天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

it works - 2004年10月30日(土)

せっかくデイビッドが誘ってくれたハロウィーン・パーティ。風邪ひいて行けなくなっちゃった。

昨日は最後の仕事。
いつものように仕事して、いつものように終えて、いつもの金曜日のようにサルサのクラスに行って、お終い。監査の一週間はみんなあまりにテンスでタイアリングで、それでもダンスのレッスンのない日は、仕事が終わってからナネットとサマンサと「Shall we dance?」を観に行ったり、フィリピーノ・レストランにディナーに行ったり、病院の近くのモールにショッピングに行ったり、お昼にはロジャーも誘ってコリアンのランチを食べに行ったり、そうやってふたりが最後の一週間をたくさん一緒に過ごしてくれた。

そして今日はデイビッドに会う予定だったのに、監査のストレスと毎日出掛けた夜のせいでダウン。デイライト・セイビングの最後の日だから、夜中の2時には時計を1時間戻す。戻した余分な1時間をデイビッドと過ごせるなんて、すごいチャンスだったのにな。

「あったかいお茶飲んで、早くベッドに入って本を読みな。明日きみが元気になったら夜には会おうよ」ってデイビッドは言ってくれた。


先週も先々週も、デイビッドとわたしはとても素敵に一緒に過ごした。
セントラル・パークにデイビッドがローラーブレイドでわたしはデイビッドのマウンテン・バイクに乗って行って、心地よい風の中ふたりで走り回った。デイビッドのベイスボールのゲームを見に行ってゲームが終わってからナイターのフィールドでキャッチボールした。デイビッドのバット使ってバッティングもした。デイビッドが仕事してるあいだはひとりでショッピングに出掛けてそれからお料理もして、映画も観に行ってナターシャ連れて夜中の街を1時間くらい歩いて。

もうケンカをしなくなった。
前みたいに、穏やかに一緒に過ごせるようになった。
そして前よりも、もっと素敵に過ごせるようになった。


" Don't let the power of evil control over your life."
I try, and it works.


変われ変われ。
もっと素敵になれ。

明日はあったかくなるってデイビッドが言ってた。
元気になって、会いに行きたい。



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知らん顔して - 2004年10月15日(金)

「Marco のクラス、すっごくいいよ。彼が使う音楽もすっごくいい! あなたもおいでよ、このクラス」。

スタジオのサルサ・パーティで出会った新しいサルサ友だちのチャイニーズの男の子にメールを送った。

と思ったら、間違えて前の街の友人たちのグループ・アドレスに送っちゃった。
「帰って来てるの????」ってリサがメールをくれて、わかった。
「ごめんー。アドレス間違えて送っちゃった。恥ずかしいー」って、慌てて近況報告と一緒にすぐにみんなのグループ・アドレスにメールを送る。

ボニーとミシェルとスーザンとケンディーとヒジューが次々にメールをくれた。
なつかしかった。ずっとずっとメールなんか送ってなかった。


今日は新しいサルサのクラス。
Marco はほんとに素敵に教えてくれる。チャイニーズ君とはダンス・パーティの時とおんなじに息があって、とても上手く踊れた。なんか2週間ですごく上達したような気がする。嬉しい。


デイビッドとは月曜日に会ってから、声も聞いてない。今日メールで少し話しただけ。ちょっと淋しいけど、でもいい。先々週の教会以来、わたしは少し変われた。邪悪な心も心配な気持ちも、power of evil のせいだってわかったから。ちょっと淋しいのも power of evil のせいなのかな。


明日は久しぶりの週末の仕事。
来月の初めから、新しい病院に移ることになった。
あと2週間。

新しい病院。新しいダンスのクラス。先々週から行き始めた新しいタンゴのクラブ。
一から始められそうな気がする。
穏やかな気持ちで過ごせた金曜日の時間を信じて、
デイビッドにも新しいわたしを見せよう。
power of evil には知らん顔して、気づかない素振りでやり過ごそう。


また突然、季節が変わった。
まだヒーターの入らないこの家のわたしのアパートは寒くて、コーナー・ヒーターのスイッチを入れる。
透き通る冷たい風。
色づき始めた通りの木々。


あの街はもうすっかり秋の色のはず。
真っ青な空に突き抜ける高い高い木々を覆う、黄金色に輝くメープルの葉っぱたち。

少し帰りたいな。
会いたいな。あの街のみんなに。

ダメ。知らん顔してやり過ごすんだ。


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一からやり直し - 2004年10月01日(金)

朝の車の中で携帯が鳴る。
「もしもしー?」。デイビッドかと思ったらあの人だった。「今電話した?」って、いつかとおんなじこと言う。「しないよ」「あれー? おかしいなあ。国際電話みたいだったのに」。それもおんなじ。「ほかにも誰かアメリカにいるのか、こら」って笑った。

あれは月曜日だった。火曜日にはベリーダンスのクラスに行って、水曜日はうちでピアノを弾いて、昨日はまたポーリーンを訪ねる。

デイビッドから電話がない。短いメールはくれるけど、電話をくれなくなった。水曜日にはかけてみたけど繋がらなくて、今日仕事が終わってからオフィスの電話からかけたけどデイビッドは忙しくて話せなくて、携帯のメッセージを探してみたけど入ってなくて、ゆうべ遅くにかけたけどまた繋がらなくて、「電話してね」ってメッセージ残した。待ったけどかかってこない。あきらめて、それでもベッドに潜ってからジーザスにお願いした。

Don't let David go. Don't let him go. Please let me hear from him. Please let me hear his voice. Please hold me in your arms so I can feel okay.

ジーザスの腕の中はあたたかい。わたしのこころは落ち着いて、心地よい眠りにつきかけたころ、電話が鳴った。時計を見たら2時だった。

「ごめん。起こしただろ? ごめん。もっと早くにかけられなくて。仕事が詰まってて誰にもコールバックしてないんだ。フランスの従兄弟からもメッセージがあったけど、かけ直せなかった」。

寝ぼけ声で、いいよ、いいよ、って言いながらデイビッドの声を聞いてた。
土曜日か日曜日にお天気がよかったらハドソン・リバーのカヤックに行こうってデイビッドは言った。


今日、仕事が終わってからタイムズ・スクエアのバージン・レコードに行ってみた。遅れてるのはわかってたけど、運がよければ入れてもらえると思った。地下鉄を降りて一生懸命歩いて歩いて、バージン・レコードに着く。誰もいないし何のイベントの気配もない。お店に入ってくと、ポスターが目についた。

「10月12日 6:00 PM、デュランデュランに会おう!」

だって。なんで? 日にち違うじゃん。だってどこのデュランのサイトも「10月1日」って書いてあったのに。と思ったんだけど。

「もっと早く教えてくれてたら一緒に行ったのにー」って、予定の入ってるナネットとサマンサに怒られながらひとりで行ったのに。大笑いだ。10月12日。でもダメだ。朝9時にパスをもらいに行かなきゃだめなんだって。先着500名だって。行けるわけない。朝9時に。

近くのスウォッチのお店で、デイビッドがバースデーにくれた猫の時計を磨いてもらって、破れかけてきたベルトを新しいのに替えてもらった。まるでブランニューになった猫の時計。

カヤックに行くとき、デイビッドに見せよう。
きれいになったでしょ? 新品みたいでしょ?
時計、一からやり直し。


わたしも一からやり直したい。


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