅前からしばらく歩いて、野球場の内野に勝手に陣取ることになりました。持参したものといえば、途中で買ったホッカイロとスポーツ新聞だけ。着く早々に、空はうす曇になり、おまけに月が出て天体観測どころではありません。先輩たちはシュラフにくるまって、早々に寝てしまいました。

しかたないので、一塁側のダッグアウトで横になり、新聞紙にくるまりました。すこしうとうととしても寒さで目が覚めてしまいます。ラジオの天気予報は、軽井沢の最低気温が氷点下になると言っていましたが、おそらく野辺山はもっと寒いでしょう。

結局まんじりともせずに夜空を眺め続けていました。雲の向こうに流星群の火球が一度だけ見えました。寒くて死ぬかと思いました。朝が来て、駅前の自動販売機で買ったコーンスープの温かかったこと。

その後、酒に酔っ払っていろんなところで野宿する羽目になるのですが、目覚めるといつも朝で、寒さがこたえたという記憶がありません。東京は暖かかったです。

地震のあった中越地方では、停電と余震で家の中に入れず、路上で夜を過ごす人も多いとか。もうすぐ雪の季節です。彼らの苦難を思います。


2004年10月23日(土) 酒とバラの日々

DVDで『酒とバラの日々』を見ました(午前1時から見るなよ)。

見たのは5年ぶりでしょう。
改めて見て、印象に残ったのは、主人公がAAのミーティングで、初めて "I am an alcoholic" (私はアル中です)と名乗る部分です。

今は多分そんなことはないのでしょうが、40年前のAAミーティング会場の描写は、タバコの煙がもうもうと上がってる様子です(みんなイライラした顔でタバコをふかしている)。

ミーティング場の大勢の前で、「私はアル中だ」と名乗ることが、最初の大きな前進なのだということが強調されています。

思えば自分も、「アル中の○○です」と名乗ることには大きな、大きな抵抗がありました。自分のことをアル中だと名乗れる人々のことを不思議に思いました。
だから、「自分もアル中だと言わないといけないんですか?」という疑問や、しゃべり始めようとして口ごもってしまう気持ちは、よく理解できます。
AAメンバーの誰にも、この最初の一歩があったのです。

今は「アル中の○○です」という言葉は、単なる習慣にしか過ぎないのですが、それは私たちが依存症であることを、心の底から認めなくてはならないことの確認なのです。


2004年10月21日(木) 台風の影響

台風の影響なんてなきに等しい生活を送っているはずでしたが、今日は思いっきりその渦中へ放り込まれました。

朝の交通情報で、県内の高速道路が止まっているのを知りました。通行止めの理由は「土砂崩れ」だそうですが、僕の利用する区間とは関係ないので、気にしていませんでした。
ちょうど通行止め区間と併走する国道も、土砂崩れが原因で通行止めになっていました。それでも、「すごく迂回しないといけないので、大変だろうな」と思っていた程度で、しょせんは他人事、何も気にしてはいませんでした。

夕方になり会社を出て、高速道路に乗り、自宅近くのインターチェンジでいったん降りて領収書をもらった後に、今度はETCで入りなおしました。今週は病院メッセージの週で、そこへ行くのに高速を使っているのです。ちょうど通行止め区間手前のインターチェンジで降りるので、その影響はないだろうと、たかをくくっていました。

全部の車が一つのインターチェンジに集中すると、あんなに混むとは思いませんでした。車列が本線上1Kmのところまで延びていて、通過に30分ほどかかりました。
「なんで混んでるときに限って、ETCゲートが使えなくなってるんだー」

病院メッセージには遅刻してしまいましたが、同じグループの仲間が始めていてくれました。きっと来てくれていると信じていましたが・・・、信じきれなかった自分がちょっとごめんなさい。

帰りも、迂回路をさらに迂回したトラックの群れにまぎれこんでしまい、ノロノロ運転で帰ってきました。自宅に着く頃、ようやく通行止めが解除になったようです。


2004年10月20日(水) 腹が減る

「腹が減ると別人」という言葉がありますが(ねーよ)、人間お腹がすくとイライラするようであります。
しかしそのイライラ度は人によって違いがあるのかもしれません。

妻には、「もし地震とか台風とか来て、体育館に皆で避難するとするでしょう。そこでオニギリを配るでしょう。でも、あなたオニギリ一つだとお腹がすいて、イライラしていそうで心配」だと言われてしまうのです。地震とか台風とかが来たら、もっと他に心配すべきことがあるような気がするのですが。

それはともかくとして、僕はお腹がすいてくると機嫌が悪くなって、なにを聞いても、「なんだとこの野郎!」という気分になってしまうのです。

ひょっとしたら、痩せているせいで血糖値が下がりやすいのかもしれません。インシュリンの分泌が良すぎるのかもしれません。それとも、アルコールで徹底的に破壊された肝臓が、グリコーゲンの分解を拒んでいるのかもしれません。

僕は、腹が減っていると「話しても無駄」な人であり、何か食べると納得する「食えば分かる男」であります。


2004年10月19日(火) ただいま勉強中

今頃になって掲示板会社からパスワードが送られてきました。
新しい掲示板で続けるか、元の掲示板に戻るか・・・。どうしたものか。

ラウンドアップで燻されて久しぶりに戻ってきた喫煙欲求も遠ざかっていきました。「もう当分AAのイベントに行くものか!」という思いでいたはずなのに、もう来月には山梨へ行くスケジュールを立てております。

夕方からAAのミーティングに行くつもりだったのですが、車に乗り込んだらめまいがしたので、自重しておきました。なんだか仕事が忙しくなってミーティングに来なくなる人の心境が判るような気がします。
でも僕のは仕事が忙しいというわけではありません。そのうち急に忙しくなるのかもしれませんが、今は「通勤」して、何もやることがなくてもパソコンの前で寝ないでいるのが仕事です。とりあえず勉強しなくてはいけないので、技術書を5〜6冊積んで読み散らかしています。分からないことがあると、amazonで本を注文し、それが届いて読み始めると、また分からないことができて、また本を注文し・・という繰り返しです。

若い頃はスポンジが水を吸うように知識を吸収できたのに(誇大表現)、おじさんになって、すっかり頭が固くなってしまいました。


2004年10月18日(月) 「きみのためなら死ねる」か?

ミーティング、テーマはステップ7から「謙虚さ」。

12&12の翻訳には「謙遜」という言葉が残っていますが、ビッグブックの新版では humility はすべて「謙虚さ」という言葉で統一されています。

それはさておき。
「周りの人は、もっと僕に親切にして、大切にすべきだと思う」という感情に囚われることがあります(いつもそうか)。その背景には、「自分は大事にされるべき人間である」というプライドがあり、他方に「なのに、現実の自分は大切にされていない」という恨みが存在しています。
アルコホーリクの自我は膨らみきっているので、等身大にまで縮小する必要があるといいます。自我が膨らんでいるくせに、自己否定感がとっても強い。膨らんだ中身は張りぼてにすぎません。
こと人間関係と呼べるものがある場所では、内心「もっと俺のことを大事にしてくれよ」と叫びたい欲求をこらえているのが常です。

そうした自己喪失感の中で鬱々と過ごしているところへ、「謙虚さこそが生きていくキーワード」だと解き明かしてくれるのだから、やっぱりミーティング場には神様がいるのかもしれません。

それにしても、『きみのためなら死ねる』のテーマ曲が耳について離れません。どうしてくれるんだ。んーんー、んんんんんー。


2004年10月17日(日) 掲示板移転の裏事情

もうご存知だとは思いますが、掲示板を移転しました。
実は前の掲示板の管理パスワードが分からなくなってしまい、管理できなくなってしまったのです。
いや別に「パスワードを忘れた」というわけではありませんよ。
メモに残しておいた、アカウントとパスワードでログインしようとしても、認証エラーで入れなくなってしまったのです。ひょっとして、パスワードを変えてしまったのを忘れたのかな、と思ってパスワードの問い合わせ(自動応答)をやってみたのですが、返事が来ません。
登録してあるメールアドレスは間違っていないみたいなんですが・・・。

しかたがないので、<人手でパスワードを調べて連絡をする>という手段をお願いしたのですが、2週間たっても返事が来ません。困った運営会社であります。

管理できないでいると、良くない投稿があっても削除できません。「荒らしにあう」ということはあまり心配していないのですが、散発的に来る広告の中には、かなり不愉快なものもあります。

移転先に同じ会社の掲示板を選んだのは、デザインをやり直すのが面倒だったからです。プログラマーなら自分で掲示板ぐらいCGIで作れと言われますが、今はちょっと余裕がありません。(来年になって職場が変わればごにょごにょ)。

というわけで管理放棄した旧掲示板には、さっそく怪しげな薬売りがやってきたりするのでした。


2004年10月15日(金) 下顎前突の治療

次女が下顎前突の治療をしているという話は前にも書きました。
下顎前突そのものは「美容上の問題」であり、成人後に顎の骨を手術することで強引に治療することが可能です。実は妻も下顎前突で、20歳のときに手術していたそうです(結婚前にそんな話は聞かなかったが)。

問題は顎が前に出ると、下の歯が上の歯より前に出てしまう「反対嵌合(はんたいかんごう)」という現象が起こり、噛み合わせが悪くなります。すると、虫歯になりやすくなります。それに幼い頃から噛み合わせが悪いと大脳の発達に影響するという説もあります。

その治療というのが、まず「チンキャップ」です。顎を常時後ろに引っ張っているようにヘッドギアみたいなのを着用します。保育園・学校に行っている時以外は、常時着用するようにと言われていたのですが、顎が圧迫されるのが嫌みたいで、なかなかしてくれませんでした。成長を抑えているだけなので、効果が出るのに時間がかかるのも難点です。

次の手段が、上の顎を前に引っ張り出す治療です。上の顎の奥歯(両側)にアンカーを固定し、それと顔に被せる器具とをゴムで結んで寝る方法です。寝る前に装着して、起きたらはずすようにします。つまりゴムで上顎を前に引っ張り出すわけです。
これも嫌がるのかなと思っていたら、意外と本人お気に入りであります。
ゴムで一晩引っ張ると、わずかではありますが上顎が前に出ます。引っ張っていない昼間のうちにまた元に戻っちゃうのでしょうが、それでも少しずつの積み重ねが効果を生んだみたいで、本人も下顎が後ろに下がったのが分かるみたいです。

努力をした効果が実感できると、励みになるってことでしょうか。


2004年10月14日(木) 新聞

新聞を取らなくなって何ヶ月が経ったのでしょう?

いろいろと楽になったこともあります。まず、月に一度の資源物(紙)ゴミの前の晩に、必死になって新聞と広告を分けて縛っていることがなくなりました。それに、今に広告チラシが散乱していることもなくなりました。それはありがたいことであります。

ニュースを知るということについても、不便はしていません。新聞社のサイト(朝日と産経)は毎日目を通しています。長野は全国紙の夕刊がないところなので、情報は朝刊に集約されます。そして、僕は朝に朝刊を読まず、晩御飯の前後だとか夜寝る前に読む人(だった)です。すると、新聞のニュース記事は、前日の昼にサイトで速報されていたものが、文章そのままに再録されたものだったりします。
なので、ニュースメディアとしての新聞には関心がなくなっていたのは事実です。

でも、新聞はニュースを伝えるだけじゃないんですよね。経済の解説記事があったり、専門家の寄稿があったり、速報性ということとは関係ない記事もたくさんあります。例えば、依存症に関する連載記事だとか、信仰についての仏教者とキリスト者の対談だとか、料理の簡単レシピだとか・・・、そういった記事は新聞社のニュースサイトには現れないのです。
不要不急の情報のインプットを失ってしまうと、なんか寂しいのであります。

「役に立つか立たないか」という観点からすると、実は新聞は僕にはあまり役に立っていなかったわけです。しかし、人生には役に立たないものも必要です。犬を飼ってみたり、猫やねずみを飼ってみたりするのも「役に立つから」ではないでしょう。役には立たないけれど、人の心を豊かにしてくれるのがペットです。
新聞も「役には立たないけど、あったほうがいいもの」だったのかもしれません。

Web朝日新聞 とかは紙面を直接配信しているので魅力があるのですが、国内では契約できないそうです。新聞流通で食べている人が多いからかな。


2004年10月13日(水) 過労

水曜は定時退社の日です。しかし、さすがに5時半に飛び出していく人はいません。なので、5時35分に席を立つときに、おもわず
 「医者に行くので、お先に失礼します」
と余計なことを口走ってしまいました。

インターチェンジを降りたのは30分後だったのですが、道が混んでいたので、クリニックに着いたのがさらに30分後でした。クリニックも混んでいて、待合室で座る場所を探してしまいました。備え付けの雑誌が出払ってしまい、前回読んだ週刊朝日をまた読む羽目になりました。読んでない記事は、インタービュー記事だとか、中年の男女の不倫小説だとか、知らないお笑い芸人を取り上げたコラムだとか・・・。はぁ。

医者に「最近、思考がまとまらなくて、人と話していて相槌を打つにも言葉が浮かびません」と訴えたら、なんと「疲れてるんでしょうね」と言われてしまいました。
そうか、疲れているのか。そうかもしれませんね。

あと2日で念願の休みです。


2004年10月12日(火) 調子悪

僕は頭が冴えていてもロクなことは考えていないのですが、どうも頭がぼんやりしていて考えがまとまりません。これが「うつ」の症状だというのなら、よく分かる話なんです。でも、僕の場合、うつの日内変動が激しくて、例え朝に辛い症状があったとしても、夕方になり、夜になりすれば、しだいに改善して、深夜には物事を整理して考えることもできるようになるものです。
ところが、朝がそんなに苦しいかというとそうでもなく、また夜になると良くなるかというとそうでもありません。

以前だったら、5〜10分で書き終わるこの文章も、時には30分以上ひねり回していたりします。人と話していても、相手の話に僕の思考がついていけなくて情けなくなります。
言語を思考化することも、思考を言語化することも能力が落ちているようです。そもそも、ぼやけた頭で考えることがつらい感じです。

そんなわけなので、ミーティングで順番がまわってきたときも、自分でも何を言ってるんだか分からない状態で、口の中でもぐもぐ言っていました。それでも、帰りに車を運転しながら、心が軽くなっているのを感じました。

低空飛行でも週末までたどり着きたいです。
テルネリン2mg。


2004年10月11日(月) ラウンドアップ終了

ラウンドアップが終わりました。
一日目に着ていたトレーナーを脱いだとき、「うぇー、タバコ臭い」と口に出てしまいました。そういうところに3日間いたわけです。

開催地区に立候補するという話が出たのが2年前、春開催に立候補したのが、順送りになって秋開催になったので、ラウンドアップの話が一年半あまりも頭の片隅に常にあったのです。だから3日目の朝起きたときに、「いよいよ終わりだなぁ」と感慨にふけってしまいました。
実行委員だったので、結局一つもミーティングには出られませんでした。でも、楽しかったです。

テーマは「出会い」でありましたが、そのとおりいろんな人と会いました。顔は覚えてるんだけど、名前がぜんぜん思い出せない人と話もずいぶんしました。久しぶりに会う懐かしい顔もありました。距離を越えてきていただいた仲間もいました。これもすべてラウンドアップのおかげであります。
金曜の晩は、仕事で頭が疲れてくたくただったのが、土曜・日曜とだんだん元気になりました。「仲間の力を分けてもらった」というのがAAらしい表現かな。単にテンションが高くなっていただけかもしれません。
前回の菅平と同じように、今回の白樺湖も思い出に残ることでしょう。

正直な気持ちを話すと「タバコが吸いたい」のであります。もともとヘビースモーカーだった自分がタバコを止めて5年あまりたちました。それがAAのイベントに3日もいたものですから、自分で吸ったのと同じほどに再喫煙の効果があったようです。イライラ感とともに「もう二度とラウンドアップに行くもんか」という気持ちも強いです。

話は違いますが、会社に何も言わなくても、土日祝と休める職に就けたことには、大変な感謝であります。

ともかく大イベントは終わりました。それに、あと3回上京すれば、僕のサービスでの役割も終わりであります。この2年間で、いろんな人たちと知り合いました。それは僕の心の財産であります。そうした立場へと僕を導いてくれた、さまざまな存在にはとても感謝しています。でも、正直な話をすると、少し疲れています。でも、心配しなくても、AAの輪番制は僕をそこから押し出してくれます。
もっとたくさんの人たちが「愛とサービスの輪」のなかに入ってくださることを、願ってやみません。

来年から田舎にこもって、静かな思索的な日々を送りたいと思っています。
ラウンドアップ記念アップデートは、そのうちに。


2004年10月08日(金) ラウンドアップ前夜

香港の山の名前を持つという台風がやってきて大雨であります。
明日からAAのラウンドアップであるというのに、残念なことであります。
天気予報によって違いはあるものの、日曜日はすこし天気が回復して「曇りのち晴れ」か「曇り時々雨」ぐらいですみそうです。

ただ、明日土曜は台風の接近日です。
明日に自動車でいらっしゃる方々は、なるべく明るい時間帯に白樺湖に着くような旅程がお勧めです。日没は5時半だそうですが、山の中ですから早くに暗くなります。暗くなって、雨で山道という組み合わせはぞっとしません。
白樺湖あたりは観光地ですから道も広くて、そんなに心配したことはありませんが、気をつけていらしてください。

これから僕も2泊3日の準備をします。AAのラウンドアップに2泊するのは、前回の長野のラウンドアップ以来です。ノートPCは持って行きません(というか会社に置いてきちゃった)。だから、土日は雑記の更新もありません。今回はフォトレポートもたぶんやりません。

まあ、ゆるゆるとやってきます。


2004年10月07日(木) 世の中には僕の知らないことが・・・

毎月の統計の中に リファラー というのを設けてあります。
これは、「心の家路」にやってきた人が、どこのリンクを辿ってやってきたかを数の多い順に並べたものです。実に7割のアクセスがブックマーク(お気に入り)からのアクセスですが、残りの3割は何かのリンクを辿ってきたものです。
上位にランキングされるのは、やはり検索エンジン(GoogleとかYahoo!とか)の検索結果です。下のほうには、リンク集やら掲示板の書き込みやらが並んでいます。

一時期、http://ime.nu/ で始まるリンク元が結構たくさんカウントされた時期がありました。その時は、ime.nuって何だろう? と不思議に思っただけで、まったく調べませんでした(単に面倒)。
最近になって、壷の掲示板からリンクをする際に、http://ime.nu/ を経由するしきたり?になっているのだと知りました。

で、その掲示板をさ迷っているうちに、たどり着いたのが こちらのページ です。
半陰陽の出現確率は2千人に一人だそうです。その数は、ホモセクシャルの人や、頭と体のせいが違う人(性同一性障害)の人に比べれば、数がかなり少ないのは確かです。でも、いままで僕はもっと「奇跡」のようにまれな話だと思っていました。この確率なら日本に6万人ぐらいいる計算です。
でも現実にそういう事象に行き当たらないのはなぜなのか? という疑問が残ります。ホモセクシャルの人にも会ったことがあるし、性同一性障害の人にも会ったことがあります。でも、半陰陽の人に会ったことはありません。その理由は、新生児の段階で手術で性別を決定してしまう仕組みにあるといいます。
一人の体の中に、XXの細胞とXYの細胞が入り混じって(モザイク)存在しうるという不思議な話です。

世の中には僕の知らないことがいっぱいあるんだと感じました。


2004年10月06日(水) 中央道

甲府盆地の東端である勝沼を過ぎると、中央自動車道はとたんに山の中に入ります。上へ下へと起伏し、右へ左へと曲がるそれは、いつまでも山の中を続いていそうに思えます。それでもやがて、相模湖を越えてしばらくしたあたりで、東の山と山の間に広がりを感じるようになります。
その先に関東平野があり、東京の街があります。

その空は、明らかに他の方向と違った色をしています。色の由来は産業用大型車両による煤煙でしょうか。NOxの規制はできても、粒子物質の規制を実施できた政権は日本にはまだありません(どうして日本に緑の党がないんでしょう?)。自家用車ディーゼルの規制はいくらでもできてるのにね。
八王子を過ぎて東へと走っていくと、やがてその空の色が当たり前になってしまいます。

中央道は集中工事の真っ最中で、国立府中から高井戸まで上下線とも一車線に規制されています。混雑を防ぐためでしょう、高井戸の出口も、首都高4号線の出口も閉鎖されています。それでも10Km以上渋滞しているので、府中から先は甲州街道に降りました。
田舎の広い道になれた人間にとって、2メートル以下しかないと思われる甲州街道の車線は狭すぎます。

帰りもしかたなしに調布まで来てから高速道路に乗る羽目になりました。石川のパーキングで一休みしながら空を見上げると、飛行機雲が十数本走っていました。飛行機雲はいくつかのグループに分かれていて、それぞれ同じようなコースを通っています。飛ぶコースが決まっているのですね。
刷毛で掃いたような天然の雲の上に、人工的な飛行機雲が引かれていて、それらが夕日に映えて綺麗でした。

金曜の夜12時で工事はいったん終わるそうなので、週末のラウンドアップには影響はないようです。
白樺湖の標高は1450メートル。暖かくしてお越しください。


2004年10月05日(火) 疲れ

せっかく車のリモコンエンジンスターターを新調したのに、会社がISO14001(環境対策)の認証を取るとかで、駐車場がアイドリング禁止になってしまいました。

二日勤務しただけなのに疲れが激しいのは、たぶんノートパソコンを使っているせいもあるでしょう。デスクトップPCの購入が間に合わなくて、納品されるまで自分のノートPCを使ってくれと言われてそうしています。
でも、画面が小さく、キーボードも小さいノートPCを使っていると、猫背で肩をすぼめる格好になるせいか、デスクトップPCよりもずっと疲れます。

ひさしぶりに真面目に働いているので疲れているだけかもしれませんが・・・。


2004年10月04日(月) ETC

「有料道路自動料金収受システム」というのが正式名称だそうですが、たいていETCと呼びます。通勤に必要だと思われたので、自家用車に導入したのですが、今日ハイウェイカードを現物支給されてしまいました。おまけに領収書を忘れずに持って来いと言われているので、通勤にETCを使うことはなさそうです。

今は「20Km/h以下まで減速」してゲートを通過しろと表示が出ています。これは以前は40Km/hじゃなかったかな。とゆーか、開発している頃は180Km/hで通り抜けても大丈夫と言っていたはずなのですが、実際に運用してみたら、そううまくはいかなかったというワケでしょうか?
20Km/hでよければ、韓国だとかアメリカで使われている簡易版をそのまま導入してもよかったはずですが、何千億円も掛けて独自版を開発しなければならないのが日本という国なのでしょう。

ハイウェイカード時代は5万円券で、5万8千円分使えるという割引がありました。ETCになったら、5万円前払いすると5万8千円ぶん使えるという割引になりました。
でも、前払いするためには、まず会員登録をして(これが自宅に来るまで約一週間)、そして前払いの申し込みをする(この連絡がくるまでまた一週間)という、面倒極まりない仕組みになっています。きっとなるべく割引きしたくないのでしょう。

田舎だと、夕方に仕事を終えてからミーティングに行くのに高速道路を使うというのも珍しくはありません。何年か前に、バースディプレゼント(もちろんAAのバースディね)に、奥さんから5万円のハイウェイカードを贈られたといって喜んでいる仲間がいました。日ごろ家族から「AAに行くったって交通費が・・・」と言われている身としては、うらやましい話でした。
もっとも最近は滅多に遠くの会場には行かないし、とりあえずあと3ヶ月は、朝晩決まったルートの領収書を提出しなければならないので、仕事帰りにどこかに寄ることもかなわないのです。


2004年10月03日(日) 雨が降っていたわ、とてーも寒かたー

インターネットは魔法の杖ではないけれど、昨今ではPCを使う人の数も多く、「心の家路」にも数多くの人がたどり着きます。
9月の アクセス統計 が出ました。

ページごとのアクセス数を見ると、ビッグブックからの引用で構成された「アルコール依存症という病気」というページ群が、一ヶ月に200回以上読まれているようです。まあ、相当数はGoogleやらInfoseekやらの検索ロボットでしょうが。

それでも数読まれていることは、書き手としてはありがたいことであります。これを書いていた5月というのは、仕事がわりとヒマで(ヒマすぎて会社がつぶれるぐらいで)、前々から暖めていたアイデアを実行に移すには最適なタイミングでした。
サイトの大幅更新のおかげで、Yahooのゼネラルカテゴリにも登録してもらえて、得るものが多かった5月でありましたが、同時に失うものも多くて、やっぱり神様の与えてくれるプラスとマイナスは、結局はバランスするんだという思いを強くしました。

気温が25℃まで下がって寒く感じるので、はんてんを出して着ています。5月に25℃だったら暑く感じたのでしょうけれど、人間の体は不思議なものであります。

明日は神奈川の本社へ日帰りの出張です。


2004年10月02日(土) 楽天やらライブドアやら

楽天やらライブドアやらという名前で騒がしいプロ野球。
既存球団のオーナーたちは「儲かっていないのだ」と言いますが、観客数数百人という試合もあるのですから、儲からないことは納得がいきます。でも、その儲からなくて赤字を十億円も二十億円も垂れ流す状態で、十年も二十年も球団経営を続けてきてしまうあたり、やっぱり球団を持つことには大きなご利益があるのだと勘ぐってしまいます。

ライブドアの新規参入の話を聞いたときに、まず思ったのは「堀江社長って別の会社の社長じゃなかったっけ」でした。調べてみると、堀江という人が東大を中退して作ったのがオン・ザ・エッジという会社で、この会社がターボリナックスだとか、バガボンドだとか、ビットキャストだとかいろんな会社を買っており、そのなかでも知名度が高かった「ライブドア」という会社の社名を、そのまま自分の会社の社名にしてしまったということみたいです。
ライブドアはインターネットの無料接続業者だったので、決して儲かるわけもなく、また儲かる必要もなく、堀江社長としてはその名前だけを強烈に世間に売り込んでいきたいとこなのでしょう。
売名目的で球団を持っているという点では、他の球団も同じなんでしょう(讀賣は違うかも知んないけどね)。

さて、僕が契約している(ライブドアとは違う)無料接続業者から、サービス終了の通知が届きました。ライブドアに負けたということでしょうか。サービス終了はかまわないのですが、同時にそこのアドレスのメールアカウントも使えなくなってしまうのは、頭が痛い話です。
一生使えるメールアドレスってものがあればいいんですが、それはそれで問題があるかもしれません。


2004年10月01日(金) デモクラシー

以下の話は、又聞きの話なので、細かな点は間違いがあろうかと思います。差し引いて考えてください。

モンゴルという国があります。念のために付け加えておくと、中国とロシアにはさまれた草原と牧畜の国です。モンゴルの人口は225万人です。そんな国にも当然アル中はいて、そしてAAもあるのだそうです。
モンゴルにAAが伝わって7年で、メンバー数は1500人を数えるに至ったとか。まあ、すこし数には誇張が入っているかもしれません。
一方で日本のAAは来年に30周年を祝おうとしていますが、メンバー数の推計は3千人〜4千人にとどまっています(それでも誇張が入っているかもしれません)。日本の人口は1億2千万人で、アルコール依存症者の数は推計によって違いますが、80万人〜400万人で、だいたいモンゴルの人口と同じぐらいのアル中さんがいるわけです。
なんだかモンゴルのAAがまぶしく感じられます。

なぜにこのように違いが出てきてしまうのか?
日ごろ「キリスト教圏の神という概念が、アジアの文化とすりあわないのがAAの広まらない理由」などという話をうんざりするほど聞いている身としては、興味津々であります。
モンゴルを訪れた日本のAAメンバーが、彼我の差がどこで生まれたか、短期間の訪問で感じえたかはわかりません。

しかし、興味深い話はあります。
モンゴルのAAでは、グループのレベルから全国のレベルまで、決め事は些細なことも「第三レガシー」方式で民主的に扱っているのだとか。
自分の通ってきた道を振り返ってみるに、AAは「事実上の満場一致」によって物事が決定されるとか、アピール権だとか、そうしたことを絵空事のように扱ってこなかったか。はたまた、グループでビジネスミーティングをやっていたかとか、そこにビギナーを招き入れていたかとか、彼らと自分が同じ一票だとか、考えるに決して「民主的にやってきた」とは胸を張って言えないわけです。

世の中の「民主的」というものすべてに幻滅したとしても、AAに来れば民主主義が実践されていることを感じることができる、というのが理想です。
そして自分は理想から遠く離れたところに立っているというわけです。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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